アベンジャーズみたいな面白い作品を作れたらいいなって思ってます。
それでは、仮面ライダーユナイトの物語を楽しんでいってください。
ヒーローと言っても色々と種類はあるだろう。
『4番、ファースト、内山』
例えばウグイス嬢にコールされてバッターボックスに立ち歓声を浴びる野球選手
「昨日のMr.ワンパンチ面白かったな!」
「確かに、それと今やってる映画のTake you marks!も悪くないぜ。」
テレビ番組や映画を作っている人々もそうだろう
「モノポーラ」
手術で人の命を救う医者だってヒーローだ
「横浜アリーナ!まだ盛り上がっていけますかー!」
人々を湧かせる歌手も
「私は君の進路を応援するよ。」
生徒を応援する教員だってそうだ。
彼らは自分自身の行動で誰かを勇気に勇気を与えたり、その命を救ったりして人々を笑顔にしている。
皆立派なヒーローだ。
だが、この世界でヒーローと言えば彼らだろう。
「標的を確認、殲滅開始だ!」
街を襲う怪物達と戦い、人々を救う戦士達だ。
逃げ惑う人々はヒーローが来ると歓声を上げて彼らを応援し始める。
歓声を背にヒーロー達は各々の武器や能力でベイダーズと呼ばれる怪物達を次々と撃破していく。
正義と悪の戦いが日常茶飯事の光景となってしまったのは2019年のある出来事が原因である。
突如として地球のユーラシア大陸に落下した隕石は地球人口の約半数を死に至らしめ、さらにその中に棲んでいた怪物、ベイダーズが地球の侵略を開始した。
だが、隕石が及ぼした影響はこれだけではなかった。
隕石の中にあったエネルギーが地球上に降り注いだことで、特殊な能力に目覚める人々が続々と現れた。
彼らは超人類と呼ばれ、ベイダーズから人々を守っていた。
彼らの戦いは一進一退のまま西暦は2071年を迎えた。
ベイダーズは半世紀以上地球にいたことで地球上の物を吸収し徐々に強くなっていた。
「な、なんだよ……あれ…?」
「新型か!?」
一体の怪人を取り囲む警官隊達。
拳銃や散弾銃などを発砲するが弾丸は悉く怪人の両椀に付いた刃によって切り伏せられていく。
警官たちは恐怖と驚きを隠せなかった。
普段現れるベイダーズは己の拳や肉体を武器としており、まるで地球の人々が使うような刃を生やして武器として使う個体は初めて遭遇する個体であった。
「に、逃げろ!!」
ただ刃が付いただけではない。
元々強力な身体能力を持つベイダーズがそんな武器を手にしてしまえば鬼に金棒状態である。
手に刃物が付いたナイフベイダーは俊敏な動きで警官隊達を切りつけていき、その刃はパトカーの頑丈なボディすらも切り裂く。
そして未だ残ってる者達を切ろうとナイフベイダーが逃げ惑う警官達に歩みを進めるが、
「……ッ!!」
突如多数の銃弾がナイフベイダーを襲った。
それに気付いてすぐに両椀の刃を振るって弾丸を切ろうとするが、たった1秒の間に100発もの銃弾が放たれており、これらを捌ききれずに多くの弾丸がナイフベイダーの体表で爆ぜる。
「警官隊の皆さん。ここは逃げてください。」
『後は俺達に任せとけ。』
残った警官達とナイフベイダーは弾丸が放たれた方向を見ると、そこには赤と青のボディバイクに跨りチェーンソー付きのガトリングガンを構える1人の戦士がいた。
その名は仮面ライダーユナイト
時計とカードの意匠を取り入れた赤色の装甲が特徴的で、緑色の釣り目状の複眼がじっとナイフベイダーを見つめている。
「ビショップ、どう倒すのが最適かな?」
『そりゃ、チェーンソーで押し切っちまうのが一番だろ。』
ユナイトは自身の腰に巻かれたベルトのユナイトドライバーに搭載されたサポートAIであるビショップと会話を交わす。
「よし、じゃあその作戦だな。」
バイクから降りて自身の武器であるユナイトスイーパーをチェーンソーモードに変形させたユナイトは逃げる警官達とは逆方向に走り出し、ナイフベイダーと刃を交える。
『一気に押し切れ!』
「おう!」
ユナイトスイーパーの引き金を引くとチェーンソーの刃が回転し、それを受け止めるナイフベイダーの右腕の刃から火花を散らしながら切削していく。
「まずは一本!」
そのまま押し切ってしまうと刃が切り落とされて慣性の法則でチェーンソーがナイフベイダーの胸部まで振り下ろされ、生体装甲を切り裂く。
噴き出すベイダーの黒い返り血がユナイトの装甲を濡らす。
『どうやら防御はそこまで硬くないみたいだな。』
「ああ、このまま押し切れそうだ!」
