めっちゃ迷ったんですよ……この話。
さて、この度Nフォースさんが銀の守護騎士と暁で連載中の『儚き運命の罪と罰』とのクロスで短編というかミニ連載を作って下さいました!そちらもよろしくお願いします!
さて、では短いですが、砂糖袋かブラックコーヒーを用意してご覧ください(笑)
「……………ん、む……」
「あ、起きた?」
目を覚ますと、クローゼが俺を覗き込んでいた。
俺は……確かプレシアさんを正気に戻した後、ケビンやリクにその場に置いていかれて……
……うん。アイツら絶対シメる。
「……ここは?」
「拠点だよ。そう言えばケイジって書庫の方は来てなかったよね?ここはその書庫」
場所を聞くと、クローゼは普通に答える。ついでに起き上がろうとしたのだが、クローゼにやんわり起き上がるのを阻止された。
「クローゼ?起き上がれないんだが……」
「ふふっ、ダ~メ。怪我人は大人しく寝てなきゃ」
「いや、怪我なんて別にしてねぇんだけど……」
「それでも。ケイジが倒れたって聞いて心配したんだよ?」
一瞬、本当に泣きそうな顔になるクローゼ。……正直そんな顔されると断るに断れない。
「……他の奴らは?」
という訳で話を変えた。
「あ、うん。今はケビンさん、リースさん、レーヴェさん、オリビエさん、フェイトで探索に行ったよ。次の石碑の鍵がレーヴェさんだったみたい。フェイトも『ケイジの分まで頑張る!』って張り切ってたしね」
「へぇ~…」
……その実、フェイトはクローゼ…いや、黒ーゼの『ね?』という言葉と眼力に負けたのだが、それをケイジは知らない。
「その間俺は放置かよ……」
「あはは……ケビンさんの前例があったから。ケイジが倒れたのって
「ん~……まぁ、そうだな。使いこなしてたらそんなにフィードバックは無いんだけど、今回は半分反則技で無理矢理『枷』ってやつを壊したからな~……」
実際、俺は聖痕解放くらいなら特にダメージは受けない。今回はウルが居ないのに至宝の力を使ったのと、
そして、地味に今まで起き上がろうとクローゼの手と争っていたのを諦め、後ろの枕に頭を預ける。その時にクローゼの顔が少し赤くなったような気がしたが……ま、気のせいだろ。
何故か、クローゼが俺の髪をすくように撫でてきた。
「……俺が頭撫でられたりすんの嫌い、って知っててやってんのか?」
「今初めて聞いたよ?」
「あれ?言ってなかったか?」
「言ってないよ……。たまにはいいじゃない。ちょっとくらい大人しく撫でられてなさい♪」
「ヘイヘイ……」
何でかは知らないが凄く幸せそうに笑っているクローゼ。
……全く、コイツだけは本当に調子狂わされるなぁ……
「……筋肉、付いたね」
「そうか?」
「うん。前はもうちょっとケイジの首筋柔らかかったもん。腕も太くなってるし」
「何で俺の首筋の固さ知ってんだよ……」
「え?だって……膝枕してるから。というか気付いて無かったの?」
「は?」
ひざまくら……膝枕!?通りでなんか枕にしては温かいな~とか思った訳だ……
ヤバい。顔が赤くなってんのが自分でもわかる。だからさっき俺が頭下ろした時にクローゼが赤くなってたのか。というかあれ気のせいじゃなかったのか。
何というか……ただただハズい。とにかくハズい。
そんな感じでちょっと「うあー!!」みたいな感じになっていると……
「ひゃん!?」
「!?」
「け、ケイジ……あんまり頭動かさないで……」
「わ、悪い。今戻すから……」
「ひゃっ!?」
「もうどうしろってんだよ!?」
その後、とてもじゃないがクローゼの顔をしばらくまともに見る事は出来なかった……
~その頃の探索組~
「今や!フェイトちゃん!」
「はい!! プラズマザンバー……」
「ヤベェ! 一旦離れるぞブルブラン!ルシオラ!」
「わかっている!」
「ええ、わかってるわ」
「ってブルブラン!?何してんだ!?さっさと避けろ!」
「……フッ。避けたいのは山々なのだがね……足が震えて動けないのだよ……」
「ブレイカー!!!」
「「ブルブラぁぁぁぁぁぁン!!!」」
「……なんか、罪悪感が凄いんやけど……」
「安心しろケビン。俺もだ」
「フフフ……君達もシャルくんのアレを受ければわかるさ……アレ以来、ピンクの光を見るだけでこの世の全てがどうでもいいような気持ちにさらされるんだからね……」
「「……ウチの天然娘が本当に迷惑かけたな」」
結論:魔王の
正直、クローゼの膝枕かフェイトの膝枕かで迷いました