「玲に伝えてくれ……俺が死んだら、次の筆頭はお 前だ。黒狼衆はお前に託す、と」
「死んじゃダメぇぇぇぇぇぇ!!」
「というか玲って誰ですか!?黒狼衆って何なんで すかー!?」
「リーシャとフェイトちゃん離れぇ!!50J行く で!!」
ドンッ!!
「……さて、最後の戦だ。すまねぇな、淡華………愛 紗…」
「ケイジィィィィィィィ!!?」
「何死亡フラグ乱立させてるんですかーー!!!? 」
「フェイトちゃんにこんなに心配させておいて他の 女の
であろう 子 うわごとを言うなんて……OHANASHIなの… 」
「ちょ!?なのはちゃんそれはアカン!!今度こそ ほんまに死んでまうって!!」
「お~は~な~し~な~の~!!」
「はやてちゃん!!心電図が危険域です!!」
「あ~もう!!かまわんリイン!!駄目で元々や! !300J行ってまえ!!」
「はいです!!」
ドンッ!!!
――――――
「……………ここはどこだ?」
目が覚めたら、明るいのに真っ暗だった……って何 か最近この気絶パターン多いな
「…………ケイジ…?」
「………フェイトか?」
上からフェイトの声が聞こえる……って事はまた俺 フェイトの膝を枕にしてたのか……
「なぁ、俺どれくらい「ケイジ~~~!!」わぷっ !?」
「良かったぁ~!良かったよぉ~~!生きてて良か ったよぉ~~~!!」
ちょっと待て!!俺一体どこまで危なかったんだ! ?というか何されたんだ俺!?
………駄目だ。目の前がピンクになった所までしか思 い出せん。コレ以上思い出そうとすると何か頭痛い し…
…というかフェイト!!早く解放してくれ!!お前 自分の体系考えろ!!息が…息が!!
…結局、フェイトに解放されたのはリーシャが部屋 に入って来てからだった
……この世界に来てからやたらと死にかけてる気が する そしてGJリーシャ!!これからなるべく敵のど真 ん中に放り投げないように善処するよ!!
あの後さっきの茶髪ポニーにめちゃくちゃ謝られた んだが…悪いの俺じゃね?
というか特に謝られる理由がわからないんだが…
――――――
「そんな訳で、今スペルビアって次元世界に向かっ てるんだよ」
「いや、どんな訳だよ」
知らない間に任務に駆り出されてた件
因みに俺、ずっと危篤状態だったらしい…よく生き てたな
「とにかくリーシャ、今北産業で説明してくれ」
「ケイジさんDEAD OR ALIVE こっちの世界の教会から何か通信がくる はやてさんが受けてフェイトさんやなのはさん共々 私達が駆り出された←今ココ」
「なるほど、拉致られたか…」
「「「何でそうなるの(なるん)!!?」」」
何か三人娘が驚いてるが、俺からすればリーシャが ネタを理解し始めた事に驚きなんだが…
「まぁ、そんな事はどうでもいいから置いとくとし て…」
「いいの!?拉致ってどうでもいいってレベルなの !?」
この17年で拉致られる事に慣れましたけど?主に クローゼとジルで
「……で?何て内容の任務だ?」
わざわざ飛空挺的な物まで用意してんだ…まず任務 なのは間違いないだろ
「任務やのうて依頼やねんけどなぁ……
…捕り物や」
「捕り物?」
とりあえずフェイトに淹れてもらったコーヒーを飲 む
「うん。聖王教会とは別の宗教広めようとしてるみ たいでな……それにかなり質の悪い宗教みたいなん や」
「ふ~ん」
…どこの世界でも教会ってやつのやることは変わら ねぇんだな…
まぁ殺しと捕縛って違いはあるが
「ふ~んて……まぁええわ。その教団…名前が“グラ トニアス教団”で、指導者の名前はクライフ・ロス ・ルイクローム」
「ブーーーーー!!」
「み゛や゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!?」
「あ、スマン」
思わずコーヒーを吹いてしまった
……グラトニアス教団!?クライフ!?名前とかま るまる全部一緒じゃねぇか!?
「は、はやて?まさかとは思うが…その教団『カニ バリズム』だったりしないよな?」
「え!?何で知ってんの!?」
マジか………絶対アイツだろ…
「ねぇ二人共……『カニバリズム』って何!?」
フェイトが首を傾げて俺達に聞いてくる
…来たよ。この本当に答えづらい質問
…些か気が引けるがここははやてに説明を…
「いやぁ…うちもわからへんねん。『カニバリズム 』って何なん?」
「お前も知らねぇのかよ!?」
しれっと俺に聞いてくるはやて
…こんなアホちび狸に任せようとした俺が馬鹿だっ た…!
「……いや、お前らは別に知らなくてもいい事だし… 」
「教えてくれてもええやん」
「そうだよ。知識はあるに越したことはないよ?」
これだけは絶対にいらない知識だと思う
けど何か言わないとダメな気がしなくもない…!
「………どうしても知りたいのか?」
「「「うん」」」
「絶対後悔すんなよ?」
「「「しない!」」」
…仕方ない。俺はちゃんと聞いたからな
「簡単に言うなら共食い………人が人を食う。人であ る以上最大の禁忌って言ってもいい所業だ」
「「「……………………………え?」」」
一気に顔が青ざめる三人娘
まぁそうなるよな…俺も初めてそういう系の話聞か された時は吐きそうになったし
「因みに…その『グラトニアス教団』と『クライフ ・ロス・ルイクローム』………俺が元の世界で壊滅さ せて滅した」
「………ケイジくんの世界の人って事?」
恐る恐る聞いてくるなのは。まだ少し気分が悪そう だ
「恐らくはな…だけど何故奴がここにいるかはわか らない」
「ケイジとかリーシャみたいに事故やないんか?」
復活早いな
「いや、絶対にそれはない」
「いやに言い切るなぁ……根拠はあるんか?」
「根拠は二つ……まず俺とリーシャは『異天の輝石 』って
だから古代遺物を回収して、『これの名前はコレ』 ってわかる訳だし
それに…
「そうやったんか…もう一つは何なん?」
「…ああ、ぶっちゃけこっちの方がわかりやすい
……アイツは俺がこの手で殺した“外法”だからだ」
…俺がそう言った瞬間、場の空気が凍りついた