魔法科高校の劣等生・来訪者編クリアRTA   作:まみむ衛門

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 ガバ運が続くRTA、はーじまーるよー!

 

 前回は中学二年生進級(登校するとは言ってない)直後に高確率で発生する、反十師族学生運動組織アジトへのスニーキングミッションが終わったところまでやりました。

 

 そこでクソカスゴミうんち四葉諜報部のせいで侵入バレしてしまい、しかも固有魔法まで持ってやがって、危うく殺されかけました。

 

 

 やめたくなりますよ、RTA~。

 

 

 黒羽家チャート含む四葉家チャートは、何度でも言いますが、ハイレベルハイリスクハイリターンなミッションの数々を利用して経験値でゴリ押すチャートです。こうもガバ運による上手くいかないミッションが続くと、死亡や致命的ミスによるリセットの危険性もさることながら、得られる経験値が爆下がりして、ゴリ押せるほどの経験値が得られなくなります。

 

 その証拠に、ほら見てください。

 

 今の間に爆速早送りでイライラ療養タイムを終え、病み上がり初の訓練をやったのですが、同時期に先駆者兄貴が同じことをやった記録に比べて、だいぶスコアが低いですよね。

 

 全く嫌になっちゃいますよ。当然、訓練できない療養タイム中に、パパを呼び出して、みっちり注意しておきました。黒羽家に宛がわれるミッションの調査を担当するのは、黒羽家に与えられた直属の手勢なので、パパの責任です。どうやら亜夜子ちゃんと文弥君も同じようにパパに直談判してくれたみたいなので、ここは大丈夫でしょう。

 

 まあ、幸いにしてこれぐらいの時期になると、動けなくてもできることは色々あります。

 

 その一つがこちら。魔法科高校の受験勉強です。

 

 このゲーム、魔法科高校の劣等生の世界に現れたオリ主(イレギュラー)としての人生を体験するゲームなのですが、実は魔法科高校に通わないこともできます。

 

 

 

 しかもですよ、恐ろしいことに――魔法科高校の入試に落っこちたら、通うことすらできないんです。

 

 

 

 大体のプレイヤー兄貴姉貴は入学したいはずなのに、「入試に落ちる」ということが普通にあり得るんですね。

 

 しかも、入試の難度は、普通に難しいんですよ。

 

 魔法実技に関しては、たいてい主人公補正やプレイヤーのメタ知識があるので合格圏内は余裕です。

 

 

 

 問題は筆記試験です(問題だけに)

 

 

 

 なんと、この筆記試験、実際にガチのテストのように解かなければならないんです。

 

 しかも魔法科高校は国立大学付属で全国に九校しかなく、その合計定員は1200人。魔法師は生まれつきが全てなので母数が少ないとはいえ、かなりの狭き門です。しかもそのほとんどが、幼いころからだいぶしっかり魔法師として訓練してきている、立派な受験戦争戦士なんですよ。つまり、倍率もライバルのレベルも高いわけです。

 

 そんなわけで、当然、試験のレベルも高くなっています。そんじょそこらの高校入試と違い、名門私立高校の入試問題と解かされると思ってください。いや、そんじょそこらの高校入試も現役過ぎれば普通に厳しいんですが……。しかも入試科目は私たちが習ってきた国語・数学・理科・社会・英語だけでなく、ほぼ架空の学問である魔法理論と魔法工学も出題されます。ちなみに受験問題は、ある程度出るものが決まっているとはいえ、かなりのランダムです。そんなの、実際の入試と同じですね。カンニングも不可能です。

 

 まとめると、実技の下駄をはいているとはいえ、入学するためには、名門私立高校の入試(しかも架空学問込み)をクリアしなければならない、ということなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんなんクソゲーや!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもご安心ください!(テレビショッピング)

 

 ゲームの主人公だからこそ許される救済措置があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それこそが――勉強です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あーいや、待ってください。その、ガチの受験勉強ではなく、ですね。

 

 当然のようにマスクデータになっていますが、主人公には、「学力」に関する、膨大な種類のステータスがあり、それを成長させることができます。

 

 科目ごとどころか、問題の種類や形式や出題内容によってめちゃくちゃ細かく分かれていますが、問題を解く時、その問題に対応したパラメータが一定値を超えてると、勝手に選択肢が絞られたり、プレイヤーにしか見えないヒントが表示されたり、さらにはずばり答えそのものが見えたり、ということが起きるんです。

