おじキャン△   作:Shin-メン

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目指せ!熊本!


超ロングドライブ。はじまり

早朝5時を回った頃、俺の自宅を出発した。

まずは南部町、山梨県を脱出して最初のチェックポイントである静岡県浜名湖のSAを目指す。

 

「体調はどうです?」

 

「バッチリですよ。昨日はきちんと眠れるか心配でしたが……」

 

「俺もです。」

 

「二人揃って遠足前の小学生みたいね。」

 

「全くだ…… ハハハ。」

 

高速の入り口前にある、青い看板で有名なコンビニに立ち寄り、飲み物などを補充した。

 

「さあて、いよいよ山梨脱出よ!」

 

いつもと違って、桜さんのテンションのおかしい。

 

「桜さん、ノリノリッスね……」

 

「夢にまで見た超ロングドライブ……! 気分はもう、旅系YouTuberですよ。」

 

「くれぐれも安全運転でお願いします。」

 

「フフ……♪ はーい♪」

 

桜さんの運転する車は富沢ICへ右折し、中部横断道路に入る。

静岡方面の案内に従い、分岐を左折した。

料金所で発券されたチケットを受け取り、中部横断道路へ突入する。

 

車はだんだんと加速し、流れに合流した。

と言ってもまだ朝も早いせいか、一般車は少なく、走っているのも大型トラックなどが多い。

 

「今はまだ空いてますね。道……」

 

「そうだね。ゴールデンウィークだし、これからどんどん混んでくるから、なるべく先に進んでおきたいね。」

 

車のカーラジオからは人気曲''Seize The Day''が流れている。

 

「私、この曲好きなんですよ。」

 

「分かります。俺たちの旅をいろ鮮やかに飾ってくれますよねぇー」

 

人気曲をBGMに1ヶ所目のチェックポイントの浜名湖サービスエリアを目指す。

 

「ねぇ?千代さん。たびたび思うんですけど、千代さんってドライブする度にパックのカフェオレを飲んでますよね?」

 

「あー これ?昔からのルーティンみたいなモンですよ。16になってすぐに普通二輪の免許を取って、バイク買って…… 始めての遠出した日、休憩中に飲んだカフェオレがそれがもう美味しくて…… それからですね。」

 

「思い出の味ってヤツですか。良いですねー♪」

 

「まあ、その後お腹ピーピーなるんだけとね……」

 

「なんか千代さんらしい。」

 

と昔の話をしながら道を進む。

浜名湖のサービスエリアまであと10分ほどとなった時だった。

ゴロゴロ…… 俺の腹が一気に鳴り出す。うぅ、お腹が痛い。

 

「さっ、桜さん…… おなかが痛い。」

 

「えッ!!? 今ですかッ?」

 

「う、うん……」

 

「もう少し、頑張って下さい!」

 

桜さんは時速100キロで車を飛ばす。

ヤ、ヤバい!しかし、この痛みがたまらんのだ!

 

「あと2キロですよ!」

 

追い越し車線を走行中だった彼女は、標識による案内を見たとたん後方などの確認を素早くすると、走行車線に車を寄せた。

 

「もうすぐですよ。もうすぐ!」

 

「す、すみません……」

 

みるみるうちに顔色が悪くなり、脂汗をかく俺を気づかいながら、桜さんは車を運転する。

そして、サービスエリアに到着…… なんとか無事に俺の体は持ってくれたようだ。

 

まだ早い時間だった為、駐車スペースは空いており、すんなり車を停めることができた。

サービスエリアへ着くと停車した車から降りる。

 

「じゃあ、ちょっと行ってきます。」

 

俺はトイレへとダッシュした。

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

千代さんは車を降りるなり、くねくねと怪しさ満点でトイレへ向かう。

歩くというか、走るというか…… 絶妙な速さね。

 

「千代さーん。私、ちょっと周りを見て来ますからねぇー!」

 

……うーん、大丈夫かしら?

