完全にPOCUと決裂したプロジェクト・オーダー(P.o)は、国際社会の連携を崩すべく反プロジェクト・オーダー陣営の一員である日本・ヤマ大国・ソリダリテ民主共和国・アルタニアを繋ぐシーレーンへの攻撃を開始。
サウデスト帝国に近い空域でPOCU・米軍・プロジェクト・オーダーの航空部隊が衝突する!
――――北インド洋上空
米空母およびPOCU所属クレムリ級空母から発艦したF-35部隊とP.oのフランカーもどき改めPo-35トールの編隊が入り乱れて激しい空戦を繰り広げていた。
トールの1機がPOCU所属マークを付けた漆黒のF-35に機銃弾を撃ちこみ、損傷を与える。
『こちらバリオニクス06!主翼にダメージを負いました…撤退します!』
「バリオニクス06、こちらバリオニクス01。死ぬなよ!」
そうしている間にもバリオニクス06を攻撃した敵機が主翼に米軍マークがロービジで描かれたグレーのF-35にミサイルを叩き込み、撃墜した。
「くっ……負けるわけにはいかない!制空権を明け渡せばプロジェクト・オーダーの連中はシーレーンを航行する船舶を攻撃し放題なんだ!」
トールの1機にミサイルを叩き込み、更に後方に迫ったもう1機をコブラ機動で前へと押し出して機銃で撃墜する。
しかし、レーダー画面では西から次々と新たな光点がやって来ている。
「なんて数だ!アメリカ海軍のF-35も既に2割がやられている……このままでは!」
――――その時、西から迫りつつある敵編隊の北側から突如としてミサイルを示す反応が次々と現れあっという間に敵を示す光点を消し去ってしまった。
――――――――――――――――
プロジェクト・オーダー編隊・隊長機
「ば、馬鹿な!?」
トールのコックピットに座る隊長が目にしたのは、海面ギリギリを飛行するトムキャットの編隊だった。
「レーダーに見つからないように海面ギリギリを飛行しつつ我々の増援に密かに近づいて一網打尽にしたというのか!」
増援が全滅――――しかし、それは隊長を絶望させなかった。
「全機、我々の増援は壊滅した――――しかし、新たな敵機は骨董品のトムキャットだ!捻り潰してやれ!」
――――――――――――――――
POCU航空部隊所属:イリテーター隊
「どうやら敵さんは俺達を旧式のポンコツだと舐めているようだな」
レーダー上の敵機が数機ほどこちらに向かってくるのを確かめた隊長がそう呟くと部下から通信が入った。
『一気にやっちゃいましょうぜ、隊長』
『愛しの猫ちゃんを馬鹿にされちゃ黙ってられません』
士気旺盛な部下の声にニヤリと笑った隊長が息を吸い、口を開く。
「よし、敵さんに教えてやれ。俺達の猫ちゃんを見くびると痛い目見るぜ?ってな――――――――イリテーター1より全機、危険領域の敵勢力を排除せよ!」
部下達から次々と『了解!』の返信が返ってくるのを確かめ、隊長の手がエンジンのスロットルレバーを一気に押し出した。
漆黒に塗られたトムキャットがエンジンを唸らせ、バーナーの炎を煌めかせながら天空の戦場へと殴り込んでいく――――!
如何でしたか?
次回はPOCU、プロジェクト・オーダー、米軍共に更に増援を投入して空戦を繰り広げる中、思わぬ再会を果たす『ふたり』を描いていきます。お楽しみに!
【オリジナル設定集】
・Po-35トール
プロジェクト・オーダーの主力戦闘機であり、シベリアン・ロシアのSu-35Sフランカーをベースにしている。
基本設計こそフランカーの流れを継いでいるが米欧の部品が各所に使用されている他、KMC製フランカーに使われた技術が反映されている。