 

 つまりプレイヤーの知能が低くても、ゲーム内で相応の「勉強行動」をすることで、試験が有利になるわけですね。当然、ゲーム内で勉強をするということはプレイヤー自身にもその勉強の経験や知識が現実の勉強同様に入ってくるので、「現実と同等の勉強効果」にプラスして、「ステータス上昇によるヒント効果」を得られる、という現実の試験に比べたらヌルゲー仕様になっているわけです。

 

 そういうわけで、こんだけ長くやってきても不合格になったらジ・エンドなので、「勉強行動」が必要になってくるわけですよ。

 

 他のRTAを見たことある視聴者兄貴姉貴は違和感があるかもしれませんね。以前お話しした通り、このゲームは非常にハイテクな分、異常に高額なため大抵のプレイヤーは上級国民です。つまり素の学力も全体的に高いんですよ。ましてや走者というのは、その中でRTAなんて苦行をやるガチ勢ですから、地頭と学力とこれまでの蓄積で、ゲーム内での勉強をしなくても合格は余裕です。勉強はそれ以外の準備やレベル上げの時間を奪う行為なので、完全にロスなんですね。

 

 ではなんで私は勉強が必要かと言うと……ヒントと復習なしで確実に合格できるほど学力がないだけです。悲しいなあ……。

 

 まあでも怪我して動けないなら、復習もさほどロスではないでしょう。そういうわけで、爆速早送りした療養タイム中は復習してました。

 

 

 

 さて、この後もしばらく代わり映えのしない訓練が続くので……と思いましたが、早送りしてるうちに面白いイベントに遭遇しましたね。

 

 黒羽家所有の施設だけでなく、私たちは当然、四葉家主体の訓練にも参加させられることになります。蘭ちゃんは長女なのに黙って当主候補から外されてたことから分かる通りハブられていたため今までさほどお誘いはありませんでしたが、亜夜子ちゃんと文弥君は何回も通ってるでしょう。原作で亜夜子ちゃんが『極致拡散』に目覚めるのも、この訓練で当時幼かったショ達也お兄様にヒントを見せられたからですし、この世界でもそうだというのを聞いています。

 

 さて、とはいっても、「さほど」と言った通り、実は何回かは来ています。では今回何が面白いかと言うと……ああ、いましたいました。

 

 

 ご覧ください、以前見た時に比べてはるかにたくましくなった、達也おにいたまと深雪妹様です。ちょっとこちらから声をかけて見ましょう。あ、すっごい嫌な顔されました。そりゃそうですね。

 

 このころには、二人の仲はだいぶ深まっています。沖縄侵攻、原作で言うところの追憶編は中一の時のイベントですからね。そういうわけで、達也兄くんから色々話を聞いているであろう妹様も、当然私の事を嫌うでしょう。

 

 まず一つ。初対面で、『分解』だの『コキュートス』だのをそれとなく(それとなくとは言ってない)聞き出そうとしてその反応を伺ったので、向こうからすると「やべー奴」でしかありません。

 

 また、達也兄チャマに関しては、模擬戦において、私は達也兄君さまの達也君をもろちんにしようとしていたわけですから、もちろん大嫌いです。その話を達也兄上様もいかんせん思春期なので話しているかは定かではありませんが、兄が嫌っているとなれば自動で嫌うと思います。

 

 ですが、この二人も高校入学してからは重要な仲間です。しっかり好感度を稼いでおきましょう。幸い、こちらには、「達也兄やが事故に見せかけて殺そうとしていた」という免罪符があるので、そのあたりをちらつかせながら、和解とは言わずとも、お互い手打ちぐらいまでは持っていきたいところです。

 

 そういうわけで、こっちは気にしてないぜという態度で接していきましょう。二人とも警戒心が強いので最初は不気味にしか思われませんが、長く続けていけば問題ないと思います。

 

 ここでポイントなのですが、文弥君、亜夜子ちゃん、達也お兄ちゃま、深雪ちゃんのそれぞれの関係性をそれとなくチェックしておきましょう。まずは、原作ではどうなっているかを確認します。

 

 達也兄やと、文弥君・亜夜子ちゃんは相互に好感度は高めです。達也お兄ちゃんからの二人評は「慕ってくれる可愛い妹・弟分」ということでまあまあ高く、二人からの感情は恋愛感情なのではと思うほどの大尊敬です。まあ亜夜子ちゃんは分かるとして、文弥君もそう思えてしまうほどに尊敬しています。

