「あなたが作者ですわね?何故急にキャラシナリオにしたのです?わたくし、出番をずっと待っていたのですが、どう落とし前をつけるのです?」
………逃げる!!
「逃しませんわ。泣いて許しを請うこともさせない程、可愛がってあげますわ…。」
作者と晴明勢の一人
ーーー夜叉ノ國・滝夜叉姫の屋敷
「ふ〜む……。」
「子泣き…、何で俺の周りをぐるぐる回ってんだ?」
「いやあ、男だなって思ってさ!」
いや、理由になってないと思うんだけど…。そう思っていた時にのっぺらぼうが子泣きを茶化しに来た。
「また妙な事を言い始めた。」
「おぎゃあああ!またって何だよまたって!」
「今変な事を言ったというのは認めるのね……。」
イヅナの言うとおりだ、正直今言ったことだけでは理由になっていない。
「まさかお前、男に興味があるのか…?」
「そうそう男に興味が、っておぎゃあああ!?変な言い方すんなよ!?」
「悪い悪い、けど、ただ男だからって言われてもよくわからないんだが…。」
「そ、そうか。ほら、夜叉ノ國はちょっと女の人多いだろ?」
「確かに、滝夜叉姫様の周りにいる人は、女性が多いよね。」
イヅナの言葉に頷く。実際、滝夜叉姫の周りにいる男は俺と子泣きのみだ。……今はまだ全ての國を見ていないが、他も女性率高いのだろうか。
「レンキ様とこなちゃんだけ、かな。男の人。」
「子泣きは男に数えない。だから男はレンキ一人。」
「おぎゃあああ!!そこは!数えろよ!!」
子泣きよ、必死になるな。そういう相手は受け流さないといかんよ。
「それは兎も角としてだ!だから俺は、男が増えて嬉しい訳だ!」
「言いたい事はわかったけど、それほど気にするような事?」
「俺にとっては大事なんですぅ〜!レンキ!お前を名誉ある俺の男友達第一号に認定しよう!」
……そもそも、ここまで一緒に戦ってきたのだから、もう友達のような気もするが……。少しイジるか。
「……遠慮しようかな?」
「おぎゃあああ!?そんなこと言うなよ男だけの秘密の場所に連れてってやるから!」
「男だけの秘密とは……?」
「ちょっと子泣き。」
「初めての男友達なら、一緒に秘密にする人いなかったんじゃ?」
ぬりかべ、それは言っちゃいけない。結構ダメージ食らうから、子泣きが。
「うぐっ。だ、だからこれからはレンキがいるんだよ!」
「男の子じゃないと駄目なの?私達もこなちゃんのお友達だよ?」
「我が同胞もぬりかべよ、かの遊戯は竜巻の如き危険な代物。女性を連れて行く訳にはいかぬのだ。」
遊戯で竜巻……何かが回る遊びとなると、コマか?幻妖界にはあまり横文字での表現がないなら、ヨーヨーとかはない…と思う。
「女性は駄目とか言う問題ではないでしょう!レンキ様を連れて行ってはなりません!」
「イヅナの言うとおり、男だけの遊戯だなんて見損なった。」
「えっ?イヅナちゃん、のっぺちゃんどうしたの?」
「…なんか誤解されているような…。」
変な所に行くんじゃないかとか思われそうなんだよな、男だけの遊びって言われると…。
「なんだよ、レンキと二人で下町に遊びに行くくらいいいだろ?」
「花町に遊びに行く!?」
「だめ、絶対。」
やっぱり誤解されてた!いかがわしい所に行くんじゃないかと思われてた!子泣きはなんで止められているのか理解していないようだ…。
「え?え?なんでだよ、レンキだって遊びたいよな?」
「…そういえば何で遊ぶのか聞いていなかったんだが、何するんだ?」
「そりゃあ、男の遊びって言ったら決まってるだろ!ベーゴマだよ!」
「……えっ?ベーゴマ?」
イヅナが困惑しながら言う。そりゃあいかがわしい所に行くかと思ったら、普通に遊ぶだけとなったらそうなるだろう。
「この前、俺の秘密基地の近くに、ベーゴマに丁度いいすげー平らな岩を見つけたんだよ!でも、ベーゴマって一人でやってもつまんないだろ?一緒に遊んでくれる奴探してたんだ!」
「まあ、女の子がベーゴマで遊ぶ事はないもんな…。」
「あれ?イヅナちゃん、のっぺちゃん、どうしたの?」
イヅナは誤解していたからか少し恥ずかしそうにしているが、のっぺらぼうはいつもと変わらないような感じだ。…お面で表情がわからないのもあるが。
「いやっ、なんでも……。なんでもないからぬりかべは知らなくていいかな。」
「子泣きは男じゃない、忘れていた。」
「おぎゃああああ!!急になんだよ!!」
「頼むからのっぺらぼう、あんまり子泣きをいじめんな。久しぶりにベーゴマやるのは楽しみだ。」
「ホントか!?よっし、負けないからな!!」
「ふふ、楽しそうだね。二人共行ってらっしゃい。」
ぬりかべに見送られ、俺たちは滝夜叉姫の屋敷をあとにする。久しぶりに遊ぶんだ、思い切って楽しもう。
ベーゴマの結果
「どうだレンキ!俺のベーゴマ裁きは!!」
「……嘘だろ…こんなの……?」
久しぶりだったからか、全敗してしまった……。おかしいな、響鬼さん達もベーゴマやってて、それなりに勝っていたんだが……。