ホンダ車での試乗を終えた志摩さん。
「どうだった?」
「カワサキ、スズキと来ましたけど、ここのバイクも良いですね。技術力の高さ、さすがホンダだと思います。」
「でしょでしょ~♪ もうここで決めちゃいなよぉ? リンちゃん!」
「決めちゃいなぁー? さぁ!」「さあ!」
俺と羽音ちゃんで志摩さんに迫る。
「千雨ちゃんも一緒に!」
「私もですか? 先輩?」
「そうだよ!」
「えっと…… さあ……」
千雨ちゃんをも巻き込んだ。
「ちょっと待ちなさい! リンちゃんが選ぶのは、私のスズキよ!」
俺と羽音ちゃん、千雨ちゃんだけじゃない。鈴乃木さんに来夢先輩も一緒に圧をかける。
「うぇーッ!!?」
志摩さんはパニックだ。
「ちょっと!落ち着け!しまりんも困ってるだろッ? まだヤマハに行ってないし!」
天野さんが志摩さんを庇いに入る。
「そうですわ。それにワタクシの399パニガーレもありm………」
「いや……」「「「「【それはない!】」」」」
三ノ輪さん、前もだけどやっぱり否定されていた。
「そんな…… ヨヨヨ……」
三ノ輪さんはしおらしくしている。でも胡散臭いだよなー
「バイク乗りって、なんだかめんどくさいな。」
「私もそう思うわ……」
「でも、リンちゃんもいつか、あー 言うふうになっちゃうんだね。」
「いや、私はならない……… と思う。」
ホンダドリームをあとにして、最後に寄ったのは、ヤマハの代理店だ。
みんなで中に入った瞬間だった。
「あ………」
志摩さんが一台のバイクに目がいく。
そのバイクはシアンメタリックにオレンジのホイールが特徴的な一台だった。
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「これは……」
志摩リンです。
私は一台のバイクにビビっと来た。シアンメタリックとオレンジのホイール……
「カッケェ……」
私は他の人を気に掛けることなく、そのバイクを舐め回すように見てしまいました。
「あれで決まりかな?」
千代さんたち話しているのが、聞こえていましたが、私は気にしない。
「すみません! このバイク、試乗出来ますか?」
私は直ぐに店員さんにお願いして、試乗させてもらった。
「おおーー! これだーー!」
低速でも安定して乗れるし、ハンドリングも良い感じ!足付きも…… もうこれしかない。
試乗時間はとても短い。でも私は確信した。これを買おうと……!
お店に無事に帰ってきました。
「私、このバイクが欲しい。」
帰ってきて最初に放った言葉。私の相棒はコイツに決めた!
「「「「「「「「おーー!」」」」」」」」
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志摩さんのバイクも決まったようだし、少し遅くなったが、みんなで昼食を摂る。
山梨と言えば、ほうとうだろう。
「と、言うことでやって来ました。美味しいほうとうが食べられるお店になります。」
「お姉ちゃんオススメのお店だよー!」
「「「「「「おおーー」」」」」」
「さあ、行きましょう。」
10人という大所帯。席も丁度開いており、すんなり入れてラッキーだ。
「好きなの選んで良いよ。自分がご馳走します!」
「「「「「やったー!」」」」」
「千代さん、良いんですか?」
「みんなにはキミのバイク探しの手伝いをしてもらったし、それに志摩さんの免許取得のお祝いも兼ねてだよ。」
「あ、ありがとうございます……////」
かわいい、志摩さん、いただきました。
注文を済ませ、30分ちょっと…… 次々と料理が運ばれてくる。
「すっごーい!これがほうとうなんだね。」
「すっげー うまそう。」
「美味しそうね。」
「初めてのほうとう、楽しみですわね。」
「千雨ちゃんもやけどしないように。」
「あ、はい。」
俺や桜さん、志摩さんのも来た。
最後に来たのなでしこちゃん……
「キターーー!」
何ともデカイ器。ドデカすり鉢に入ったとんでもないない量のほうとう……
俺だけじゃない。みんなが唖然として、姉である桜さんにいたっては頭を抱える始末だ。
「アンタって子は…… 少しは遠慮しなさいよ。」
「大丈夫だよ。桜さん……」
「さすが、私のお兄ちゃん! ふとももー!」
「そう言うなら、太っ腹でしょ…… おバカ……」
「ハハ……」
ちょっと値段を見た。
なんと!お値段驚異の2万5千円!
思わず「おうふ……」と変な声が出た。
こりゃー しばらくモヤシ生活だな。
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「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」
「「ごちそうさまでした!」」
みんなからお礼を言われた。
「本当に良かったんですか?」
「え、ええ…… 男に二言はないですから……」
みんなはとても喜んでくれたんだ。
お財布から、盛大にお金は消し飛んだが、まあ良しとしておこう!