私はサービスエリアの施設を見てまわる。

 

「久しぶりに来たけど、けっこう変わってるわ。」

 

お土産コーナーや屋台、フードコート、ご当地食材となんでもあるわね。ここ……

十数分後、私がうろうろしていたのを見つけた千代さんが合流してきた。

 

「お待たせしました。」

 

千代さんは、キラキラとスッキリしたような顔をしている。

 

「もう大丈夫ですか?」

 

「バッチリ。ここら辺で朝ごはんでも食べましょうか?」

 

「そうですね。」

 

私たちはフードコートで朝ごはんを食べることにした。二人でおうどんをいただく。

サービスエリアで食べる食事って、なんか特別な感じがあって私は好き。

 

「美味しいですね。」

 

「ああ。」

 

その後、ホットコーヒーなどを飲んだりして、一息ついていた。

 

「千代さん!やっぱりいたー!」

 

千代さんは誰かに声をかけられたの。

 

「キミは佐倉さん。」

 

そこにいたのは、私よりずっと年下の女の子……

妹のなでしこと近い年頃かしら?

親しそうに二人が話している。なんだろうこの気持ち…… リンちゃんたちの気持ちが少し分かるかも。

 

「千代さん?知り合いなの?」

 

私は彼に思いきって聞いてみたわ。

 

「あ、ああ。彼女は……」

 

「私は佐倉羽音。千代さんのお友達なんだよー♪」

 

「去年鈴鹿までツーリングしたんだけど、彼女とはその時にここで偶然会ったんだ。」

 

「それから私たち、ツーリング友達なんだよ。」

 

「「ねぇー」」

 

そうなんだ。ツーリング友達ね……

それにしても息ピッタリで少し妬いちゃうわ。

 

「フフ……♪ 私は各務原桜よ。ヨロシクね?羽音ちゃん。」

 

「各務原…… あ、もしかしてなでしこちゃんの……?」

 

「そうよ。なでしこの姉です。大井川では妹がお世話になりました。」

 

「そんなことないです!なでしこちゃんが作ってくれたキャンプご飯!スッゴく美味しかったです!」

 

「確かになでしこさんの料理スキルは野クルでも頭一つ飛び抜けてると思うよね。」

 

私たちは色々話しながら、施設の外に出る。

 

「そういえば、他の子たちは?」

 

「多分、そこら辺にぃ………」

 

羽音ちゃんは辺りをキョロキョロ……

 

「あ、いた!」

 

羽音ちゃんが指さす方を見ていると、彼女と同年代の子たちが集まって飲み物を飲みながら、立ち話をしていた。

 

「おーい! みんなー!」

 

連れを見つけた羽音ちゃんが駆け出していく。

 

「ったく!どこ行ってたんだよ。」

 

「そうよ。羽音!ホント、アンタはどこにでも行くわね。」

 

くせっ毛の強い女の子とピンクのライダースーツを着たツインテールの髪の長い子が頭を抱えていた。

 

「えへへ…… それほどでも~♪」

 

「「いや、褒めてない。」」

 

「でも、千代さん見つけたんだよー!」

 

「「え?」」

 

羽音ちゃんの友達がコチラを一斉に向く。

 

「おおー! ホントだー!」

 

「ごきげんよう、お久しぶりですわ。」

 

「久しぶり。みんな、元気にしてた?」

 

「はい。もちろんです。ところで…… 千代さん?そちらの方は?」

 

「ああ、彼女は各務原桜さん。大井川でキャンプした各務原なでしこさんのお姉さんで……」

 

「彼女です。」

 

私はきちんと言ってみせたわ。なんか千代さんが取られそうだったから、立場をきちんとさせなければいけないし……!

