緑谷君と仲良くなれた入学式の次の日、もうこの日から通常授業が始まる、言っちゃあなんだが午前はただの授業で退屈であった、睡魔に耐えながら授業に耐えてやっとこさ昼休み、後は昼飯食ってヒーロー基礎学だ。
「今日初めてここのご飯食べたけど、今までで一番美味しいかもなぁ」
「九頭もそう思うか、この飯が安く食えるだけで雄英入って良かったって俺は思ったぜ」
「はは、飯食うだけなら普通科でもいいじゃない。切島、俺達はヒーローになる為に雄英入ったんだろ?」
「当たり前だ、ヒーローは体が資本!沢山食って、沢山動く、これがヒーローへの近道だろ?」
「確かに、でも食い過ぎると授業の時に横腹痛くなるから気をつけてなよ」
「応!」
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昼休みも終わって午後の授業。
「わたしが‼︎、普通にドアから来た‼︎」
なんて叫びながらオールマイトが教室に入ってきた、もう五十を過ぎたというのに元気なことだ。
「すげぇ、本当に教師やってるんだな!」
「
ただ教室に入ってきただけで、生徒をここまで盛り上げるとは……オールマイトの支持率が一瞬で理解できる。
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るために様々な訓練を行うぞ!今日やるのは〜戦闘訓練‼︎」
「それに伴って〜こちら!入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた、
早速着替えるとするかね。
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みんな
「さあ、始めようか有精卵共‼︎戦闘訓練の時間だ‼︎」
オールマイトはささっと訓練の内容とルールの説明をしてくれた、2対2の屋内対人戦、人数の関係上一組だけ2対3だがヒーローやってたら頭数で負けていることなんてザラだし経験の内ということで、ハンデはないらしい。
「お、梅雨ちゃんその
「偵察用よ、便利かなと思って。竜ちゃんのコスは……ラスボスみたいで凄くしっくりくるわ」
「俺のはもう新品じゃ無いからね、使ってれば馴染んでくるよ、あとラスボスはヒーロー目指してる人にはあんまり言わない方がいいと思う」
ここで俺の
しかしこのヘルメットはどうしても外せない、俺が
「あらごめんなさい、本当にラスボスみたいだったから」
「九頭少年!蛙吹少女!、仲良しなのは分かるが一応今は授業中、私語は謹んでくれたまえ」
「あ、すいません(梅雨ちゃんの)
「次から気をつけてくれよ。さあ、くじを引いてくれ」
気を取り直してオールマイトが持っている箱に手を突っ込む。さーて、何が出るかな?……H!
「梅雨ちゃん何だった……!俺とチームじゃん、これは勝ったも同然だな、ハハハッ!」
「油断は禁物よ」
「よし、全員引いたな!さーて1番最初に戦うチームはこいつらだ!ヒーローサイドは”Hチーム”
「Jチームって誰だ?」
対戦相手によって戦法は変えて行った方が良い、どんなに力量が離れていても作戦一つで裏返ることなんてことは普通にあることだ、真剣に考えねば。
「おっ、お前らがHチームか」
「Jチームは切島達か」
Jチームのメンバーは切島、瀬呂、常闇の三人だ。前衛、中衛、後衛が一人づつ揃っていてバランスの良いメンバーとなっている、人数差もあり勝つことは難しいだろう。俺じゃなければ。
「いい試合にしよう切島、手は抜くなよ」
「そんな漢らしくないことしねぇよ、やるからには全力で勝たせてもらうぜ」
そう言って、準備のために切島たちはビルの中に入って行った……さて、無双しますか。
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『屋内対人戦闘訓練開始‼︎』
訓練開始のアナウンスがビルの周りに響き回る。
「GO‼︎GO‼︎ダッシュだ梅雨ちゃん。折角だし、このクラスで最速勝ち目指そうぜ」
「ケロッ」
扉は瀬呂のテープで施錠されている、そもそもビルに入らせなければ勝ちなんだから正しい選択だと思う。しかし対人では意表を突くことが勝つコツ、窓からも侵入はできるが正面突破させてもらおう。
「──ということで梅雨ちゃん、いくよ!」
「仕方ない、わねっ!」
CRUSH‼︎
