ついに、ついにこの日がやってきたー!生憎と天気はあまり良いとは言えないが、俺の心は晴れやかな気分となっている。準備も抜かりない、財布、水筒、スマホ、握手券!それと帰る予定の時間に雨が降ると天気予報で行っていたのでレインコートもリュックのなかに用意している。
よし、多分忘れ物はないだろう、もしなかったとしても買えば良いだけだ、そのために財布の中には電車の運賃としては多すぎる量の金額が入っている。さぁ握手会場へいざ行かん!
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早く来すぎてしまった……よく考えたらミルコさんの握手会って午後二時からだ、それに対し俺の家を出た時間はなんと午前十時、会場まで家からかなり多めに見積もっても1時間程度、お昼食べてからでもよかったかもしれない。
そんなことを考えながら、そこら辺を散策でもして時間を潰そうと途中の駅で降りる。ついでに昼食もここで取ろうか。周りを見渡すと手が四つだったり、ツノが生えていたり、肌がぼんやりと光っている人など様々な人がいる、未だにこの状況に慣れることがなく、頭がこの状況を異常だと捉えている自分も同じようにその異様な力を扱えるというのに。
とんっ
「──お、すまんな」
「あ、こちらこそ」
ボーッとしながら歩いていたら男の人がぶつかってきた、かなりの大柄の人でオールマイトのマッスルフォームくらいの大きさはあった。フードを深く被っていたので顔はよくわからなかったが何処かで聞いたことのある声な気がする。思い出せないのでたぶん気のせいだろう。
そんなことがありつつも、この街の中心部的なところまできた、スマホで調べてきたがガセネタではなかったらしく結構賑わいがある。多分ここならヒーローがパトロールなどで訪れたりもするだろう。せっかくちょっと遠くまで来たのだ推しのヒーローとの握手のついでにご当地ヒーローとツーショットぐらい撮っていこう──。なんて考えていたら早速発見した。
「すみませーん、ウォーターホース、一緒に写真撮ってもらって良いですか⁉︎」
「おう、もちろんいいぜ、どんなポーズすればいい?」
「あ、じゃあ──」
ウォーターホース、原作だと既に市民を守るために立ち回り殉職してしまったヒーローだがまだその時は来ていないらしい、目の前の笑顔で対応してくれているこの人たちがいつか死ぬなんて考えられないな、本当に……。
「どうしたの、そんな顔して体調悪くなっちゃたのかしら?」
「お、本当だな?おじさんの加齢臭、もしかしてキツかったか?」
「──!い、いや大丈夫ですじゃあ早速撮りますね」
勘が鋭いな、長年ヒーローやってるとそういうところも強くなるのだろうか……。
「じゃあいきまーす、さん、にー、い「ハーハッハッハ‼︎全員ブッ殺してやる‼︎」」
いきなり物騒なことを叫んだ大柄な男が身につけていた服を勢いよく脱ぐ──アイツ、さっきぶつかった男だ!──そのフードの下にある顔は原作で見た顔とは違い両目ともあるが確実に