 

「お、おお…… 彼女。」

 

一番小柄な子がドギマギしてる。うぶね。

私は立場上勝ちを確信したわ。

 

「ヨロシク。」

 

「アタシは天野恩紗。」

 

「わたくしは三ノ輪聖ですわ。」

 

高貴そうな子…… 絶対お嬢さまだわ。

 

「私は鈴乃木凜です。ヨロシク。」

 

「リンちゃん……ね……」

 

私は彼女を頭のてっぺんから足の先までチェックする。私の知ってるリンちゃんより、いろんなところの発育が良いわね。

 

「あ、あの…… 私、どうかしました?」

 

「気にしないで。」

 

「キミは始めて見る顔だね?」

 

「わ、私は中野千雨です。ヨロシク!お願いします!」

 

「千雨ちゃんか…… よろしくね。それで桜さん。最後にコチラが来夢先輩です。」

 

学校の制服に白いヘルメットに赤くて大きいリボンをあしらった女の子がサムズアップをしていた。

 

「よ。よろしくお願いします!」

 

なんでだろう?女子高校生なはずなのに、私よりずっと歳上な感じがする。

 

「それで今回もみんなでツーリング?」

 

「そうだよー! 今日は鈴鹿サーキットに行くんだよ!」

 

「わたくしがお父様にお願いして特別に走らせて貰うんですわ。」

 

「相変わらず、スケールが大きい……」

 

「あの千代さん? その子、高校生ですよね?サーキットを持ってるんですか?」

 

「ああー 彼女、三ノ輪財閥のご息女なんだよ。鈴鹿サーキットは彼女の財閥と本田技研工業が協同で運営してて、世界でも最高峰のサーキットだし遊園地やホテルまで併設した一大モータースポーツランドになっているんだよ。」

 

千代さんは熱く語っていた。

 

「千代さん…… アナタの思いはもう分かりましたから。」

 

「ああ、ごめんね。」

 

「千代さんたちはどこに行くんですか?」

 

「俺たちは熊本の俺の実家に……」

 

「千代さんの家族に挨拶に行くのよ。」

 

「今日は途中の宿に泊まって…… 二日に分けて行く予定なんだ。」

 

「おおー 結婚の挨拶。」

 

「大人だ……」

 

反応を見るあたり、やっぱり女の子ね。

みんな頬を赤らめてる。可愛い……♪

 

「今日の宿はもう決まってますの?」

 

「ええ、千代さんが正月休みの時にも使った山口県のホテルを予約してるわよ?」

 

「なるほど…… 分かりましたわ。」

 

聖ちゃんはスマホでどこかに連絡を取り始めた。

 

「ありがとうございますわ。お父様。」

 

電話を終えた聖ちゃんが私たちに振り返る。

 

「千代さん、桜さん、今日のホテルは我が三ノ輪財閥誇る最高クラスの部屋を用意させて貰いますわぁー!」

 

「悪いよ。ねぇ、桜さん。」

 

「そうよ。私たちは予約した部屋でいいわ。」

 

「遠慮なさらずに。これはわたくしから結婚されるお二人への細やかな贈り物だと思って下さいませ。」

 

私と千代さんは少し話し合って、答えをだした。

聖ちゃんの粋な心使いを無下にするのは逆に失礼だと判断したわ。

 

「ありがたく使わせていただきます。」

 

「本当にありがとう。三ノ輪さん……!」

 

「それじゃあ、私たちはこの辺で…… 千代さん?行きましょうか?」

 

「そ、そうだね。みんなも気をつけて楽しんで来てね。」

 

私たちは羽音ちゃんたちと別れて愛車に戻った。

今からは千代さんが運転する。彼が運転席へ私は助手席にそれぞれ座る。

 

「先に給油して行きましょう。」

 

千代さんの提案で給油をして次の目的地のサービスエリアを目指す私たちであった。

 

次回に続く。




何度目かの登場、バイク部でした。
クロスオーバーでは比較的に扱い易いですね。
ご感想お待ちしています。

千代さんの今後について。

  • 桜さんと旅行中に大事件に巻き込まれる。
  • ぼっち・ざ・ろっく とクロスオーバー
  • リコリス・リコイル とクロスオーバー
  • フィジカルチートでポケモンSVの世界へ
  • 今までの記憶などを持ってEDF6世界へ
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