おじキャン△   作:Shin-メン

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これはフィクション、作り話です。
なので好き勝手に書いて行きます。


非日常と姉妹。前編

ゴールデンウィークも近くなったある日。

昼休みになり、俺は学校の食堂で昼食を取る。

いつもは自作のお弁当を持参するのだが、今日は珍しくギリギリに起きたせいで作れなかったのだ。

 

「ここの食堂、なかなかイケるな……」

 

「ここ、いいですか?」

 

「ん?あ、どう……ぞ……」

 

声をかけてきたのは、中津川さんだった。

となりには同級生で友人の瑞浪さんが……

俺に向かい側に二人が座る。

 

「珍しいですね。千代さんがこんな所で……」

 

「いつもは自作のお弁当を自分のデスクで食べるんだけど……」

 

「千代さん、自炊してるんですか?」

 

「まあ、基本は一人暮らしだから……」

 

「やっぱり男飯ッスか?」

 

「男飯……? それって、こんなヤツ?」

 

俺は自身のスマホに保存していた自作の料理を二人に見せた。

 

「おしゃれー!」

 

「こっちのお弁当もキャラ弁?めっちゃかわいい。」

 

「ギャップ萌えッスね。」

 

「それで?中津川さんはサイクリングはどう?頑張れそう?」

 

「ええ、まあ……」

 

「計画書を見たら、片道70キロ走るみたいだけど?」

 

「な、70キロッ!!? マジ?大丈夫なの?それ……」

 

瑞浪さん、詳しくは知らなかったんだ。

 

「大丈夫だよ。無理そうなら先生が車で自転車ごと運んでくれるみたいだし…」

 

「それなら安心だね。」

 

「むしろ10キロぐらいでギブアップしてくれた方が、逆に面白いかも……」

 

「瑞浪さん、けっこう腹黒い?」

 

「なんでやねん。」

 

「そういえば絵真はバイトどうなの?」

 

「うーん、始めたばっかりだから覚えることが多くて、ちょっと大変かなー」

 

「千代さん、絵真はカリブーでバイト始めたんですよ。」

 

「そうなんだ。自分も野クルのみんなとキャンプに行くようになってから、カリブーにも行く機会がふえたかな?」

 

「今までアウトドアに興味が無かったから、商品知識とかまるで無いし……」

 

「あぁー なんか分かるー でも逆にアウトドア好きだったら、あれもこれも欲しい!ってなっちゃいそうだね。」

 

「分かるなぁ。その気持ち…… 自分も欲しいモノを見つけると買いそうになるんだよ。」

 

「それで一緒に働き始めた大学生バイトの人がいるんだけど、その人キャンプ道具がめっちゃ好きらしくて……」

 

「お給料が出たら、全部キャンプ道具に課金しちゃうんだ。」

 

「そうなんですよ。」

 

「キャンプ好きだと、やっぱりそうなるんだ……」

 

「それが違うんだよね。その人、虫が嫌いだからキャンプしないんだって……」

 

「面白い人だ。虫なんて顔やら腕とかを這いずり回るだけなのに……」

 

「千代さんと一般人の私たちは生きてきた世界が違うんですよ。」

 

「でもさ、キャンプ道具って、ものすごく高いんだよ。どの道具もさ「え?値段間違えてない?」って感じだし……」

 

「確かにあれはハマったらヤバい沼だよね。」

 

「アハハハ……」

 

「メイは笑っていられるの?」

 

「え?」

 

瑞浪さんの一言に中津川さんが固まる。

 

「高校生なのにお金かかる趣味のダブル沼に片足ずつ突っ込んでるんだよ?」

 

瑞浪さんの言うとおりだ。

ロードバイクにキャンプ、突き詰めれば相当な金額がかかったりする。

しかし、趣味というのはそういうだと言ってしまえば、それまでだといえよう。

 

「中津川さんも早くバイト見つけないといけないね。自分なんか車にバイク、キャンプとか色々やってるから、めっちゃお金がいるよ…… ハハ。」

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

その日の夜…… 自宅に来ていた桜さんに俺はこう切り出した。

 

