人として生活を送っていると、人とのコミュニケーションが煩わしく感じることがままある、特に目上の人何か物事を伝えるときは、分かりやすく、簡潔に、下品な言葉は使わず、敬語で、などの非常に面倒くさいことを沢山考えながら話す必要がある。
これらのことが無意識にできて会話を楽しめるような人がきっと陽キャなどと呼ばれるのだろう、いつか自分もそうなれると良いのだが。
「今月は触手の形状変形の訓練を重点的に行なっています、進捗も順調で既に触手を細長くしてパワーを犠牲に攻撃範囲を広げたり、鉤状にした触手の一部を硬化させて物体の切断も初期と比べて格段に素早く繰り出せるようになりました。あとは──」
何故俺は公安の委員長に鍛錬の内容を話しているのだろうか。まあ、秘密のプロジェクトでできる限り少人数で進める必要のあるものだから出来るだけ携わる人間を減らしたいのであろう、何故トップなのはいささか疑問だが、偉い人の考えてることなんていくら考えても無駄であろう。
「──なるほど、概ね先週と同じだね。そうだ訓練用のロボットはどうだい?最近新しいものに変えたんだが」
「機能は向上しています、しかし一対一だとまだ人の方が手こずりますね、もう少しコストを下げて生産力を増やして数で攻めるようにした方が役立つかと」
とにかく思ったことを伝える、この報告が毎週一度は必ずあるから訓練中も何について話せば良いか考えないといけないのがキツい。
「ああそうそう、”アレ”の調整が済んだから君の高校に送っておいたよ、速達だから多分もう着いてると思う」
「お、本当ですか、アレがあるとないとじゃ大違いですからね、ありがとうございます」
今日のヒーロー基礎学が楽しみになってきたな、朝練のノルマももう終わっているし学校へ向かうとしよう。
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「今日のヒーロー基礎学は、災害水難なんでもござれ
あー、忘れてたー。今日って
「何突っ立てるんだ?九頭、相澤先生時間に厳しいから急ごうぜ」
「あー、うん」
という切島の声で
飯田くんがスムーズにバスに乗れるように指示を出していたが席の形が違かったので意味がなかった──空回ってんなぁ──まぁ別に滞りなく乗車することはできた。
「……私、思ったことを何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」
「あ、蛙吹さん」
「梅雨ちゃんと呼んで」
「梅雨ちゃん!」
「竜ちゃんに言ってないわ、それで──」
違かったらしい、だろうけどね。
「──貴方の“個性”オールマイトに似てる」
「!!!、そそそそそうかな⁈いやでも僕はええー」
すごい!バレバレだ、どう見ても何かオールマイトと関係があるようにしか見えない!もう少し関係性を隠す努力と言うものをした方がいいんじゃ?
「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しねぇぞ、似て非なるアレだぜ、しかしシンプルな増強型の“個性”は良いな!できることが多い」
切島のナイスな発言のおかげで緑谷くんの“個性”がオールマイトに似ているという話題から、みんなの個性についての話題になった。
「俺の”硬化”は対人じゃ強ぇけど、いかんせん地味なんだよなぁ」
「初の戦闘訓練で俺に一瞬でやられてたけどね」
「あれ、多分私いらなかったわよね」
「あんまその事に触れないでくれ……結構凹んだんだぞ俺、良いよなーお前の“個性”、捕縛、戦闘、救助なんでもござれでオマケに見た目も派手ときた、生まれながらの勝ち組じゃねーか」
「僕は切島くんの“個性”もすごくかっこいいと思うよ?プロにも十分通用する“個性”だと思う」
「う、緑谷ぁ〜」
「どうした切島?今日のお前なんか漢気がなんか足りてなくないか?……そうだ、気まぐれにお前にもう一つこの“個性”の情報をあげよう」
早速触手を一本生やし……《メタモル》!
「ほぉ〜ら切島、触ってみな?」
「……硬い」
「俺も触手を硬化できるんだ♪」
「────」
「き、切島くん?、だ、大丈夫⁈」
切島が青ざめた顔で泡を吹きながら痙攣して動かなくなってしまった、どうやら少しやり過ぎてしまったようだ。
「き、切島?一応俺の硬化は触手にしかかけられないから本体は貧弱なままだし、硬化といってもそれほど硬くはならないからあんまり気にするなよ?……切島?…………し、死んでる」
ちょっとやり過ぎてしまった、今度からはもう少し発言に気をつけなければ、このマウントを取りたがる癖はヒーローらしく無い、早急に改善せねば……。
「おら、着いたぞーさっさとバスから降りろ」
相澤先生が声をかける、ようやく着いたらしい、切島を再稼働させつつバスから降りよう。
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「すっげー!USJかよ⁈」
復帰はえーな切島、雄英の超巨大な施設”
「えー、私から訓練を始める前に小言を一つ二つ…三つ……つ…………」
小言がどんどん増えていく……。
「僕の“個性”は”ブラックホール”どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その“個性”でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
「ええ……しかし簡単に人を殺せる力です、皆さんの中にもそういう“個性”がいるでしょう」
と、13号先生が“個性”の使い道についての話をする、落ち着いてはいるものの貫禄のあるその語り口にみんなが息を呑む、カッコいい先生だな。
「君達の力は人を傷つける為にあるのでは無い、救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな、以上!ご清聴ありがとうございました!」
その一言で13号先生の話が終わった。クラスメイト達がわいわいと盛り上がっていく……そろそろか、そう思い中央の噴水のある広場に目を向ける。何も無いところから黒いほつれが現れる、それはどんどん大きくなっていき、遂には手が内側から伸びてくる。
「──⁈、ひとかたまりになって動くな‼︎」
異変に気づいた相澤先生が皆に警戒を促す、ほつれが大きくなり黒いモヤなったアレからとめどなく、いかにもな格好をした大人達が出てくる様子にクラスメイト達も気づいてきた。
「なんだアイツら⁈またいつもみたいにそういう訓練か⁈」
「
全然筆が進まなかった……。