触手機械に男の娘が犯されるRTA、はーじまーるよー!
なんだよこのクソゲー!
前回は安全に脱出できると思ったらオリジナル展開が発生したところまででした。
えー、このゲームはなるべく原作に沿うようにできていますが、乱数の幅が大きく、プレイヤーキャラクター投入のバタフライエフェクトを抜きにしても、原作に無いことがいくらでも起きる、というのは何度も説明してきましたね。
そのうちの一つとして典型的なのが、ここ、横浜騒乱編における「新兵器登場」です。確率としては高くなくて、四葉分家生まれ以上原作キャラ超強化未満の確率で起こります。
横浜事変はまさしく「戦争」なので、仲間たちがクソ強いことを加味しても、プレイヤーにしろ作中キャラにしろ「死」の危険性が付きまとう、デリケートな章です。そこに突然現れる予定外・予想外の新兵器は、数々のRTAプレイヤーを葬ってきました。
それが今回、最悪の形で出現してきたんです。
しかもこれ、初めて見るタイプですね。今まで見たのは、その全てが陸戦兵器でした。普通に考えれば海上兵器もあって当然なのですが、すっかり頭から抜け落ちていましたね。
あーはいはい、なるほどねえ。原作と違って野辺山付近に敵部隊が厚く展開されててここをヘリコプター合流地点にしたのは、これに誘い込むのが敵の目的だったんすねえ。つまり、このヘリ脱出ルートチャートを取るとなった時点で、これと遭遇するのは確定していたと。
クソが。
さて、ではこの兵器の調査をしていきましょう。
まず見た目。海坊主めいたシンプルな本体に、柔軟に動く六本の機械触手がついています。
中にパイロットがいて操作しているわけではなく、遠隔操作。精神干渉系魔法で確かめました。つまり、あのでっかい鉄の塊を、火力に乏しいこのメンバーで破壊する必要があります。
攻撃方法は水をくみ上げて圧縮し、六本の触手から超高速で射出。海に入っているので弾薬は実質無限で、かつ触手がまるで動物のように動くので、狙いもかなり自由自在です。あの動きは機械だけだと無理だから、あの人間みたいな動きをする立体戦車みたいに、古式魔法も併用して操っているのでしょう。
逃走は不可能。向こうは恐らく上陸出来ないから逃げ切れたら勝ちとはいえ、海沿いで障害物が少なく、あの攻撃から逃げ切れることはないでしょう。
えー、つまりですね。
射程自由自在、超高火力、弾薬無限、な巨大な鉄の兵器相手に、火力に乏しいこのメンバーで物理的に戦わなければいけません。
これ無理ゾ。
いやあああああああ!!! エリカちゃん! 深雪ちゃん! レオ君! 桐原先輩! 助けて!!! 助けて!!!
なんで鉄の塊ぶっ壊せるほどの火力組が揃いも揃っていなくなったあとに現れるの!? このメンバーであれ破壊するのどれだけ時間かかるんだよ!!! ああああああ達也お兄ちゃああああああん!!! 蝗の軍勢消しとばしてからどっか行っちゃったけど、戻ってきてえええええ!!!
無理、無理、絶対無理!
ねえやだ、小生やだ!
あ^~たまらねえぜ。
もう仕方ありません。やるしかありません。
幸いメンバーは火力カスとはいえ達人ばっかりです。やっていきましょう。
まず主力はいつき君と幹比古君。この中で戦闘力が高く、火力も高い方です。
ついで雫ちゃんは遠距離攻撃担当。『フォノン・メーザー』で本体よりも脆そうな触手を狙ってもらい、相手の攻撃手段を少しでも減らしてもらいます。
サポーターはほのかちゃん! 幻影魔法などの光魔法を駆使して、相手の照準を逸らしてもらいましょう。
そして美月ちゃんは戦えないかと思いきやそうではありません。その目でプシオンの動きを捉えてもらい、何か攻略の糸口を見つけてもらいます。
そしてあずさお姉ちゃんは美月ちゃんとほのかちゃんの護衛です。RTA的に、生き残るのは最低限、いつき君と幹比古君とあずさお姉ちゃんだけで構わないように見えます。ですが、仲の良いキャラが死亡や再起不能になると、二人のメンタルにも悪影響が出て、結果的に来訪者編のタイムに響きます。なので結局、全員生存が最低条件となります。
質問されるとロスなので先に教え子を殺しておくみたいなタイムのための畜生プレイがRTAの醍醐味なところもありますが、このゲームは聖人プレイが要求されるんですよね~。
まずは高速移動できるいつき君だけが前線に出て、ほのかちゃんに幻影魔法で目くらまししてもらいながらちょっかいをかけます。こういう新兵器を相手にするときは、相手の知覚機能が何なのかをしっかり調査するのが大事です。
もしこれで正確に狙ってくるなら、あの機械タコについたカメラで見ているという感じにはなりません。上空から見ているとか、熱や音などで感知している、と判断できます。もし仮にここで正確に狙われたとしても、プライヤーキャラの鍛え上げた移動速度ならば回避が可能です。
さーてさてどうなかなーっと……お、ノーコンになりました! やったぜ。あの機械タコについたカメラで見ているパターンの様です。これなら一番楽やな!
