英雄伝説・空の軌跡~銀の守護騎士~   作:黒やん

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『れっつ観戦』

「さて…とりあえずギルドには着いたんだが…」

 

「さあ!説明しなさい!大佐って本当なの!?」

 

「落ち着け馬鹿」

 

「あんですってー!!」

 

ああ、もう。面倒くさい

 

「まあまあ、エステル落ち着いて」 「あの…これは一体…?というよりルーンヴァルト 大佐。貴方指名手配中じゃ…」

 

「あ、やっぱり?」

 

案の定俺は犯罪者扱いらしい。大方、行方不明扱い のクローゼの誘拐、加えて監禁。それに伴う国家反 逆罪ってとこか

 

「エステル…一応俺前にお前に正体バレてるからな ?ヨシュアも」

 

ダルモアの下りで

 

「「…………あ。」」

 

どうやら忘れてたらしい

 

「…まあいっか。エルナンさん…でいいのか?「は い」これキリカさんからの紹介状。んで依頼の延長 で協力者登録したいんだけど」

 

「あ、はい。それじゃこの書類に…」

 

――――――

 

「…でだ。お前らはどこまで掴んでる?」

 

登録を終えた後にそのまま二階で作戦会議

 

「こっちは黒幕は情報部で裏に何かよくわからない 組織がいるって事よ」

 

「後はラッセル博士を誘拐しようとするくらい高度 な何かを作ろうとしている事くらいだね…そっちは ?」

 

「似たようなもんだな。…とりあえずどうにかして グランセル城内に入り込みたいんだが…」

 

最悪強行突破でもいけるけど

 

「…兎に角、情報が足りません。私の方で色々と調 べてみます。幸い、ルーンヴァルト大佐が持って来 てくれた装置でツァイスとの連絡は取れるようにな りましたから」

 

「なら俺も…」

 

「いえ、大佐は今は休んで下さい。サポートは私達 の真骨頂です」

 

「…わかりました。お願いします」

 

…こう言っちゃあなんだが…エルナンさんは黙って たら女に見えるな

 

ヒュッ

 

「何か不愉快なコト、考えてません?」

 

「イヤ、キノセイデス」

 

ここにも読心術が使える奴が一人…

 

――――――

 

『……多分、お前の考えは正しいだろう』

 

「そうすか。今話してやっと確信が持てたんですけ どね」

 

『よく言う。お前は証拠を揃えてからしか推測しな いだろう』

 

機械越しに溜め息が聞こえてくる

 

「…でもすみません。しばらくそっちの手伝いはで きそうに無いです」

 

『なに。構わんさ。元からそういう約束…いや、契 約だしな』

 

そう言ってすぐに切る相手先。全く忙しない人だよ

 

「さて…エステル達遅いなぁ~」

 

マーケット前で別れて約一時間。女の買い物は長い って知ってるけど…クローゼでももう少し短かった ぞ……

 

「お~い」

 

…ん?やっとか

 

「遅かったな」

 

「ごめんごめん、思ったよりエステルが楽しんでて 」

 

「それより武道大会!見に行きましょ!」

 

「…は?」

 

「グランアリーナでやっているアレだよ。どうも今 年はチーム戦らしいけどね」

 

「ああ…」

 

去年調子に乗っちまったアレか

 

「もうチケットは買って置いたから」

 

「お、悪いな」

 

「ルーアンの時のお礼だよ」

 

何の屈託もない笑顔のヨシュア。だが…

 

「お前ついさっきまで俺の事忘れてたよな?」

 

「さて、何の事やら」

 

ホントいい根性してるな

 

~そんなこんなでグランアリーナ前~

 

「今からだとほとんど最後の試合になりますが構い ませんか?」

 

「はい」

 

さて、今年は爺さんも不良中年もいねぇけど…どう なってんのかねぇ…


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