命の危険を感じてブラック企業を退職したのに…… 作:オリジーム
雲が浮かぶ真っ青な空……とは程遠い雲に満ちた曇り空。肌寒い空気が俺の肌を刺激し思わずブルっと体を振るわせる。空からは雪がパラパラと雪積るテラの空を見上げ、俺はこう思った。あぁ今日の空も綺麗だなぁ……まぁつまりは何が言いたいかと言うと────俺ってば空、飛んじゃってます。
「ぶふぉおおおお!???」
「あ、アルペジオ!?」
俺が呼び出したのはアーツユニットが組み込まれた武器。いつもなら呼び出したらゆっくーりと飛んで壁とかあったらガラスぐらいの強度なら突破できる勢いで来てたんだけど……あれれぇ? おっかしいなぁ? 俺の要望道理確かに剣は来たよ、うん。けどまさかどう見ても分厚いコンクリの壁や色々な人を文字通りぶち破って俺の元まで来るとは思わねぇ―じゃん。んで、咄嗟にそれを防ごうとしたら俺の袖に剣の鍔が引っ掛かるとは思わねーじゃん。そしてそのまま俺の体も一緒に壁の外へフライアウェーイ! するとはマジで思わなかったよ……あ、マジでお空綺麗。
「って考えてる暇ねぇぇぇぇえ!!!」
咄嗟に剣の柄を掴んで壁っつうか外壁へ突き刺すと火花を上げながら減速。あぁー体が諤々言って痛いじゃぁーってな感じで地面に着地した俺はそのまま走り逃走……したかったなぁ。
「
悲報、俺氏雪の中に埋もれて身動き不能。何処のどいつだ、こんなピンポイントで落とし穴掘りやがった奴。お陰で俺が引っ掛かったちゃっただろうがああああ!!!
なんて叫びは完全に雪に埋もれた俺にできる訳も無く、口から出るのはもごもご音のみ。ヤバイヤバイと考え何とか脱出しようとするも雪は案の定重く、俺の筋力ではビクともしない。何となくこれは詰んだかなってな考えが頭の片隅に浮かびつつあった時、奴は来た。
「アルぺジオ!」
シュタっとスタイリッシュ着地音に加えて聞こえる声。その正体は我厄病神改め厄天使エクシアだ! やったーコレで勝てる!
「カリュウドサン」
「何処だ、アルペジオ」
そんで続いて聞こえるは赤ずきんちゃんにテキサスさんの声! うっひょー! こっちだこっち! 俺を助け────
「ここには居ないみたい」
「レッド、雪の影響で匂いが分からない」
「既に逃走後か……流石だな」
俺を助け──
「」
お、俺を助け──
「侵入者発見! みんなここだぞ────!」
「っげ、見つかった」
「カリュウドサン探しながら逃げる」
「賛成だ。彼は逃走の天才だからな……一先ずは分散して探そう」
たす────
「モノども出会えぇ! 出会えぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!」
「じゃあアルペジオ確保後の合流場所はプラン道理で良いね」
「分かった」
「了解した……アルペジオ、一体何処に────」
そう言って走り去る三人分の足音とそれを追う複数人の足音。んで、取り残されるは身動き出来ない俺。
……
……
悲報、俺氏取り残される。
────俺を助けてくださぁぁぁあぁぁぁぁぁあい!!!
