ありがとうございます
なんか知らない幸運に助けられるRTA、はーじまーるよー!
前回は、第一高校進学を一年かけて説得するつもりが、翌日に許可が下りたところで終わりましたね。さて、ここで当時の私の様子を見てみましょう。
…………一歩も動いていませんね?
はい、あまりの幸運に、起きたことが信じられなくて固まっています。幸運を思考停止でおじゃんにするって何事?
でもこれは仕方ないんですよ。それぐらい、ありえない出来事なんです。
のちに分かったことですが、あの後に亜夜子ちゃんと文弥君が説得してくれたみたいですね。話を聞くに条件としては、
①二人の好感度が一定以上
②以前から進学の意志を話しておく
③中学校は不登校
④話を二人に聞かれる
あたりでしょう。パパに一回目の許可取りをしにいくのは割と適当なので、今までの走者は④の条件を踏まなかったので説得に時間がかかり、今回は偶然踏んだので、即許可が下りました。
さて、これ幸いと色々動き出さなければならないのですが、当時の私は思考停止を終え、喜びで跳ねまわってます。これは俗にいうロスですね。
では早送りします。説得にかかる時間が大幅に浮いたので何か新しいことをやる……かというと、そうではありません。元々やる予定だったことを、もっとたくさんできるというだけです。
ミッション、訓練、固有魔法の研究、少しの受験勉強、好感度上げ。こんな感じですね。
さて、では変化のない日常(四葉比)を早送りしている間に久しぶりに、「来訪者編クリア」のあれこれについて解説します。
前回の解説は、来訪者編の定義となる「来訪者」のダブルミーニングと、それらに来てもらうための条件はどちらも同じで、謎の戦略級魔法『マテリアル・バースト』をぶっ放す事、というところで終わりました。
ではその『マテリアル・バースト』をぶっ放す条件ですが、これは原作からズレはなく、横浜騒乱、灼熱のハロウィンが起きることです。そしてこの灼熱のハロウィンが起こるには、大亜細亜連合が日本に攻撃を仕掛ける動機とタイミングが必要で、それもまた原作と同じく、論文コンペです。
つまり、論文コンペ→侵略される→『マテリアル・バースト』→しばらくして来訪者編スタート、という流れは、変えることはできません。2095年の間にクリアするような大幅短縮は、不可能です。
ではここで、先駆者兄貴たちのタイムを見てみましょう。はい、表をドドン。ざっと見て頂ければわかる通り、全部が2096年の1月と2月に固まってますね。このように、ゲーム内時間9年弱に及ぶRTAですが、そのタイムの差は、最速を目指して走っても、一か月も差は開かないわけです。
このように、来訪者編スタートのタイミングを早めることはできないため、スタートまでに可能な限り準備を積み重ねまくって、スタートしたらその準備を活かして一気にクリアを目指す、というRTAとなっています。準備段階もさることながら、主にパラサイトの位置特定の運などで大幅にタイムがズレるので、一気にクリアを目指すと言っても一か月のばらつきは出てしまうわけですね。
さて、ここまでで「来訪者編クリア」レギュの条件と性質は説明し終わりました。
そしてそれと同時に、ゲームの方も面白い段階に入りましたね。
そう、ついに入試です。
原作設定どおり、高校から理科と文科に分かれて大学の機能と役割をある程度持っているという形になっており、この世界の高校入試は大学入試に近い性質があります。一応学校によりさまざまですが、国立魔法科大学付属高校は非常にお堅いシステムで、試験内容は魔法基礎実技と筆記試験のみです。面接や内申点はなくて、また推薦入試のようなシステムもありません。前期後期も定員割れしない限りないです。硬派ですね。
この入試ですが、黒羽家チャートの場合、一高入学の条件としてあることが厳命されます。
一つは、一科生として受かる事。黒羽家は後にその名と立ち位置を大々的に公開するので、二科生出身がいるわけにはいかないんですね。
もう一つは、上位すぎる成績で入らないこと。要は目立ちすぎるなってことですね。入試の時点で成績最上位クラスというのは、つまり魔法塾の機能が追い付かないほど高度な学習環境がある家庭であるということを示すことになります。まだ大々的に発表するタイミングではないため、変に目立ってはいけないんです。だから、入試はある程度手加減する必要があるんですね。
