魔法科高校の劣等生・来訪者編クリアRTA   作:まみむ衛門

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今回から第二章、中条家仲上々チャート編がスタートします!
第一章に比べて毛色を変えて正統派(当社比)です。ぜひお楽しみください!


中条家仲上々チャート編
1ー1


 もう一つの人生を体験するRTA、はーじまーるよー!

 

 早速始めていきましょう。生まれながらの得意魔法傾向は精神干渉系魔法を選択。

 

 ここでお祈りタイム、今度こそ中条家の男の子を引きましょう。

 

 はい、31回目のトライで引きました。

 

〈システムメッセージ・「中条家」のトロフィーを獲得しました〉

 

〈システムメッセージ・「人生の始まり」のトロフィーを獲得しました〉

 

 では小学校入学初日を早送りしている間に、今回の動画について解説します。

 

 

 

 

 

 

 

 この動画は、フルダイブVRゲーム、「魔法科高校の劣等生 もう一人のイレギュラー」のRTA動画です。正確にはゲーム内でのトロフィー獲得時の日時をタイムとするのでRTAじゃないんですが、もうRTAと言う言葉が馴染みすぎているので、これで貫き通します。

 

 

 皆様は前回の動画シリーズ、「黒羽家苦労ばかりチャート」は御覧になりましたか? このシリーズは同じゲームでして、前回のシリーズを皆様がご視聴くださったあとである、という前提で、前シリーズで行った解説をすっ飛ばす部分もあります。まずはぜひ、黒羽家チャート動画をご覧ください。

 

 

 

 さて、ではここからは、前回シリーズを見てくださった視聴者兄貴姉貴向けの話となります。

 

 まずは、最終回の後に投稿したオマケ動画は御覧になりましたか?

 

 このゲームは、プレイヤーの好きなタイミングで、プレイヤーキャラクターをCPUへと委ねることができます。これまでのプレイヤーの行動をゲームAIが学習し、それにぴったりの通りに、プレイヤーキャラクターの物語を紡いでくれるんですね。

 

 あのオマケ動画は、2096年1月20日午前5時12分17秒という記録を達成した蘭ちゃんの行動を、CPUに委ねてみた未来編です。表情も声も治療して表に出る感情も豊かになり、美月ちゃんや文弥君や亜夜子ちゃんとイチャイチャする蘭ちゃん、可愛かったですね。

 

 

 

 

 

 で、そんな話はここまでにしておいて、ここからは本動画の話です。

 

 

 前シリーズで、中条家チャートに「革命」が起きたという話をしましたね?

 

 今回は、その革命後の全く新しいチャートで走ることにしました。

 

 中条家チャートは、一般家庭チャートに分類されていました。その中でも比較的家ガチャが当たりやすいということで、最もメジャーなチャートでもありました。

 

 しかしながら、この新チャートは、中条家のみでしかできない特殊なチャートとなっております。しかも、その性質上、男の子じゃないとかなり難しいです。

 

 それでもこのチャートは、黒羽家チャートと違って途中死亡の危険が少なく来訪者編までたどり着きやすいという長いスパンの安定性と、対吸血鬼・パラサイトの戦いがそこそこ楽であるという一番大事なところでの安定性があり、なおかつこれまでの一般家庭チャートのどれよりも好タイムが出やすいという、素晴らしいチャートになっています。最初の家ガチャ・素性ガチャさえ当てれば、ちょっと慣れたRTA走者ならだれでも完走可能でしょう。

 

 

 

 

 それでは、このチャートは、何が特殊なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 それは――対パラサイト戦に、中条あずさちゃんを主力として投入する点です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中条あずさちゃんのプロフィールを振り返りましょう。

 

 身長がとても低く童顔で声も幼い合法ロリの二年生で、生徒会役員。一年生編秋からは生徒会長になります。

 

 成績は、実技が範蔵君に次ぐ次席、理論が五十里君に次ぐ次席で、総合主席です。

 

 魔法の特徴としては、正確な変数入力やきめ細やかな魔法行使が得意です。とても素晴らしい技術ですが、戦闘やスポーツ競技には向いていません。一応魔法の腕自体はその成績通りかなりのもので、ちょっとした活躍はありますが、主力として使えるかと言うと微妙です。

