おじキャン△   作:Shin-メン

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まさかの追加メンバーです。


なでしこ & リン と 千束 & たきな

引き続き、各務原なでしこです。

私とリンちゃんは千束さんたちの案内で、東京都 墨田区は東京スカイツリーのお膝元までやって来ました。

ここに千束さんやたきなさん、ここまで送ってくれたミズキさんたちが働いている『喫茶リコリコ』があります。

 

「リコリコへようこそー♪」

 

千束さんが扉を開けてくれました。

中の雰囲気はモダンな感じで素敵です。

 

「おおー!」

 

「おしゃれ。」

 

「いらっしゃい。」

 

店内にはコーヒーの香ばしい香りが満ち、カウンターの中には紫色の和服をビシッと着こなしたハードボイルドな黒人のおじ様が立っていました。

 

「先生。たっだいまー!」

 

「お帰り、千束。たきなもお疲れ様。」

 

「いえ。任務ですから。」

 

千束さんに案内された私とリンちゃんはカウンター席に座ります。

 

「何か飲むかい?」

 

「えっと……」

 

リンちゃんはメニューとにらめっこ中。

 

「遠慮しなくて良いよー 二人のことは、依頼人の千代さんが、色々と配慮してくれてるからねぇ♪」

 

千束さんは何から何まで優しい。

 

「じゃあ私は、このオススメに書いてあるコーヒーを……」

 

「おー リンちゃん、大人だぁ♪」

 

「私はホットココアでお願いします!」

 

「少し待っていなさい。」

マスターのおじ様がコーヒーをドリップしてくれたり、ホットココアを煎れてくれてます。

大人な空間に酔いしれていると、小柄な女の子がトコトコやって来て、リンちゃんの隣にちょこんと座りました。

 

「ミカ、なんかある?」

 

リンちゃんと目があって互いに見つめあってます。

 

「よ。」

 

「ども。」

 

「クルミ。お客さんだぞ。」

 

「ふーん。」

 

小学生くらいの女の子からは大人びた不思議な雰囲気を感じました。

 

「キミ、クルミちゃんっていうの?小学生?可愛いね?何歳?」

 

リンちゃんが聞いています。

 

「………秘密だ。」

 

少し考えたあとにボソっと答えていました。

 

「ぷっ! 小学生扱いされてやんの ww」

 

「そこ!笑うな。」

 

クルミちゃんは千束さんとを睨んでいます。

 

「二人とも落ち着きなさい。どうぞ、ホットコーヒーとココアだ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「いただきまーす。」

 

「クルミにはホットミルクだぞ。」

 

「ありがとう……」

 

私たちは貰った飲み物にそれぞれ口を付けます。

 

「美味しい…… 今まで飲んでたコーヒーって、なんだったんだ?」

 

「ふぅ~ 落ち着く。」

 

「全くだ……」

 

「口に合ったようで良かったよ。さあ、これも食べなさい。」

 

私たちに出されたのは、おしゃれなお団子でした。

 

「良いんですか?」

 

「先生の作るお団子はスッゴく美味しいんだから、食べてみて!」

 

私とリンちゃんはお団子を一口……

 

「うまっ!」

 

「おいひ~!」

 

優しい甘味が口に広がる……!

お団子を食べる手が止まりません!

 

「アナタ、美味しそうに食べますね。」

 

「ホント、なでしこちゃん可愛い」

 

美味しいお団子に飲み物を思う存分、堪能した私とリンちゃん…… 色々話している内にバスの時間が近づいて来ました。

 

「なでしこちゃん時間だよ。そろそろ行こうか。」

 

「はい!」

 

「たきなー 準備できたぁ?」

 

「もちろんです。」

 

たきなさんはコロコロの付いたトランクなどの大荷物を持っています。

 

「たきなさん、どうしたんですか?その荷物?」

 

「これですか? この中には私と千束の着替えとかが入ってます。」

 

リンちゃんの質問にたきなさんが淡々と答えます。

 

「「どういうこと?」」

 

「私とたきなも行くんだよ~」

 

「「どこに……?」」

 

「「千代さんの」」「実家だよ~♪」「実家です。」

 

「おほー!」「おおー」

 

なんと、なんと!千束さんたちも私たちと一緒に熊本まで来るみたいですね。

 

「でも、大丈夫なんですか? ゴールデンウィークは繁忙期のはずじゃあ……」

 

「大丈夫、大丈夫ぅ~ 若いモンが気になさんな♪ ちゃんと助っ人は頼んであるよ♪」

 

「ええ。3…… 2…… 1……」

 

たきなさんが腕時計を見ながら、急にカウントを始めました。

 

「ゼロ。」

 

カラン、カラン…… とお店の扉が開き、女の子が四人お店に入って来ました。

 

「来てやったぞ。」

 

一人は千束さんと同じ赤い制服を着ています。千束さんとは違い、終始機嫌が悪そうな…… そう、仏頂面をしてました。

 

あとの三人はたきなさんと同じ紺色の服。

 

「お、待ってたぞ。フキ……」

 

「いえ……////」

 

「フッキー! しばらく喫茶リコリコ頼んだぞー♪ あと笑顔を忘れんなよ。」

 

「るっせ。とっとと行けぇ。それにな!そのフッキーはやめろ!楠木さんだけじゃねぇ、DAのみんなからも呼ばれて、コッチは大迷惑なんだぞ!」

 

「えー フッキーって始めに言い出したの私じゃないし、千代さんだし……♪」

 

「チッ…… くそッ…… 」

 

「じゃあ、先生っ!行ってくるよー♪」

 

「ああ、気をつけてな。たきなとそっちのお嬢ちゃんたちもな……」

 

「はい。行ってきます。」

 

