どの道○される男   作:ガラクタ山のヌシ

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続き出来ました。

ちょっと短めですが、名瀬ニキサイドのお話です。


第99話

歳星にある『JPTトラスト』本社ビル内にて、ジャスレイの弟分である名瀬・タービンが和室の中を不安げにウロウロとしている。

 

「ちょっと名瀬〜?落ち着き無さすぎじゃない?」

「仕方がないよ。ジャスレイさんの力になりたくて来たのに、留守番を言い渡されたんじゃあね…」

 

そんな話をするのは、名瀬の妻のひとりであるラフタ・フランクランドと、そんな彼女をたしなめる同じく妻のアジー・グルミンだ。

 

「ったく…いくら心配だからって…いい加減シャキッとしないかい!!」

 

やがて、名瀬は痺れを切らしたアミダにバシィン!!と背中を叩かれる。

 

「お、おぉう!!す…すまねぇなぁ三人とも…」

 

いつに無く気弱というか、ヘンに緊張している名瀬に、アミダは呆れたように言う。

 

「ったく…兄貴との約束、忘れたのかい?」

「ああ…もちろん覚えてるさ…」

 

アレは、ジャスレイが出陣する少し前のこと…。

 

 

「兄貴ィィ!!」

「名瀬」

 

船に乗ろうとするジャスレイを呼び止めた名瀬に、ジャスレイは優しく応じる。

 

「兄貴…」

「言いてぇこたぁなんと無くわかるが…」

「なら兄貴!!オレらも…」

 

連れて行ってくれ、と繋がるだろう言葉を、ジャスレイは手で遮る。

 

「馬鹿野郎。こいつはオレが….オレ達が売られたケンカだ。なら、オメェは最低限仕事をこなしてくれりゃあそれでいい」

 

たとえ、お義理の参加だとしてもタービンズのネームバリューは大きい。

それだけでも面目を保つには十分だと、言外にジャスレイは言っていた。

そしてそれは、決して名瀬達のことを軽んじたからで無いことも分かっていた。

 

「それに…どの道、オレかオメェのどっちかは歳星に残ってなくっちゃあならねぇ…だろ?」

 

不吉な言葉を紡ぐジャスレイに、思わず名瀬の顔色は曇る。

 

「そんな暗れぇ顔すんな。別にあんちくしょう相手に死んでやるつもりもねぇし、何よりゴルドンの野郎が何にもしてこねぇのが不気味でなぁ…オレが留守の間になんかねぇとも限らねぇ…分かるか?これはオメェだからこそ任せられる仕事だ」

 

そう言うと、ジャスレイは名瀬の肩に手を置き、穏やかに微笑む。

 

「オレの留守は任せたぜ?可愛い弟よ」

 

 

「一応、マルコのオジキにも話を通してもらえてるからな。何か変化がありゃあすぐにでも分かるさ」

 

とは言え…今回の件にきな臭さを覚えているのは名瀬とて同じだ。

 

警備は十全。準備も万全に万全を期した。

しかしそれでも予測できない事態というのはやって来る。

 

「ご…ご報告!!所属不明の多数の小型船が、例の宙域に近づいていると…」

 

そしてその予感は…皮肉にも、的中してしまうこととなった。

 




次で百話…全然話が進まなくて申し訳ない…。
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