魔法科高校の劣等生・来訪者編クリアRTA   作:まみむ衛門

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 やはり暴力……暴力はすべてを解決する……! なRTA、はーじまーるよー!

 

 前回はガチムチ先輩による鬼のしごき♂に飛び入り参加して、夜には可愛い妹弟たちと秘密のミッション♡をしたところまででした。

 

 それにしてもあの任務、先駆者姉貴兄貴の情報からは想像もつかないほどに簡単でしたね。亜夜子ちゃんと文弥君が、過去のデータよりもかなり優秀になってます。

 

 

 で、視聴者兄貴姉貴は、当然疑問に思いましたよね?

 

 なんでこんなつまらん任務が等速なの? と。

 

 

 というのも、あの任務は、ゲーム進行的にとても重要なイベントだったからです。四葉家出身の場合、あのタイミングで横浜に潜んでいるいくつかの組織へと潜入して、あらかじめ横浜事変の前兆を知ることができる、という特別イベントがあるんですよ。前回のあれが、それです。

 

 厳重なセキュリティに守られてる資料だと、当日の工作員の配置だとか、武器の密輸決済だとか、そういう決定的な証拠が手に入ります。そのために、物理的な鍵だったら魔法によって精密に開けられる蘭ちゃんも同行していたのですが……今回は不要でした。

 

 というのも、特にしっかり保管されていたわけでもない資料で十分だったらしいです。なんでも、賢い人が見れば、それらの雑多な情報を統合すれば色々見えてくるとかなんとか。

 

 例えば、備蓄倉庫から災害用非常食をどれだけ動かしたか、横浜内にある施設の公開されている間取り、記号がいくつか書かれた簡素な地図……といったしょーもない情報を組み合わせることで、当日に工作員やゲリラがどのあたりでどのような活動をするか、誰が協力者なのか、とか色々分かるそうです。なんで?

 

 このことからわかる通り、どうやら四葉は、大亜細亜連合があのタイミングで横浜に戦争を吹っかけると、事前に分かっていたようですね。それを達也兄やたちに伝えないのが、いい感じに悪趣味です。

 

 さて、これで論文コンペ前にやることはあらかた終わりました。

 

 では、いつも通りお友達グループと論文コンペに行き、転生オリ主らしく突然の戦争でも友達の前で無双活躍しちゃいましょう。校内にテロリストが突然入ってくる妄想みたいなものですからね、ここからは楽しいですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、そんなことしないんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これも四葉家出身チャート特有のムーブです。司波兄妹だけ情報が遮断されていますが、四葉家は大亜細亜連合の動きを掴んでいるので、あらかじめ被害が拡大しすぎないように、人員を配置しています。蘭ちゃんは、亜夜子ちゃん・文弥君とトリオを組んで、そちらに参加することになっているんですね。

 

 先駆者姉貴によると、ここは状況に応じて選択することになるそうです。

 

 美月ちゃんと幹比古君の好感度が足りない場合は、四葉家に「生徒として会場に簡単に忍び込めるから色々便利」と嘘をついて論文コンペに同行し、そのあとの戦争も美月ちゃんたちと行動します。当然、プレイヤーキャラクターも相応に働かなければならないので、のちのち重要な二人の経験値が稼げないという点で、あまり美味しくありません。ここは二人にとって、初めての戦場ですからね。

 

 で、好感度が足りている場合は、ここで四葉側に参加する、というわけです。二人はたっぷり原作通りに経験値を稼げて、プレイヤーも四葉に逆らわずに済むので、肝心の来訪者編でのマークが薄くなります。

 

 そういうわけで、原作メンバーたちとはしばらく会えません。戦争が勃発してもサポートすらしてはいけません。ここで厳しい戦場に身を置くことが、彼らの大きな経験値になるからです。

 

 好感度が足りている場合は、四葉側で動く。つまり上手く行っていた場合はこうする、という話なんですが、これもデメリットあるんですよねえ。というのも、プレイヤーが干渉できないので、場合によっては重要キャラが死んでしまうこともあるんです。大体達也おにいたまが蘇らせてくれますが、手遅れになることもありますからね。実際、先駆者兄貴はここで美月ちゃんが死んで、キレ散らかしながらリセットしたそうです。

 

 戦争が起こると知りながらそれをあえて見逃して、事が起こってからまるで正義の味方のように解決に動く。別に戦争そのものを起こさせたわけではありませんが、マッチポンプめいたものを感じますね。こんなムーブができるのはゲームの世界だけ! みんなも、買おう!