ちなみに二つ目の条件についてですが、入学以降は悪目立ちさえしなければあまり手加減は必要ありません。魔法塾は得意をのびのびと育成する方針ですが、高校は全体的な底上げを体系的な指導で目指します。入学後大幅に伸びる魔法師はとても多いので、これぐらいなら許されるわけですね。これを利用したうまうま経験値ポイントもありますが、それはその時に。
では入試です。
まずは筆記試験。国立で、義務教育となる中学までの続きなので、入試科目は原作で言われていた魔法理論・魔法工学のみならず、英国数理社のいわゆる主要五科目も出ます。点数配分は、魔法理論・魔法工学・主要五科目セットで、1:1:1です。
これについては走者の頭脳の都合上安全チャートで勉強をゲーム内でしているため、余裕でクリアできます。最上位にならないようにしつつ一科生で間違いなく合格できる水準に収めるという舐めプも平気でしょう。
さて、せっかくなので皆様も問題を解いてみましょう。
問3
次のそれぞれの文章が正しい場合は1を、間違っている場合は2を選び、マークせよ
ア・投射して事象を改変させる式のことを、起動式と言う
イ・CADは、一般に、大きく二つに分けると、汎用型CADと特化型CADがある
ウ・移動系魔法は速度や座標を、加速系魔法は速度とベクトルを、改変する魔法である
エ・発散系魔法は対象物の密度を、収束系魔法は物質の相転移を、改変する魔法である
このあたりは、しっかり勉強していれば解ける簡単な問題として出されているものですね。
では、シンキングタイム…………終了です。
発表していきましょう。
アは、正しくありません。CADに収まっている式を起動式と言い、それを受け取った魔法師が魔法演算領域で変数入力してイデアに投射するものは、魔法式と言います。
イは、正しいです。この二つはOSのレベルから違っていて、それぞれにメリットとデメリットがありますね。
ウは、正しいです。移動系魔法は速度を書き換える上で、加速の段階を踏まずに一気に改変するため、恐ろしい慣性が働き、対象物が破壊される可能性が高いです。よって大体の場合は加速系と併用しなければなりません。じゃあ加速系だけでいいかというとそうではなく、移動系魔法を併用しないと、対象物のコントロールができなくなります。だから蘭ちゃんは、移動系・加速系両方を練習する必要があったんですね。
エは正しくありません。逆です。間違えやすいところですね。
はい、これらは熱心な読者やプレイヤー兄貴姉貴ならば分かっている方も多かったでしょう。これらは魔法の非常に基礎的な部分ですが、アニメを一度見るだけとか、小難しい説明を流し読みした、という方は曖昧でしょうね。こういう細かいながらも基礎的な設定部分の理解が読者が曖昧でも楽しめる作品になっているのが、人気の秘密なんでしょう。
では、次はもう少し難しい問題を見てみましょう。
問5・以下の会話文は、魔法の練習をしている中学生の太郎さんと花子さんの会話である。よく読んで、次の問題に答えなさい。
太郎「魔法の練習してるんだけど、全然うまくいかないや」
花子「どんな練習しているの?」
太郎「机の端に置いた卵を1メートル以上浮かせたうえで、反対側の端に置いてある皿に運ぶ魔法なんだ」
花子「あー、よくあるやつだね」
太郎「そうそう、何回やっても卵が潰れちゃんだ。目玉焼きにしようと思ってたけど、これじゃあ今日はスクランブルエッグかな」
花子「もう、そんなの基本でしょ。ちゃんと加速系魔法も使った?」
太郎「当たり前だよ。机の端から動かすのは大丈夫なんだけど、皿に置く時に潰れちゃうんだ。昨日は何回やっても出来たんだけどなあ」
花子「えー、何それ。(ア)昨日と今日で違うところはあるの?」
太郎「うーん、特にないはずなんだけどな。温度も湿度もクーラーつけてたから変わらないし、卵も同じパックに入ってたものだよ。あとは(イ)紙皿は昨日使い切ったから耐熱皿にしたぐらいだよ」
問題(ⅰ)
傍線部(ア)のように、実験を繰り返す際において、なるべく条件を揃えたり、些細なことでもどの条件が以前と違うか確認することは重要である。これに関して、次の中で、最も正しい文章を選び、記号で答えなさい。
(1)振動で破壊する魔法の破壊力を図る実験をする際、ちょうどたくさん余っていたので氷を使った
(2)振動系魔法で液体の温度を上昇させる実験で、室温のみを確認した
(3)光波振動系魔法による光の増幅の実験を、暗室で行った
(4)通常の音と振動系魔法による音の伝達の違いを調べるため、学校の机を二つ並べてそれぞれ同時に音を流して振動を計測した
問題(Ⅱ)
結局、傍線部(イ)が太郎さんの失敗の原因であった。
