触手と俺のヒーローアカデミア   作:金剛もやし

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持つべきものは

 

 

 カカカカカカッ‼︎

 

 

 「あ゛あ゛あ゛〜頭痛い!……毎日やってるけど全然慣れないな」

 

 

 最近日課の木像制作に取り組みながらそんな呟いていた、作っているのは、ヒーローのミルコさんだ、いやぁ強いし美人だしファンになるのも仕方ない──部屋にはびっしりミルコさんのファングッズが──けれどもただファンだから作ってるわけでは無い、触手を使っての木像作りはなかなか頭を使わないといけなくて良い訓練になるのである。ちなみに道具などは一切使っていない、使っているのは俺が中学二年生の今になるまでの個性伸ばしで新たに身につけた力である。

 

 

 名付けて、《変態触手(メタモル・テンタクル)》ッ‼︎……長いな《メタモル》でいこう、この力は触手に一つ性質を持たせることができる能力なのである。今のところこの力で触手には、硬質化、発光、変なヌルヌル纏い、の三つの性質のどれかを持たせることができる。ちなみに一番最初に持たせた性質はヌルヌル纏いである──触手といえばって考えてたらできた──それにしても、さらに強個性である理由ができてしまった、だってコレって実質個性四個持ちってことだろ?

 

 

 ヌルヌルした触手で敵の攻撃を逸らしつつ、隙を見て硬質化した触手によって攻撃という流れがこれからの戦いの流れとなるだろう。発光はまだ光量が少ないので目眩しには使うことができないが明かりで市民の避難誘導などの補助に使えたりしないだろうか?

 

 

 まあ、というわけで《メタモル》することによって硬質化した触手で丸太を削っていたという訳である。実はこの《メタモル》した触手って一本で特性のない触手三本くらいの思考領域を使うからこれを活用するのって訓練だと凄い効率が良いのである。

 

 

 PiPiPiPiPiPiPi

 

 

「っとここまでだな……」

 

 

 そんなことを考えていたら時間が来てしまった、いやぁアラームをかけるのは正解だったな、完成間近なこともあって無かったらずっとやってたところだった。俺はさっきまで動かしていた《メタモル》させていた触手”十本”を地面に引っ込める。単純計算で幼稚園の頃の三倍である、自分のことながら子供の成長ってはやいなぁと思わされる。

 

 

「そんなこと考えてる暇ないな、急がないと」

 

 

 俺は焦りながら朝の日課の片付けと学校の準備を始めた。

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

「やっぱオールマイトっしょ!」

 

「で、出たーこの会議でいっちゃん最初に出したらダメなヒーロー、オールマイト」

 

「えー、でも最強が誰かって言われたらやっぱオールマイトしかいないっしょ」

 

 

 この世界の学生がする話の内容の七割ぐらいはヒーローについてである、初対面の人には趣味とか好きな食べ物とかを聞く前に好きなヒーローは誰と聞くのが定番となっていることからもこの世界のヒーローへの注目度がよく分かる。いまはそのヒーローについての会話の中でもこの世界の人間なら一度は絶対にする『世界で最強のヒーローは?』という議題である。まぁどうやったってこの話はオールマイトが最強という結論に落ち着くのがオチなんだけどね。

 

 

「九頭はどう思う?」

 

「いや、オールマイトに勝てる人間なんて(ヴィラン)含めても思いつかないわ」

 

「だよねー」

 

 

 ちなみに言動がチャラい方の名前は見流 工口(ミル コウコウ)、個性は”セクシーセンス”見た人の立ち居振る舞いがどのくらエロいかどうか見ることができるらしい、ちなみに俺の個性を伝えた時の反応が「ふーん、エッチじゃん」だった──速攻で仲良くなった──今では触手の動かし方に点数をつけてもらっている、エロと触手は切っても切り離せない関係にあるからね。もう片方の方が間賀重 増(かんがえ ます)、こっちの個性は”並列思考”こっちもまんまだが思考がもつれることなく二つ以上のことを考えられる個性らしい、俺の個性上思考能力は一番大切と言っても過言では無いため並列思考をしてる時の感覚やコツを教えてもらったりなどこっちもなかなか世話になってる。

 

 

「ヒーローっていえばさ、やっぱり竜人は雄英志望なん?」

 

「当たり前だろ、強個性持ちで運動神経と頭も良い、オマケに彼女も雄英志望ときたこれで雄英目指さない方がおかしいだろ、なぁ九頭?」

 

「雄英は目指すが梅雨ちゃんが彼女ってのは単なる噂だ、事実じゃ無い。あと俺の頭がいいのはお前らが遊んでる間にも勉強してるだけ、お前らもしっかり勉強してれば余裕で高得点取れるだろ」

 

 

 知能増強系の個性である間賀重だけでなく、見流の方も地頭は良いのだがとにかく勉強をしない、テスト前日にも徹夜でゲームしてるくらいだからな、それでテストの点が平均点を下回ったことがないんだから、教師も扱いづらい生徒だと思っていることだろう。

 

 

「あんなイチャコラしといてよく言うぜ、毎日のように家に入り込んでるんだろ?」

 

「イチャコラなんてしてないわ!家事とか手伝ってるだけだよ」

 

 

 そう、ただ家事を手伝ってるだけなのだ、俺がやれば触手の使い方の練習も兼ねてやってるし、ついでに梅雨ちゃんに勉強も教えてもらえるから一石二鳥なのである、さらに言うなら最近は義父さんも仕事が忙しいらしく家にいない時間の方が多いからこっちで夕飯とか済ました方が効率的なだけである。

 

 

「あんな可愛かったらそりゃ世話焼きたくなるよなぁ、家事とかもできるんだろ、女子力たけー、俺もそんな彼女欲しかったなー」

 

「ほら、そろそろ解放してやれよ」

 

 

 助かったぁー、ありがとう間賀重心の中で感謝しとくよ。

 

 

「すまん、ちょっといじりすぎた、お詫びと言っちゃあなんだが……ほらこれ、欲しかったんだろ、お前やるよ」

 

「な……こ、これは……ミルコの握手券!」

 

 

 そういうイベント事態を起こすことがレアなためファンと転売ヤーが集中してなかなか手に入れることができないからもう転売ヤーから買ってしまおうかと思ってたところだったのだが、まさか見流が入手していたとは……。

 

 

「ほ、本当にいいのか……」

 

「おう、このまえホークスの像くれただろ?それのお返し的なアレだよ」

 

「じゃ、じゃあ貰っちゃうぞ、もう返せって言ったって返さないからな」

 

 

 イヤッフォオオオオ‼︎‼︎この日ほど友達に感謝したことはない、いやもう最高だな!たまんねぇなぁ、いやぁ土曜日がこんなにも楽しみな時はなかった。

 

 

 いやぁ持つべきものは友だなぁ〜、俺はミルコの握手券を強く握りしめた

 

 

 

 

 




すまない、どうしてもミルコを登場させたいんだ……
あと新たに出たこのオリキャラ達は多分もう出てきません
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