 

 

 さて、そういうわけで持ち場に待機します。今回担当することになったのは、横浜のとある市街です。ここを選んだのにも理由がちゃーんとあります。

 

 まず、横浜から逃げようとする一般人を捕えようと待ち構えている敵の周縁部隊を排除したり、逆に戦闘から逃げようとする敵に絶望の止めを刺したりする役割の、横浜から離れたチームが候補として挙がります。これは無難なのですが、戦闘回数がとにかく少なくて、経験値としてはあまり美味しくありません。

 

 では主戦場である、直立戦車だとか呂剛虎だとかが投入される場所でバリバリ活躍するかと言うと、それもダメです。そういうところは一高メンバーが大体いるため、彼らの経験値になりません。雫ちゃんとかほのかちゃんとか桐原君とかみたいな来訪者編であまり戦力にならないキャラたちならまだしも、幹比古君や美月ちゃんといった主戦力、エリカちゃんやレオ君みたいなサブ戦力の経験値うまうまゾーンを邪魔してはいけません。

 

 で、その折衷案!キラ☆ として選ばれるのが、そこそこ戦闘が盛んな横浜市街内でも、一高メンバーと離れたところです。役割関係的には、原作で言う将輝君や十文字パイセンと同じですね。

 

 さて、それではここでファッションチェック。文弥君はフェミニンな、亜夜子ちゃんと蘭ちゃんはゴシックロリータで、いつも通り……というわけではありません。今回は真昼間で人の目につきかねない場所での戦闘なので、フルフェイスヘルメットで顔を隠しています。また衣装の方も、全員で統一の真っ黒なスーツですね。空気抵抗が少なくなるようぴっちりしているのですが、絶妙に身体のラインが分かりにくくて、女性か男性か判断できないようになっています。可愛いお顔が台無しですね……。

 

 ではやっていきましょう。役割としては、戦闘に真正面から参加するのではなく、避難して人がいなくなった建物をこっそり駆けて回り込んで敵の後ろから攪乱したり、逃げていく敵を待ち伏せして倒したり、という具合です。つまり目立った活躍はしないということですね。

 

 ではしばらく、立ち入り禁止で誰もいない屋上に潜んで待機して……はい、会場の一般客に紛れた四葉の手先から連絡が来ました。無事(?)会場がテロリストに襲われたそうです。じきにここも戦場になるでしょう。

 

 お、もうここでも警報ですか、早いですね。会場から結構離れた商店街なので、ここに直接被害はまだ一切起きてないですが……。場所的に太平洋方向から攻められやすいということで、休戦状態の世界情勢と言うこともあって、横浜周辺はかなり敏感なようです。周辺でそういう事件が起きたらすぐ広い範囲で一斉蜂起する、ということが分かっているのでしょう。

 

 

 さて、では行きましょうか。屋上の中の屋根がかかっている部分にうまく隠れて敵偵察ドローンから見えないようにしつつ、知覚魔法で道路や施設内の様子をぼんやりと見て……おーおー、怪しい動きをしている奴らがいますね。避難の波に乗って慌てて落し物しているように見せかけて、小型爆弾です。タイミングを見て起爆するつもりなのでしょうが……あ、もう亜夜子ちゃんが魔法で無効化しました。直接見てないものに魔法をかけられるってすごーい!

 

 そうこうしている間に、地上でも敵の作戦が展開されています。私たちもここから動いて、戦場の裏を駆け巡りましょう。

 

 あ、ちなみに、この戦闘群では、大得意な移動・加速系魔法ではなく、余裕がある場面だったら、黒羽家の伝統芸『毒蜂』を使ってください。今まで精神干渉系魔法はその性質上使い所さん!? がありませんでしたが、今回は遠慮なしの場面なので、この系統の経験値を稼いでおきましょう。

 

 まずは敵が固まっているところに屋上から加重系魔法でめちゃくちゃ重くしたパチンコ玉をいっぱい落としたり、逃げようとする市民を待ち伏せしていた敵を逆に待ち伏せして倒したり、防衛サイドが手薄なところに敵が攻め込まないようそれとなく幻術魔法で誘導したり、様々です。

