どの道○される男   作:ガラクタ山のヌシ

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ジャスおじサイド。

ちょい短めです。

前話にくっつけたら冗長になりそうだったので…。


第72話

ジャスレイが、ナナオに手渡された手紙の内容を要約すると、差出人はモンタークと名乗っており、商人をしているという。

彼がやっているという『モンターク商会』は二百年前の厄祭戦後の復興期からの歴史があり『人々の生活の質の向上』をキャッチコピーとしているためか、食料品や機械類など多岐にわたって取り扱っているとの事。

そして、ジャスレイの力になるために、タントテンポ経由で幾らか支援物資を送らせてもらったのでよろしくとの事。

 

「う〜ん…オヤジ、この手紙怪しくねぇですかい?」

「な〜んかきなクセェ気がしますぜ」

 

手紙の内容を伝えられたジャスレイの部下が警戒するように身構える。

 

「ま、確かにな。だがわざわざタントテンポを挟むって言ってるってことは、月やギャラルホルン方面にもツテがあるってことを遠回しに言いてぇんじゃあねぇか?なら手を結ぶかどうかの判断は送られてくるっていう荷物を見せてもらってからでも遅くはねぇさ」

 

はっきり言って怪しい事この上ないが、あのナナオが持ってきた手紙だ。

それだけでその差出人とやらがある程度は話せる人物であることがわかる。

 

「あの女は善意でも悪意でも無く利益で動く。だからこそアイツは情報屋として信用できんのさ。それに…だ。自分で言うのもなんだが、わざわざ太客を危険な目に合わせるようなヤツの手紙を持ってきたりはしねぇだろうよ」

 

モンタークとやらがなぜ急にコンタクトを取ってこようとしたのかは気になるところではあるが、何かしらの目論みがあってのことか、それとも…。

 

「いずれにせよ、調べる必要はありそうだな…」

 

□□□□□□□□

 

え、バエルおじさん早くない?

なんで鉄華団じゃあなくってこっちに…。

そもそもこれまで特に接点も無かったよね?

 

っていうかタントテンポを通して来る荷物って確か…。

 

「その荷物って、次回のヤツのことですかねぇ…」

「そりゃあそうだろ。次回のやつは数日後だが、その次ってなればもうひと月待つことになんだからよ」

 

部下達のそんな会話が聞こえてくる。

 

えぇ?それって随分前から準備してたってこと?一体なんのために?

いやでも、セブンスターズに一枚噛んでもらえるってメリットっちゃあメリットか?いやでも取引先がデカいとその分仕事の量が一気に増えるし、いいことづくめって訳にもいかんわなぁ…クジャン家との折り合いなんかもあるし。

いやでも商人としての取引には応じるのが正解か?

セブンスターズの名前は出さずにあくまでもモンターク商会として来ている以上、ファリド家の思惑は関係ないと見るべきだろうし…。

いやでもここで鉄華団の乗った路線に踏み切るのは厳しいぞ。

ウチは仁義を重んじる気風だし、でもここでセブンスターズの名前を出すわけにも…。

そもそも手紙からして何の匂わせもないし…。

もう犯人をとっくに知ってる推理小説を読んでる時ってこんな気分なんかねぇ…。

すっごい歯痒いわこれ。

 

「なんにせよ…だ。マルコの兄貴にもう一回頭ぁ下げにいかねぇとだな」

「お供しますぜオヤジ!!」

「オレもでさぁ!!」

 

頼れるなぁ〜。オレには勿体ないくらいの連中だ。

 

「お前ら…」

「なんです?」

「どうかしましたかい?」

 

なんとなく、こう言うのは思った時に言ったほうがいいと思うんだよね。

 

「いや…いつもありがとうよ」

 

よし。兄貴のとこに急ごうか!!

逃げるように背を向けるぜ。

多分いま顔赤いんだよなぁ…。

 




次回、タントテンポのあのキャラ再登場です。
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