ラグナドール 音撃の鬼   作:アパテー

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一通り、ストーリー1章までまとめてあるものを投稿します。戦闘が、上手く描写されているといいですが…。


トオセンボ

『ゴァァァァ!!』

 

現れた何か…怨霊はまた俺に向かって腕を振り下ろして来たが、これを避けると同時に腹に向けて音撃棒を叩き込む。

 

「おらっ!ついでに喰らいやがれ!!」

 

『ガッ、ギィィィィ!!』

 

叩き込んだ後にその勢いを利用しタックルを仕掛ける。上手く当たった所にイヅナが駆けつけ怨霊に斬りつける。

 

「はああっ!やあっ!」

 

『グッ!?ゴガッ!』

 

身の丈程の二振りの太刀を自在に使い、怨霊に斬撃を加える。間髪入れず、俺は音撃棒を一旦収納し、拳から4本の爪が飛び出す。

 

「オラオラオラ!!」

 

『グ、ガ、ギッ……!!』

 

鬼闘術・鬼爪を出し、何度も殴り付けると、怨霊はグロッキー状態となる。すかさず腰から音撃鼓『秋雨』を怨霊に埋め込む。すると、音撃鼓が巨大化し、怨霊を拘束する。ここで再度音撃棒を取り出す。

 

「音撃打・流水連打(りゅうすいれんだ)!!」

 

動けなくなった怨霊に清めの音を連続で叩き込む。一発ずつの威力は低いが、これだけ連続で食らえば…!

 

『アァァァァァ……。』

 

本来なら内部から破壊され、爆散する筈だが、怨霊は少しずつ霧散していった。そのまま音撃鼓が地面に落ちた為、それを拾う。

 

「ふう……、成仏してくれたのかな…。」

 

頭のみ元の姿に戻しながら言う。魔化魍ではないとはいえ、音撃で清める事が出来るのが分かったのは大きな収穫と言えるだろう。

 

「勝った……!」

 

「一時はどうなるかと思ったけどな…。イヅナちゃん、怪我はないか?」

 

「はい、傷一つありません!救い主様、ご助力ありがとうございました!」

 

イズナから礼を言われたのだが…、やはり救い主というのは大きな存在があるのだろう。改めて名乗っておいたほうがいいかな。

 

「悪いけど、俺は救い主って名前じゃないぞ?」

 

「えっ?」

 

「俺にはちゃんと名前がある。レンキ。それが俺の名前だ。」

 

名乗りながら周りを確認する。今の所、怨霊はこの周りにはもういないようだ。ついでに俺が召喚されたのは、海岸に作られた祠の前だったらしい。鳥居が大量にあるのはそれ程神聖な場所なのか…。

 

「レンキ様……、なんて素敵なお名前……。これよりは、心よりの誠意を込め、レンキ様と呼ばせていただきます!」

 

…そうきたか…。普通に『レンキさん』とか言うもんだとおもったら様付けかぁ…。

 

「レンキ様、私の仲間、『ぬりかべ』と言う名の妖怪も、この付近で戦っております。どうか、その者にもご助力を……!」

 

……え、ぬりかべ?俺が知っているのって、ザ・石の壁といった感じの『ぬりかべ』と、カタツムリとミノムシと牡蠣を悪魔合体させた見た目の魔化魍の『ヌリカベ』しか知らないんだが…。けど、一人で戦ってるんなら、すぐに助けに行かないと…!

 

「勿論だ!すぐに行こう!」

 

「はいっ!よろしくお願いいたします!」

 

そう言われた後、急に視界が真っ暗になると共に、以前出会った黒い狐が現れた。……?

 

「思っていたよりは役に立つな、お前さん。『こないだ』よりはずいぶんマシだ。」

 

こないだ……?いや、こいつ、何処かで似たような奴がいたような気が?

 

「さァて、これからどうなるかな?千年紡いだ因果の糸。こじれるか結ばれるか、それとも……クククっ。おっと、喋りすぎだ。まぁ、やりたいようにやってみなァ。」

 

どういう事か聞こうとした所、再度視界が真っ暗になり、イヅナの目の前にいた。時間は全く経っていないようだ。

 

その後、イヅナとクダに導かれ、海岸を走る。鬼の俺と同じ速度で走る所を見て、やはり妖怪なんだと再認識させられる。

 

「まずは仲間と合流しましょう」と言うイヅナの顔には不安と焦りが出ていた。

 

そこから坂を登った所でイヅナが止まった。

 

「ぬりかべは私を逃がすためにここで自ら囮になって……。怪我をしているかもしれません。早く見つけてあげないと……!」

 

「焦るのはわかるけどよォ、アイツはもう……。」

 

「言わないで!あと少し、あの丘だけ探させて下さい……!」

 

ここまで焦っているとなると、相当心配なのか、それともまた別の要因があるのか……。急ごう。なんだが嫌な予感がしてきた……!

 

そのままイヅナに付いて丘まで行くと、そこにはフラフラと立っている少女がいたのだが……、なんだこの、海岸で戦った怨霊のような嫌な感覚は……!?

 

「ぬりかべ!良かった、無事だったんだね!」

 

「イヅナ、待て!」

 

一度呼び止めたのだが、イヅナはぬりかべと呼ばれた少女に駆け寄っていく。

 

「私、救い主様を呼べたんだよ!あなたが守ってくれたから!」

 

そうして駆け寄って行くイヅナに対し、ぬりかべは、腕を持ち上げ…。

 

「避けろ!!」

 

「っ!?」

 

俺が思わず叫ぶと、イヅナが後ろに飛ぶ。先程までイズナがいた場所には、何らかの文字が記された石の壁が振り下ろされていた。

 

「おいイヅナちゃん、一体どうなってるんだ!?彼女は、ぬりかべは味方じゃあなかったのか!?」

 

思わずイヅナにむけて叫ぶ。油が切れた人形のように奇妙な動きでこちらを振り向いたぬりかべだが、身体中に傷があり、服は破け、瞳は白い部分が黒く、瞳孔は赤くなっていた。

 

「まも、らなきゃ……ここは、誰も、通さない。」

 

「そんなっ!?」

 

「とおせんぼ……。邪魔する人は、殺します……。」

 

尋常じゃない程の殺気をこちらに向けながら、ぬりかべはそういった。

 




仮面ライダー戀鬼
見た目
頭部……仮面ライダー歌舞鬼と響鬼が合わさった形状。歌舞鬼の左右非対称の角と響鬼と同じ二本角を持つ。
カラーリング……顔の隈取は紺色。胴体の形状は威吹鬼に近い。また、肩に羽根がある為、現代の鬼では珍しく鬼翔術が使える。現段階で一回の飛行限界時間は15分。
身体の色は黒で、ベルトの装備品は順に並べると
前……音撃鼓
右……音撃管、音撃鳴、音撃震
後……音撃棒
左……ディスクアニマル、音叉
肩掛け……音撃弦

となっている。
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