まずは以前アンケートを取った時に『千代さんと桜さんが旅行中に大事件に巻き込まれる。』が一番多かったので執筆していきます。
作者が好きな映画を元に構成しています。
ヨロシクお願いします。
エンド・オブ・ハネムーン 第一話
俺と桜さんは、両家の家族や友人などから祝福を受けて、結婚式を挙げた。
結婚して1ヶ月が経った…… 俺と桜さんはハネムーンへと向かう。
旅先は本場のアフタヌーン・ティーを味わいたいと彼女からの要望でイギリスとなった。
「じゃあ、たきなちゃん。行ってくるね?」
「はい。お留守番は任せて下さい。」
「さびしかったら、なでしこちゃんや友達とから呼んでも良いからね。」
「むぅ。心配しなくても大丈夫です。」
家の留守番を自慢の娘に任せて、俺たちはハネムーンにと旅立つ。
タクシーで成田空港へ向かい、出国と登場手続きをしてラウンジで出発時間まで待っていた。
「楽しみですねぇー イギリス。」
「そうだね。 色々、観光地を回れたら良いね。」
年の差カップルだがラブラブだ。
登場時間となったので、二人は飛行機へ乗り込む。
もちろん、良い席を予約してある。
俺たちを乗せた飛行機は滑走路へと移動し、離陸許可が出たようで次第に加速し、浮遊感を感じた。
目的地まで経由をしながら、約15時間の長旅だ。
出発して何時間経っただろうか。
夜中になった。桜さんは可愛い寝息を立てて眠っている。俺はテレビをボーッと眺めていた。
「なるほど、三日後にイギリスの首相の葬儀があるのか……」
「どうしたんですか~?」
桜さんが目を覚ましてまったようだ……
「ごめんね。起こしちゃった? 」
「独り言ぉ~?」
「ちょっと、ニュースを観ていてね……」
「そうなんですね……」
「まだ朝じゃないから、寝てて良いよ。」
俺は彼女の頭を優しく撫でる。
「は~い。」
とむにゃむにゃ言いながら、再び眠りに付いた。
うーむ…… かわええ……
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そして………
「やって来ました!ロンどーん!」
長旅で多少は疲れてるのかと思ったが、全然元気な桜さん。
「若いって、羨ましいよ……」
「何言ってのー 千代さんもまだまだ若者の部類でしょ?」
「確かに体力には自信あるけど、これとそれは別の話なんだよ……」
「大丈夫、大丈夫! 千代さん、まずはホテルに行って荷物を預けに行きましょう。」
「そうだね。」
俺たちは到着したことを関係各所に連絡した上で、予約していたホテルへと向かう。
そこでチェックイン、荷物を置いて今日は周辺を散策することにした。
「千代さん?なんだか、規制が多くないですか?」
「桜さん、知らない? イギリスの首相が急逝したニュース…… 日本でもあってたよ?」
「あー そう言えば、そんな話もありましたねー」
「明日が葬儀なんだ。 国葬だからね、西側諸国のトップが集まるんだよ……」
「日本からも総理大臣が来るのかしら?」
「来るんじゃないかな?」
その後、ホテルに戻って豪華な夕食を摂る。
イギリスの料理って、悪い意味で独特だとネットでは有名だが、ホテルの夕食は星三つだった。
「美味しかったですねー」
「そうだね。自分的には星三つ挙げたい。」
俺たちはディープな雰囲気を味わいたいと思い、お酒を楽しめるパブに向かう。
ホテルのコンシェルジュに紹介してもらったのだ。
「あ、ここね。」
中は生演奏のBGMが流れ、地元民でワイワイと、かなり賑わっている。
入るのにちょっと戸惑ったが、勇気を出して二人で入店し、たまたま入り口近くにいた店員に話してみると、快くカウンター席に案内してくれた。
並んでカウンター席に座る。
ここのマスターだろう、ガタイの良いおじさんと目があった。
「ご注文は?」と聴かれる。
もちろん英語だ。自衛隊にいた時に勉強していて良かった。
「オススメのお酒と……」
「フィッシュ & チップスも下さい!」とマスターに注文する。
「あいよ。ちょっと待ってな」と言われた。
先に出てきたのが、グラスに入った琥珀色の飲み物…… 炭酸でビールのようだった。
そして、提供されたのはフィッシュ & チップス…… デ、デカイ。
「ウチのパブ自慢のエールとフィッシュ & チップスだ。うまいぞ……」
「美味しそうだわ。ね? 千代さん!」
「あ、ああ…… アラフォーの胃に揚げ物はツラい…… が、桜さんの笑顔を見れればそれで良い。」
「じゃ、かんぱーい!」
「乾杯。」
エールを飲む。飲み口は軽いが、後味はしっかりビターで、ぶっちゃけ旨い。
「へぇー フルーティーな味で美味しいわ。」
「料理とも合うね。 マスター 最高だ。」
「ありがとよ、兄ちゃん…… ところで二人は親子かい? 珍しいな?」
「フフフ…… 親子だって♪ 」
桜さんはちょっと微笑んだ。
やっぱり他人からは、そう見えちゃうか……
「私たち、先日結婚したんですよ。」
桜さんはたどたどしくではあるが、カタコトの英語で説明した。
「ハネムーンでコチラに日本から来たんです。」
マスターは驚いた顔をする。
まあまあの年の差婚…… 仕方ないか。
マスターが満面の笑みで、大きなベルを鳴らす。
「え? え?」
「どうしたんだ?」
すると演奏がピタリと止まり、賑やかだった店内が一気に静かになった。
いきなりのことに、俺たちはちょっと身構える。
「みんな! 聞いてくれ!ここにいるジャパニーズは、ハネムーンでこの国に来たんだとよ!」