 

 また、その体格のせいで運動能力は主要キャラでは圧倒的最低です。メンタルも、心優しくて、気弱で、臆病で、自分での決断力が弱く、一方で人に乗せられやすい……と、これまた戦闘向きではありません。

 

 こんな感じで、激しい戦闘の主力として使う分には、あまり向いていません。「いざ戦闘となると微妙に使えない優等生」「場面によっては輝く、評価軸に則れていないだけの劣等生」という対比軸が『魔法科高校の劣等生』の前半を支配する作品構造になっていますが、ひっそりとあずさちゃんは、その前者に入ってしまうわけですね。

 

 それでも、目を惹く要素はあります。

 

 それは属人的な情動干渉系魔法『梓弓』です。これの効果は非常に強力で、このような魔法を持っている通り、精神干渉系魔法への適性が高く、しっかり攻撃向けの魔法を習得すれば、対パラサイトへの攻撃力は、文弥君にも負けません。

 

 とはいえ、系統魔法の得意傾向が戦闘向きではない、メンタルもフィジカルも最弱――という欠点がとにかく痛くて、一番欲しい才能は持ってるんだけどなあ…………という扱いとなり、RTA走者界隈からはあまり注目されず、主に従来の中条家チャートで散々ひどい目に遭わされてきました。

 

 

 

 

 ところが、ここで革命が起きます。

 

 

 

 

 

 世界一位兼黒羽家チャート開拓者である最強先駆者姉貴が、このあずさちゃんが、対パラサイトにおいては幹比古君と同等かそれ以上の特効を持っていることを発見したのです。

 

 これにより、比較的に家ガチャが当たりやすいこともあって、どんどんチャートが開発され、今に至ります。

 

 チャートの趣旨は、「あずさちゃんの弟としてめっちゃ仲良くなって、後から幹比古君とも仲良くなって、パラサイト特効キャラ二人を引っ提げて来訪者編に挑もう!」ということになります。まあ当然他にも重要な仲間はいますが。

 

 そういうわけで、あずさちゃんと良好な関係を築くことは必須。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こんな経緯で開拓された、名付けて「中条家仲上々チャート」をやっていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、早送りの速度をあえて抑えめにしていたので、お家に帰ってきました。入学式後に新入生は教室で自己紹介みたいなのがありますが、入学式に出席した家族は一足先に帰ることになります。

 

 今出迎えてくれたのが、中条家のパパとママです。どちらも「一世魔法師」と呼ばれる非魔法師の家から生まれた魔法師で、学生時代の成績はそこそこ優秀。善良な性格で、劣等生世界特有の陰謀などもあまり縁がなく、恋愛結婚です。劣等生世界の魔法師にあるまじき、幸せな一般家庭ですね。

 

 そしてパパとママの後から出迎えてくれたのが――

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ^~かわいいんじゃあ^~

 

 

 

 

 

 

 

 ――小学二年生の、中条あずさお姉ちゃんです。

 

 原作では合法ロリの高校二年生ですが、今は原作からさらに小さく、違法ロリのお姉ちゃんですね。この子をこれから戦場へと駆り出すために色々すると思うと……その、デュフフ、興奮してきますなあ!

 

 従来の、中条家を一切利用しないため当然家族を全部無視して自分磨きに集中する、通称「中条家仲擾チャート」だったら、挨拶もせずに両親に魔法適性診断書を要求して才能を確認するところですが、あずさお姉ちゃんと仲良くし続けなければいけないので、イイ子としてふるまいましょう。当然蘭ちゃんのような地獄みたいな言動は一切NGです。淫夢語録を好き勝手使うのはダメってそれ一番言われてるから。

 

 

 

 

 

 

 

 まずはしっかり手洗いうがい――はい、この鏡に映る、あずさお姉ちゃんにそっくりな男の娘が、今回のプレイヤーキャラクター、「中条いつき」君です。

 

 

 

 

 

 

 