何て叫びが届くハズも無く、俺は雪と共に沈んだのだった‥‥‥‥
あ、ちなみにこの後A6の皆が助けてくれました。ありがとう、ありがと皆。感謝してもしきれないよぉ……ところ、で何でロドス所属の皆がこんなとこに? それにその注射は一体────あ。
※※※
ロドスでも貴重な飛行ユニット。その一機を使ってまで行われた組織のトップの1人でもあるケルシー指揮の元行われた少数精鋭での救出作戦。
ペンギン急便、そしてケルシーの奥の手とまで言われているレッドを導入した部隊による作戦なので本来ならば容易に達成する事が出来ていただろう。しかし、現実は理想とは違い優秀な者達をもってしても困難を極めた。
救出目標が捕らわれているのはイェグラ中枢にあるある建物。警備は厳重であり、内通者の手を借りなければ難攻不落の要塞と言っても過言ではないほどの警備体制を敷いており、それに加え政治的な判断から今回の任務は絶対に自分達の正体をバレてはいけないステルスミッション。どんな重役を確保する為かと思われたその作戦は成功はした。
レッドと合流したアルペジオの行動には誰しも関心するばかりである。わざと敵に見つかる事によって注意を引き、その騒ぎで気付いた他の誘導部隊であるペンギン急便のメンバーを囮に自身は壁を破壊。その後本命である救出部隊A6のメンバーと合流すると言う。当初に考えられていた手順を大幅スキップさせ、迅速に作戦を完了させたのだから。たった数分、レッドと会話した。その内容から救出作戦の内容を理解、活かしながら計画に修正を加え奇想天外にも見える行動をとる事によって失敗するかもしれなかったモノを成功へと導いたのだから。しかし口惜しい、これらは救出後に評価された結果であり何故このような行動に出たかは本人にはまだ聞けない。何故なら当初はこのように協力するのではなく抵抗されると考えていた為、出会った直後強力な睡眠薬を注射され眠っているのだから。A6や同行していたオペレーター達はぜひとも彼の考えを、彼と今回の事について話して見たかった。何故そのような事ができたのか、と。だが、それは叶う事は無く、彼の修正した作戦は結果的に言えば失敗に終わる。
「……まさか道中奪われるとはな」
対象を眠らせ部隊を回収、作戦地帯からの撤退を終わらせた後にロドスへと飛行中それは起った。
突如として派手に揺れる機体。それにより発生する混乱。そして轟音と共に破壊される後部ハッチ。そして、そこから侵入して来る身の丈ほどある大剣を背負った――――狩人。
「もらっていくわ」
高高度を飛行中の機体へと一体どうやって飛び移ったのか。その華奢な身体でどうやって銃弾や爆弾にも耐えられるように作られたハッチを破壊したのか。現れた彼女を前に様々な疑問が浮かび上がったが、エクシアを含めたペンギン急便のメンバーを含めた部隊は懸命にそれを撃退しようと奮闘する。しかし、それは無残にも無意味に終わる。
全てを蹂躙するかのように振るわれる大剣は防御不可能。当たれば動けないほどに痛めつけられ、運が悪いと気絶するほどの威力。だがそれでも手を抜かれている事は明確であり、彼女は立ち向かって来るオペレーター達を簡単に屠る事が出来るだろう。明確な力の差を前に悔しさの余りテキサスは思わず口に含んでいた棒付きキャンディーを噛み砕いた。最後には抵抗も出来ず、彼を連れ去る所を見てる事しかできない自分を幻視しながら。
【飛行ユニット中破、負傷者多数、死亡者ゼロ。そしてターゲット・ロスト】
帰って来た飛行ユニット。
比較的無事だったその搭乗員から渡された報告書の最後にはそう綴られている。それを見る謎の名医と呼ばれた女――――ケルシーは苦虫を嚙み潰したかのように内心舌打ちを打つ。だが、それも直ぐに変わる。
「……だがコレは無駄には終わらなかった。奴の
先ほどまで見ていたファイルを様々な書類の乱雑するデスクへと放り投げ、飲みかけのコーヒーを啜りながら窓から曇り灰色に濁った空を眺める。天災の前兆にも見えるそれは、まるでこれから起こるかも知れない不幸の前触れにも思えたのだった。
※※※
「んあぁ~よく寝たぁー……アレ? 謎に既視感が」
「あら、起きたのね。アルペジオ」
「」
俺氏目を覚ますと見知らぬビーチで知ってる女性と寝てたでござる。そんな風に考えながら俺は、目の前に居るシャチ―――スカジを前にコレからどう逃げようと考えを巡らせるのだった。
「随分深く眠っていたようだけど……まさか不眠症?」
「絶賛現在の状況により二度寝を決めたいよコンチクショウ!」
※誰かさんに対する好感度表
・平均値
交流の無い一般龍門市民:0%
交流のある友人龍門市民:50%
交流のある親しい龍門市民:100%
恋愛関係にある龍門市民:150%
・交流のある人物達一覧
テキサス:?39%
エクシア:?82%
クロワッサン:??8%
ソラ:-999%
モスティマ:?90%
W:?00%
スカジ:?3?%←new!
修道女:???%
マッターホルン:100%
シルバーアッシュ:143%
クリフハート:???%
プラマ二クス:?94%
ケルシー:?11←new!
レッド:??1%
芋女:???%
???:数えるのもバカらしいほど高い。
???:あんたら血が繋がってるだけに男の好みは同じですかぁ????
元カノ:測定不能
クエスチョンマークを取って欲しいキャラ
-
モスティマ
-
W
-
プラマ二クス