ナイフベイダーの防御力は低く、切り裂かれた生体装甲の傷の深さがそれを表わしている。
ベイダーにはある程度回復力があり、傷は徐々に塞がってきているがユナイトは容赦なくユナイトスイーパーを横薙ぎに振るいナイフベイダーの右腕を切り落とす。
『電王!』
ここでユナイトはドライバーから仮面ライダー電王の力が秘められている、電王ライドカプセルを転送し、ユナイトスイーパーに挿入する。
『ユナイトスマッシュ!』
武器の刀身が赤色のフリーエネルギーを纏い、ナイフベイダーに向かって振るわれる。
「決まったな。」
フリーエネルギーを纏ったことで威力の上がったユナイトスイーパーはナイフベイダーを一刀両断し、右と左の2つに体が分かれそれぞれが爆発を起こす。
『さて、無事に倒せたしラボに戻ろう。』
「了解」
ナイフベイダーを撃破できたのを確認すると彼はマシンユナイトに乗り、この場から去る。
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ヒーロー達の多くは自身の力を高める為にサポートアイテムやパワードスーツに頼ることがある。
それ故にアイテム産業というのもこの社会に於いて重要な産業の1つとなっている。
アイテム作りの代表的な会社の一つにDream本舗という大阪の凄腕社長が作り上げた企業があり、その本社ビルの地下には素晴らしい設備の研究室があった。
『ニュースです。新型のベイダーが発見されたとのことです。皆様十分気を付けてください。』
先程のナイフベイダーの事件はすぐにニュースで流された。
この件は多くの人に届くことになり、Dream本舗の研究室の一角でタブレットを見ている2人の男もそのニュースを見ることになった。
「ニュースになるの、早いですね。」
「そりゃ、こういう事は早めに伝えておかねえと後で何言われるかわからないからな。」
若い男の名は躑躅丈、彼は今一緒に話している壮年の博士の雨鳥俊一の助手をしている。
彼らは報道がされるよりも前にナイフベイダーの件を知っていたようだ。
「博士、メディカルチェック終わりました。」
研究者2人の間に入るように一人の男が部屋に入ってくる。
博士と助手の関係である2人の研究者に比べると背も高く服の上からでもガッシリと筋肉が付いているのが分かる。
「お、ご苦労さん。初陣の感想はどうだ?」
「ビショップのサポートのお陰でなんとか戦えました。」
『それほどでもないぜ』
雨鳥博士はその筋肉質な男に質問する。
彼は仮面ライダーユナイトの変身者であり、彼の手に持たれているユナイトフォンには先程の戦いをサポートしていたAIのビショップが映し出されている。
彼の名前は轟颯馬、26歳の男性である。
ツーブロックの黒髪と青い目が彼の特徴だろう。
「まだまだ油断はできませんよ。向こうも新手が来ましたからね。」
初陣こそ勝利を飾れたがベイダーズも徐々に力を付けてきている。
躑躅はそのことを危惧しつつ、タブレットでナイフベイダーを分析している。
「わかってる。だからこそ新しい力も必要です。」
「その通り、てことでこっからがユナイトの本領発揮だ。ライドカプセルの全貌見せてやろう。」
そう言うと雨鳥博士は彼らを連れてそうこのような部屋に案内する。
「ライドカプセル、これは最近になって世界中で発見されたブツだ。」
その部屋には幾つものカプセルホルダーがあり、その内五分の一ぐらいのホルダーには先程使っていた電王のライドカプセルや戦闘時にドライバーに挿入していたディケイドとジオウのカプセルを始めとした20本のカプセルが収まっている。
「こいつらライドカプセルには仮面ライダーっていうヒーローの力が秘められている。」
「仮面ライダー?」
雨鳥博士がライドカプセルの詳細について語り始める。
だが、変身者自身である颯馬は仮面ライダーという言葉に馴染みがない。
自身が変身しているにもかかわらずあまり言葉の意味はよく分かっていない様子だ。
「仮面ライダーってのは仮面をかぶりバイクを駆る正義のヒーローだ。つってもこの世界じゃなくて異世界のヒーローなんだがな。」
「異世界のヒーロー…」
「ああ、でライドカプセルにはそいつらの力が何故か秘められている。理由はわからねえけどな。」
こことは違う世界にも正義の戦士達がいる。
様々な種類の戦士達がいるがその中でも仮面ライダーと呼ばれる者達がいた。
「その力を組み合わせて戦う仮面ライダーユナイト、つまり君だな。」
「異世界のヒーローの力を使うヒーローってことですか…」
