どの道○される男   作:ガラクタ山のヌシ

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連投連投〜。


第98話

「ククク…」

 

『夜明けの地平線団』旗艦にて、サンドバル・ロイターは笑う。

 

「ボス、ユーゴーの準備が完了しました」

「オウ、ご苦労さん」

 

ロイターはやおら立ち上がり、船内ハンガーへと向かう。

 

「ジャスレイ…やっぱオメェはやってくれたなぁ…」

 

切り札であるフラウロスは半壊し、ご丁寧にもレールガンの部分はその片方が潰されている。

こうなっては、修理にかなり時間が必要となるだろう。

 

しかし…その割には『夜明けの地平線団』メンバー達のその目はまったくもって死んでいない。

寧ろ…より一層、爛々と輝いているようにさえ見える。

 

「それから…例の弾頭はまだあるな?」

「ええ。幾らでも」

「そうか。なら………」

「………よろしいので?」

 

部下の耳元で何かを告げると、問いかける部下に片腕をあげて返答した後、ロイターは乗り慣れた自身のモビルスーツの元へと向かう。

 

「さぁて…小手調べは終わった。こっから先は…オレが直々に行こうか」

 

ロイター達はモビルスーツに乗るためのノーマルスーツを着込む。

 

彼らは『夜明けの地平線団』でも、更に選りすぐりである屈指のパイロット達だ。

 

「さぁ、今からオメェらの『敵』が行くぞ、ジャスレイ!!」

 

デブリ帯より、少し離れたところにある『黄金のジャスレイ号』にその情報が伝わったのは、ジャスレイが帰艦して、ほんの少し時が過ぎた頃のことだった。

 

「レーダーに感!!距離600!!左舷方向敵機九!!」

「来たか…ロイター」

「見えたぜェ…金ピカ…」

 

ロイターの駆るユーゴーが、JPTトラスト旗艦『黄金のジャスレイ号』に近づく。

 

「見せてんだよドアホ…」

 

レーダーに反応があるや、ジャスレイはすかさず檄を飛ばす。

 

ユーゴーは速度を重視するあまり装甲が薄い。

であれば、十分に近づけてから蜂の巣にするのが上策。

 

奥の手であろうガンダムフレームが早々に使用不能になった以上、『夜明けの地平線団』の戦法は普段と同じ、もしくはそれを多少アレンジした程度のモノだろう。

 

『夜明けの地平線団』が、ガンダムフレームを使用していた時でさえジャスレイの部下達の歴戦は伊達では無く、さほどの揺らぎは無かった。

 

距離を詰められる前に即座に船を旋回させ、船団による砲撃とモビルスーツの百錬や百里による壁を形成する。

 

「ハハァ!!スゲェなぁ!!即席の艦隊でそこまでの指揮ができるモンかよ!!」

「コイツらの練度が高けぇだけだっつぅの!!ってか、いい加減しつっけぇんだよ!!そもそもオレぁ、テメェが解せねぇ!!何が目的だ!?交渉も脅しも何も無く、唐突にこんなドンパチの戦端を開くなんつぅ馬鹿げたことをするなんぞ!!圏外圏をまた戦乱に戻してぇのか!!」

「あぁそうさ!!それが必要だとオレは感じたからなぁ!!」

 

ジャスレイはその言葉に、困惑と憤りを覚えたのか、強く歯噛みする。

 

「テメェ…何が目的だ!!『ディアブロ』の真似事でもしようってぇのか!!」

 

ジャスレイのその言葉を、ロイターは鼻で笑う。

 

「ハンッ!!目の前にバカみてぇにデケェ鳥がいて、その飛翔を見たくねぇ奴がいるか!?目の前にとんでもねぇ猛獣がいて、ソイツが暴れてるとこを見たくねぇ奴がいるか!?オレはオメェがもう一度!!無遠慮に力を振るうのが見てぇだけさァァァ!!」

 

隊列を組んだ百錬や百里がロイター達の駆るユーゴーを取り囲むが、先ほどとは打って変わった練度の高さに、なかなか苦戦を強いられている様子だ。

 

「ガキかオメェは!!無闇矢鱈暴れるのは獣のすることだろうが!!そもそも組織のトップになったらそれこそ力を振るうなんざできねぇっての!!」

「獣上等!!それでテメェの本気引き出せんなら、オレァ喜んで獣にならァ!!」

 

円月刀で百錬を両断しつつ、狂ったようにそんなことを宣うロイター。

しかし、恐ろしいことに、その言葉には嘘偽りはないように思えてしまう。

徐々に『黄金のジャスレイ号』との距離も縮まっている。

最早死兵と化した『夜明け』の猛攻は、執念すら覚えるほどだ。

 

「ンなことのために…」

 

気がつけば、ジャスレイは強く拳を握っていた。

 

「そんなくだらねぇことのために!!未来ある子どもらを巻き込むんじゃあねぇよ!!ゲス野郎!!」

 

□□□□□□□□

 

アイツ、ふざけやがって。

オレの暴れる様が見てぇだって?

ンなモン死んでもゴメンだね!!

また昔みたいなカオスに逆戻りなんてしたら、鉄華団周りとか絶対色々ややこしくなって、絶対心臓に悪いことになりかねんし。今度こそ命が幾つあっても足りなくなるっての!!

 

 

「ティアンユ!!状況は!?」

「は…我ら艦隊全五十七隻の内、現在十七隻が沈黙。その内、要救助者の回収は、およそ十二隻分です」

 

大分やられたな…。

 

でも妙だな。

 

普通戦闘ってのは多少の保険を効かせておくって言うか、最低限戦力は取っておくモノだし…。

けど、この数…本当に後先考えてないのがよく分かるなぁ。

オレが暴れる姿が見たい?だったら尚のこと保険として幾らかの戦力は残しとくもんなんじゃあ無いのか?

コレが全部向こうの演技だったり?

 

それとも…。

 

いずれにせよ、どうにもキナクセェなぁこりゃあ。

 




久々に戦○ァル3やったけどたのちい。

イ○カちゃんが好きです(唐突)。
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