おじキャン△   作:Shin-メン

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ゆる〜く、書いていきます。


湖、紅葉、新車、そしておじさん。

大垣さんを送ったあと、俺はひとり、なんの宛もなく納車したてのGRヤリスでドライブを楽しんでいた。

 

「なんて素晴らしい車なんだ……ギアもスコスコ変わるし、動きもなめらかだ。専用設計の4WDと可変ダイヤルで変わる走行性能……ああ、楽しいすぎる。」

 

独り言のように新たなる相棒のレビューをする。

 

「そう言えば、今日は志摩さんと各務原さんが四尾連湖でキャンプする日だったな………ちょっと行ってみるか……」

 

俺は一路、四尾連湖へ向かった。

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

車を走らせること40分……

目的地の四尾連湖に到着する。

 

「着いた。えっと……駐車場は………………」

 

と案内看板に従って湖畔に近い場所へと向かった。

駐車場に車を止めて外に出る。

お客の車は俺のを置いて、他には一台しかいない。

 

「有料の駐車場と看板には書いてあったが、どこで払うんだ……?」

 

と駐車場をウロウロしていると、一台の青い車が敷地内に入って来た。

 

「あの車は各務原さんの……桜さんの運転する車だ。」

 

向こうも俺に気づいたようで、桜さんは軽く会釈をし、妹のなでしこさんは笑顔で手を振って、後部座席に座っていた志摩さんはハッとしている。

 

俺も手を上げて挨拶を返した。

桜さんが手際よく車を駐車スペース枠内に収めると、なでしこさんが助手席から降りる。

彼女は俺を見るといなや、もの凄い勢いで走って来た。

 

「千代さーーーん!」

 

なでしこさんが俺に抱き着く。

その瞬間、彼女の頭頂部がピンポイントで俺の鳩尾を捉えた。 

 

「ゴフ、ぅ………ッ!!?」

 

自衛隊で鍛えた鋼の腹筋のはず、、、だったのに………

マジで効いたぜ………なでしこさん。

情けないことに俺は、彼女のタックルを受け止めることが出来ず、そのまま仰向けに倒れてしまった。

 

「何やってんのッ!!?このお馬鹿……ッ!」

 

姉の桜さんは慌ててなでしこさんを俺から引き離し、ポカっと彼女にゲンコツを落とす。

 

「ハゥ………ッ!!?」

 

「大丈夫ですかッ!!?千代さん!」

 

「え、ええ……大丈夫です。」

 

立ち上がり、お尻の泥を払う。

背中の汚れは、気を利かせてくれた志摩さんが変わりに払ってくれた。

 

「ありがとう。志摩さん……」

 

「あ、いえ……////」

 

「謝りなさい!」

 

「エヘへ……ごめんなさい……」

 

「きちんと!謝りなさい!」

 

だんちゃーーく、今……ッ!

 

ポカッ!

二発目が無事に着弾……

 

「エゥ……ッ!!?ご、ごめんなさ〜い……!」

 

なでしこさんの声が四尾連湖にこだました。

 

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その後、俺は桜さんとともに駐車料金を支払い、彼女の車から荷物を降ろす、なでしこさんと志摩さんを一緒に見ていた。

 

「ほんとーに、バカ妹が失礼いたしました!」

 

姉の桜さんがずっと平謝りをしている。

 

「いえいえ……たいしたこと無かったし、大丈夫ですよ。」

 

「ですが、コチラとしては……ッ!!?」

 

なかなか譲ってくれない桜さん……

ならば、こちらから条件を提示しようかな?