四人パーティーとなった私たちは、豊洲の夜行バス乗り場に向かいます。

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

「わぁー けっこう、人いるね……」

 

「だねー 」

 

「二人とも私たちから離れないようにして下さいね……!」

 

「もう、たきな~ 今から楽しいバスの旅が始まるんだよ? 」

 

「ですが、あくまでも私たちは彼女たちの護衛の任務が……!」

 

「たきなさん!それはそれ!これはこれですよ!」

 

「そうそう!なでしこちゃん、分かってる~♪」

 

「えへへ~」

 

「あ、みんなバス来たよー」

 

帰省する人たちでしょうか?やって来たバスに、次々と乗り込んで行きます。

私たちもあとに続いて乗り込みました。

まずはこの博多行きのバスで福岡まで向かいます。

 

私たちが乗り込んだバスは半個室になった快適性が高いバス。

リクライニング機能も付いているから長時間座っていても、おしりが爆発する心配がありません!

 

出発のアナウンスと共にバスが動き出しました。

各都市の停留所を回りながら、まずは終点の博多天神まで向かいます。

そこから乗り換えて、千代さんと待ち合わせしている熊本市内のバスターミナルでの合流です!

 

「そうだ。出発したことを千代さんたちに連絡しないと……」

 

私はLINEを使って千代さんや野クルのみんなに、メッセージを送りました。

 

「あとはリンちゃんたちが乗り込む様子を後ろから撮った写真とかを添付して……… OK!っと。」

 

流れる街並みをボーっと眺めていると、スマホに着信が来ました。ちなみにきちんとマナーモードにしていますよ!

 

千代さん: 『了解しました。明日は予定通りに合流できそうだね。お姉さんにも伝えておくよ。』

 

アキちゃん: 『おー 東京スゲェなぁー』

 

アオイちゃん: 『スカイツリーに東京タワー!大都会やねー』

 

恵那ちゃん: 『東京スイーツも美味しそう!』

 

リンちゃん: 『実際、めっちゃうまかったぞ…… スイーツだけじゃない。 コーヒーも最高でマスターが激シブでカッコ良いんだ。』

 

メイちゃん: 『確かに…… マスターめっちゃイケおじですね。』

 

鳥羽先生: 『それはそうと…… 志摩さんと親しく話している子たちは、千代さんがお願いした例の……』

 

私: 『そうですよー 二人も熊本まで来ます♪』

 

千代さん: 『……… マジで?』

 

私 & リンちゃん: 『『マジでーす♪』』

 

千代さん: 『家の車を借りないと……』

 

野クルのみんなとのLINEも済んで、しばらく走っていると、さっき連絡先を交換した千束さんからLINEが来ました。

 

千束さん: 『いきなりだけど、暇だしみんなでしりとりしようぜ!リンゴ……!次、たきなだよー!』

 

たきなさん: 『ホント、いきなりですね。ゴリラ……』

 

千束さん: 『次はなでしこちゃん!』

 

私: 『はい!ラスク!最後はリンちゃん!』

 

リンちゃん: 『く…… く…… くじら。千束さんに返します。』

 

千束さん: 『ヨッシャー!……』

 

このしりとり大会はけっこうな時間続きましたが、最初にリンちゃんがダウン…… その後にたきなさん、言い出しっぺの千束さんまでも眠ってしまいました。

最後まで起きていたのは、私だけ…… 実質チャンピオンです!

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

志摩リンです。出発して四時間ほど経ち、休憩のためにサービスエリアに入った。

停車時間は10分だとアナウンスが流れている。

 

「夜中の1時…… ちょっと、外で背伸びしよ。」

 

貴重品だけ持ってバスから降りた。

 

「うーーん……」

 

快適な座席だけど、ストレッチしないと疲れるから。夜中のサービスエリア…… 初めて味わう独特な雰囲気にテンションが上がる。

 

「休憩ですか?」

 

急に声をかけられた。

 

「うわぁッ!!?」

 

完全に一人の世界に入り込んでたし、油断してた。

 

「なんだ、たきなさんか……」

 

「驚かせましたか?ごめんなさい。」

 

「い、いえ。気にしないで下さい。」

 

まだ時間はあるし、私はたきなさんと少し話した。

 

「志摩さんとなでしこさん、全く正反対な性格なのに仲がよろしいんですね?」

 

「そうですね。なでしこって、明るくてコミュ力高くてグイグイくるんですよ。」

 

「ウチの千束も同じです。」

 

「なでしこと初めて会ったのは去年の10月中旬で、なでしこのヤツ、夜になるまで公衆トイレ横のベンチで眠ってたんですよ。」

 

「そう、なんですか……」

 

「理由きいたら、静岡県から引っ越して来て、その日に富士山が見たいからって自転車で40kmも走って来たんです……」

 

「彼女、凄いバイタリティーですね。」

 

「それにその時が千代さんとも初対面でした。」

 

「じゃあ、彼女はアナタに取っての縁結びの神さまみたいなモノ…… でしょうか?」

 

「だと思います。なでしこがいたからこそ、巡りめぐって、たきなさん達とも会えたんですから……」

 

△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

「嬉しいこと言ってくれてるじゃん♪」

 

「はい……////」

 

私は千束さんと聞き耳を立てていました。

リンちゃん達にはちょっと悪いことしてるけど、彼女の気持ちが聞けて、とっても嬉しかったな。

 

「もうすぐ出発の時間だし、二人に教えて上げようか……」

 

「そうですね。リンちゃん!出発の時間だよー♪」

 

「うおッ!!? なでしこ? まさか、今の話、聞いてたのか?」

 

「ムフフ~♪ 秘密だよー」

 

次回に続く。




本当に帰りはどうするんだ?
ご感想、お待ちしております。

しまりんに普通自動二輪の免許を取らせたい。

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