「レンキ様以外に、人間界の鬼はいるのですか?」
「ああ、日本の関東地方には十一人…一人は鬼のまま亡くなったから除外されていないが、彼らに教えられながら魔化魍と戦っていた。関東十一鬼と呼ばれていたな。」
「おかしい。それならレンキも入って十二鬼になるはず。」
「いやいや、俺はまだ正式な鬼になったばっかりなんだよ……、あれ、そういえばそうだな。戻ったら聞いてみるか。」
「その十一人は全員、強いの?」
「まあな。未だに追いつけない、最高の人達だ…。」
余談:暴走がしゃどくろ戦ではBiSHの『GiANT KiLLERS』がBGMで流れます。
「はぁぁぁぁぁ……そらっ!……って、これだけの大きさじゃ効かないよなっと!?」
『ガァァァァァ!!』
音撃棒の先端に気を集中させて大型の水の玉を放つ『鬼棒術・流水弾』をがしゃどくろに向けて打ち出したが…少し怯んだだけで俺に殴りかかってきた。ヒビキさんほどの威力はないにしても、威力は結構自信があるはずだと思いながら拳を避ける。
「はあっ!!」
「せいっ!」
そのすきを子泣きとのっぺらぼうが攻撃したが、それも効いている様子がない。
「おっぎゃぁぁぁ!?強っ!がしゃどくろ、これほどか!」
「確かに強いな、魔化魍でもこんなでかくて強いのはなかなかいないし!骨が折れるっての!」
「怖くて泣きそうだな、子泣き?…レンキ、それってシャレ?」
「「ちげーし!!」……いや、違う。俺を侮るな!」
『ゴォア!?』
そう言いながらゴーレムを使役し、俺と子泣きは再度がしゃどくろに殴りかかる。音撃棒とゴーレムの腕が、がしゃどくろの腕の骨を削る。俺たちが邪魔だと感じたのか、腕を横に薙ぎ払ってきた。
『ヴォアァァァァ!!』
「危なっ!」
「おわっ!」
上下に別れて回避する俺たちの間から石壁に乗ったイヅナとのっぺらぼうが目の前を横切り、無防備となった肋に斬りつけ、刺突を加えていく。
「ふっ!せい!やあっ!」
「たああっ!せやあっ!」
『ゴ、ガアァァァァァ!!』
「キャアっ!?」
「クッ……。」
先程とは反対の腕でイヅナ達を吹き飛ばしたがしゃどくろが、彼女達に向かって手を伸ばす。まさか握りつぶす気か!?急いで彼女達の元に向かう。
「させるかよっ!」
がしゃどくろの手があと少しで届くところでイヅナ達を両肩に担ぎながら逃れ、地面に降り立つ。
「申し訳ありません、レンキ様…。」
「ごめん、助かった。」
「大丈夫大丈夫。次気をつけよう。さてと、あいつの動きを止めるなら…、こいつだな。」
腰の音撃鼓を取り、再度飛翔。そのまま頭頂部に向かって飛び、降り立った後に音撃鼓を取付ける。動きを止めるまでは行かないが、このまま清めの音を流し込んで、動きを更に鈍らせる…!
「音撃打・濁流不沈(だくりゅうふちん)!!」
ヒビキさんの豪火連舞の模倣に、流水弾と流水剣を更に合わせたこの音撃は、途中で音撃鼓を切ったりしないように気を配る必要はあるが、今の俺が出来る打の音撃最高のもの。
「ハアァァァァァァ……、せやっ!」
『グウゥッ!?』
「そら、そら、そらっ!!」
少しずつだが、がしゃどくろの動きが鈍って行く。だが、俺を振り落とそうと腕を伸ばしてくる。それを斬る、避けるをしながら音撃を続ける。
「とお、せん、ぼ……!」
「よし、がしゃどくろの動きが鈍ってきた!レンキ、やれるぞ!」
「ああ!がしゃどくろ…、もう少しの芯棒だ!!」
一度音撃棒を腰に戻し、イザヨイを取り出し、イザヨイを吹く。先程よりもがしゃどくろの動きは遅くなる。
「おお、お……!これが救い主の力……、イザヨイの、真の力……!」
少しして、がしゃどくろの動きが止まる。
「がしゃどくろが、止まった……。」
「待て、まだ、動く!!」
「な、うわっ!?」
まだ動くと思っていなかった俺は、がしゃどくろの腕で吹き飛ばされる。地面に叩きつけられる前に、飛翔して激突を阻止する。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「たぁぁぁぁぁ!!」
ぬりかべとイヅナががしゃどくろに向かっていくが、がしゃどくろが振り下ろした右腕が彼女たちを打ち据える。
「きゃあっ!?」
「うわあっ!」
「イヅナ、ぬりかべ!!」
彼女達の元に急いで駆け寄る。大事はないようだが…、あいつ、一体何処を…!?がしゃどくろが腕を振り下ろそうとしている先には真紀奈がいた。
「真紀奈、逃げろっ!!」
急いで立ち上がり、彼女の元に走る。だが……間に合わない!
「いやあぁぁぁぁぁぁ!!」
真紀奈が叫ぶと同時に、彼女の後ろから魔法陣…?のようなものが現れ、そこからがしゃどくろに向けて砲撃が始まる。
「なっ……!?真紀奈!?」
「待てっ!それ以上は!!」
滝夜叉姫が叫ぶが、暴走しているのか、砲撃が収まる気配がない。がしゃどくろが破壊されていく……あれ?なんかがしゃどくろから光が出てきている。なんだか嫌な予感が……。
「これは……、いかん!皆の者、にげよーーーーっ!」
「まじかよ嘘だろ!?」
滝夜叉姫が走って逃げ出すのを見て、俺はイヅナとぬりかべを肩に抱えて逃げる。
………、はっ!!俺は一体…。確か、がしゃどくろの爆発から逃げていて……。そうだ!滝夜叉姫達は!?あたりを見回し、すぐ近くに滝夜叉姫達がいたが……。
「なっ、なんじゃもんじゃーーーーっ!?」
「………うわぁ。」
都は、吹き飛んだ。
綺麗に。跡形もなく。徹底的に。
後に残されたのは、呆然と立ち尽くす人々だけ。
「ええと、その、これは……。」
「うん、これは何も言わなくてもわかる。ひどい、うん。」
「はい、仰せのとおり……。」
屋敷以外何も残っていない。こっからどうしよう?
遅れて申し訳ありません。
ネタを作るため、ラグナドールと仮面ライダー響鬼を見て回っておりました。