命の危険を感じてブラック企業を退職したのに……   作:オリジーム

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UA:23,470

……夢かな?

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……夢だな。

総合評価:1,689pt

夢にしてはリアル過ぎるなぁ~

日間ランキング:1位(02/19 23:27)

っていくら何でも都合良過ぎでしょ!!!


ッドガーン!!! の裏話

 これはドッカーンと起こった爆発に紛れて逃走したアルペジオ────っの、周辺で起こっていた事を時を遡って語るお話し。何故あのタイミングで爆発が起こったのか……その理由を今回は知って行こうと思う。

 

 すべてを語るには時を半月前ほど遡る必要がある。

 

 

 彼が度重なるデスマーチにより精神を病み始め、どうしてそうなったか全くの謎だが配達先の割と大きい町と言うより都市にて蔓延っていた裏組織相手にテロ活動とも取られかれない行動を何度も繰り返していた時だ。

 

 

「おらぁ、草女ぁ! 次の爆破行くぞ、FOOOOOOO!!!」

 

「誰が草女よ! 誰が!!!」

 

 もちろんそのような事を彼単独で行えるはずも無く、協力者がいた。それが彼女、サルカズ人の傭兵Wである。彼女との出会いは意外と古く、彼がヴィクトリア王立前衛学校の学生時代まで更に遡る必要がある。だが、そんなのは現在進行形で彼の持っている海産物持参ッ! フィッシュ弁当、が痛んでいる事ぐらいにはどうでも良い事。だから細かくは語る必要は無いだろう。

 

「ほらほらほらほら逃げ惑えやこの雑草がぁ! お前らのような糞貯めは掃除される運命なんだよ、なぁ草女ぁ!」

 

「だぁーかぁーらー、誰が草女だッ!」

 

「ヘブシッ!」

 

 まぁそんな彼らの仲は割と良く、このようなテロ紛い活動をする前であってもプライベートで月一の直接的な交流があったぐらいだ。何なら一時期、ペンギン急便のメンバーから身を隠す為に彼女のセーフハウスにて半同棲状態で暮らしてた事もあるぐらいに気が許せる仲だ。

 

「いったた……酷いぞ()、俺が何をしたって言うんだよ」

 

「……さっきから私の事を草呼ばわりしてるの気付いてないの?」

 

「あぁ? 俺が()の事を()呼ばわりする訳ないだろ。当り前じゃねぇーか! ってかそんな事よりそのGL(グレネードランチャ―)を早くよこせ、後10秒で会敵だぞぉ。うひゃひゃ、楽しみだぜぇ」

 

「あぁーもうッ! 貴方って何時も滅茶苦茶ね! はいコレ」

 

 だからだろうか。このような爆発で頑強な建物が崩れ、凶悪な人相をした黒いお友達が血管を額に浮かべながらゴツイ得物を持って迫って来る危険な状況だというのに二人して誰が見ても偽りの無い心からの笑顔を浮かべているは。

 

「口径は?」

 

「40mm」

 

「弾倉は」

 

「貴方の注文通りのシリンダーは六連装のリボルバータイプ、弾頭には焼夷弾を用意したわ」

 

「パーフェクトだW。流石は俺の相棒だ、良いものを用意してくれるぜ」

 

「感謝の極み。これ用意するのほんっと大変だったんだから」

 

 爆破に爆破。焼夷弾で人の焼ける匂いが充満し、Wの仕掛けた爆弾があちこちで爆発する。そんな連鎖して爆発する現場を後にアルペジオは気分よさそうに鼻歌なんかを歌いながらは操るオートバイで駆ける。もちろんその後部座席にはWが乗り込み、彼の腰に手を回して楽しそうに気分が良さそうに微笑んでいる。

 

「ねぇアルペジオ、次回の事なんだけど……」

 

 そんな中、Wは何処か申し訳なさそうに話す。

 

「ん? どうしたW、次回は来月の休みの日だろ。あぁー 労働が辛いんじゃぁ……」

 

「それでね、その……一か月後じゃなくて半月後じゃダメかしら?」

 

「ん?」

 

 思わずブレーキで車両を止めるアルペジオ。暖機を続けるエンジン音をBGMに彼はWと向き合う。

 

「別に構わないけどどうした、急に。何かあったか?」

 

「ちょっと龍門に用事があって、そこでの活動拠点が欲しくて……」

 

 彼は考えた。確かWの本来の職業は傭兵かなんかだったはず。そんな彼女が何でよく都市部内にセーフハウスを用意する俺へそんな事を言うのか……何か事情が有ってのことだろう。だからと言ってそれを態々聞くのも何か違うしぃ~

 

「……分かった。用意しよう」

 

 っと悩んだあげくに脳死で了承。彼は適当に前に購入していたセーフハウスの中から適当な物件の住所を彼女に渡した。

 