マスターはマイクを使い、大きな声でアナウンスした。 次の瞬間、地元民から盛大な歓声が上がり、さらに祝福される。
「嬉しいような……」
「恥ずかしいような…… ですね♪」
「さて、ウチの店ではめでたいことがあると、店にいる奴ら全員にエールを一杯奢る決まりがある。」
「なに……」
「お前らー! ジャパニーズがエールを奢ってくれるってよ! 良かったなぁー!」
「「「「WHoooooooーー!」」」」とさっきよりも大きな歓声が上がった。
「だ、大丈夫ですか? 千代さん……」
「郷に入っては郷に従えだ。 マスター、カードはOKかい?」
「もちろんじゃないか!」
その後は飲めや歌えやで盛り上がり、俺もピアノでアイリッシュ音楽をセッションした時は地元民も大興奮だった。
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ホテルに戻ってきた。
今は自分たちの部屋でゆっくりしている。
「楽しかったですねー♪」
「そうだね。 あんなにはしゃいでいる君を見たのは、初めてだったかも……♪」
俺は笑顔で応えた。
「それにしても疲れたー!」
俺はベッドに、ゴロンと横になる。
「でも、心地よい疲れよね?」
桜さんも俺の横に寝転んだ。
お互いの目が合い、見つめ合っていると、フフフとおかしさが込み上げてくる。
「愛してるよ。桜……」
「私もです。ア・ナ・タ……♪」
俺たちは甘い一夜を過ごした。
夜が開け、朝になる……
「うーん…… 良く寝た。」
「おはようございます。千代さん。」
「おはよう、桜さん。」
今日も観光を楽しむぞ!と二人で話して、着替えてロンドンの外に繰り出す。
本場のモーニングを味合うためだ。
そして、桜さんの希望であるアフタヌーン・ティーも今日体験する。
朝食も終わったので、二人で地下鉄2駅分離れた場所にある『セイント・ポール大聖堂』に向かった。
今日はここでイギリス首相の国葬が執り行われる。
行ってみると、たくさん市民がおり、警察官などが規制線を張って警備していた。
「けっこうな警備ですね。」
「そりゃあ、世界のリーダーたちが集まるし、国の威信もあるんだよ。」
「そうなんですね…… 市民もたくさん。」
「国のリーダーの葬儀だし、見に来る人は多いだろうね。」
二人でそんなことを話す。
暇を潰して、30分ほどたった頃…… 物々しい車列が聖堂の正面玄関前に止まった。
「誰か来たみたいですよ。」
車列の中間のリムジンにはアメリカ合衆国を示す、ハクトウワシをデザインされた国章が見える。
「あれはアメリカ合衆国 大統領の車だ。」
車列からはシークレットサービスが、先に降りてきて大統領専用車を守るように位置についた。
大統領が降りてきた。彼は市民や俺たちのような観光客に手を降る。
「おー 生で見るのは初めてです。 あっ、今、大統領と目が合いましたよ!」
「ホントに? 勘違いじゃない?」
「ホントーですぅ! 勘違いじゃないです!」
ぶぅーと彼女は頬を膨らませていた。
はい。可愛い。
イギリス政府高官らしい人と握手をして、案内されるように大聖堂に入ろうとした時だった。
警備をしていた警官たち数人が、着ていたコート内に隠していた自動小銃や拳銃を取り出す。
その銃口を大聖堂に入ろうとしていた大統領一向に向けたのが、俺の位置からハッキリ見えた。
「伏せろぉぉぉーーッ!」
俺は咄嗟に日本語の大声で叫ぶ。
同時に桜さんを地面に押し倒した。
「ごめん! 桜さん!」
「えッ!!? ち、千代さんッ?」
英語ではなかったが、只事ではないことを分かってくれたシークレットサービスの一人が大統領の庇うようにしゃがませる。
その時だった。
凄まじい発砲音と弾丸が発射される。
その音に合わせてロンドン市民に化けた襲撃者まで現れ、銃を乱射し始めた。
放たれた弾丸は反応に遅れた、両国政府高官とアメリカ側の人員を貫く。
力なくその場に倒れる人たち…… 応戦のためにシークレットサービスや警官が襲撃犯たちに撃ち返す。
交戦する襲撃犯とアメリカ、それに逃げ惑う一般人で現場はパニックとなっていた。
「千代さん! どうなってるんですか?」
「分からない! でも! 絶対に頭を上げちゃだめだ! 伏せたまま物影に移動する! いいねッ?」
「は、はい!」
流れ弾がこないことを祈りながら、俺たちは決死の覚悟で、近くの路地へと逃げ込むことに成功する。
「早く奥に……!」
「はい!」
「助かった……」
現場は血の海へと変わり果てていた。
「なんですか? これは……!」
さらに遠くの方からは爆発音が聞こえる。
ここまで聞こえるんだ、相当な大爆発であろう。
「これはテロ攻撃だ。それしか分からない。」
「私たち帰れますよね?」
「当たり前だ。君は俺が命をかけて守る! だから、安心して着いてきてくれ。」
「わ、分かりました。」
まずはここから離れないといけない。
投擲弾を射出する音、それが炸裂する音…… 未だに銃撃戦は収まる気配もない。
それどころか、より一層激しくなっていた。
次回に続く。
せっかくのハネムーンでテロリズムに巻き込まれてしまった新婚夫婦は、地獄と化したイギリスはロンドンから、無事に脱出できるのだろうか?
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しまりんに普通自動二輪の免許を取らせたい。
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