ケロロ小隊ミッドチルダ戦記 外伝《更新一時停止中》   作:マシュ・マック

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大変遅くなってしまって申し訳ありません!!
漸く書き上がったので投稿します。
カリエスウォー編、後編になります。
また、後書きにてお知らせがあります。
それではどうぞ。


ケロロ 決戦第三大臼歯inミッドチルダ であります(後編)

  シャマルSide

 

「ミクロイド光線、発射」

 

クルル君の掛け声と共に先程と同じ光線がレーザー砲から発射され、パレットの上にいる皆がドンドン小さくなっていく。

 

あの後ケロロ君達とはやてちゃん達が話し合った結果、ケロロ君の口の中に入り、虫歯菌と戦うメンバーは、ケロロ小隊からはケロロ君達四人。機動六課からはなのはちゃん、フェイトちゃん、ヴィータちゃん、シグナムの隊長チーム、スバル、ティアナ、エリオ、キャロとフリードのフォワードチーム、そして、本人の強い希望ではやてちゃんとリインちゃんが選出された。

医務官である私はこちらに残り、クルル君のサポートや状況の報告、戦闘中に生じるケロロ君の痛みの緩和する役目に就く事になった。

 

光線を浴び、小さくなったはやてちゃん達の乗ったパレットが機械に収容され、先端部分がケロロ君に向けて伸びていく。

 

『こちらスカル1。これより、ケロロの口の中に突入する』

 

クルル君の操作するコンソールのモニターからギロロ君の聞こえてくる。

そしてモニターに視線を移すと、先端部分のカタパルトから飛び出していくケロロ君達とはやてちゃん達の姿が映っていた。

頑張ってね、ケロロ君、はやてちゃん、皆。

 

 

 

 

 

  NoSide

 

一方こちらはケロロの口の中。

そこでは・・・、

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「きしゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」」」」」」」」」」

 

「うわぁっ!? 来たぁ!!」

 

「皆慌てないで!! 落ち着いて!!」」

 

「ちぃっ! 熱烈歓迎! ってかぁ!?」

 

ケロロ小隊・機動六課の連合チームとマズィダリーの大軍の戦いの火蓋が切って落とされていた。

 

カタパルトから発信した後、ギロロ、タママ、ドロロの三人はケロバイスを起動させ、飛行ユニットを展開。

なのは達はデバイスを起動させ、なのは達隊長チームメンバーは各々自力で飛行し、スバル達フォワードチームメンバーは全員、自力で飛行する事が出来ないので、スバルはウィングロードを展開し、その上を走行。ティアナ、エリオはキャロの竜魂召喚により、本来の大きさの戻ったフリードの背に乗り飛行。

そして、ケロロことP(プロト)ケロロB改は自身の背中に装備されたブースターを起動させ飛行。

それぞれケロロの口の中へと突入する。

尚、名前が挙がらなかったリインは突入と同時に、はやてとユニゾンしている。

しかし、歯上に降り立つと同時に、待ち伏せしていたマズィダリーの大軍がケロロ達を襲撃。突入と同時に戦闘が開始された。

 

「あかん! このままじゃ囲まれる!!」

 

「ここは僕に任せるですぅ!!」

 

包囲されることを危惧するはやての声を聞き、タママがマズィダリーの群れに向けて突っ込んでいく。

 

「もうさっきみたいな失敗はしないですぅ!! くらいやがれぇ!! ストームクロウ!!」

 

マズィダリーの群れの向けて飛び膝蹴りを放つタママ。

しかし、その攻撃はマズィダリー達には当たらず、躱されてしまう。

 

「くぬぅぅぅぅぅぅぅぅ!!! またしても避けやがったですぅ!! うがああああああああああ!!!」

 

攻撃が外れたことに苛立ちながら、タママは再び攻撃を放つが、これもまた全て外れてしまう。

 

「ああああああああああああああああああ!!!! くらいやがれっつってんだよ!!!! ごらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

そして・・・、

 

「アースクエイクゥゥゥ!!!!!!!」

 

攻撃が全く当たらず、苛立ちが頂点に達したタママは、ケロロの歯の上に降り立ち、アースクエイクを放つが、これも外れてしまう。

そして、タママがアースクエイクを使った結果・・・、

 

「ウオォォォォォォォォォォォアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

タママが立っている場所、即ちケロロの健康な歯が砕かれてしまい、そのダメージがケロロにフィードバックする。

 

「オイィィィィィィィィィィィィィ!!!! 何やってんだよタマ公ォォォォォォォ!!!