 

 一方、深雪ちゃんと二人はさほど仲良くはありません。まず文弥君とは、さほど関わりが無く相互不干渉的な感じになっています。これでも次期当主候補として争っていましたからね。のちに文弥君から深雪ちゃんを推薦したうえで候補を降りていますが、そうそう関係は改善しないでしょう。

 

 そして亜夜子ちゃんとの関係ですが、こちらはおそらくマイナスです。亜夜子ちゃんは誕生日が近い女の子同士として深雪ちゃんと何度も比べられて劣等感を抱いています。今は達也アニキをめぐるライバル心もあるかもしれません。一方の妹様も、亜夜子ちゃんの態度からライバル心を感じて良い感情は抱かないでしょうし、あとパパ上の貢が会うたびに亜夜子ちゃんの自慢をするのでそれもうっとうしく思っています。

 

 さて、人間関係については修正力プログラムでも入っているのか原作から外れることはほとんどないのですが……このゲームの乱数幅は大きいので、一応チェックする必要があります。

 

 会話や表情や距離感や声のトーンや仕草から判断するに……よし、原作通りだな! 転生系主人公が原作通りかどうかを気にするのは伝統ですが、その気持ちがわかるというものです。できるなら分かっている通りに進んでほしいですからね。まあこれもまた伝統通り、これから自ら原作崩壊を狙っていくのですが。

 

 

 

 さて、今日の訓練はと言うと、四葉の村での野外演習です。

 

 対戦形式になっていて、こちらは普段組むことが多い我らが黒羽三姉弟で、攻め方となります。

 

 対戦相手は主人公タッグである司波兄妹。こちらは防衛役となります。

 

 こちらは野外演習上に設けられた二階建て一軒家のどこかにいる深雪ちゃんに攻撃を加えられたらクリア。対するあちらは、一定時間深雪ちゃんにダメージを与えられなければ勝ちです。

 

 私たち黒羽家は性質上、こちらから攻め入ってターゲットを暗殺する任務が多いです。対してあちらは、深雪ちゃんが次期当主筆頭で達也お兄様はガーディアンでありその守護者です。だから、こういうミッションをする必要があるんですね。

 

 さて、こちらは数で有利な上にちょちょいと深雪ちゃんにダメージを与えればいいので有利……かと思いきや、実はこれ、ゲロムズミッションです。

 

 まず一つ。達也にいさまが死ぬほど強いです。まず『精霊の眼(エレメンタル・サイト)』と『術式解体(グラム・デモリッション)』『術式解散(グラム・ディスパーション)』はゴリゴリに遠慮なく使ってきます。さらに、四葉の訓練は、なるべく命は狙わないけど死んでもそれはそれで仕方ないよねというスタンスなので、『雲散霧消(ミスト・ディスパーション)』とかはぶっ放してきませんが、片腕吹っ飛ばすぐらいは余裕でしてきます。しかも質の悪いことに、『再成』ですぐ処置できるからと言うことで、なおさら遠慮がありません。さすが原作主人公様ですね。

 

 そしてもう一つ。守られるお姫様である深雪ちゃんについてですが、彼女自身による抵抗も認められています。そう、深雪ちゃんと戦わなければいけません。

 

 これ、達也あにぃがいなくても無理ゲーでは?

 

 はい、実際そうです。クリアしたという話は聞いたことありません。一応先駆者兄貴によるチャートもあるのですが、これは惜しいところまでは頑張って粘るというチャートで、クリアできないなりに経験値を少しでも稼ごうというものになってます。クリアできた兄貴姉貴はぜひ報告ください。このゲームは後からリプレイ録画も可能なので、動画投稿も楽ちんちんです。

 

 では、可愛い妹弟に、今考えた作戦と称して、チャートを伝えましょう。

 

 さて、この作戦(チャート)の方針ですが、いくつかのコンセプトがあります。

 

 一つは、客観的に見て積極的かどうかです。これを説明するためには、まずはゲーム内で発生するミッション・イベントとその経験値の関係について説明する必要がありますね。

 

