謎の勢力によるヤマ大国軍港襲撃以来、揺れ動く世界。
そんな中でも変わらず悪党の掃滅に力を注ぐPOCUだったが、水面下で大きな動きが――――
※作中の中国語はグーグル翻訳を使用している為、不正確である可能性があります。
あくまでも雰囲気を出す為のものと思って頂ければ幸いです。
――――――――日本国管轄大陸行政区・某都市
郊外のスラム地区にある廃ビルの一室で商品として監禁される女性達。
食事とトイレ以外は外されることのない縄が彼女たちの手首や足首に痛々しい痕を残していた。
「你!(お前!)」
1人で彼女たちを見張っていた男が、その中のひとり――――この状況下にあって冷静さを失わない女性に話しかける。
「你的身材很好(いい身体をしているな)」
スーツの上からでも分かるモデル並みのプロポーションに男が唾を呑み込む。
「即使是二手物品的價格也很高(中古品でも高い値段が付く)」
手に持った突撃銃を床に置き、その女性の前へと歩み寄る男。
「不要抗拒(抵抗はするな)」
スーツの前を開き、シャツのボタンを外していく音がする度に周囲の女性達が怯えた表情を浮かべる。
――――次の瞬間、女性は密かに拘束を外していた両手で男の側頭部を掴み、その首をへし折った。
「全く、なっていないわね」
「はい、全てこの部屋に集められています。見張りはひとり居ましたが、片づけました」
女性達の拘束を解きながら、インカムマイクで本部と交信する女性。
「――――え?彼らが既に動いている?」
――――次の瞬間、銃声が響き渡った。
――――――――――――――――――――
――――数分前
夜の闇に包まれるスラム街の中でも一際目立つ廃ビルの入り口を警備するギャングをボウガンのスコープで捉えた兵士が引き金を引く。
「屋上も含めて見張りは片付けた。いいぞ」
次の瞬間、複数の人影が建物の影から影へと移動しつつ廃ビルへと近づき始めた。
短い会話とハンドサインのみで意思を疎通し、静かに、かつ迅速に廃ビルに入っていく人影。
MCUガスマスクで覆われた顔から表情は読み取れなかったが、荒事には慣れていると言わんばかりの余裕が感じられた。
「事前情報通り、警備はザルだったな」
「油断するな、迅速にギャング共を始末するんだ」
ギャングが酒盛りしている部屋へと近づくにつれ、誰も言葉を発しなくなる。
「――――突入!撃ちまくれ!」
半ば壊れたドアを蹴破り、AKライフルの銃声を轟かせる兵士。後続も次々と突入し銃声とギャングの悲鳴はますます大きくなっていく。
「逃跑!逃跑!(逃げろ!逃げるんだ!)」
運よく逃げおおせたギャング達が裏口へと殺到、そのまま外へと飛び出した次の瞬間――――――――予め待ち伏せしていた重装兵のミニガンと対峙した。
「啊………啊啊…………(あ……ああ…………)」
重装兵とミニガンの放つ威圧感に圧され、怖気づくギャング。そんな彼らに慈悲が与えられる事は――――無かった。
「〇ねえええぇぇぇぇぇぇ!!!!」
圧倒的な速度で大量に叩き込まれた7.62mm弾の雨がギャングをズタボロに引き裂き、肉片に変えるのにそう時間はかからなかった。
だが、その隙を突くように別ルートから逃げた生き残りが車で重装兵の後ろを過ぎ去っていく。
――――――――――――――――――――
オンボロのエンジンを必死に吹かせながら走る車の中でギャング達は悪態をついていた。
「該死的你! 我以為我會賣掉那個女人並得到很多錢!(くそったれ!女を売って大金を手に入れようと思ったのに!)」
「我只想強姦所有那些女人(あの女ども、一度でいいからヤリたかったぜ)」
そうこうしている間にも車は狭い道を抜けてスクラップが散乱する無人の荒野へと出る――――その時だった。
突如として周囲のスクラップの山が次々と赤い目玉を光らせる――――否。漆黒の塗装が施されたT-90戦車の特徴的な赤外線ライトがまるでギャングを上から睨み付ける双眸の如く光ったのだ。
そして、その砲口は全てギャングを見下ろしている。
「哇哦哦哦!!!!(うわあああああああ!!!!)」
周囲から容赦なく叩き込まれる砲弾の嵐に、オンボロだった車は当然耐え切れず瞬く間に鉄屑の細かい破片へと変わり果てた。
それでも砲撃は終わらず、二十数発の砲弾が叩き込まれた後には何も残らなかった――――――――
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「謝謝你!我對人質安全返回充滿感激之情(ありがとうございます!人質を無事に取り返してくれて感謝の気持ちでいっぱいです)」
漆黒の兵士達が廃ビルから助け出した女性達を出迎えたスーツ姿の男が感謝の念を口にする。
「如果您有機會參觀我們的城市,我們很樂意歡迎您!(あなた方がこの市を訪れることがあれば我々はあなた方を歓迎しましょう!)」
しかし、漆黒の兵士は静かに首を横に振って答えた。
「這是我們的使命,你不介意(これが我々の任務です。気にしないでください)」
そのまま漆黒の装甲車に乗っかり、去っていく兵士達の姿に男――――市長は静かに呟いた。
「“純愛保護機構戦闘部隊”,多麼高貴(“純愛保護機構戦闘部隊”、なんと気高いことか)」
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ヤマ大国・POCU本部
「アジア大陸での任務、ご苦労だった。暫く休暇を取れ」
現地の部隊に労いの言葉をかけ、通信機を切る司令官。
「お疲れ様です、司令官」
銀髪に緋色の瞳が特徴的な副官が一冊のファイルを手に入ってくる。
「ああ、君もご苦労。少し休むといい」
「では、お言葉に甘えさせて頂きます」
執務室で1人になった司令官はデスク上のファイルを開き、表情を曇らせる。
「――――――――この所、軍事に転用可能な民生部品の発注が異常に増えているな」
いずれも複数の代理人を介して取引されており、発注者へと辿り着けないように途中で痕跡が消されている。
「この前の日本での任務といい、一体何が起ころうとしているんだ?」
悪党を圧倒的火力で消毒するゲーム、どっか作ってくれないかな~と思う今日この頃です