「桜さん。今度の土日使ってキャンプ行きません?」

 

「キャンプですか?誘ってくれるのはとても嬉しいけど、私、寝袋とか持ってないですよ?」

 

「と言われると思っていたから、前もって桜さん用のキャンプ道具とファミリーサイズのテントを買ってあります!」

 

俺は物置きとして使っていた一室にしまって置いたキャンプ道具を彼女に見せる。

 

「私のために揃えてくれたんですかッ!!? キャンプ道具って、お高いんでしょ?」

 

「その辺は心配しなくて良いですよ。俺は好きな桜さんとキャンプがしたかったから揃えたんです。温かくなったし、頃合いかなと思って……」

 

「ありがとう、千代さん。じゃあ今週末に行きましょう!料理は私が腕を揮いますよ。」

 

「フフ、楽しみにしてます。」

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

土曜日になり、キャンプに行く日。

俺は朝から桜さんの自宅に迎えに行った。

 

野クルの活動として大垣さん、犬山さん、新入部員の中津川さん、そして鳥羽先生の四人が今日からキャンプに行っている。

 

「それで?今日はキャンプ場に行く前に別の場所に寄るって言ってましたけど、どこに行くんですか?昨日の電話じゃ、普段では味わえない非日常を体験させてくれるんですよね?」

 

出かける準備をしながら、桜さんが聞いてきた。

 

「それは秘密です。」と俺はニッコリと答える。

 

「うーん…… どうしよう……」

 

そこへリビングになでしこさんが現れた。

何か困っているようだ。

 

「あ、千代さん…… おはようございます。」

 

「おはよう。どうかしたの?何か困りごと?」

 

「今バイトに行く準備をしてたんだけど、バイト先のお店から今日と明日は臨時休業するって、ついさっき連絡が来て……」

 

「え、いきなり?」

 

「なんか店長がぎっくり腰で腰を痛めちゃって……」

 

「ありゃりゃ……」

 

「じゃー 何だ?土日は暇になったのか?」

 

「そうなんだよー お父さん。」

 

あっちへウロウロ…… こっちへウロウロ……

 

「あー 暇だよー 」

 

大垣さんたちはグループでキャンプ。

そういえば、志摩さんも今日からソロでキャンプに行ってたな。

斉藤さんはバイトだし、本当にフリーなんだ。

折角の土日に何もすることがなく絶望するなでしこさんがかわいそうに思えてきた。

 

「じゃあさ、自分たちと一緒にキャンプに行かない?」

 

「え?」「え?」

 

姉妹が同時に俺を見る。

 

「良いの?」

 

「ああ!もちろん桜さんも良いですよね?」

 

「え?ええ……」

 

「あ、でも私、寝袋をメイちゃんに貸したんだった。」

 

「安心したまえ!自衛官の俺は用意周到!自宅に三つ目の寝袋が置いてあるのだよ!」

 

「なんと!備えあれば憂いなしってことだぁー」

 

「ということで、なでしこさん?40秒で支度しな!」

 

「ふぉぉぉー!らじゃーーッ!」

 

なでしこさんはバタバタと自室に戻っていった。

 

「本当によかったのかしら?今日は桜と二人っきりで出かける予定じゃなかったの?」

 

「大丈夫です。心配しないで下さい。お義母さん。可愛い妹を一人ほっといて行けませんよ。」

 

「最近、娘たちとの距離がグッと近づいたような気がするなぁー なあ?母さん?」

 

「そうねー ゴールデンウィークは千代さん実家に二人で行くみたいだし、結婚秒読みかしら?」

 

「何言ってるの?お母さん。私、まだ学生よ?」

 

「自分も桜さんが卒業するまでは待とうかと。」

 

「でも千代さん、この間お花見ドライブした時に、お姉ちゃんにプロポーズみたいなことをしてたよー」

 

「アンタ、いつの間に……!」

 

「本当かッ!!? なでしこ? 母さん、今日は赤飯でお祝いだ!」

 