 得られる経験値は、まず成功か失敗かによって大きく差が開きます。またクリアした場合でも、それによってこちらが得られたメリット、被った損害、客観的に見た評価、クリアタイム、などの多くの要素によって成長が上下します。これは失敗した場合も同じで、その場合も、どれだけ損害を抑えられたか、どれだけ粘れたか、ゲーム内キャラからの結果に対する評価はどうか、など確認できていないものを含めて色々な要素から経験値が決定されます。

 

 こうした経験値上下の要素の一つとして分かりやすいのが、積極性です。仲間に全部任せてクリアした、粘りはしたけどただ逃げ回っただけ、と言う場合、得られる経験値は大幅に下がってしまいます。だから、相手が司波兄妹であろうと、積極的にクリアを目指しているように見えなければなりません。

 

 またゲーム内のコミュニケーションの都合からしても、積極的に見えることは重要です。訓練だというのに最初から勝つ気がございませんでは、好感度がダダ下がりしますし、しかも四葉なので「こいつ変なこと考えてるぞ」って深読みされる可能性もありますからね。

 

 二つ目、でも安全に。プレイヤーキャラクターの怪我が大きくなるほど経験値が下がるので、私はそれがないようにプレイしています。過去二回あったミッションでの大怪我は、あれはかなりの大事故で、特に見せ場もなく終わった数々のイベント・ミッションにおいては、慎重に立ち回った結果、怪我なしでクリアできているんです。当然今回も、司波兄妹相手に積極的に立ち回るとはいえ、大怪我は避ける必要があります。

 

 

 

 そういうわけで、作戦は伝え終わりました。どんな作戦かは、皆さまには実際の映像と一緒に解説しましょう。

 

 さて、まずはスタートと同時に、過去の連携と同じように、領域範囲が広い亜夜子ちゃんが一軒家まるごとに『極致拡散』を使って、さらにサイオン探知魔法も使ってもらいます。それに紛れて、私と文弥君で攻め入って、探知のサポート受けつつ、攻撃を仕掛けていきます。『極致拡散』は、『精霊の眼』を持っている達也にいさま相手には全く意味がありませんが、深雪ちゃんはそうでもないので、重要な役割です。

 

 さてこの二人で攻め入る布陣ですが、探知を頼りに爆速で深雪ちゃんの居場所へ突撃して、その部屋をまるごと吹き飛ばします。

 

 これによって一軒家は大きく崩壊するため、深雪ちゃんの傍に控えていた達也アニキはこちらへ反撃することよりも、妹を屋外へ逃がすことを優先します。この建物の破壊とド派手な先制攻撃によって、向こうからの反撃を受けずに一度だけ一方的に攻撃できて、さらに経験値のための積極性ポイントも稼げます。

 

 では私たちも脱出しまして、ボロボロになった一軒家の傍での、屋外戦闘を始めましょう。

 

 屋外戦闘の大きな目的は、数と情報のアドバンテージを稼ぐことです。あちらは『精霊の眼』があるのに対して、こちらはラグがありかつ一軒家まるごととなるとまあまあ負担の大きい探知魔法のため、障害物は邪魔でしかありません。また、探知の必要性を無くすことで、亜夜子ちゃんを戦線に加えて、3対2で数の有利を取ることができます。

 

 また、もう一つの目的が、プレイヤーキャラクターである蘭ちゃんの得意フィールドにするためです。縦横無尽の高速戦闘は狭い屋内では発揮しにくく、また移動・加速系魔法によって武器となるあれこれは、家の中にあるものだけでなく、崩壊した瓦礫も追加で使えるようになります。

 

 さて、これだけ有利な条件を一瞬で揃えることに成功したわけですが、それでも二人が強すぎるので、クリアは難しいでしょう。とにかくここからは惨敗を避けるために、攻撃はしながらも、慎重に立ち回る必要があります。

 

 

 

 そのためにどうするべきか。

 

 

 

 まず蘭ちゃんは鍛えまくった魔法を使いノンストップで駆けまわりながら、四方八方から適当なものを飛ばして攻撃します。当然『仮装行列』は使っておきましょう。

 

 達也兄上様は大体の場合、特化型CAD一つ目は『術式解体』の無系統魔法、二つ目は『分解』のための系統魔法を入れて、それに加えてフラッシュ・キャストを用いた簡単な魔法を爆速で使用するという構成です。攻撃方法は、原作でも使用した、サイオン波による『共鳴』が大半です。こちらは油断さえしなければ今の素の干渉力で防げるので、鬱陶しいジャブ程度に思っておけば問題ありません。