一メートルくらいの高さまで軽く跳ねた梅雨ちゃんの背後を触手を生やす、梅雨ちゃんが触手を蹴って跳ぶのにタイミングを合わせてこっちも触手で梅雨ちゃんを押し出す。
とんでもなく加速した梅雨ちゃんが繰り出す蹴りの威力はとてつもないもので、轟音を発しながら扉を破壊していった、この技の名前は。
「《フロッキーストライク》……!、なんて言ってる場合じゃ無かった。梅雨ちゃーん中どーなってる?」
「今のところトラップみたいなものは見つからないわ……これプロテクターつけてなかったら、足を怪我していたわね。」
「ごめん、判断ミスだ、テープで入り口塞いでるなら扉の後ろに重いものを置いてバリケードぐらいにはしてるかなって思って」
コンクリート打ちっぱなしのビルの壁に今さっきできた大きなヒビの隣に立っている梅雨ちゃんに謝罪する。
「どこも痛くないし大丈夫よ、竜ちゃんの判断は正しかったわ、それよりも早く核か敵を見つけに──「その必要はないぜ」行く必要はないみたいね」
俺たちの目の前には切島、常闇、瀬呂の三人がいた。どうやら核の防衛より直接ヒーローを捕まえに行った方いって人数の差で勝つつもりであろう、今回のルールだと指一本でも触れられれば負けだからな確実性を取りに行ったのだろう。
「──残念ッ、敵の数は俺の前では意味がない、《
CATCH‼︎
地面からニュルッと生えてきた三本の触手がそれぞれ三人に襲い掛かる、強力な“個性”ではあるが近づかれると弱い常闇と瀬呂の二人は容易く簀巻きにすることができた。
「ダークシャドウ、もし何か怪しい動きをしたら君の
『クソッ!』
「……不覚」
「テープの射出口塞がれてるから本当に何もデキネー」
「言動が完全にアウトよ竜ちゃん」
「ははっ、気のせいさ、それより早くテープ巻いといてくれ、その間にもう一人もやっておくから」
ということで、俺の攻撃を避けた切島に意識を向ける。
「うぉー!根性!、一手で人数差が逆転するとかお前強すぎるだろ‼︎」
「いっぱいご飯食べてるだけあるね、まさか避けられるとはあの二人より強いみたいだね」
間近で攻撃を受けるような個性であるから反射神経が良かったのだろう、触手を躱した切島が一撃入れようとこちらに走ってくる、真っ直ぐこちらに走ってくるなんて私は的ですと言っているようなもの、ありがたく的にされていただこう。
「せめて一発!」
「無理だよ、《
ZAP! ZAP! ZAP! ZAP!
先端のみを硬化させた触手5本ほどを勢いよく切島に突き立てるがカカカカッ‼︎という音を出して弾かれてしまう、どうやら同じ硬化でもあちらの方が硬度が高いらしい、距離を詰められてしまう。
「俺の方が盾として優秀だったみたいだな」
「ならば貫くまで攻撃するだけ!もう一発!」
ZA!ZA!ZA!ZA!ZA!ZAP!
またもや後おたてて弾かれるが、切島が硬化するのは気を保っている時だけ、いつか崩れるであろう。
「ぐっ、ま、負けるかぁ!根じょ──」
「……俺の勝ちだ」
途中で耐えきれず俺の五歩前くらいのところで力尽きてしまった、俺の攻撃に耐えながら向かってくるときの鬼のような気迫は
『ヒーローチーム
まあ、何はともかくサポートアイテムも使わずに勝つことができた、なかなか無双できたのではないだろうか、さてオールマイトのところに戻ろう。
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「と、言うことで講評だ、今戦のMVPはモチロン九頭少年なんだが、少し独り善がりな所がある、もっと蛙吹少女との連携と考えるともっと早く終わらせることができるぞ‼︎」
「はい、気をつけます」
確かに、流石ナンバーワンヒーローと言ったところか授業の説明はカンペを見てるのにアドバイスは中々的を得ている。
「
「くっ、ごめん!俺の考えが浅かった!」
「いや、俺も
「そもそも
「最後に蛙吹少女!九頭少年の意図を読んで動いていたのはよかったぞ、今回は大丈夫だったが、九頭少年はフィジカルはそれ程でも無い!サポートできる体制をとっておこう!」
「ケロッ」
「そこまで低くもないんですけど〜」
少なくとも、切島と瀬呂の二人なら“個性”なしでも倒せるくらいの戦闘力はあるよ?常闇はちょっとキツイけどサポートアイテムが有れば……。
「と、いうことで第二戦目いくぞ!、準備してくれ!」
あとはきっと原作と同じように爆豪と緑谷の熾烈な争いが繰り広げられるのだろう。
梅雨ちゃんの