「そうね。あなた♪ 私も早く孫の顔が見たいわ♪」

 

「お二人とも気が早いですよ。」

 

「千代さんの言うとおり!二人して何はしゃいでるの!なでしこ!アンタが余計なこと言うから!」

 

普段クールな彼女が顔を真っ赤にして、必死に取り繕う姿に俺はさらに好きになった。

なんかドタバタしてしまったが、愛車に二人を乗せて各務原家をあとにする。

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

一度自宅に戻り、なでしこさん用の寝袋を車に載せてから、改めてキャンプに出発した。

 

「あのー 千代さん?キャンプ場の前にどこに連れてってくれるんですか?いい加減に教えて下さいよ。」

 

隣に座る桜さんに聞かれる。

 

「さっきも言ったけど秘密です。」

 

「キャンプ道具とは違う荷物はなーに?キャンプで使うんですか?」

 

後ろに座るなでしこさんもソワソワしている。

 

「キャンプ…… では使わないんだ。でもエキサイティングはできると思うよ。」

 

「う~ん…… スッゴイ、気になるよー」

 

休憩を挟みつつ、到着したのは実弾射撃のできる射撃場だった。

 

「ここって…… 」

 

「そう射撃場です。桜さんはこれを持って下さい。」

 

「わ、分かりました。」

 

俺は彼女に使い古しのバッグとマットを渡す。

 

「なでしこさんは……… これを持って貰えるかな?」

 

なでしこさんには、OD色の小さめなアタッシュケースを預けた。

 

「これは?」となでしこさんに聞かれる。

 

「施設に入ってから教えてあげる。ここでは開けちゃいけないんだよね。」

 

よっこいしょと俺も大きな荷物を背負い、さらに長方形の大きなケースを持ち、二人を連れて入場した。

受付を済ませて晴天のもと、いざ!コート内へ……

 

「桜さん、さっき預けたバッグとマットを貰っても良いかな?」

 

「あ、はい。どうぞ……」

 

彼女からマットを受け取り、服を汚さないために地面に敷く。

そして俺は、背負っていた一番大きな荷物の中身を正体を二人に明かした。

 

「え?千代さん?それ……」

 

「狙撃用の銃だよ。なでしこさん……」

 

「本物なんです……か?」

 

「もちろん。実弾もありますよ。」

 

銃を組み立てながら答える。

 

「でも、千代さんは自衛官ではないですよね?そんなモノを扱う必要はないじゃないですか!」

 

「そうだよ。いつもの千代さんじゃないよ。」

 

桜さんとなでしこさんが訴えた。

 

「分かっています。分かっていますが、学校用務員としての俺も、自衛官としての俺も、桜さんやなでしこが大好きな俺も全部含めての野咲千代を作っているんですよ。」

 

風速を計ったり、マークシートを書く準備などをしながら、俺の心の内を二人に話す。

 

「俺は大切な物は全て守りきってみせる…… 二人だけじゃない。二人の家族や知り合った人たち、みんな……! これはそのためのチカラなんだ。」

 

ボルトを操作して一発の弾丸を銃に込めた。

 

「二人ともさっき渡した耳栓とイヤーマフでしっかりと耳を保護してね?」

 

こくりと頷き、二人は準備をする。

俺は二人の確認をした。

そして、手を上げて二人に射撃の合図を出す。

 

「いくよ……」

 

俺は的に狙いを定め、息を深く吸って止めた。

そして銃の引金を引く。

空気が震えるほどの凄まじい発射音、発射された弾丸は空を切って目標まで飛び、的のド真ん中に命中するのだった。




後半内容をごっそり変えました。申し訳ない。
ご感想をお待ちしております。

千代さんの今後について。

  • 桜さんと旅行中に大事件に巻き込まれる。
  • ぼっち・ざ・ろっく とクロスオーバー
  • リコリス・リコイル とクロスオーバー
  • フィジカルチートでポケモンSVの世界へ
  • 今までの記憶などを持ってEDF6世界へ
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