克己「あいつは悪魔が消滅するのを願っているようだな…」
俺はある空き家で1人飲みながら呟く…。俺が今いるのは、捨てられる前の家。力を発現しなかった頃の家だった。今は売りに出されているが、こんな家誰も買いはしない。なんせ、あの二人はあの後はぐれに食われ、遺体無き殺人現場と化したからだ。誰も気味悪がって買おうとはしない。そして、幼い記憶で懐かしながらもサーゼクスの配信を見ていた。
サーゼクス『我々は今、未曾有の窮地に立たされています…。ですが、こんな時こそ皆で力を合わせる事が必要なのです!』
くだらないな…。よくもまあ、こんな嘘を思いつく。すぐ調べれば分かるんだろうが、それをされる事は無いだろう。なんせ、悪魔のトップが言ったんだ。皆が真実だと思い込む。そんな考えに耽っているとこの家のドアが開く。来たか…。
ガブリエル「克己様…。お久しぶりです…。今回は何を…」
克己「なに、勧誘だ。俺達と来ないか?」
ガブリエル「…私は天使です。許されるはずがありません…」
克己「俺が他の神話に所属していたらな。だが、俺はフリーだ。」
ガブリエル「ですが…」
克己「俺は優秀な奴を捨てるほど馬鹿じゃないさ。お前を認めている。どうだ?」
ガブリエル「…裏切るかもしれませんよ?」
克己「それほどのバックボーンがあるとは思えないが?それに、お前が裏切った時は俺が殺す。」
ガブリエル「ふふっ…。こんな私を引き入れたいなんて…。酔狂な人です。」
克己「つまり?」
ガブリエル「私は、大道克己様を新たな主とし、この心身を持ってお仕えします。」
克己「ようこそ、真なる地獄へ。歓迎しよう。」
俺は彼女にエターナルの力を少しだけ流し込む。これで、彼女は『永遠』の天使となった。これでいい。彼女はどんな非道な事をしようと、どんなに汚れた心を持とうと永遠に天使でい続けなければならない。それが彼女の罰となる。
克己「ガブリエル。お前には、天界への隙を作ってくれ。そして、日本神話の者達を手引きし、天界を叩け。」
ガブリエル「承知しました。克己様は?」
克己「俺は堕天使と悪魔の両方だ。一応、話ではバックアップをしてくれるらしいが、特に期待はしていない。」
ガブリエル「そうですか…。それで、いつ頃攻め込むのですか?」
克己「1週間以内には攻めるさ。決まり次第、連絡しよう。何か望むものはあるか?俺が叶えられる範囲でな。」
ガブリエル「…では、私と交わってください。今日だけで構いません。それで、私は完全に天界と縁を切る事が出来ます。」
そう言い、ガブリエルはトーガを脱ぎ床に捨てる。彼女の体は正しく絶世という他なかった。
克己「いいだろう。抱いてやる。」
そして、棄てられたこの家でガブリエルと一夜限りの交わりをする。それでも、ガブリエルは堕ちる事は無かった。