ちょっと長いです。
先日サンダーボルトのアニメを初めて見ました。
リユース・サイコ・デバイス…エグい…。
阿頼耶識とどっちがマシなんだろうか…。
そして、それと生身で渡り合うイオくんよ…。
ハクリ兄妹が『JPTトラスト』へとやって来た翌日、ジャスレイは彼らと部下を連れてドックで会うことに。
それというのも、自らが部屋まで迎えに行こうとするも、流石に気を遣わせては悪いという部下の進言にジャスレイが頷いたからだ。
ドックで待つジャスレイがよっ、と軽く挨拶をする。
「よく眠れたか?」
「はい、お陰様で。わざわざ気を回していただき、ありがとうございました」
深々と頭を下げて礼の言葉を述べるサンポ。
しかし、ジャスレイは特に気にした風でもなく返す。
「別にそんくれぇかまいやしねぇさ。気を張る仕事だからな。休める時に休むのも仕事のうちさ」
ジャスレイは、サンポに手渡された目録と船の積荷を見比べてひとつひとつ確認し、そのいずれも問題はなかった。
「それにしても…これ全部でどれくらいの価値になるんだろうね〜?」
船から降ろされ、ドックに並べられるコンテナを見て目を輝かせ、そんなことを言うユハナ。
『タントテンポ』を通して、それだけ多くの企業が『JPTトラスト』ひいてはテイワズに多大な信頼を置いているという証でもある。
「さてなぁ、いずれにせよ地球圏の連中は少なくともこんくれぇはこっちに出資しても世話ねぇくれぇにゃあ豊かなんだろうさ」
積荷を前に、ジャスレイは複雑そうにそんなことを言う。
「案外オジサンのご機嫌とりとかもあったりして〜?」
「……ま、そういうのもねぇこたぁねぇんだろうがなぁ」
「ユハナ、仕事中だぞ」
流石に私語が過ぎると判断したのだろうサンポの一言に、ユハナは
「はぁ〜〜い……」とだけ返す。
仮に見栄を張るしても、自社が苦しくなるほどは出せないだろう。
それこそ、代表者であるジャスレイ当人に袖の下でも渡した方が早い。
尤も、ジャスレイがそれを受け取るかどうかは別にして…だが。
「これで、最後ですね」
そう言われ、目の前に運ばれて来たコンテナは通常のそれよりも大型で重厚な作りとなっており、なんならちょっとした小型船くらいはある。その横には先日手紙で確認した『モンターク商会』の文字がアンティーク調で書かれている。
「おう、頼んだ」
ジャスレイの言葉に、サンポはひとつ会釈すると、預かっていたのだろうカードキーをスッと取り出してスキャンすると、ピピっ‥と言う高い電子音と共に扉が開く。
「おぉ〜、豪勢だねぇ〜」
広々とした空間に、まず目に入ってきたのは折り畳まれたタオルに積み上げられたティッシュ、歯ブラシ、洗剤、石鹸類や乾燥させた宇宙食…などと言った日用品の数々。
それらが所狭しと並べられていた。
とは言え、コンテナ全体から見ればここも複数ある部屋のひとつ。
恐らくは他の部屋にも同じように荷物が積まれているのだろう。
「思ってたより普通ですね…」
サンポが訝しげにそう言う。
「あ、コレ好きなヤツだ〜♪もらってもいい?」
いつの間にやら、めざとく気になったものを見て目を輝かせるユハナ。
「ユハナ…そう言うのは後に…」
「いや、ひとつ二つくれぇならかまいやしねぇさ…後の確認はこっちでするから、お前さんらは部屋で休んでてなぁ」
「…わかりました。行くぞユハナ」
何かを察した様子のサンポからカードキーと目録を受け取り、ハクリ兄妹を見送るジャスレイとその部下達。
文句を言いたそうにしていたものの、ユハナは珍しくその言葉に従ったのだった。
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さて、ここからはお宝探しの時間だなぁ。
まぁそれって言うのも、やっぱ秘密裏の贈り物ってやつは隠してあるのが常だし…。
場所教えてくれるのが一番ラクなんだけどねぇ…。
「よし、お前ら。準備は?」
「ヘイオヤジ」
「いつでも出来まさぁ」
…って、もう取り掛かれるのか。
我が部下ながら準備がいいなぁ。
「しかし、よかったんですかい?」
よかった?ああ、あの二人ねぇ。
「ま、アイツらも一応は外部の人間だしなぁ」
