正直離れたところからじゃ両者の会話なんて聞こえるはずがないと考えたためです。次回でAXZ編は終わります。
「よぉお前ら、かなり時間が空いちまったが先日気になる情報が送られて来たので考察していくぞ。早速ワカバちゃんお願い!」
「はい、ではここから私が解説いたします」
ショッキンからワカバに交代した。
「先日関越自動車道で謎の交通事故が発生しましたね? その際に当チャンネルにも情報提供がありました。今からその映像を見せます」
映像が流れると金色の鎧を纏った人物が馬車のようなものに跨り、車を破壊しながらどこかへ向かっていた。
「それからこの馬車を追跡するように、青いバイクと桃色の円盤が追跡をしていますね。残念ながらここから先の映像は全く情報が掴めませんでしたが今回はその原因を考察していただきます。それではショキさん、よろしくお願いしますね」
「あいよ〜」
「とりあえず、この金色のやつは魔女の仲間だ。目的は悪魔復活の儀式を行うためだ。その証拠として、奴はあるものを狙ってたんだよ。次にこの地図を見てくれ」
すると映像に高速道路の地図が映った。すると右端にワカバと書かれたアイコンが表示された。
「今回、魔女の仲間が観測された場所と事故が発生した場所はこの二地点になります。直線上にある場所を探してみたところ調神社と呼ばれる神社が付近にあることがわかりました」
「この調神社は氷川神社群に位置してるんだが、どうやらこの神社群を並べていくとオリオン座の形になるんだ。つまり、敵の狙いはオリオン座にある! オリオン座にはいくつもの星雲や星団が確認されていることから、恐らくパヴァリアのトップは宇宙人だ!!」
画面に宇宙人のイラストが表示された。
「本来出どころもわからないノイズを改造し、テロ行為をして見せたり、緑の光で世界を破壊した技術を持っていたのがその証拠。
もしパヴァリアがそんな組織だとしたら間違いなく地球よりもはるかに超越した技術を持った異星人がこの事件の黒幕だ!!」
「異星人の侵略のシナリオは……もうそこまで迫ってるんだよ!」
動画が投稿されて数日、首都圏の一部に避難警報が発令された。そんな中、ショッキンと布田、ワカバことファラは警報に従わずに氷川神社群周辺の捜索を行なっていた。
「いいの? こんなところを彷徨くなんて絶対危ないよ!」
「良いんだよ、どさくさに紛れて情報を俺だけがいただく。そして動画にする。そうすりゃ色んなところから再生回数稼げるのは間違いねえよ」
「はぁ……避難警報にも従わないと思ったらそういうことですか」
「とりあえず、片っ端から行くぞ。ひょっとしたら当たりを引けるかも知れねえしな」
日が暮れ始めていく中、3人は氷川神社群のうち一つを探っていたが道中では黒服たちが監視の目を光らせていた。
「なんだよあいつら……」
遠目から観察していたが突如見張りが発光しながら消滅してしまった。
「なんだ!?」
すると白髪の女性が境内へと向かった。
「アイツは!?」
布田がその様子をカメラに収め、女性が去るのを待った。
「……後を追うぞ。隠れて奴の狙いを探るんだ」
それから神社の境内の近くの樹木から3人はカメラにその様子を収めていた。すでに女性は全裸の状態で赤い光に包まれながら儀式を行なっていた。
(どう?)
(ビンゴだ、生意気にも儀式を始めてやがる。注意は完全にそれてるな)
(どうしますの?)
ヒソヒソ話で3人は儀式の観察を行なっていた。
(良し……邪魔してやるぞ)
(ええ!?)
