気が付いたら幽霊屋敷の主人になってました。   作:八雲ネム

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第3話 接触

「………これか」

 

 天使が来てから数時間後、RPG系のゲームなどに出てくる宝箱に入った状態で出現したので中を漁るとこちらから要求したポケモン図鑑等が入っていたので一通り、中身を確かめてみるとポケモンマルチナビが入っていたので操作してみるとチャット機能の項目があったので、その項目を選ぶと色んなコミュニティがある様だ。

 その為、目立ったコミュニティを流してみていると日本人限定のコミュニティがあったので冒頭の発言をしてから詳細を確認すると次の様な内容だった。

 

選ばれた人(日本人限定)日本人数:7人
入室人数:6/7人経験者:0/1人

 

 どうやら、俺以外の日本人は全員が未経験者ではあるが入室している様なので入室ボタンを押すと既に話が弾んでいる様だった。

 

 チャットルーム内

 

カリン:相変わらず、ニュースはポケモン一色ね

 

カンナ:仕方ないでしょ。今まで存在してなかった存在が現れたんだし

 

薫:虫とか、小鳥が巨大化して常識外れな技を出す様になったら騒ぎになるよねって話だからねぇ。しかも私達、選ばれたからってポケモンに関して殆ど知らないし

 

プリム:薫さんが声を掛けてくれた人が私達の所に来れるとは思えませんけどね

 

薫:仕方ないでしょ!生配信してるとは思ってなかったんだから!

 

(どうやら、気まぐれで選んだせいで対策らしい対策の案が出せないほどの素人が集まった様だ。人間堕ちしたとは言え、これを仕組んだ元上位存在を恨むぜ)

 

 チャット内では、文字を書き込むと頭に名前が自動的に出てくる様なので誰が誰なのかが分かり易いし、このシステムは上位存在が作り出したと思われるのでそう簡単に不正はできないだろう。

 とは言え、俺以外のメンバーは素人同然な上に俺自身もエンディングまではやるけどそれ以上はやらないライト層だったので、彼女達と比べた際のアドバンテージは3年間という時間程度だ。

 これが廃人レベルの知識量を持つ前世だったらなぁ、と思っているとそれまでチャットで喋っていた彼女達は俺が入室した事に気がついた様だ。

 

キクコ:あら?その経験者が入室してないかしら?

 

フヨウ:ホントだ!やっと来たんだね!

 

薫:やっほー!私達の会話、わかりますか!

 

一樹:やっと俺以外の男が来るのか

 

 その言葉に釣られて、人数の所に目を向けると次の様な変化があった。

 

入室人数:7/7人経験者:1/1人

 

 これで現在、全員が入室している事になっているので改めて自己紹介をする事にした。

 

涼:ドーモ、はじめまして。涼=デス。

 

カンナ:ドーモ、はじめまして。涼=サン。カンナ=デス。

 

フヨウ:アハハ!いきなり、忍殺語を使うとか卑怯よ!(笑)

 

キクノ:配信者の方はノリが軽いのでしょうか?

 

 とまぁ、呼ばれたからには某忍殺風の挨拶をするとカンナという人が反応してくれたのでやった甲斐があるもんだ、と思いながら改めて挨拶をしていくとやっぱり、俺とは違ってみんなはそれまで普通の生活をしていた一般人だった。

 ある意味、安心ではあるが経験者としては責任が重大だなと思いながら話をしていくと、このチャットルームにいる人達が住んでいる場所がわかった。

 まず、カンナさんが東京に住んでいてカリンさんが京都、フヨウさんが鹿児島でキクノさんが北海道の札幌、生放送で俺にポケモントレーナーだと打ち明けてくれた薫ちゃんは大阪、最後に俺と同じ男である小杉 一樹さんは広島にいるとの事だった。因みに俺は神奈川の大山の近くに暮らしている。

 

 なんて言うか、この7人は大都市である東京や大阪がある地方を中心に満遍なく散らばっているのだが、北海道は兎も角として東北や四国にポケモントレーナーがいないのは残念極まりない。

 少なくとも後数人居ればなぁ、と全員で語り合いながら最初の手持ちポケモンを公開する事になった。

 

薫:じゃあ、私からね。私のはリオルです。

 

一樹:薫んとこのは強そうだよなー。俺のなんてハスボーなんだぜ?

 

カンナ:えー?2人とも可愛いと思うんだけどなぁ。あっ、私のはラプラスだよ!

 

一樹:何をぉ!?

 

フヨウ:はいはい。言い争いはダメよ。私のポケモンはヨマワルね。経験者の貴方から見てどう見えるかしら?

 

キクノ:私の所はサイドンだから可愛げはないけど生活に役立ってるわよ?