「ああ、その通りだ。で、お前がこの世界で最初の仮面ライダーだ。」
最初に誕生した仮面ライダー
この世界では轟颯馬、仮面ライダーユナイトに相応しい称号だろう。
「さて、そんな仮面ライダーさんに質問だ。このカプセルは何だ?」
雨鳥博士は3本のカプセルを見せる。
「それは俺がさっき変身に使ったディケイドとジオウのカプセルと敵を倒すのに使った電王のカプセルですね。」
「そうだとも、御名答。このカプセル以外にもこういうのもあるぜ、クウガにパラドクスに……」
現在この場にあるライドカプセルはざっと20本
クウガ、アナザーアギト、シザース、デルタ、ギャレン、裁鬼、ガタック、電王、サガ、ディケイド、アクセル、オーズ、メテオ、白い魔法使い、ナックル、マッハ、ネクロム、パラドクス、ローグ、ジオウ
これらのカプセルの説明を聞きながら颯馬は真面目にメモを取っていた。
「仮面ライダーか……」
現在あるカプセルの説明を聞き終えた颯馬は椅子に座って話を聞きながら纏めておいたメモを見ていた。
浮かない顔で資料を見ている颯馬にユナイトフォンからビショップが声を掛ける。
『どうした?不安そうな顔して』
「不安っていうかまだ実感が湧かないんだよ。急にヒーローやることになって」
『確かにな、だってお前数ヵ月前まで野球選手だったもんな』
轟颯馬は元々プロ野球選手だった。
高校野球の大会での投げっぷりがスカウトの目に留まり、ドラフト指名を受けてプロ入り
高卒投手として活躍していたが5年目に肩を故障。これまでの等級による肩の負担が爆発してしまったのだ。
肩の靭帯が千切れてもう投げれなくなってしまいその二年後に戦力外通告
再び野球をしようとリハビリをしていた彼に声を掛けたのは他の球団ではなく雨鳥博士だった。
彼にスカウトされて仮面ライダーユナイトとなった颯馬だが、未だ自分が前線で活躍しているヒーロー達と肩を並べて戦えるかどうかという自信がなかった。
「今ヒーローとして戦ってる人達と俺の間には10年以上の努力と経験の差があるし、子供の時からヒーローになるなんて考えてなかったから……」
『ま、気持ちの整理は難しいよな。けどお前15年間も野球やってたんだろ?その経験だってこの場で活かせるだろ。』
「まあ、確かに。普通の人より忍耐力はあるね。」
ビショップとの会話が緊張した颯馬の心を少しずつ解していた。
『まあそれにスポーツやってたんだったらわかるだろ?実践詰めば徐々に慣れてきて戦えるって事をな』
「確かに、もう実践あるのみだね。」
「轟さん!出ました、ベイダーです!」
彼ら2人が話しているとバタンとドアが勢いよく充てられる音と共に助手の躑躅が入ってきてベイダーの出現を知らせる。
『良いタイミングだ、実践の時間だぜ。』
「よし、じゃあ行こうか。」
ユナイトフォンを手に研究所内のガレージルームに入る。
そこには専用バイクのマシンユナイトが置かれており、その先のゲートが開くと研究所のあるDream本舗の地下駐車場に繋がっている。
『ドライバー転送』
ユナイトフォンの画面側を颯馬の腰に向けて翳すと、転送されたユナイトドライバーが颯馬の腰に装着さる。
『ユナイトセット』
ドライバーの前面にユナイトフォンを装着
『ディケイド!ジオウ!』
ドライバーの4つあるカプセルスロットにディケイドとジオウのライドカプセルを挿入し、
「変身!」
ドライバーの左横に付いているユナイトグリップを引く。
『チェインアップ!ベーシックチェイン!』
すると、ドライバーに装着されたユナイトフォンの画面からディケイドとジオウの姿が映し出され、2人のライダーの姿が颯馬の両隣に現れてその姿が颯馬自身に重なる。
彼自身の身体に黒いスーツが纏わり付き、その上から時計とカードの意匠を取り入れた赤色の装甲が装着され、ディケイドとジオウの2人の仮面ライダーの力を融合させた"仮面ライダーユナイトベーシックチェイン"の姿に変身を遂げる。
「さて、プレイボールだ。」
変身したユナイトはマシンユナイトに跨り、戦場へと駆け出すのだった。
彼が走る道はただ敵を退治しに行くだけの道ではない。
ヒーローとして、再始動した轟颯馬のスター街道だ。
To be continued
ということで仮面ライダーユナイト始まりました。
先輩ライダーの力を借りて戦うライダーというのはハーメルンでもよく見かけるのですが自分も作ってみたかったのでやってみました。
これから皆様にこの物語を愛読してもらえることを祈ります。