さて、ここでバイク部とはお別れ…… 彼女たちは東京へと帰っていく。
「じゃあ、自分たちも帰ろうか。」
「はい。」
俺の愛車に乗って南部町へ向かう。
「余は満足じゃー」
容量約4.5Lのほうとう (店員談) を余裕で食べて、さらにデザートのバニラアイスをきちんと堪能したなでしこちゃん。
「千代さん、本当にごめんなさい。妹が迷惑をかけてしまって……」
「良いよ良いよ。なでしこさんの幸せな顔とお腹が見れて……」
なでしこちゃんは本当に幸せそうな顔で、パンパンではち切れそうなお腹を擦っていた。
「調子いいヤツだな。なでしこ……」
「んふぅ~♪」
そのまま彼女は、スゥースゥーと寝息を発てて眠ってしまう。
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南部町、千代さんの自宅に到着…… 私は千代さんたちと別れて、自宅に帰ってきた。
「ただいまー」
「お帰りなさい。 ずいぶん長いこと出かけてたのね? 連絡もしないで、どこに行ってたの? もう夕方よ?」
「うーん…… 千代さんのとこに行ってた。」
「そうなの? 千代さんもせっかくの休みだったのに…… 悪いことしちゃったわね。」
「二人ともどうかしたのかい?」
お母さんと話していると、お父さんがひょっこりと顔を出します。
「リンったら、今日一日、千代さんの所に行ってたんだって。」
「そうなのかい?」
「うん。 バイクの相談に行ったよ。 そしたら、試乗に行こうかって、誘われて……」
「試乗してきたの?」
「うん。千代さん家に行ったら、なでしこと桜さんも居て、四人でカワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハって回ってきた。あと、途中からバイク部…… 大井川を一緒に回った子たちも来たんだよ。」
「リンのためにそこまでしてくれるなんて……」
「お昼もご馳走してくれたんだ。」
「本当に何から何まで…… ちょっと、お礼の電話してくるよ。」
「そうね。お願いできる?」
「任せて。」
お父さんはウチの電話で千代さんのところに電話をかけた。
以前、伊豆キャンの時に連絡先を交換したんだ。
夜、居間に家族が揃った時に、私は覚悟を決めて話しを切り出す。
「お父さん、お母さん…… 私、今日色々と試乗して私好みのバイク見つけた。」
「へぇー」
「どれにしたの?」
私は心から欲しいと思ったバイクのパンフレットを両親に見せました。
「ステキじゃない。」
「リンはこのカラーリング、好きそうだよね。」
「うん。お父さん、良く分かったね。私もこの色好き。ビーノの横に並べても似合うと思う。」
「でも、結構良いお値段……」
「確かに、今のバイクは性能も高いし…… その分高いよね。」
「でも、私はこれに乗りたい! お願い!お父さん!お母さん! 協力してください!」
私は誠心誠意二人にお願いした。
「うーん……」「リンの気持ちは分かるけど……」
その時でした。
「良いじゃないか。おじいちゃんはリンに協力するぞ。」
聞き馴染んだ私が大好きな声。
そこに立っていたのは……… 「おじいちゃん!」
時間は夜8時30分。
「お父さんッ!!?」
「豊田市から来たんですか?」
「そうだ。夕方、千代から話しを聞いてな。リンのために協力してくれと頼まれた。豊田の家からひとっ走りよ。」
「相変わらず、凄い行動力……」
「その血をリンは引いているんだぞ。」
「そうだった。」
「おじいちゃんはリンの希望に答えてあげたい。咲たちも愛娘のために一肌脱いだらどうだ?」
「でも……」
「忘れたのか? 咲もリンと同じ年頃、私にねだって来たじゃないか……」
「うう…… それを言われたら。」
「咲、お義父さんに1本取られたね? 僕も、リンに協力しよう。良いよね?」
「ええ、私も協力するわ。みんなで、今後の予定を決めましょう。」
「おおおーーーー!」
トントン拍子で決まっていく!
「先ずは、千代さんにお礼を言ってきなさい。リンのために色々と尽くしてくれたんだから……」
「うむ。」
私は部屋に戻り、千代さんに電話した。
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各務原家にて……
俺は桜さんの自宅にお呼ばれした。
「そうか。キミの力になれて良かったよ。うん、うん…… お披露目会楽しみにしているからね。」
「リンちゃんから?」
「ええ。バイク買うって。」
「スゴーい!」
「根回しが効いたみたいですね?」
「彼女のおじいさんに連絡した時はドキドキ物だったけど……」
「ホント、リンちゃんのおじいちゃんに弱いんだね? 千代さんって……♪」
「今は、志摩さんに優しいおじいちゃんだけど、現役の時は、めちゃくちゃ怖かったんだよ…… あー 思い出しただけで、鳥肌立ってきた。」
次回に続く。
どうやら、しまりんのバイクが決まったみたいですね。
どんなのに乗るのやら……
あと、各務原家にお呼ばれした千代さん…… 行ってその時に見たのは、夕食を美味しそうに食べるなでしこちゃんの姿だった。
数時間前にクソデカほうとうを食ってただろう?
あの子の胃袋は化けもかッ!!?
ご感想をお待ちしております。
しまりんに普通自動二輪の免許を取らせたい。
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賛成。
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反対。