 

カリン:私のはイーブィ!可愛いでしょ!

 

フヨウ:それで涼くんのポケモンはどうなの?

 

涼:縺ゅ?縺吶∪繧薙?∽ソコ縺ョ縺ッ繧イ繝ウ繧ャ繝シ縺セ縺ァ騾イ蛹悶@縺。繧?▲縺ヲ繧九s縺?

 

「ちょっ!? ロトム! 機材に入り込まないで!」

 

 みんなのを聞いていると、進化前のポケモンばかりで本当に初心者なんだなぁと思い知ったので少し考えていると、俺の手持ちポケモンの話になったので文字を打ち込むと文字化けしてしまった。

 その為、ロトムにそう言うとイタズラが成功した時の様な笑みを浮かべながらマルチナビから出てきたのでモモンの実を食べさせてから、コミュニティルームに戻るとメンバーがドン引きしていた。

 

カリン:え?何、これ?

 

薫:嘘でしょ?涼くんはお化けだった?

 

キクノ:機械の故障かねぇ?

 

涼:ちゃうねん。ウチのイタズラっ子がイタズラしただけやねん。

 

カリン:なんでエセ関西人みたいな話し方になってるのさ。

 

涼:いやぁだって、ウチのはこんな感じだし。

 

 その言葉を入力後、ある写真を投稿した。

 

カンナ:ひぇっ

 

フヨウ:話に聞いてたけどマジ?

 

一樹:よくもまぁ、SAN値直葬しないもんだな

 

薫:でしょ?涼くんは凄いんだから!

 

 その写真とは、自撮り棒を使ってゲンガー達と一緒に撮った写真なのだが彼らの形相は“くろいまなざし”や“こわいかお”といった技を使った為、恐怖の心霊写真と引けを取らない程に気合の入った物に仕上がっていた。

 

涼:普段は優しんですよ、彼ら。ただ、写真を撮ると気合いが入っちゃうみたいで(苦笑)

 

カリン:(ゴーストタイプとか)いやーキツいでしょ

 

フヨウ:良いなー。私のもゴーストタイプだからそこまで育てられるのか、不安でさ。

 

カンナ:でも3年間、ずっと1人で頑張ってたんだから私達も見習わないといけないと思うわ。

 

キクノ:そうね。今、世界中でポケモンが現れ始めている以上、悠長に構えてられる程の余裕はないと思うわ。

 

涼:と言うと?

 

 その写真を見て、みんなが俺が来る前にコミュニティ内で話していた事をまとめてくれたのだが、今までニュースになっていなかった事がニュースになった以上は事が大きくなりそうだという予感がコミュニティ内で広がった様だ。

 まぁ、上位存在がそういう風にしたんだからそうなるだろうなと思ったのである事を提案した。

 

薫:市町村に名乗り出るのと同時にホームページを作る?

 

涼:そそ。今後、世界規模での騒動になるのは確実だから今のうちに住んでいる市町村の役所に行ってポケモントレーナーだと実演すれば国も放置できないだろうし、今は人手が圧倒的に足りないから有志を募る意味でホームページを作っておいた方が何かと便利だと思う。

 

一樹:となればプログラマーが必要だな。何人か、心当たりがあるから事情を話して作ってもらうよ。

 

涼:よろしくお願いします。

 

フヨウ:名乗りを上げるとか、緊張する〜。

 

カリン:でもポケモントレーナーって選ばれた人じゃないとできないんじゃないの?

 

涼:トレーナーになる事自体はそこまでハードルは高くないよ?モンスターボールさえあれば捕まえる事がてきるし、その気になればトレーナーって勝手に名乗れるし。

 

カンナ:マジ?

 

涼:マジマジ。今はまだ、やり方が分からないだけでその内、気付く人が出てくると思う。

 

キクノ:じゃあ、私達は私達で一足先にその事を役所の人に伝えれば良いのですね?

 

涼:えぇ、お願いします。事が事なので自分も表に立って動こうと思ってますので。

 

薫:おっ、遂に動きますか!?

 

涼:動かざるを得んでしょうよ。ここまでビックニュースになったんだから。

 

 その提案   と言っても思い付きではあるのだが   とは、ポケモントレーナーとして地方自治体や国に働きかけて国家事業として対応するのと同時に、有志を募って実働部隊を編成するという物で俺にとってはこの世界に来てから初めての大仕事になりそうだ。

 不安はあるが、世界規模でポケモンに関しての情報が出回っている以上はここで動かないとデカい事件などに発展しそうなので、今の内にできる事は済ませておきたいと感じたからだ。

 その為、各自の現住所の役所に行って名乗ってもらうのと並行してホームページに必要な項目などを話し合って決めていった。

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