(いいか、俺の合図で儀式が終わったら全員一斉に行くぞ)
突然儀式が終了したのを確認すると、落ちていた木の枝や石ころを拾って3人が一斉に女性__サンジェルマンに向けて投げ出した。
「ッ!?」
儀式の妨害がされるとサンジェルマンが睨みつけていた。
「よっす〜!」
「ねえねえ、何やってんの〜? もしかして痴女?」
手を翳そうとしたが直ぐに虫取り網をかぶせた。
「なあ、お前ひょっとして〜 パヴァリア?」
カメラを回しながらサンジェルマンの挑発を始めた。
「なんのつもりだ!?」
「んっ、んん? 俺が質問してるんだけど〜?」
威嚇用にアルカノイズが放たれたが、姿を消しているファラにより倒される。
「なっ、貴様は……!?」
突然の事態にサンジェルマンが困惑の表情を浮かべていた。
「はいはーい、言質取れました〜 人ごろし〜! あっ、SONG!」
「なに!?」
ショッキンが不意をついておもちゃの手錠を彼女の腕にかけて突き飛ばす。その際に拳銃のようなものが落ちてしまった。
「がっ!」
「さーて……聞くけどよ、お前なんだろ? 世界をぐっちゃぐちゃにした悪魔、いや宇宙人は!」
「違う、我々の目的はあくまで人類の解放だ!」
「はい、認めた〜! 大層なこと言ってるけど殺した時点でアウトだっつのー!!」
髪の毛を掴んで彼女の凜とした表情を嘲笑う。
「で、お前今まで何人殺した?」
「73811人……」
「うっわ……」
布田も気味悪がった表情を浮かべる。
「すべては……支配される人間から人間を解放するためだ…… そのためにいかなる犠牲を作ってでも私は歩みを止めない! もう、誰も虐げさせないために!」
「はっ、テメエみたいな偽善者が一番迷惑なんだよ」
拘束されたサンジェルマンを嘲笑うが彼女の手にはすでにエネルギーが集約されていた。
「っ……!」
逆上したサンジェルマンが手から光弾を放つ。
「おわっ!」
「バケモノが、やっぱりやべえ奴じゃねえか!!」
咄嗟に屈んで光弾を交わしたが手錠はあっさり壊されてしまう。すると上空にヘリが現れた。
「なっ!?」
歌声が響いた。
「そうか、ノイズが出たから!」
響と切歌の迎撃にサンジェルマンがアルカノイズを繰り出してきた。
「おい、一旦引くぞ」
後退するショッキンと布田の姿は響に見られた。
「師匠! 民間人が!」
「なに!?」
SONG本部の映像には2人の映像が映ってしまっていた。
「なんであんなところにいるんだよ! 避難するよう指示があっただろうが!!」
「とりあえず、身柄を確保するんだ! なんとしてでも中心から遠ざけるんだ!!」
「よし、ここで撮れ」
戦いの中心地からある程度離れた3人はその場で撮影を始めた。なおファラは風のカーテンで姿を隠しているため姿は見えない。
「よし、良いぞ。やっぱりアルカノイズだったらあいつらは楽勝みたいだな」
その後シンフォギアと酷似した鎧を纏ったサンジェルマンが戦いを仕掛ける。
「ってかなんで他の奴らは来ねえんだよ!」
一向に現れない仲間にイラつきながら辺りを見回している間に熾烈な戦いは上空でも行われていた。
「ダメだ、カメラの範囲を越えてる!」
「……布田、今のうちにファラと一緒に一旦この場から離れろ」
「え? 何言ってんのさ!?」
「恐らく連中は戦いが済んだら俺たちを捕まえにくる筈だ。
そうなるとこの現実を映す奴らが居なくなっちまう。動画のネタを潰されないように保険をかけるんだ。
ここから数キロ程度離れた場所で待ってろ、こういう戦いは第二形態が付き物だ。俺らが全滅したら格好の餌が無くなっちまう」
「でもそれじゃショキさんが危ないよ!」
「心配すんな、いざという時は嘘でも並べてやり過ごすさ。アイツらに今度こそ吠え面かかせてやるんだ!」
「分かったよ。とりあえず動画は撮ってみる」
「ちょっと、わたくしの風は1人用ですのよ? しかも慣れない戦闘までやらせて人形を過労させるつもりですの?」
ファラが苦言を呈したがショッキンが両手を合わせながら頭を下げた。
「そう言うなよ、今度なんか買ってやっから!!」
「はぁ……わかりました。約束はきっちり守ってくださいね」
「よし来た!」
布田はファラに連れられそのまま神社から離脱した。ショッキンが自分用のビデオカメラを取り出しているとすでに戦いの決着がついていた。
「よっす〜! お前ら、良くみろ! こいつがライブ事件の黒幕でパヴァリアの大ボスだ!!」
生放送を始め、倒れているサンジェルマンにカメラを当てる。この映像は避難所及び世界各国に伝わっていた。
「うわ、ださ」 「なにこれ」 「え、こいつなん?」「痴女じゃん」「こんなコスプレが幹部のはずがない」「これ、色々大丈夫?」
コメントが流れ始めた。
「ねえねえ、今どんな気持ち?」
倒れたサンジェルマンに駆け寄り彼女を撮影し始めた。
「うわ、キツ」 「キモ」 「コイツのせいで大勢迷惑かかるとか笑えな」 「金メッキおばさん」 「ウマおばさん」 「持ち帰らせろ」