 

ケロロの口の中に、ヴィータの叫び声が響く。

しかし、タママの暴走は一向に止まる気配が無い。

 

「ちょっ・・・! 全然当たってないどころか、健康な歯まで砕いてんじゃないのよ!?」

 

「酷いにも程があるぞ・・・」

 

「しっかりしてください! ケロロさん!!」

 

「ちぃっ!!」

 

状況を見兼ねたギロロは暴走するタママに向けて走り出す。

 

「おりゃあああああ!! どりゃあああああ!! うんだらぁぁあああ“ゴッ”あにゃあぁぁぁ・・・」

 

ギロロはタママを踏み台にして飛翔すると、ビームライフルでマズィダリーを攻撃。

このギロロの攻撃はタママの時と違い全て命中し、マズィダリー三体を撃破する。

 

「・・・・・・、!! そこだ! ブラストフレア!」

 

敵の気配を察知したギロロは今度はバズーカに換装し攻撃。

これもまた命中し、マズィダリーを撃破する。

仲間がやられた事で警戒を強めたマズィダリー達は、ギロロを討つ為に集結し、ギロロを囲んでいく。

しかし、そんな状況においても、ギロロは冷静に、一発のミスショットも無く、確実にマズィダリーを撃破していく。

 

「はああああああっ!! 月風!」

 

一方こちらでは、いつの間にかなのは達から離れ、戦闘を開始したドロロがギロロ同様、単身でマズィダリーを撃破していく。

ドロロもまたギロロ同様、攻撃を外す事無く、確実にマズィダリーを撃破していく。

 

「凄い。ギロロさん、あの状況で一発も討ち漏らしていない」

 

「ドロロも、殆ど周りに被害を出さずに戦ってる」

 

「あれってやっぱり、ケロロ君に痛みを与えない様に、考えて戦ってるって事やね」

 

二人の戦いぶりに心底感心するなのは、フェイト、はやての三人。

 

「リニアレールの時もそうだったけど、やっぱり凄い!」

 

「あいつらの実力は本物って事ね」

 

「あれだけの敵に囲まれてるのに、全く焦らずに戦えるなんて・・・」

 

「・・・・・・、っ! エリオ君! 危ない後ろ!」

 

「え?」

 

キャロの叫び声を聞き、後ろに振り向くエリオ。

そこには・・・、

 

「きしゃああああああああああ!!」

 

「うわあああああああああああ!!」

 

一体のマズィダリーがエリオに襲い掛かろうとしていた。

エリオは慌てて自身の槍型デバイス、ストラーダを構えようとする。

しかし・・・、

 

「はあっ!」

 

「ぎしゃあ!!」

 

シグナムがエリオに襲い掛かったマズィダリーを撃破したため、エリオは無事だった。

 

「シグナム副隊長!」

 

「気を抜くな! 既にここは敵のテリトリーだ!」

 

「そう言う事だ! オラァァァァァァ!!」

 

エリオの危機を救ったシグナムはヴィータと共にマズィダリーの群れへと向かって行き、戦闘を開始する。

 

「さてと、それじゃ私らもそろそろ戦闘に参加しよっか!」

 

「うん! そうだね、はやて」

 

「皆! 二度目の実戦、前よりもかなりハードだけど、初出動の時同様、焦らないで大丈夫だからね」

 

「「「「はい!」」」」

 

「うん。いいお返事」

 

「ほんならフォワードチームは四人でお互いにカバーし合いながら歯の上の敵を各個撃破。無茶はせんで、焦らず落ち着いて戦うこと。なのはちゃん、フェイトちゃんはフォワードチームをサポートしながら空中から来る敵を殲滅」

 

「うん!」

 

「分かった!」

 

「「「「了解!」」」」

 

