女性恐怖症のIS   作:概念

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失敗した×いっぱい
重大な設定ミスを一番初めから起こしていたようです。
修正します、ご指摘くださった方には本当に感謝の意を・・・



4.

---SIDE セシリア・オルコット---

 

カツカツカツカツ

 

セシリアは足早に廊下を歩く

 

クラス代表を決める試合の当日

 

セシリアはすでに一夏との戦いを終え勝利を収めていた

 

シャワーを浴び次の戦いに備えるためにピットに戻って準備しておかないといけない

 

だが、その心境は・・・

 

(なんですの・・・なんですの、この胸のざわめきはっ・・・)

 

高鳴る鼓動は決して試合に勝利したからではない

 

男は元来弱くて情けない生き物だと思っていた

 

実際今までセシリアの周りにいた男はそうだったし特に父親は母に媚び諂ってばかりで正直見ていられないほどだった

 

(そうだったのにっ・・・)

 

あの時一夏が見せた力強い眼差し、信念を持った心根

 

(まさに・・・理想の・・・)

 

ボンッと音がなるほどに急激に顔が真っ赤になった

 

最初は口が悪くてただ生意気なやつとしか見ていなかったが今となってはそんなところもワイルドで素敵とさえ感じる

 

(はぁ・・・一夏・・・さん・・・)

 

名前を呼ぶ度に胸の奥で何かがざわめく

 

もしかして・・・これが・・・

 

(キャ///恥ずかしいですの///一夏さん、だなんてまるで夫婦・・・)

 

ドンッ

 

「きゃぁ!」

 

「うわっ!」

 

妄想全開のため前後不覚になっていたようだ、曲がり角で誰かとぶつかってしまった

 

自分は大丈夫だったがどうやら相手は転んでしまったようだ

 

「いたた、いったいなんです・・・の」

 

相手を改めて見るとこの学校に二人しかいない男子制服

 

しかも相手は愛しの一夏さん・・・ではなくてもう一人のええと、名前はなんだったかしら、そういえば殆ど一夏さんの事しか意識していなかったので覚えていない

 

それにしても少しぶつかったぐらいで倒れてしまうなんて、そんなに強くはあたってない・・・なんていうか身長も自分より低く体の線も細いですし本当に男子ですの?

 

まぁ、クラス代表も一夏さんに譲ろうと考えているし、いがみ合う理由はさしてない

 

ここはぶつかってしまった自分から謝るべきだろう

 

貴族としてノブレスオブリージュは貫かなくては

 

「あら、お怪我はなくて?」

 

「ひっ・・・ご、ごめんなさい!!」

 

優しく(自分なりに)手を差し伸べたはずなのだが一体この態度は何なのだろうか

 

まるで自分の身をかばうように蹲りながら謝りだしてしまった

 

(私が暴力を振るうようにでも見えていたんですの?)

 

セシリア自身そこまで横柄に振舞って居たつもりは全くないと思っているし、暴力的だと思われているのは非常に心外だ

 

にもかかわらずここまで怯えられるのは気分が悪い

 

「あなた、私がただぶつかっただけで暴力を振るうとでもお思いですの?」

 

「ご、ごめん・・・なさい・・・」

 

目を合わせようともしない態度がセシリアは自分がよく知っている人物によく似ていると感じた

 

父だ

 

母親にへこへこして情けないことこの上ない自分の父親である

 

自分に謝り続けるその姿はそんな父親によく似ていて

 

少し前に見た一夏の強い瞳さえ汚されてしまうようで強い苛立ちを覚えた

 

「・・・っ、そんなにヘコヘコして、貴方一夏さんのお友達の癖に少し情けなさ過ぎやしませんこと?」

 

「それ・・・は・・・」

 

何かを言おうとしている様だが声が小さいのか聞き取れない

 

「もういいですわ!次に会う時はアリーナで、容赦しませんことよ!」

 

あのおどおどした態度を見ているとイライラして精神衛生上悪い

 

(まったく・・・世の中の男性は少し一夏さんを見習ってみてはいかがなのかしら、せっかくのいい気分が台無しですわ!)