コメントがさらに白熱していった。
「ねえねえ、今までに7万人もの人たち殺しといて無様な醜態晒してるけど今どんな気持ち?」
「7万!? うせやろ」 「テロリストじゃん」
「自作自演じゃねえの? これ」 「いきなり何様のつもりなんだよ」
「え、こわ」 「こいつが宇宙人なの?」 「結構美人じゃん」
「オカズに使お」
Youtube以外でもすでにこの様子はSNSで拡散を始め、視聴者がみるみる増えていった。
「この星の明日のために……誰の胸にももう2度と! あのような辱めを刻まないために……私は支配を革命する」
「うわ、コイツ頭おかしいんじゃねえの? なあ、お前らもそう思うよな?」
「禿同」 「それな」 「支配を革命してるのに人殺すとか本末転倒」 「こういうアタおかが1番厄介」 「通報しました」
「はよしね」 「自演やめろ」 「演劇かな?」
コメント欄を漁るショッキンはニヤリと笑みを浮かべた。
「おっ、これ見ろよ」
ショッキンが倒れたサンジェルマンにニヤついた顔を見せながらコメントを見せるとそこには彼女への罵詈雑言が流れていった。
「わかるか? お前のやった、ぜーんぶ無駄な努力なんだよ! 人が支配から解放? 笑わせんなよ」
「お前らのやってることも結局お前らが支配者になって縛り付けようとしてるだけなんだよ。なんも革命なんかしてねえんだよなあ〜」
「違う! 私は……二度と過ちを!」
「うるっせえな! お前がそういう環境にいたからだろ? 親ガチャハズレ勢が、偉そうに屁理屈言ってるのと変わんねえから。一生懸命生きてるんだよ俺たち人間は。暴力に頼らずに転職とかして今日を生きてるんだよ。
それだってのにテロに頼るなんて普通やるか? やらねえよな〜!!」
「ノイズに大事な人殺されました。でもそれは革命に必要ですって納得できるか? 出来ねえよなぁ〜!!」
「人を一つにしたい。そのためには私が革命します、押し付けだよなぁ〜!!」
「これをみてる各国政府の要人さんよぉ〜 今のうちにコイツに報復しとくんだな。やられた分倍返しできるチャンスだぜ!!
なぁーんてな! 報酬1億用意しろよ。いいな?」
そういうと生配信をこっそり終わらせ、すぐに彼女を足蹴にした。
「バケモノが! ホントざまあねえなぁ! お前のことは全世界に拡散させてやった。これでもうお前の作戦が成就しても誰もお前を認めない。いい気味だぜ、こんな底辺に煽られて晒されるとかお笑いだろ」
なおも足蹴を続ける。
「ほらどうした? 一発くらい反撃、しても良いんだぜ? やったらその時点でお前はもう日向の道を歩けねえぞ? ほら、土下座しろ。どーげーざ!」
何もしないサンジェルマンに苛立ったのか、執拗に足蹴にした挙句、顔を叩き始めた。
「お前みたいな奴のせいで世の中めちゃくちゃなんだよ!」
拳を振り上げようとしたが、響がそこに割って入って彼の拳を収めさせた。
「おい、何すんだよ。こんなバケモノ、とっと駆除してくれよ。モタモタするなっての、それでも国連の組織に人間かよ」
「私だってずっと正義を信じて拳を握ってきた。だけど拳だけじゃ解決しないことだってある」
ショッキンとサンジェルマンの手を取り繋ぎ始めた。
「やめろ気持ち悪い!」
振り払おうとするが、響が離さない。
「だから、握った拳を開くのを恐れない」
「神様が仕掛けた呪いを解くのに神様みたいな力を使うのは間違ってます。人は人のまま変わらなきゃいけないんです」
「もう、離せつってんだろうが! 気持ち悪りぃ奴だな。お前も頭おかしいんじゃねえのか?」
「いいえ、自分に嘘をつきたくないだけですよ」
響の眼差しにショッキンは後退りしてしまう。
「……茶番はその辺にしてもらおうか?」
頭上に大きな影が現れた。
実際ショッキンについてはサンジェルマンのことは名前しか知りません。彼女のことも宇宙人だと思っています。実際その体で暴力を振るっています。
今まで割と暴言とかは吐いてましたが相手が人間だったので暴力を振るったことはありません。ですが、今回はサンジェルマンのことを地球侵略に来た悪辣な宇宙時の1人といった誤解をしています。
緊急 新たなアシスタント候補を募集します。視聴者(読者)の意見を参考にしたいので以下の4人の候補からこれだと思った方を選んでください
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地雷系
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おバカ系
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ナルシスト系
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ミステリアス系