「ほんなら皆! ケロロ君を助ける為に、気張って行くで!」

 

はやての掛け声と共になのは達も散開し、マズィダリー達と戦闘を開始する。

今、戦いの火蓋が切って落とされる。

 

 

 

 

 

散開後、下の歯茎の上ではフォワードチームがマズィダリー達と戦闘を開始していた。

 

「うぉぉおおおおおおおおおお!!!!」

 

「「「「「ぎしゃああああああああああああああ!!!」」」」」

 

スバルは歯の上でウィングロードを展開し、その上を走行しながらマズィダリー達を蹴散らして行く。

 

「良し! ガジェットと違ってAMFが無いから攻撃が良く通る。これならいけ「きしゃあああああ!!」きゃっ!?」

 

敵を撃破した事に慢心し、油断したスバルは背後からマズィダリーの攻撃を受け、倒れ込んでしまう。

 

「「「「「きしゃあああああああああああ!!!!!」」」」」

 

「うわああああああ!!!」

 

倒れ込んだスバルの息の根を止めようとマズィダリー達が続々と集結し、スバルは絶体絶命のピンチに陥る。

 

「シュート!!」

 

「「「「「ぎしゃあああああああああああ!!!!!」」」」」

 

しかし、ティアナの援護射撃がマズィダリー達を蹴散らし、スバルのピンチを救う。

 

「ティア!」

 

「バカ! 何やってるの!! 数は向こうの方が圧倒的に多いんだから、少し倒したくらいで油断してんじゃないわよ!!」

 

「ご、ごめん!!」

 

「ったく!」

 

ピンチを脱したスバルはティアナの元まで下がり、二人は背中合わせになりながら体勢を立て直す。

 

「きゃあああああああああ!!!」

 

「!! ティア今のって!」

 

「キャロの声だわ!」

 

仲間のキャロの悲鳴を聞いたスバルとティアナは悲鳴が聞こえた方へ急ぐ。

二人が向かった方では・・・、

 

「「「「「きしゃああああああああ!!!!!」」」」」

 

「くそぉっ!! 邪魔をするなぁぁああああああ!!!」

 

「!? エリオ!!」

 

同じく仲間のエリオがマズィダリー達に囲まれてピンチに陥っていた。

 

「エリオ! 今助ける!!」

 

「スバルさん!! 僕の事は良いです!! それよりキャロを!!!」

 

「え? キャロ?」

 

「スバルあれ!!」

 

ティアナが示した方へ視線を向けるスバル。

その先には・・・、

 

「来ないで! 来ないでぇ!!」

 

「ぎゅああああああああ!!!」

 

「キャロ!! フリード!!」

 

複数のマズィダリーに取り付かれ、苦しむフリードと、その上で怯えているキャロの姿があった。

 

「きしゃあああああああああ!!」

 

「きゃああああああああああ!!」

 

「キャロ!!」

 

〈ウィングロード〉

 

遂にフリードの上から落とされてしまったキャロを助ける為にスバルはウィングロードを展開、その上を走行し、落下するキャロを助ける。

 

「大丈夫キャロ!?」

 

「は、はい・・・、ありがとうございます、スバルさん・・・」

 

「ぎゅあああああああああああ!!」

 

「フリード!?」

 

「待ってて! 直ぐ行く!!」

 

マズィダリー達に取り付かれ、攻撃を受け苦しむフリードを助けようとするスバル。

その時・・・、

 

ピィン! ピィン! ピィン! ピィン! ピィン! ピィン!

 

「「「「「ぎしゃああああああああああああ!!!!!」」」」」

 

上下左右の全方位(オールレンジ)から放たれたビームがマズィダリー達を貫き殲滅し、フリードを解放する。

 

「今のって・・・!」

 

「何をしている!! 早くキャロをフリードの元へ!!」

 

「「伍長(ギロロさん)!!」」

 

先程の攻撃を放ったのはギロロだった。

ギロロはフリードに取り付いたマズィダリー達を殲滅すると、キャロをフリードと合流させるよう促す。

 

「「「「「きしゃああああああああ!!!!!」」」」」

 

「っ! ちぃっ! ドラグファントム!!」

 

