~一年前~
~ジャパング皇国・ヤマシロのとある庵~
『「あ~~…………暇だ~~~…」』
リベル・アーク崩壊から約一ヶ月
気まぐれで参加したナガノブ・オダのジャパング統 一の軍に参加したんだが………速攻で統一が終わって しまった
理由は簡単………ここが現代で言う日本で、ナガノブ =信長で、俺がヤマシロに来たタイミングがちょう ど前世での本能寺の変だったから
『じゃあその時の回想をどうぞ♪』
あ、てめっ
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「あ~…何か面倒なタイミングで来ちまったな~… 」
はい、俺です
今、サカイを通って、首都らしいヤマシロって場所 に来てるんだが…
「燃えてるな」 『燃えてるね』
見事なまでに燃えてた。なんでさ
…………あ、そうそう。あの後すぐにウルが聖痕を発 動しなくても表に出てくるようになりました。非常 にウザいです
『どうするの?もともと美味しいもの食べに来たん でしょ?』
「………とりあえずまだ住民が残ってるかもしれない 。助けられるだけ助けようか」
『了解(^o^ゞ』
ウゼェ………
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「…………クク……よもやヒデミツごときにこのナガノ ブが討たれようとは………我が覇道もここまでと言う ことか……」
町に入ってなんか襲い掛かってくる奴らを適当にあ しらって奥に進んでいると、なんか悲壮感を醸し出 しているオッサンがいた
『あしらうとか言っときながら思いっきり峰打ちで ぶっ飛ばしてるあたり鬼畜だよね~』
「心読むなって何回言ったらわかるんだお前は」
お前あのオッサン見てからもう一回その台詞言って みろ。そして空気読め。このシリアスブレイカーが
「何者だっ!?」
ほら、いらんやりとりするからバレたじゃねぇか
「?お主らはどこの者じゃ?ヒデミツの手の者にし ては見かけぬ顔じゃ…」
ヒデミツって誰だ
「見ての通り教会の者だ」
『「見ての通り?」』
おいウル。何故お前までそっち側なんだ
『ノリ!』
「もう本当にお前自重しような」
そしてなんやかんやで脱出、その後速攻でヒデミツ とやらを討伐してナガノブが天下をとったとさ
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『うん、ふざけまくってるね!』
「主にお前がな」
『それにしても暇だ~~』
聞けよ。俺の話
「まあまあ、平和なのは良い事でござるよ」
ナガノブがお茶を持って俺がいる縁側にやって来る
…あれからナガノブは俺に丁寧語を使うようになっ た。なんでも「命の恩人に敬語を使わない訳にはい かない」らしい
『ナガノブ~、何か面白い事無いの?』
「拙者、政務に追われる身の上にて…最近は少し世 俗には疎うなってござる」
『ぶ~~~~~~……』
ブー垂れるウルに苦笑いで返すナガノブ。というか ウルは声だけ聞こえてる状態なのにどんな顔してる かはっきりわかるな…
「あ、そうでござる。ケイジ殿」
「ん~?」
「例の件、セイメイが承ってくれたでござるよ」
よし!
「じゃあ早速行くとしようか」
『?どこか行くの?』
「……ああ。
ウルを除霊しに」
『さらばだっ!!』
一瞬で体のコントロールを奪い、逃げようとするウ ルだが、再びコントロールを奪い返して押さえつけ る
『酷いよケイジ!!私のお陰で二回生き延びたのを 忘れたの!?』
「それはそれ、これはこれ 」
『嫌でござる嫌でござる!!拙者まだ逝きたくない でござるぅぅぅぅぅぅぅ!!』
「拙者の言葉遣いを真似ないでほしいでござる」
その後、偶然林で狐の死体を見つけ、セイメイにウ ルを移してもらったのだが…
「…………何故に九尾?」
『知らないよ!!』
何故かウルが白狐で九尾になっていた
『移すだけなら移すだけって言ってよ!!女神行き にされるかと思ったんだよ!?』
俺の膝の上で騒ぐウル。というか人モードのウル小 っせぇなぁ……ティオを一回り小さくしたくらいか
あ、ナガノブはセイメイの所まで俺を案内してから すぐに帰った。何か忙しいらしい。なんか「猿と権 六め……事あるごとにいがみ合いおって……!」とか 怨念こもった声で言ってたし
「いや、知らんがな」
『むぅ~~~~~~~!!!』
ヤバい。ウルが拗ねた。
コイツこうなるとしばらく機嫌治らないからな……
狐と言えば………油揚げか?油揚げなのかコノヤロー
そして何故か狙ったかのように今日の昼飯は稲荷寿 司。確か作りすぎて縁側の近くの涼しい所に………あ ったあった
「ほれ、コレやるから機嫌直せ」
『………?こ、これは……!!
稲 荷 寿 司 !!!』
一瞬で全ての稲荷をかっさらわれた
……………今、ウルの動きが全く見えなかったんだが… …
『~~~~~~~~~♪♪♪』
「……………ま、機嫌直ったみたいだし良しとするか 」
『?何か言った~~~~?』
「いや?何も?」
『そう?』
そう言って再び稲荷をもきゅもきゅ食べるウル
その姿に何か癒されたのは内緒だ。絶対調子に乗る から
………ま、たまにはこんな日もいいな
「ウル、晩飯は何が食いたい?」
『山菜稲荷!』
「お前俺に二食連続で酢飯を食べろと?」
『ぶ~~……じゃあきつねうどんで我慢してあげる よ』
「お前お揚げへの執着半端ねぇな」
「………………………………むぅ」キュピーン
「?どうしたんだいティオくん?」
「いえ、何か私のポジションが盗まれそうな気がし まして…………」
「??よくわからないけど、悩み事なら相談に乗る よ?」
「調子に乗らないで下さい。気持ち悪いです」
「…………………」orz
『『『(本当に容赦ないな…………)』』』
バッサリ具合とドS具合は義兄に似てきたティオな のであった