 

 一つ一つの仕事は特に経験値は美味しくありませんが、イベントとしては「戦争」であるため、ほんの少しボーナスがあるのは確かです。ここでいっぱい働いて塵も積もれば大和撫子理論で、経験値を稼ぎましょう。

 

 走っている敵の一番前の敵を転ばせて後続ごと足止め。敵が乗ってきた車のタイヤをパンクさせる。逆に一番大きな車だけわざと残して発信機を仕掛けておきその車にまとまって乗ったら一網打尽。孤立した敵戦車の中に突撃してソーサリー・ブースターを回収。敵無線機を奪ってそこに偽情報を流して攪乱。エトセトラエトセトラ。

 

 

 

 

 やることが……やることが多い……!!

 

 

 

 

 まだまだあります。

 

 一般人が入りそうもない裏路地に地雷をいっぱい仕掛けます。コンクリート市街には埋められる場所なんてないんで陰に隠したクレイモア形式です。通常よりもはるかに小型なので、これ一つでかなりの値段がしそうです。

 

 立てこもり用の陣地にするべく、商店街内で見晴らしがよい建物に敵が潜入してきましたので、相手が一通り集まった段階で、『破城槌』で建物まるごと潰します。ああ、結構綺麗で立地もいいのにもったいない……。

 

 敵がドローンも使用してきましたが、魔法でそれを無理やり捕まえたうえで、そのドローンに電波を送っている場所を逆探知用の機械で特定します。へーそこがアジトなんですね。じゃあこのドローンに催眠ガス弾を持たせて……森へお帰り! しましょう。このガス弾は四葉謹製のすごい薬がふんだんに使用されてるそうですが、いったい一発何円なんでしょうね。

 

 

 

 

 

 トリックって、金がかかる……!!

 

 

 

 

 

 

 道路を上から一方的に攻撃するために、敵がビルの屋上に陣取ってます。火を放って攪乱しましょう。まず敵さあ、屋上あるんだけど、焼いてかない?

 

 古式魔法の式神で隊列を組む戦術に防衛サイドが苦戦しています。隠れている術者をピンポイントで狙って援護しましょう。(式)神なんか必要ねぇんだよ!

 

 避難で人がいなくなった商店から略奪して自分たちの食料にしようとする工作部隊を見つけたので、倒しておきましょう。工作員君のお、パンッパンに詰まった袋のお、食料ぜーーーーーんぶ絞り出してえ、あ☆げ☆る♡

 

 

 

 

 とかなんとかやっているうちに、無線で戦況が進んでいきました。

 

 突如現れた呂剛虎は原作メンバーが倒し、魔法師協会の情報も深雪ちゃんが守り、おおむね避難が完了し、逃げていく敵艦船を達也鬼い様が一発目の『マテリアル・バースト』でぶっぱなしました。

 

 ここからは掃討戦のため、四葉は目立たないようお役御免です。さっさと愛知とか静岡に帰って、「いやーあっち大変だったみたいっすね~、なんも出来なかったっすわ~、都会の皆さんは優秀ずら!」みたいなツラしておきましょう。

 

 あ、言い忘れてましたが、この横浜事変では、いわゆる「秘密兵器」に気を付けてください。原作に無いオリジナル展開として、大亜細亜連合が特殊で強力な兵器を投入してくる場合があります。出現を確認したら、四葉の都合をガン無視してでも、原作キャラが生き残るように動きましょう。

 

 よくあるのは、人工筋肉と人工神経をベースに鋼鉄の装甲で覆った人型ロボットで、疑似的な人間であることを利用して古式魔法で操作しやすくする、通称「エヴァンゲリオン」とかですね。他にもなんかガスミサイルとかもあります。

 

 まあ今回は何もなかったので、大人しく帰りましょう。

 

 で、後は何もしなくても――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――お兄様が2発目の『マテリアル・バースト』で、敵艦隊をまるごと全部吹っ飛ばしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これで、いよいよ、このRTAも大詰めです。

 

 しっかりと原作通りの流れで、お兄ちゃんの虐殺が達成されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 計画通り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈システムメッセージ・「横浜騒乱編クリア」のトロフィーを獲得しました〉




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