では幹比古君にも参戦してもらいましょう。ほのかちゃんの幻影のおかげである程度安心して戦えます。幹比古君も色々と視覚を誤魔化す魔法は得意なので、なんとかなりそうですね。
ではこちらからも本格的な攻撃をします。近くに出来た巨大な瓦礫を、超高速でぶっ放す!
は? 正確に水で撃ち落とされたんだが??? え、そんなことできるの?
ま、まだ策はある! 結構干渉力も負担も必要だけど、巨大な瓦礫複数個攻撃でどうだ! よし、何個かヒットした!
……は? ほとんど傷ついていないんだが?
中にパイロットがいないから、内部を守るための装甲は比較的薄いと思っていたのですが、結構がっつり固いです。所詮コンクリ製の瓦礫をぶつけたところで、巨大な鉄の塊はびくともするわけないですね。
え、あの……今の、ここにいるメンバーが出せる最大火力なんですけど……。コンクリとはいっても中に鉄筋とか入ってるから、戦車が傾く程度の衝撃は出せるはずなんですが……。
え? もしかして詰んだ?
あ、心強い味方が来ました! ヘリの護衛をしてくれた独立魔装大隊の皆さんです! そういえば貫通力増大ライフル持ってましたよね! やっちゃってくださいよ兄貴! なにせ戦車すらぶち抜く火力なんですから!
あ、なんかはじかれてますけど?
あー、なるほどお。分厚い装甲だけでなく、魔法的にある程度強化してあるんですね。瓦礫砲弾が効かなかったのもそれかあ。
え、詰んだ?(数十秒ぶり二回目)
援護に来てくれた魔装大隊の皆様が目の前で水に身体をぶち抜かれ一瞬でバラバラ死体になったりしましたが、まあこれはどうでもいい犠牲です。
問題は、倒せる手段が今は無いことですね。あの強化ライフルで触手を狙えばワンチャンなんですけど、いやー、雫ちゃんを以てしても中々狙いがつけられないんですから、無理でしょうね。本体に比べて細いしウネウネ動いてるので。
当然、いつき君の瓦礫ぶっぱも効きません。触手は柔軟性がすごく、ぶつけてもある程度たわむことで受け流されますし、当てやすい上に流されにくい根元を狙った場合は優先的に撃ち落とされるので不可能でした。
つまり、本体を狙わなきゃいけませんね。
えーっと、あの本体を壊せる火力は……『高周波ブレード』『薄羽蜻蛉』『陸津波』『斬鉄』みたいな魔法剣、達也兄上様の『分解』、一条家の『爆裂』、戦略級魔法クラスの火力の何か、あとは機能停止としては深雪ちゃんクラスの冷凍魔法ですね。
さて、ではこの近くに誰かいますかねえ。えーっと……。
ウイイイイイイイッッッッス。どうも、いつきでーす。
まぁ今日はオフ会、当日ですけども。
えーとですね、まぁ集合場所の、えー海岸沿いに行ってきたんですけども、ただいまの時刻は5時を回りました。
ほんでーまぁ大体の人がヘリで避難を終えた後に機械タコと戦闘してるんですけども。スィー。
ほんでーかれこれまぁ15分くらい、えー待ったんですけども超火力者は誰一人来ませんでした。
誰一人来ることなかったですぅ。残念ながら。はい。
一人くらい来るやろうなーと思ってたんですけども、スゥー、戦って待っても誰一人来ませんでしたね、えぇ。
だめです。何度考え直しても、全員この場にいません。
独立魔法大隊として戦場を飛び回ってる、魔法協会支部の周辺で激戦を繰り広げてる、市街地で戦っているなど、全員がここから離れて忙しいです。
これも何分ももつことはないですよ。具体的には、いつき君と幹比古君は自分で動き回れるので何とかなりますが、戦闘慣れしていない後方の女の子たちは限界です。美月ちゃんを守りながら障害物のない中で逃げ回るなんて、真由美先輩でも難しいでしょうからね。
はあー、これで詰みですか、そうですか。
あー再走かあ。ここまで来て再走かあ。
うーん、あずさお姉ちゃんの好感度が過去イチぶっちぎりで高くて、プレイヤーキャラも身体能力はゴミカスだけど魔法力は同じく過去イチで、幹比古君もだいぶ強いので、自己ベスト出ると思ったんですけど。
えー、また素性ガチャからやり直しなんですか?
はあー、まあ仕方ないですね。ここは少しでも粘って今後こういうことがあった時のために少しでも情報を得ましょう。
あー、もうあきらめがついたので集中力も乱れてきましたね。見てください、ボロボロの足場に気づかずにつまずいて転んでしまい、そこをまんまと狙われて水流が発射されました。これで男の娘のバラバラ死体の出来上がりです。ショタリョナ好きの変態ども、喜べ。
え? なんか水の軌道が逸れて、なんか助かりましたが?
何が起きてるんでしょう。幹比古君? いや、彼にこんな爆速ウォーターを捻じ曲げるほど干渉力はないはず。一体だれが……。
え? うそ? ここで君が来るの???
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