新たに増援として現れたマズィダリー達をギロロは呼び出したファンネルで攻撃する。

 

「グズグズするな! 急げ!!」

 

「う、うん!! 行こう、キャロ!」

 

「はい!」

 

その隙にスバルはキャロを背負いながらフリードの元へ急ぎ、キャロをフリードの背に乗せる。

 

「フリード!!!」

 

「ぎゅあああああああ!」

 

「ごめんねフリード。私の所為で・・・」

 

「きゅあああああ」

 

眼に涙を受けべながら謝るキャロに、フリードは「気にするな」と言う様に優しく鳴く。

 

「ぐあああああっ!!」

 

「伍長!!」

 

一方、スバル達から気を逸らす為に孤軍奮闘していたギロロは、遂に限界が来て、マズィダリー達に囲まれてしまう。

 

「・・・・・・、行こうフリード。今度は、私達がギロロさんを助ける番だよ!!」

 

「ぎゅああああああああああ!!!」

 

「フリード! ブラストレイ!」

 

キャロは魔法を発動してフリードに力を与え、力を与えられたフリードは口の前にエネルギーを溜め込む。

 

「ギロロさん、下がってください!!」

 

「!!」

 

キャロの合図と共に、ギロロは即座に後退し、

 

「ファイア!!」

 

それと同時にフリードの口から灼熱の炎が放たれ、マズィダリー達は塵一つ残さず燃え散る。

 

「見事だ、キャロ、フリード。フッ、それにしても、まさかこんなにも速くお前達に助けられる日が来るとはな・・・」

 

「いえ、そんな・・・」

 

「きゅああああああああ!」

 

ギロロに褒められ、照れくさそうにするキャロと嬉しそうに鳴くフリード。

と、そこへ・・・、

 

「「「キャロ!」」」

 

スバル、ティアナ、エリオの三人がウィングロードを上って合流して来た。

 

「キャロ大丈夫!?」

 

「はい。ギロロさんが助けてくれましたから」

 

「良かった〜」

 

「ごめんキャロ! 僕がもっとしっかりしていれば・・・!」

 

「話は後だ!! 来るぞ!!」

 

「「「「!」」」」

 

ギロロの掛け声と共に、五人は背中合わせに円陣を組み、体勢を立て直す。

そんな五人と一匹の前に、新たなマズィダリーの大軍が押し寄せてくる。

 

「う〜わっ、まだあんなにいるの・・・」

 

「あれだけ倒したのにまだ出てくるなんて・・・、ホントにマジダリーわね」

 

「当然だ、言っただろう。奴らは宇宙最高峰の戦闘能力と繁殖力を誇る宇宙虫歯菌(スペースカリエス)、この程度で倒しきれる相手ではない」

 

「だとしても、諦める訳には行かない!!」

 

「ケロロさんを助ける為にも!」

 

「フッ・・・、行くぞ!!」

 

「「「「はい(ええ)!」」」」

 

「きゅあああああああああ!!」

 

迫り来る大軍に恐れる事無く挑みかかるギロロとフォワードチーム。

戦いは、まだ始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

一方こちらは、上の歯茎付近の空中、隊長チームとドロロ、そしてP(プロト)ケロロB改でC・W(カリエス・ウォー)に参戦するケロロが戦いを繰り広げていている。

 

「テートリヒ・シュラーク!!」

 

「飛竜一閃!!」

 

「バルムンク!!」

 

「ディバインバスター!!」

 

「サンダースマッシャー!!」

 

各々、出せる全力を尽くしてマズィダリーの殲滅に当たる隊長チーム。

しかし、マズィダリーの誇る圧倒的物量の前に、彼女達は徐々に押されつつあった。

 

「くそっ! 倒しても倒しても切りが無い!」

 

「ホンマに名前の通り、マジダリー、って感じやな」

 

『はいですぅ・・・』

 

「もう、はやてちゃん、リイン。そんな事言ってる場合じゃ・・・、フェイトちゃん後ろ!!」

 

「え?」

 

「きしゃああああああ!」

 

フェイトの後ろからマズィダリーが襲い掛かる。

 

「走牙!」

 