 そしてコレが半月前の出来事であり、当時彼の忘れていたある意味重大な出来事だ。だってあの時、モスティマとアルペジオが対峙していた頃。彼女は約束道理に彼の用意したセーフハウスへと足を運んでいたのだから────

 

※※※

 

「……何か変ね」

 

 彼に教えてもらったセーフハウスに来たけど……何か空気が変ね。何と言うか殺気が漂ってるって言うか、空気が重いって言うか……どちらにしてもただ事では無さそうね。

 

「……」

 

 得物を構え、警戒。このセーフハウスがある場所は都市部に近い場所にあるスラムの中。彼に聞いた話だとこのセーフハウスは滅多に使わないモノらしいのであり得るとしたら空き巣か何か。でも、この人の気配の無さはどうしてかしら? あまりにも不自然過ぎる状況、傭兵としての勘を頼りに十分に警戒しながらゆっくりと近付いて行き……そして────

 

「ッく!」

 

 ────唐突に頭に直接、金属音が響出した。

 

「この、音って……っく、いったぁーい」

 

 あまりの痛みに思わず頭を押さえたくなるけど、私はこの異音には聞き覚えがある。この音は彼の持っている剣の発している音。けどこんな場所で剣を抜くなんて変よ。彼は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だし、予定では私が滞在する予定のセーフハウスへの案内にこの場所で彼と待ち合わせしていた。けど彼の場合よっぽどの事が無い限り剣を抜くとは思えない。

 彼の持っている剣はおかしな事にサルカズ族にのみ聞こえる異音を常に放っている、だから私には彼が剣を抜いていると分かった。その音はかなり不快で聞き馴れた私でも正直あまり聞いていたくないわ。でも、鞘に入ってる限りその音は漏れる事は無いし、アルペジオは私達サルカズの人間を気遣って、少なくともスラムであったとしても剣を抜く事は無いわ。同様の他の武器とも考えたけれどこんな音、彼の剣以外はこれまで見た事も聞いた事も無い。少なくとも噂すらも聞いた事がない事を考えたら恐らくオンリーワンな特別な物……なのかしら? 正直彼自身かなりアレを雑に扱っていたから分からないわ。

 ゆっくりと音の鳴る方へ足を進め、不快感の高まりと共に音の大きくなる方へ誘導される。

 

「壁の資材はコンクリート……いや、鉄筋入りの頑強な壁ね」

 

 軽く叩いて音を確認する限り厚さはある、経験から言って最低100ミリ強ほどあるわね。異常っと言って良いのかしら、これじゃまるで要塞よ。中でたてこもれば軽い天災ぐらいなら耐えれそう。でも、そんな建物を辺鄙なスラムに建てるだなんて彼は物好き……なのかしら? どちらかと言えば彼、割と臆病だから身の安全を考えて立ててそうね。試しに壁に耳を付けて音を聞いてみる。中では案の定何か会話をしているようだけど……余程壁の作りがしっかりしているのかうまく聞き取れない。けど、分かる事もある。

 

 

「これはちょっと……不味いわね」

 

 

 

 彼、誰かに襲われている? 

 

 上手く聞き取れない音の中に微かに混じるアーツの活性化している音。普段彼は爆発物やハンドガンなどを使いはするけどアーツユニットに関しては一切使わない、むしろ嫌ってる。だからそう考えるとアーツユニットを扱ってるのは彼以外の何者か、そしてそれをアルペジオはあの鈍ら一本で相手してる。

 ……この状況、ホントに不味いわ。

 彼は特別な剣を持っていて見た目的に剣をメインで使って戦いそうな感じだけどそれは間違い。彼の剣の腕前は私が知ってる限り中の下のほどでお世辞にもその腕前は褒められたものではないわ。だから普段はハンドガンなんかを愛用してるし、場合によっては私の用意した爆発物なんかをメインに戦っている。だからこそ今の状態が彼にとってすごくピンチな状態なのは明らかな事ね。

 

「……ッ、始まった」

 

 アーツの放たれる音を考えるに相手は術師。うまく立ち回れば彼の性質上勝てるかもしれないが、音の大きさを考えてかなり威力を有していて腕利きだと言う事丸わかり。多分今、私が行動しなければ彼の命は────無い。

 

「……あぁーッもう!」

 

 彼といると何時も予定が狂わされるわねッ! 