形としては一応傘下の雇われだし、個人的にも別に信頼してないわけじゃあないんだけど、少なくともバエルニキからあの二人に積荷のことが伝えられていない以上、本当の手土産とやらは少なくとも外部の人間に知られたくはない程度には重大なものなのだろうことが想像できるし。
あの二人は現状、タントテンポに雇われの傭兵と言う形だろうし。
万が一にも情報が流れる可能性は避けなくっちゃあならない。
「よし、探してくれ」
そんなこんなで、連れて来た部下達と手分けして荷物をまとめたり、どけたりしていると…。
「オヤジ!!見つかりましたぜ!!」
開始から数時間のち、やっとなことで見つかった。
「おう。すぐ行く」
そう言って、部下の一人が高く掲げてたのはなにやらディスクが。
すぐにコンピュータで読み込むと、案の定データが入っていることがわかる。
「罠の可能性は…シロです」
何度もスキャンを終えた部下が、どうぞ、とオレをコンピュータの前を譲ってくれる。
まぁ、場合によっちゃあ中身を調べようとしてドカン!!とかも無いとは言い切れないしなぁ…。
「コイツは…映像データか」
画面の中には室内で仮面をつけた男…まぁ、マッキーなんだけども…が室内で座っているのが見える。
彼はしばらくするとこちらに一礼し、挨拶を始める。
「はじめまして、ジャスレイ・ドノミコルス氏。贈り物の在処はこの映像データを最後まで見てもらった後に分かるようになっています。回りくどいようで申し訳ないが…それだけ重要なモノを貴方に贈ろうとするこちらの意図を知っていただきたかった」
櫻○ボイスで名前を呼ばれるとなにやらむずがゆい感覚がするなぁ。
「さて、ここだけの話、我々はとあるギャラルホルンの貴族の家との繋がりがありまして…その次期当主となるだろう男が是非に…と言うのでこうして贈らせていただいた次第です」
次に、パッと映像が切り替わる。コレは…。
「モビルスーツ?」
たしかヘキサフレームとか言うタイプのやつだ。
『夜明け』のユーゴーなんかがこのタイプだな。
「そう。モビルスーツです」
怖っ!?今会話成立した!?
いやまぁ、偶然なんだろうけどもさ…。
「このモビルスーツをはじめ、多くの機械の駆動に必須とされるもの…。『厄祭戦』以後は各星に散り散りとなったモビルスーツくらいでしか民間で入手する術はない、エイハブリアクター。コレを贈らせていただきたい」
え?いやいやいや…ギャラルホルンはエイハブリアクターの製造方法を独占してるんだよね?
それなら絶対管理だって厳重だろうし、そこから盗ろうとか命知らずってレベルじゃあ無いんだけど!?
足がついたら厄介なことに巻き込まれるのは分かりきって…。
「ご心配無く。先ほど述べたエイハブリアクターですが、ギャラルホルンの貴族家の彼の部隊がたまたま遭遇した敵モビルスーツから鹵獲したものなので目はつけられません。ああ、それと…そのコンテナは返却しないで結構。好きにしていただきたい。もし何かあれば、お手元の連絡先に入れていただければ」
あぁ〜…そう言う…なら大丈夫かなぁ〜。
コンテナも返さなくても良いって…まぁそう言うことだよなぁ…。
「最後に本題ですが…我々はあなた方との
パスコード…ああ、たぶんあの奥にあったあれか。
あそこだけ何故か開かなかったし。っていうか、明らかに意図的に隠されてたし。
それにコンテナの見た目からしてもっと奥行きはあるはずだし…。
って言うかよくコレで港のチェック通った…って、そうかマッキー自身は監査局の人だからある程度はゴリ押せるのか。
それなら扉を隠す必要は…念には念ってことかね。
まぁ、実際エイハブリアクター自体そんなに市場に出回らないモノだから二、三基もらえるだけでもありがたいはありがたい。
たしか鉄華団の前身の組織『CGS』もバルバトスのリアクターで動力を賄ってたみたいだし…。
そうしてパスコードを入力した場所から出てきたのは…
「オヤジィ…コイツは…」
実に十機ものエイハブリアクターだった。
ふぅん…十基ねぇ…十基!?
バエルおじさんや…一体なぁにを企んでいやがるんですかねぇ…?
ぬぐぐ…相変わらず話の進みが…。
こんな拙作でも気長に待ってくださった方々、本当に感謝です。