迷惑系配信者はシンフォギアを暴く   作:ジャン=Pハブナレフ

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すまん ちょっと調査に出かける

「ようお前ら! 実は今日話さなきゃいけないことがある」

 

 緊迫した表情で語りかけている。

 

「実はとあるコネをもらい、例の事件の調査をすることになりました。

 まず、以前生配信した映像に写っていた白い少女と青い少女の正体を今後追いかけていくんだが奴らの正体がわからなすぎる。だから本格的な調査をする必要が出てきたんだよ」

 

以前の生配信のダイジェストが流れている。

 

「ので、今後は動画の投稿を休む可能性がある。

 ただし緊急性を有するものであれば予告なしに生配信を始めるからお前らにお願いだ! チャンネル登録と高評価を押してくれ。俺の調査はお前らが知りたいあの事件の謎を追いかけるきっかけにもなるんだ。頼んだぜ!」

 

 ショッキンは立ち上がり上着を羽織る。

 

「これを見ている奴ら、アンチの奴ら……てめえらに吠え面かかせてやるからな? 震えて待ってろよ!」

 

 画面に指を刺しながらあっかんべえをした。

 

「それじゃあ……あばよぉ!!」

 

 動画は終わった。

 

 

 

 話は数日前に遡る。

 

「俺は風鳴弦十郎、ここの責任者をやっている」

 

「特異災害対策機動部ってガチの組織だよ! 

 ショキさん、喧嘩売っちゃまずいって!!」

 

 布田が狼狽えているがそんなことを微塵も気にしていなかった。

 

「んで? 俺たちになんのようだ?」

 

「君たちは国家の機密に触れた。ので厳重に注意をしに来たんだよ」

 

「注意だぁ? 散々人の金儲け邪魔しやがって今更なんだってんだよ!」

 

 威圧感を放っていそうな男性に対して一歩も引かずにショッキンが渡り合った。

 

「君たちが触れたシンフォギアは日本にしかない唯一ノイズと渡り合える武装だ。

 

 それを迂闊に動画サイトに飛ばされては困るんだよ。しかも、君は散々我々をバッシングしている上にその予想外の考察から疑念の対象でもあるんだ」

 

「は? 疑念とかなにいってんだよ!」

 

「まず、君らが取ったこの動画もある実験が関わってたといったがこれは正解だ」

 

「え?」

 

 瞬間、ショッキンの顔色が変わった。

 

「次に現内閣府の要人にして俺の兄__風鳴ハ鉱への挑発。この影響でテロリストなのではという見方がかなり決定的になり、監視対象にさせてもらった」

 

「やっぱりハチ公は関わってやがったのか!」

 

「話を聞け!」

 

 声色を険しくしたことで布田がガクガク震え始めた。

 

「さらにこの間あげた動画で黒幕候補、だったか? その中にいた邦人少女や学校団体への誹謗中傷。さらには邦人少女=白い少女へのバッシングの扇動、これだけでも普通なら警察行きだ。

 悪い事は言わない、今すぐに手を引くんだ。これは、君が知るべきではない世界なんだよ。命がかかってる中で金のためだけに動き、人々を混乱させるやり方を黙認するわけにはいかない。

 俺たちやシンフォギアを纏う少女たち__装者もな、ルールは守らせたいが、なによりも命を守りたいんだよ」

 

「へえ……

 そう脅せば俺が応じるって思ってんのか。

 だが、断るね!!」

 

 ショッキンが机をバンと叩いて立ち上がる。しかし全身は震えていた。

 

「そ、そそ、そんなに真実知りた、たいなら……

 お、俺が……お前らをあっと言わせてやるんだよこの野郎!!」

 

「ちょっと何言ってるの!?」

 

 布田が困惑する中司令の男性以外の者たちは皆、呆れてため息をついていた。

 

「お前らに動画を送ってやるよ。お前らも知らねえような犯人を俺が炙り出してやる! 

 もし俺が先に犯人の正体を見つけたら以降の動画投稿を全て黙認し、収益化が剥奪された場合の保険として相応の金を寄越せ! 

 一方でもしお前らが先に見つけたら、お前らのとこの雑用でもペットでもなんでもやってやるよ、これで満足かコンチキショウ!!」

 

 司令も睨みつけてきたがショッキンは腰を抜かさなかった。体は震えていたが

 

「ぜぇ……ぜぇ……わ、分かったぁ〜?」

 

 彼の顔は緊張感が解け、疲れ切っていた。

 

「はあ……仕方あるまい。今日はもう帰れ。

 その代わり、痛い目にあってもこちらの責任は取れんぞ」

 

「いいぜ、てめえらに吠え面かかせてやるかぁらな!? 覚えてやがれ!!」

 

 すると勝手に部屋を出て行ってしまった。

 

「ああショキさん! 出口も分かんないのにまずいよ〜!!」

 

 布田が後を追いかけようとしたが……

 

「僕、本当はあなたたちに任せたいんですけど…… なんやかんやあの人が放って置けないんです。すみません!」

 

 軽く頭を下げると後を追っていった。

 

「はあ……やれやれ」

 

「お疲れ様です、司令」

 

「なんかすっごい挑発されちゃいましたね」

 

 金髪の男性と青髪の女性が出口の方を見ながら呟く。

 

「犯人を見つけて、吠え面ねえ…… 逆にああいうのは一度痛い目を見せなきゃ分かってもらえないみたいだな。引き続き監視の目を光らせてくれ。今はネフシュタンの調査を最優先で進めるんだ」

 

 弦十郎がため息をつく。

 

(ネフシュタンの少女と雪音クリスに関しては確証がないのでカマをかけてみたが、まさかな)

 

 

 家に戻ったショッキンはモリアキに事の顛末を話した。

 

「何を考えてるんだよ! 無謀にも程があるぞ!!」

 

 モリアキが困惑した声を上げている中、布田はだよねえと不満げな声を溢していた。

 

「っつーことでお前に頼がある。東京から出てくれ」

 

「え!?」

 

「お前は居候だがこの先の調査をした際にこの拠点は政府に目をつけられることになる。

 だから臨時の拠点としてお前には東京を出てもらいたいんだよ!」

 

「おい、そんな急なこと……言うよなあ……」

 

 モリアキがやれやれと両手を広げる。

 

「とりあえず、お前にはいくつかヘソクリをやるよ。それでアパートでも借りて待っててくれ。俺はお前のところに時々データを送るから編集とかしてうまく投稿しておいてくれ」

 

「大丈夫、僕も時々遊びに行くから!」

 

 モリアキを励ますように布田がUSBを渡した。

 

「……わかった。元々出演NGが条件だし俺が投稿主じゃ無いなら良いさ。

 そのかわり、死ぬなよ?」

 

「ああ、行こうぜ! 真実はいつも、一つ!!」

 

 こうしてひとりのYoutuberの無謀なゲームが始まる。




勝ち目のない喧嘩を挑んだショッキンと東京から離れたモリアキさん。モリアキさんは一旦出番がここで終わりますが後々の役は取っておいてるのでそこはお楽しみに

ちなみにショッキン自体はシンフォギア作中の人物とはあまり出会わないため今後も響たちが戦ってる間は調査してて名シーンには立ち会えない、なんてことになります。ですが前回みたく突然乱入させて場を荒らすこともあります

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