ヤマ大国に置かれたPOCU本部の施設では、『とある残骸』の調査が行われていた。
その結果、ある事実が明らかとなる――――
ヤマ大国・POCU本部・技術開発局エリア
厳重な警備が敷かれた倉庫の中に置かれた残骸。
既に調査の大半が終わっているのか、スタッフの数はまばらで慌ただしさも感じられない。
そんな中、残骸を見つめていたメカニックの中年女性が足音に反応する。
「――――わざわざ司令官自ら来てくださるとは」
敬礼するメカニックに答礼する司令官。
「調査、ご苦労。何か分かったか?」
そう言いながら司令官が見下ろしたのは、先日ヤマ大国の軍港を攻撃してきたフランカーの残骸だった。
「そうですね。先に結論から言いますとコイツはフランカーもどきです」
「何、フランカーもどき、だと?」
メカニックが部品のひとつを拾い上げ、司令官に見せる。
「このレーダー部品――――純正品のフランカーには付いていないやつです。どのメーカーのヤツかはハッキリと分かりませんが、少なくとも米欧の規格に合わせて作られているのは確かです」
部品を元の位置に戻し、説明を続ける。
「主翼の複合材は、アメリカとかで使われているやつです。エンジンは純正のやつとは微妙に大きさが違うしタービンブレードの材質も違います。細かい仕様は違いますがKMC製フランカーと似ている部分もありますね」
しばらく考え込む司令官。
「そうか………引き続き頼む」
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POCU本部・公衆衛生監視課(PHMD)エリア
「日本のあの子達ですが、受精卵の段階で多少弄られていますね。それ以外は普通の人間でした。クローンじゃないのは確かです」
銀髪に緋色の瞳が特徴的な副官に手渡した報告書の内容を簡潔に説明する担当官。
「なるほど。デザインベイビーと聞きましたから驚きましたが。クローンじゃなくて良かったです」
少しズレた眼鏡を直しながら報告書を見直した副官の目がある箇所で止まる。
「………銃器の取り扱いに長けているようですね?それに学業の成績も良好。適正さえあればウチで働く事も出来るかもしれません」
娼婦として適した身体に調整されており、そればかりが目立っていたが兵士としての素質も十分にある――――そこに何者かの意思を感じる副官だった。
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某リゾート地・ホテル
TVニュースで流れるPOCUへのインタビュー映像。
「焼却!」「斬首!」
「戦車で奴の首を吹っ飛ばしてやる」
「自慢の30mm機関砲で挽き肉にしてやりますよ」
「そりゃもう機銃でギッタギタよ」
やたら不穏なワードがそのまま放送される事には突っ込まず、手羽先にかじりつく石火矢 一羽 (いしびや かずは)。
「く~!頼もしいであります!やっぱり火力は正義なのですよ!」
眼鏡のレンズを光らせながら鼻息を荒くする森川 三月 (もりかわ みつき)。
「なんか最近は火力に目覚めてるみたいだね~」
明らかに危険な方向に目覚めつつある友人を止めようともせずノンビリしたコメントを出す四谷 柚子 (よつや ゆず)。
「少しは突っ込みなさいよ…」
呆れつつ、隣の友人を見る五色 桜 (ごしき さくら)。
「ん?火力主義ならPOCUでは日常らしいぞ?佐事足(さじたり)さんみたいな人がゴロゴロ居ると聞く」
三月を止めようともせず、それどころか援護射撃する水井 二菜 (みずい にな)。
「火力………か」
一羽は改めて口にし、その言葉に自分が魅せられている事に気付くのだった。
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――――某所
砂漠地帯の地下に建設された軍事施設は多数の兵士や作業員で活気づいていた。
「テロ組織に動きがあります。男の大半が傭兵として出稼ぎに出ている手薄な村を探っているようです」
軍用タブレットで隣の男に情報を見せる副官。
「無人機で追跡した結果、連中の本拠地も判明しております」
「そうか、テロリストを無人機で掃討した上で本拠地を徹底的に叩け」
基地の司令を務める男はそう命じた。
――――――――同施設・航空機ハンガー
「どうやらテロリスト掃討作戦があるみたいだが、俺らの出番は無さそうだな。相棒」
フライトスーツの上にジャケットを羽織った男が手に持ったコーヒーを飲む。
その眼差しはフランカーによく似た戦闘機を捉えていた――――――――
如何でしたか?今回はベナトル氏が創作した世界がどんなものかを文章で表現する、という事を中心に考えて書いてみました。(まだ全部は表現出来ていませんが)
あと、ウチの武装JK、将来的には火力第一主義の武装社会人にしようかなと思っております()