「ぎしゃああああああ!」

 

しかし、ドロロが間に入り、マズィダリーを倒し、フェイトを助ける。

 

「無事でござるか、フェイト殿!?」

 

「う、うん、ありがとうドロロ」

 

「構わないでござる。しかし・・・」

 

ドロロの視線の先には、一向に数の減らないマズィダリーの大軍の姿があった。

 

「あれだけ倒してもまだこれだけの戦力を持っているとは・・・、恐るべし、マズィダリーでござる・・・」

 

圧倒的な戦力差に疲労感を隠し切れないドロロとなのは達。

そんな中・・・、

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ん? どうしたヴィータ」

 

ヴィータの様子がおかしい事にシグナムが気付く。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「どないしたんヴィータ?」

 

「ヴィータちゃん?」

 

シグナム同様、ヴィータの様子がおかしい事に気付くはやてとなのは。

しかし次の瞬間・・・、

 

「うっがああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

ヴィータはまるで溜まっていた物を爆発させたかの様な叫び声をあげた。

 

「ど、どうしたのヴィータちゃん!?」

 

「うっせぇ!! どうしたもこうしたもあるか!! 何だよあのバイキン共は!? 倒しても倒しても切りが無ぇじゃねぇか!!」

 

どうやらヴィータはいくら倒しても現れるマズィダリー達に対して遂に頭に来てしまったらしい。

 

「もうこんなまどろっこしい事してられるか!!! アイゼン!!」

 

〈エクスプロージョン〉

 

ヴィータの掛け声と共に、彼女のデバイス、グラーフアイゼンから弾丸が三つ排出され、同時にデバイス自体も変形する。

 

「ヴィータ殿!! 一体何を!?」

 

「決まってんだろ!!あいつら全部纏めて叩き潰してやる!!」

 

変形したグラーフアイゼンの後方の噴射口から魔力が噴出され、ヴィータの体は魔力の噴出に伴い、ハンマー投げの時の様に高速回転し始める。

そして、ヴィータは高速回転しながらマズィダリー達に向かって行く。

 

「ぶっ飛べぇ!!!! ラテーケンハンマーァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

ヴィータの必殺の一撃はマズィダリーの大軍の一部分をごっそりと叩き潰して尚、止まる事無く、マズィダリー達を殲滅し続ける。

だが・・・、

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

マズィダリーを撃破すると同時に、ケロロの上の歯も何本か粉砕してしまったため、ケロロは痛みに悶え苦しんでいる。

 

「ちょっ!! ヴィータ落ち着くんや!!」

 

「よせヴィータ!! 自分が何をしているのか分かっているのか!?」

 

『あわわわわ! ヴィータちゃん! 止めるですぅ!!』

 

暴走するヴィータを止めようとするはやてとシグナムとリイン。

しかし、三人の声はヴィータには届かず、ヴィータの暴走は止まる事は無かった。

 

「でぇりゃああああああああああああああああ!!!!!」

 

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

暴走するヴィータは次々とマズィダリーを撃破するが、それと同時にケロロの歯も何本か砕かれて行く。

そして、ロードしたカートリッジの魔力が切れた事で、漸くヴィータの暴走は止まった。

 

「はぁ・・・、はぁ・・・、見たかバイキン共・・・」

 

しかし、感情のままに暴れた所為か、ヴィータには疲労の色が濃く見えた。

そして・・・、

 

「きしゃあああああああああ!!」

 

「なっ!?」

 

そんなヴィータにマズィダリーが襲い掛かる。

襲撃に気付いたヴィータは躱そうとするが、疲労の所為で体が思う様に動かない。

 

(ヤベェ、避けられない! やられる!!)

