ヒカセンinダンまち:ファイナルファンタジーだんじょんず   作:TAKUMIN_T

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せんせー。
わたしはー、ダンまちとエフエフ(ファイファン)14という、
知っている()()()が多いからというりゆうでー
「こうすれば跳ねるだろ」
と、どくしゃを毒牙にかけよーとしていまーす。

でもー、「すぽーつまんしっぷ」にのっとりー、
ぶんしょーのかきかただけはー、
がちりますー。
気が向いたれべるでー、がちりますー。

▶︎

本作をカキカキするにあたり、以下の情報を参照しています。
「Encyclopeadia Eorzea ~The World of FINAL FANTASY ⅩⅣ~」
「Encyclopeadia Eorzea ~The World of FINAL FANTASY ⅩⅣ~ Volume Ⅱ」
「FF14 Online Wiki」


01:はじまり/ウワサ話っ

 とある晴れたお昼時、その日のオラリオの一角はとても賑わっていた。

 

 オラリオの外周地区にあたるその一角は、生鮮食品やらが盛んに〝飛び交って〟いるメインストリートからある程度離れた場所だ。個人経営の雑貨品など街角にありがちな職人のお店だったりがぽつぽつと点在している。

 ギコギコと木を切り落とすノコギリの音。カンカン甲高い、金属を叩く音。賑わいの中心地から離れたここでは、日常にちょっとした営みを感じさせてくれる。

 

 しかし、今日の賑わい具合は一味も二味も違った。

 〈賑わい〉と言い表せそうな場面をこの地区で想像するなら、せいぜい酒に呑まれた酔っ払い(トリッパー)たちが〝どんぐりの背比べ〟とも揶揄できる、時々の肉体言語が混じった「賑わい」。面白がって(たか)る人達の「賑わい」。

 ――まあ。町外れの一角での賑わいというのは、おおかた何気のない平和そのものを体現したそういうものだったりする。

 では、一体何があったのか。

 

 今日も今日で静かな住宅地にある通路を歩けば、遠くからふと耳に聞こえてくる、この(オラリオ)にはついぞ縁がなさそうな優雅な音。わずかに聞こえてくるその音だけでも「綺麗な音」と、音楽をわずかにのみ(かじ)る人であっても思うほどだ。

 冒険者から離れる職に就く人ほど、劇場でもないこのあたりで響いてくるその音の出どころに興味がそそられる。興味を持つ人は半々かもしれないが、それでも自身の耳を信じて音の出どころを探す人が現れる。

 音が大きく聞こえてくる。出どころに近付いてきたと誰もがわかる。ここまで近付いて気付く。これは楽器の音色、しかもなにかの曲を弾いている。

 (ひら)けた場所に出た。老若男女問わず、人が壁を作っているのがわかる。ここが音の出所だ。

 その集まりの外周に混ざり、この音色の元を見ようと人の隙間から視線を通そうと移動する。幸いにも隙間が空いていた。覗き込むように、音の出元――奏者を見つける。

 優雅な音を出す小さなハープを左手に持った女性。羽根がついた黒いトンガリ帽子を被り、胸元の金具で繋がっている服?は谷間と柔らかそうなお腹が見え見えという特異な服に、これまたここでは扱っているのが珍しい弓を背負っている。

 音色に聴き入っている人もいるが、最前列の男共は彼女の開いた胸元を注視したりしなかったりの繰り返し。なんとも、欲望に忠実でもある。

 

 しかし一部の人は、ある点に疑問を持った。それは、彼女の腰あたりから伸びているであろう尻尾。また、帽子から突き出ている耳。

 どことなぁく猫っぽいその特徴。しかし夢見て欲を追い求め、人が際限なく訪れては人種の坩堝となっているオラリオにおいても、彼女に似た種族というのは見かけたことがない。

 疑問を持って、ひとりひとりがなんとなくに考える。でもまぁ。

 ――もしかしたら、自分が見たことのない種族なのかもしれない。

 大方の人が自身にそう言い聞かせて自己完結させるのは、オラリオという街に棲まうからこその持ち得た適応力なのだろう。

 

 

 ――とまあ、長々と語ったわけ、なのだが。

 ここからは。オラリオの人々が知り得ないことを、直球に。女性の詳細を、名詞で語ろう。

 

 彼女が奏でている小さなハープ――サウスハープで弾いている曲名を「堅牢」という。もっと分かりやすく伝えるべく、後に続く名を記せば〈イシュガルド下層:昼〉。

 

 彼女の着ている服装の名を、とある場所では「コラルアタイア」という。

 

 彼女の種族を、とある場所ではこう呼ぶ。

 ミコッテ族のムーンキーパー族。

 

 そしてある〈世界〉。ここではただの奏者である彼女のことを、人々はこう呼んだ。

 ――光の戦士、と。

 

 

 ▶︎

 

 

「そんな子がいるのかい?」

 聞いた噂話がいまいち信じがたいと返すのは、黒髪ツインテールのロリ巨乳こと、ヘスティア。〈ヘスティア・ファミリア〉という小さな集まりの主神だ。今日も晴れた日の下で、揚げ物である〈ジャガ丸君〉を提供する屋台でせっせとアルバイトをしている。