 

胸の内で一人そんなことを思っているとふとひとつ疑問に思うことがあった

 

「あの人・・・なんていう名前でしたっけ?」

 

---SIDE 中務 神楽---

 

「・・・っはぁっ・・・はぁっ・・・・」

 

気持ち悪くて吐きそうだ・・・目の前がチカチカする・・・・

 

壁にもたれながら地面に座り込み、朦朧とする頭で考える

 

息を大きく・・・大きく・・・

 

深く息を吸っていると体内に入った外気が内側から体を冷やしてくれるようでとても心地いい

 

女性とこれほどまでに長く話したのは何年ぶりだっただろうか

 

一週間、ほとんどアリーナで練習していたし

 

こんな事でこの後の戦闘は大丈夫なのであろうか

 

オルコットさんとの勝負という言うまでもなく女性との勝負ということで・・・

 

飛んでばかりであまり気にしていなかったけど・・・対峙できるのかな

 

だがやらなければ奴隷、だから、やらなくちゃ

 

頭の中が氷点下まで冷え込む

 

・・・

 

「かーくん、ここで何してるの?」

 

この声は・・・禊姉さん?

 

あまり姉さんにはこの状況をあんまり見せたくなかったけど

 

「ごめん、ちょっとふらついちゃって・・・」

 

「もしかして・・・いつもの?」

 

コクリと頷くと姉さんは肩を貸してくれる

 

「誰かと話したの?無茶しちゃ駄目だよ・・・」

 

姉さんは優しい、とても優しいのだ

 

だけどこれに甘えていては前に進めない

 

確かに入学したときは勢いだったし何にも考えていなかった

 

だけど・・・

 

「ありがとう姉さん、もう大丈夫」

 

そっと姉さんの肩から離れ、自分の力で立つ

 

「けど、話せるようにならないと学園で生活できないでしょ、だから・・・がんばるよ」

 

姉さんは一瞬呆けた顔をする

 

そんなに自分の言っている事は意外だったろうか

 

「あの・・・姉さん?」

 

ポン、と

 

姉さんは僕の頭に手を置いて撫でる

 

ゆっくり、でもしっかり

 

「そっか・・・応援してるぞ、がんばれがんばれ!」

 

いつもの可愛がってくれる姉さんと違ってとても穏やかな笑顔をしている

 

それはなんだかとても落ち着く笑顔だった

 

「というかかーくん大きくなったねぇ・・・」

 

「む、それは姉さんより背が低い僕へのあてつけでしょうか?」

 

身長は少しではあるが姉さんのほうが高い

 

男としての自尊心というわけではないがやはり悔しい

 

「そんな事ないって、肩貸してわかったけど学校くる前に会ったときよりかなり伸びてるよ?」

 

そうなのだろうか、身長なんてIS学園に入学するときに測ったぐらいだし

 

「ふふふー、いつか追い越されちゃうねー」

 

さして悔しくもなさそうにむしろ嬉しそうにそう言う

 

なんだか段々照れくさくなってくる

 

「い、行こうよ!もうすぐピット入りの時間だよ!?」

 

「そうだねー、じゃいこっか!」

 

そういって歩き出・・・そうとした時

 

「姉さん?」

 

姉さんは僕の制服を掴んで止めた

 

「気を・・・つけて・・・ね」

 

「うん・・・?」

 

どういう意味だろうか、戦闘の事を心配しているにしてはそれは余りにも心配げな目線をする

 

でもそれは一瞬の事で

 

「ううん、なんでもない、いこう!」

 

「う、うん」

 

試合前の緊張もあってその事は深く追求しなかったが

 

その不安感はジワリジワリと頭の中に残り続けるのだった




次の登校は来週の金曜日22時でふ
最近リアル事情が忙しいので大変です、
まぁゆったりやってきますよー
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