 

 そういうわけで、向こうは魔法式そのものを破壊・分解するか、魔法によって起きた現象を分解するかのどちらかが主な防御手段となります。つまりは、とにかく魔法の数で攻めれば破壊も分解も追いつかず、攻撃を通すことが可能です。全く攻撃が通らないとなると意味がないので、この際、一発一発の威力は気にしないようにしましょう。

 

 また高速ノンストップで駆けまわることで、司波兄妹がこちらに照準をつけにくくなります。『仮装行列』で直接干渉する類の魔法もはじくことができます。相手の防御の手数が間に合わないほどの手数で押しつつ、相手の攻撃は当たらない・効果ないという状態にすることで、あの最兄妹相手にも粘ることが可能です。

 

 当然この方針は、亜夜子ちゃんと文弥君とも共有しています。しかも三人一緒に動くことはなく常にバラバラの位置から攻撃するため、達也あにぃはともかく、深雪ちゃんからすると相当鬱陶しいでしょう。実際ほら、顔をズームしてみます。可愛いお顔が歪んでますね。

 

 さて、今のこの状況は、こちらがダメージを負うことなく一方的に攻めているように見えるかと思います。ですがこれ、深雪ちゃんの防御をかいくぐることはできません。方向気にせず自分の周囲全てを「一定の質量以上の物体を退ける」と定義した対物障壁で囲んでしまえば全部防がれますからね。無尽蔵に近いサイオン量を持っているため魔法力切れを狙うこともできず、連発する攻撃のどれかが運良く魔法更新の「息継ぎ」に刺さることを祈るしかありません。

 

 で、ここからが本番となります。残り3分ぐらいになると達也兄くんがついに本気を出してきて、フラッシュ・キャストを使った本格的な反撃に打って出ます。単純な魔法だけとはいえその速度も種類もとんでもないため、まず防ぎきれません。ここからは攻める側のこちらがなぜか防戦一方になる理不尽展開です。

 

 でもまあ、ここまで粘れたら十分でしょう。あとは裏ドラボーナスみたいな感じで1秒でも粘って経験値を稼げるようお祈りしつつ食らいついて……あ、文弥君やられちゃいました。もう後は数の有利もなくなったので総崩れですね。

 

 あーまけちゃったーくやしいなー(棒)

 

 では息を整えてからゲーム内五人で反省会をしつつ、動画のこちらでも総括しましょうか。

 

 結果は……予定通りですね。こんなのクリアできるわけなく、それなりに攻撃の手を続けることができた状態で8分10秒粘ることができました。最低ラインが7分20秒なので、十分と言えます。これはそこそこの経験値が期待できますね。

 

 

 

 

 というわけで面白イベントが終わったのでまた倍速です。

 

 そうこうしている間に中学二年生(学校に通うとは言っていない)生活も半ばに差し掛かってきました。このあたりから、一つやらなければならないことが増えてきます。

 

 それは、第一高校に進学すると貢パパを説得することです。

 

 吸血鬼もUSNA軍も東京を中心に活動するので、そこを生活拠点に出来る第一高校が進学先として望ましいんですね。

 

 ただ、第一高校は四葉の特大ジョーカーである司波兄妹の進学先ですし、黒羽家は比較的中心に近い分家なのでお膝元である東海地方の第四高校に進学することが求められます。この二重の障害を乗り越えるためには、こうして割と早いうちからパパを説得しなければならないんですね。

 

 あ、今更ですが、黒羽家に母親はいません。プレイヤー操作可能となる小学校進学時点ですでに死んでいます。だから説得先はパパと、そのバックにいる四葉家だけでいいんですね。

 

 というわけで、さっそくパパの部屋に行って、ファーストコンタクトを取ります。当然あの手この手で反対されるので、色々な言い訳をぶつけまくって相手が折れるのを待ちましょう。先駆者兄貴はのんびりやったとはいえ説得に一年弱かかってましたね。結構なロスですが仕方ありません。

 

 はい、御覧の通り断られました。まあこっから見ていてください。セールスだったら事後契約解除確定なぐらいのしつこい交渉をご覧にいれましょう。

 

 では翌日まで早送りしまして、パパの部屋に行って二回目の……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え? 第一高校進学を認めてくれる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やったぜ。投稿者:変態糞魔法師

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。




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