「これまでの記憶」という体で残っているデータによると、生年月日は2080年三月末で、ギリギリ今の学年。生まれが遅いため、保育園幼稚園では身体・知能の発達が追い付かず苦労した。ただし年長さんぐらいになると、身体は未だ苦労していますがこれといった障害も怪我も病気もなくそこそこ健康で、知能発達に関してはすでに一つ上並、と……。なるほどなるほど。

 

 はい、中条家チャートにありがちな生い立ちですね。誕生日がとても遅く未就学段階での発達が追い付かず苦労した、というところ以外はまんまテンプレです。あのあずさお姉ちゃんと血を分けた姉弟なわけですから、身体発達がイマイチで知能発達が速い、というのは、よく起こるんですね。実際の人間はそんな簡単ではないですが、このゲームは遺伝的要素が原作キャラにかなり寄せられるようにできています。

 

 だからほら、この世界の私こといつき君も、あずさお姉ちゃんにそっくりなんですね。

 

 

 では良い子の手洗いうがいを終えたら、初日テンプレを実行します。

 

 まずは、パパとママにお願いして、幼稚園生のころに魔法師の子女が大体受ける、適性魔法診断書を見せてもらいます。黒羽家チャートでは四葉が、それ以外の数字付き(ナンバーズ)の家だと各家が、独自に診断していますが、それ以外の一般魔法師家庭でも、国家が魔法師育成に力を入れているので、早いうちから無料で診断が可能、という設定になっています。

 

 苦笑しながら見せてくれました。あくまでも保護者向けの資料なので、一年生に上がりたてのショタどころか、小学生高学年あたりでも見るのは難しいですが、中身は転生主人公(しかも何回も人生を繰り返している)の私なので、「やっぱわからなーい☆」の振りをしつつ、しっかり見ておきます。

 

 ふむふむ、よし、系統魔法と無系統魔法は全部バランスよく総合的に突出した才能がありますね。ただし、ここで言う「突出した」っていうのは一般魔法師基準での話で、才能としてはあずさお姉ちゃんと同じぐらいです。神童・幹比古君や、実技主席の範蔵君、黒羽家チャートの蘭ちゃんよりは総合的に見てやや下で、雫ちゃんやほのかちゃんや花音ちゃんと同じぐらい、五十嵐君や桐原君よりは少し上、という程度ですね。

 

 

 そして重要なのが、末尾の資料です。公的機関の一般的な検査ではここまでやってくれませんが、保護者の希望次第では――精神干渉系魔法の適性診断もやってくれます。

 

 精神干渉系はその性質から非人道的でタブーとされていますが、一方でその有効性を国は見逃さず、あらゆる法律やらマナーやら倫理教育やらでがんじがらめにしたうえで、たくさん実験とかに協力させようとしてきますし、そのあと裏でこっそり利用する気も満々です。

 

 そういうわけで、このタブーとなる系統の診断も頼めばやってくれて、そして、中条家の場合は、かならず両親が希望します。なぜかと言うと、このパパとママも精神干渉系魔法の優れた使い手で、悪用しようという気持ちすら一度も抱いたことないほど善良ですが、それなりに苦労してきているんですね。魔法は遺伝要素が強いので、二人は我が子にも気になって、この診断も受けさせてもらったわけですね。

 

 さてさて適性は――よし、十分ですね。先ほどの系統魔法もかなりのものでしたが、精神干渉系は数値がぶっ飛んでます。文弥君とあずさお姉ちゃんより少し下、蘭ちゃんと同じぐらい、亜夜子ちゃんよりは上、ぐらいですね。

 

 

 

 よーし、家ガチャ、素性ガチャ、性別ガチャ、全部突破しました。

 

 

 

 

 ではここからは、適当にお部屋――二人とも優秀な魔法師なだけあってお金もそこそこあり4人家族で普通の一軒家だというのにもう一人部屋貰えてますね――に戻って、転生主人公パワーを使って、小学校中学年レベルぐらいの計算問題でも解いてましょう。それをパパとママに見せて、自分もう学校今は行かなくていいアピールをします。

 

 これで従来の「中条家仲擾チャート」なら無理やり明日から学校行かないのですが、家族仲優先のため、ここから一か月ぐらいかけて、「学校の進度では遅すぎるから自分の速いペースで勉強したい」ということをアピールしまくり、不登校を勝ち取りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました。




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