(1)なぜ皿を変えたことで失敗するようになったか、(2)この条件下で魔法を成功させるにはどう魔法を変えればよいか、(1)は20文字以内、(2)は30文字以内で答えよ。
はい、こんな問題も出るんですね。白々しい会話文も、いかにも公立入試っぽい感じがします。
(ⅰ)は、(3)が正解です。
(1)は氷の質が均質である可能性は低いので、(2)は液体の量や元の温度を確認していないので、(4)は同じものを使って計測していないので、それぞれ不適切です。(3)は暗室と言う光に関する条件を限りなく等しくできる環境で行っているので、間違いではないでしょう。
次に(Ⅱ)ですが、(1)は「紙皿に比べて陶磁器製は固いため置く際に卵が割れやすいから」、(2)は「置く際の減速幅を、卵が慣性で潰れないように気を付けながら大きくして衝撃を和らげる」みたいなことを文字数以内に収めていれば正解です。
こんな風に、自由記述の問題も出てきます。またこの問題のように、魔法に関する知識だけでなく、実験をする際どのようなことを心掛けるべきか、のような理科の問題も混ざることになります。魔法はかなり物理学・化学に密接に関係していますので、理科に関する知識も重要なんですねえ。
ちなみに、紹介しても難しすぎて白けるだけなのでしませんが、200字を越える小論文形式の問題も出ますし、マニアでも中々解けない難度の問題も普通に出てきます。一流の受験生が集まってるのに、原作で満点取ったのがお兄様一人だけ、というのを忠実に再現できるよう、中々に鬼畜な問題だらけとなっています。今紹介した程度の問題は当たり前に正解できなければ二科生合格すら難しいでしょう。
さて、そんな遊びをしているうちに筆記試験が終わりました。
この日はもう帰って、翌日が実技試験です。では早送りの速度を上げて……はい、実技試験がやってきました。
試験の内容は、いくつかの魔法を、用意されたCADで試験官に見せる、といった内容です。試験課題の魔法を全部合わせれば四系統八種+無系統魔法の九種をカバーできるようになっていて、総合的な魔法力を測ることができるわけですね。
これもほどほどに手加減しましょう。小学生のころから豪華な施設で訓練を積み、中学生になってからはすでに命を懸けた鉄火場で働いてきてるわけですから、同世代から隔絶した能力を持っています。本気を出した場合、深雪ちゃんに次ぐ次席または同点主席で実技試験を終えることになるので、それは避けましょう。
ちなみに、魔法実技の能力は、理論上はいわば青天井となっています。そのため、『ハリー・ポッター』シリーズなんかは、想定した満点を越える技能を見せた場合は100点以上を取れるシステムになっていたりします。ハーマイオニーが有名ですね。
では『魔法科高校の劣等生』の世界はどうかというと、しっかり満点が定められています。ある一定の基準にたどり着けば満点で、あとは教員レベルを越えようが、戦略級魔法を使えようが、世界を滅ぼせようが、100点は100点となります。どうあがいても同点主席にしかなれない理由は、この満点の天井があるからなんですね。
ちなみに、この天井が無ければ主席を取れるかと言うと、不可能です。深雪ちゃんの能力が高すぎるため、スコアで越えることはできません。流石です、妹様!
あ、そうだ。この実技の満点天井を利用した、面白いプレイ動画がございます。その名も、「入学試験で主席を取ってみた」です。実技に天井があるのを利用して、実技で満点またはそれに近い点数を取るステータスを鍛えつつ、筆記試験で満点を取り、総合スコアで深雪ちゃんを抜いて主席入学する、という動画です。死ぬほど難しく、投稿者も真似して何回かチャレンジしてみましたが、一度も出来ませんでした。ぜひその動画もご覧ください。
さて、そんなこと話している間に実技試験も終わりました。後は合格通知まで待つだけです。
ちなみに、試験お疲れ様、合格までゆっくりしていてね、なんて優しいことはなく、試験が終わるや否や訓練やミッションに駆り出されます。流石四葉家ですね。
そんな日常となった鉄火場を過ごしつつ、いざ合格発表の日です。
黒羽蘭
以上の者を、2095年度国立魔法大学付属第一高校・一科の合格者とする。
筆記・71位
実技・62位
総合・65位
点数調整も完璧!
では今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
〈システムメッセージ・「入学おめでとう!」のトロフィーを獲得しました〉
誤字訂正や感想などお待ちしております