 

「じゃあ〜付き合ってくれません?」

 

「えっ……?」

 

俺の誘いに、彼女はポカンとする。

ちょっと言葉が足らなかったか……

 

「あそこのカフェに……♪」

 

「え、あ、カフェ………ですか?」

 

「そう……!一緒にお茶しません?」

 

「あ、はい。喜んで……!」

 

その後、駐車料金を払い終えた俺たち二人は、なでしこさんと志摩さんを見送る。

 

「行ってくるね!お姉ちゃん!」

 

「はいはい……リンちゃんに迷惑だけは掛けないように気をつけなさいよ。」

 

「はーい。」

 

「あと、明日は昼には迎えに来るから寝坊しないようにね……」

 

「りょーかーい。」

 

「志摩さんも身体冷やさないようにね?」

 

「はい!では、千代さん行って来ます……!」 

 

志摩さんがビシッと敬礼をした。

そして、二人は互いに荷物を載せた荷車を押し、キャンプサイトへと歩いて行った。

 

「あの子ったら、本当に大丈夫かしら……?」

 

妹を心配する姉。

 

「大丈夫ですよ。妹さんのフィジカルと志摩さんのキャンプテクがあれば………」

 

一応はフォローを入れておこう。

多少は安心するだろうし……

 

「それよりも自分たちも行きましょう。」

 

「あ、はい……!」

 

俺と桜さんは湖畔の管理棟に併設されたカフェに向かった。

ここのオススメはホットチャイか……

 

「桜さん、このオススメのヤツで良いですか?」

 

「はい、お願いします。」

 

「すみません。ホットチャイを二つ……」

 

提供されたホットチャイを持って俺たちは席に座る。

 

「すみません。奢って貰って………」

 

「良いんですよ……以前の食事のお返しです。」

 

「それは〜ほら!なでしこがご迷惑をおかけしたお詫びもありましたし、今回も…………」

 

「でも彼女と出会ったことで、こうして桜さんと知り合えたし、とても良かったと思います。」

 

桜さんはポカンとしている。

 

「自衛隊をやめて本栖高校に学校用務員として再就職して、無難に何事もなく、生活していくとばかり思ってました。それが今は彼女のサークルで相談役になったりと賑やかで、こうして桜さんと知り合い、お茶をしながら言葉を交わしている……妹さんとの出会いには感謝してます。」

 

自分の本心を桜さんに話し、ニッと笑った。

彼女も笑顔を浮かべる。

 

「ありがとうございます……何だか嬉しいです。」

 

「それにしても、良い景色だ……」

 

「ええ……こうしていると私たちって、恋人みたいですよね?」

 

「えッ!!?あ………////えーーッ!!?」

 

突然の桜さんの言葉に思わず取り乱してしまった。

その様子を見ながら、彼女はクスクスと笑う。

 

「千代さんって、ホント可愛い反応しますよね?からかい甲斐がありました♪」

 

えッ!!?俺、からかわれたのッ!!? うぅ………ッ!

それにしても俺って、年下の異性からチョイチョイからかわれるんだよなぁ……なぜだろう?

 

次回に続く。




四尾連湖でキャンプ中のなでしことリン……

「焼肉、美味しかったね?リンちゃん。」

「ああ……なでしこの作った鍋も最高だったよ。」

二人は並んで座り、食後のホットコーヒーを嗜みつつ一服していた。
焚き火に焚べた薪がパチパチと静かに弾けている。

「星、キレイだね……」

「うん……」

「ねえ?リンちゃん……」

「ん?なでしこ、どうした?」

「千代さんのこと、どう思う?」

「え?良い人じゃん……私たちのこと気にかけてくれるし……」

「お兄ちゃんがいたら、あんな感じなのかな?」

「ああ〜お兄ちゃん……分かる。一緒にいると頼もしいし、なにより落ち着くんだよね。私、一人っ子だから……」

「お姉ちゃんともお似合いだったよね。」

「二人とも落ち着いていて大人な感じ……憧れるよ。」

女子高生らしく、恋バナに華を咲かせる二人だった。

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トップ・ガンの続編観てきました!
本当に良かった!映画のオープニング、空母からの発艦シーンで流れるデンジャーゾーンで感動して涙が出ます。
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