 本来は龍門内で行うテロ活動用の爆薬を取り出し、セット。今使うのは物自体は珍しい物、名前は確かヒートチャージだとか言ってたっけ。機能的には分厚い壁を突破するための爆弾だったはず。御誂え向きの爆弾……あってよかったわ。

 セットを手早く完了し、その後近くにある物影に身を潜めると────

 

 

「パァーん!」

 

 

 ────すぐさま爆発させた。

 直後爆風が体を襲い、思わず風圧に負けそうになるけどそれに耐える。やがては風が収まり爆破の数秒後、安全装置を外した彼に影響されて私もメインウェポンとして使ってるグレネードランチャを手に突撃してみると凄く珍しいモノが見れたわ。

 

「……あらぁ? サンクタが空き巣なんて、貴方達が大事に大事にしている神への冒涜じゃないかしら???」

 

「────これは驚いたね。まさかサルカズの傭兵が襲撃してくるなんて、まったくの予想外だよ」

 

 砂煙が充満しそれでも煌びやかに目立つ、青い髪にサンクタ特有の羽と頭の輪。だけどその色は黒く濁り、こちらを睨み付けている女。まさかこんなとこで会えるなんて驚いたわ。

 

「一体どういう理由があってここを襲ったんだか……ここは空き家だよ。君のようなサルカズ人が欲しがる物なんてなぁーんにも無いさ」

 

「そっちこそ、こんな辺鄙なとこにご苦労な事ねペンギン急便のサンクタさん。届け先の住所、間違ってないかしら?」

 

「「……」」

 

 ハンドグレネードは身に着けて居るしグレネード弾も予備も十分にある。その事を考えるに今ここに一戦するに十分過ぎるほどの爆薬がある。彼の姿が見えない事とチラチラと彼女が背後に続く廊下を見ている事を考えて既に逃走した後だ。流石は従軍時代にビビリなチキンと有名だった彼ね、逃走するチャンスがあれば確実に逃げ遂せる。良くやる、ある意味尊敬するわぁ。でも、今問題なのはこの女よね。

 彼女は確か彼と同じ職場の人間だったはず。彼自身知らないみたいだけど彼の命を狙う刺客は少なく無いとは言えそんな同僚の彼女が彼の命を狙うなんてねぇ……まぁ彼から聞かされた愚痴の内容的にありえない話ではないわ。聞いた話によると最低災厄な同僚らしいから、流石に私でも業務を押し付けて4日連続のデスマーチはどうかと思うわ。

 

「「"龍門スラング"ッ!」」

 

 グレネードを投げるのと同時に彼女のアーツが放たれ、誘爆。結果成り行きではあるけど、ある意味私にとって意味のあるこの戦いが始まった。

 

 

でも流石にその後、何日どころか何か月も音信不通なのはどうかと思うわよ全く。一体どこで何をやってるのか……




今回の後書き方式と前回のような裏表。
正直裏表が書きやすんですけど……どちらがいいですかね???

そういえば主人公のスペック乗せてませんでしたね。ではロドス式で、どぞ。




・基礎情報
【コードネーム】アルペジオ
【性別】男
【戦闘経験】不明
【出身地】不明
【誕生日】2月17日
【種族】不明
【身長】179cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、非感染者に認定。

・能力測定
【物理強度】不明
【戦場機動】普通
【生理的耐性】卓越
【戦術立案】欠落
【戦闘技術】普通
【アーツ適性】██

・個人履歴
ペンギン急便の元従業員。現在はフリーの無職。

・健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は明瞭で異常陰影も認められない。循環器系源石顆粒検査においても、同じく鉱石病の兆候は認められない。以上の結果から、現時点では鉱石病未感染と判定。

【源石融合率】 ■■■%
鉱石病の症状は見られないが█████の兆候が見ら(データ消去済み)

【血液中源石密度】 (データ消去済み)
医療部の決定により、関連データは全て破棄する。

・第一資料
 自称龍門スラム街出身の人間。
詳しい事は不明だがヴィクトリア王立前衛学校に入学し卒業後、従軍経験がある……らしい。
本人曰く、戦闘経験は9年以上と長いらしいのだがあらゆる記録媒体にそのような情報が残ってはいない為に真意は不明。



・第二資料
 彼のトランスポーターとしての経験は短いもののテラの各地に友人知人が多くいるようで、一部の間では大体彼に頼めば手に入らない物は無いとまで言われるらしい。

・第三資料
 友人の極めて多い秘訣は彼のお人好しな性格にあるだろう。口こそ悪いが基本仲間思いな性格な為に彼が仲間と認識相手にはとことん信用し、裏切りさえしなければ親友のような友人関係を築ける事だろう……裏切らなければであるが。

・第四資料
彼の持つ特殊な剣は■■■の持つ物と同一の形状をしている。彼らが幼馴染と言う親しい関係にある以上何かあるのだろう。何故そこまで得意でもない剣を日常的に何時も腰に下げている理由は彼と彼の幼馴染のみぞ知るのだろうか……

・昇進記録

███████████████████████████████████████████████

███████████████████████████████████████████████

██████████████彼は本当に■■■ナノカ?

―――医療オペレーター

・追加記録

 彼は認知していないようだが、彼を中心に女性関係がかなり複雑に展開されている。
特にその兆候はロドスに所属する女性陣に強く表れ、彼に関係のある女性との接触時には周辺に点在するオペレーター全員は極めて注意されたし。もし4人以上同時に接触しようものなら彼の知らぬ間にこれまで遭遇したことの無いほどの大きな厄災がロドスへと訪れる事となるでしょう。

―――術師オぺレーター

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