「おうよ。めっずらしいから、その手の話では結構噂になってんぜ?」

「へぇ〜」

 常連のおじさんの注文を聞き届けてジャガ丸くんを料理しながらも、彼が持ってきたとある噂話に耳を傾け続ける。

「でもなんでそんな話をボクにするんだい?」

「……なんでってそりゃぁ、ヘスティアちゃん、オレが買いに来るたび眷属ほしー眷属ほしーグチってクチに出してただろうがよ」

 手は止めず、しばしの沈黙。

「……あぁ‼︎」

「おらぁもう耳にタコできてんぜ?」

 耳を掻く仕草(しぐさ)。二の句を継がぬともおじさんの言いたいことは雄弁と、まったくもってヘスティアちゃんと。

「ご、ゴメン‼︎ でもありがとう‼︎」

 せっかくもって出していただいた常連さんの親切心を無下にしそうになり、思わず顔が赤くなっていく。

 まったくヘスティアちゃんときたら。おじさんの漏らしたひと息。少しの呆れと相も変わらぬ、彼女を思っての優しい気持ちが見え隠れする。

「まったく……せっかく出した優しさをフイにされるところだったぜ」

「だからゴメンっていってるじゃないか。――ほら」

 「これで機嫌直してよ」と、おじさんが注文したジャガ丸くん入り容器を差し出す。おじさんは奪い返すように容器をひったくる。

「直すもなにも、元から食うんだよっ」

 おじさんがお金を置く。

「じゃあヘスティアちゃん、またなぁ〜」

「うんっ。ありがとう〜!」

 また来てね〜とおじさんの背に向かって手を振った。彼の姿が人混みに紛れた。

「――よぉし、ガンバルぞ〜!」

 先日、眷属第一号が生まれてルンルン気分である彼女。自ら巻いた種が思わぬ形で芽吹こうと、こうも常連さんに心配されていたことはとても嬉しい。

 ――おじさんに元気もらったし、頑張ろうっ、ボクっ。

 一息ついて、目の前のジャガ丸くんと向き合った。

 

 

 と、大体同時刻。預かり知らぬところで噂の種となっていた〈彼女〉はウキウキと、肘をテーブルにつき、席に居座り、のんびりと彼に声をかける。

「ラハ〜、ごはんまだ〜?」

「も、もうちょっとだって、いぅ――言っているじゃないか!」

 ところどころで言い淀んでいたら、私はとっても心配です。

 苦笑いに複雑な意を込めて、戦友であり仲間――もっとも今では夫となった赤髪なミコッテのサンシーカー族。その背中を見つめるのは、ミコッテのムーンキーパー族であるエリ。

 サンシーカー族の方は、名をグ・ラハ・ティア。妻がいても〈ティア〉を変えて〈ヌン〉とはなぜか名乗っていない。前は別の名で呼ばれてたりもしていたが、それはそれとして、だ。

 そんな二人だが、一方のラハはあるものと対峙している。

「レ、レシピこれであってるのか⁉︎」

 首を一瞬だけ回して、またすぐにぐつぐつしている鍋へ戻す。

 何を隠そう、料理だ。

「うん。私が作れているから、間違ってないよ」

「いやいやいやいや……エリの腕とオレの腕を比べてくれよ‼︎」

 ただし、上級者向けと頭につく。

「簡単なものだったらオレも一人の時に作るけど、こんな料亭で出そうなものは作ったことがないんだっていったじゃないか‼︎」

 もちろん、一眼通してこれがお料理素人が作れるモノではないことはラハもわかっていた。ナニも考えていないわけはない。

 それでも作っているのには、一応の理由はある。

「だって、ラハの手料理食べたいから……」

「だからって、これを寄越しても困るんだよ……」

 他ならぬ愛する妻の要望だ。しかし想定外だったのは、レシピを寄越され、挙句それが上級者向けのレシピだったことだ。だから、こんなグダグダお料理となってしまわれた訳である。

 後悔先に立たず……と振り返っても後の祭り。目の前でお料理されている食材を〝残飯〟へと()料理しないように、せめて背伸びしてみた素人料理とすべく頑張っている最中なわけだ。

 

「おいしぃ〜」

 夫渾身の――表現方法を変えれば、限りなき無茶振りに答えたすえの料理は、エリをほくほく顔に蕩けさせた。

 出来上がった料理は、一般的な西洋麺料理であるペペロンチーノ。エリが投げたレシピが高級料理店(ハイクオリティ)基準だったことからすれば、ラハの完成品は劣化品になってしまう。それでも頑張って素人料理レベルに仕上げられたのは、紛れもなく頑張りの賜物だ。

「よかったぁぁぁぁ……」

 万が一にもまずいとド直球に言われたら、今日一日はずっとヘコんでいたかもしれない。テーブルにぐてぇ〜と安堵と共に(もた)れて、軽い疲労の見える顔を上げる。

「しあわせぇ〜」

 チョロい。そう思うかもしれないが、彼女の満面の笑顔が心地よかった。

 もしかしたら、夫の料理だからだったりするのかもしれない。

 

 オラリオの外周あたりは、今日も今日とてハッピーである。

 これはひょんなことで「ダンまち」にいる、ミコッテヒカセンのお話。

 

 




Q:なぜ書いた。
A:某ハクスラのアレがアレでこうなった。原型はゴミ箱にいきました。
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