 

ヴィータがそう思った瞬間・・・、

 

「アクセルシューター!」

 

「ぎしゃあああああああああ!!」

 

なのはの魔力弾がマズィダリーを貫き、撃破する。

 

「ヴィータちゃん」

 

「おお、なのは。ワリィ、助かっ“パン!”た・・・、な、なのは?」

 

突然頬を叩かれた事に戸惑うヴィータ。

 

「どうしてあんな事をしたの? ヴィータちゃん」

 

「あ、あんな事って・・・・・・、あ」

 

悲しげな表情のなのはに言われて初めて、ヴィータは自分がやって来た事に気付く。

ふと周りを見渡すと、自分が暴れ回った所為でボロボロになったケロロの歯が眼に映った。

 

「あ・・・、あ・・・」

 

「それだけじゃないよ、ヴィータちゃん」

 

未だ表情を変える事無く、なのはは話し続ける。

 

「無茶して、危ない目にあって・・・、さっきのヴィータちゃん、まるで・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時の私みたいだったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!!!!!」

 

なのはのその言葉に、ヴィータはハンマーで殴られた様な強烈な衝撃を受けた。

なのはの言うあの時。それは忘れもしない、忘れる事の出来ない、そして、決して忘れてはならない、あの事件の時の事だ。

 

(あ、あたしは・・・、何やってたんだ?)

 

感情に任せて暴走し、助ける筈のケロロを苦しめて、挙げ句の果てに隙を作って自分を危険に晒した。

 

「ご・・・、ごめん、なのは・・・、あ、あたし・・・」

 

声を震わせて謝ろうとするヴィータになのはは首を横に振り・・・、

 

「謝る相手が違うよ、ヴィータちゃん」

 

と、告げる。

その言葉に、ハッ!としたヴィータは辺りを見回し、下の歯のある一点に目をやる。

そこには苦しそうに息をするケロロの姿があった。

ヴィータはすぐにケロロの元に向かう。

 

「ごめん! ケロロ!! あたし! お前を助けるどころか、逆に苦しめて・・・、本当にごめん!!」

 

苦しく息をするケロロに頭を下げて謝るヴィータ。

ヴィータに気付いたケロロは深呼吸をして呼吸を整え、口を開く。

 

「ふぅ〜。気にする事は無いでありますよ、ヴィータ殿。謝るのは寧ろ我輩の方であります」

 

「え?」

 

「我輩が歯磨きをさぼったばかりに奴らの侵入を許し、その尻拭い同然のC・W(カリエス・ウォー)にヴィータ殿達を巻き込んでしまった。本当に申し訳無いであります」

 

「な、何言ってんだよ!? あたしらは自分の意志でお前達を助けるって決めたんだ! 巻き込まれたなんてこれっぽっちも「はいはいそこまでや、二人とも」って、はやて!」

 

ケロロとヴィータの会話が水掛け論がなろうとしていた所で、はやてが待ったを掛けた。

 

「二人とも、思う事はあると思うけど、まずはこの戦いを終わらせる事が先やろ?」

 

「ゲロ・・・、それもそうでありますな・・・」

 

「やろ? せやから、ややこしい話は水に流して、今はとにかく、あいつらを殲滅する事に集中するべきなんとちゃう?」

 

「そうだな・・・。はやての言う通りだ」

 

「ゲロ。その通りでありますな」

 

「ほんなら行こか。シグナム達が待っとるしな」

 

「「了解であります(ああ)!」」

 

そう言ってヴィータとケロロはシグナム、フェイト、ドロロが戦っている所まで飛んで行った。

 

「こんなもんで良えやろ? なのはちゃん」

 

「うん。ありがとう、はやてちゃん」

 

「気にせんで良えって。さて、私らも行こか?」

 

「うん!」

 

なのはの返事と共に、二人もケロロ達の後を追い、シグナム達と合流する。

戦いは、佳境に入る。

 

 

 

 

 

所変わってここは六課隊舎の食堂。

クルル、シャマルの現在の様子。

 

「はやてちゃん、皆・・・。クルル君、皆は大丈夫でしょうか?」

 

戦闘の様子をモニターで見ていたシャマルは、心配そうにクルルに話し掛ける。

 

「さあな。確かに現段階では隊長達はまだ問題無いだろう。だが、隊長達はまだ目的地である第三大臼歯に到達していない。その上相手はあのマズィダリーだ。この後一体どれだけ出てくるのか予想出来ない以上、何とも言えねぇな」

 

「そんな・・・」

 

「とにかく、俺達に出来るのはここで隊長達をサポートしながら、無事に帰ってくる事を信じて待つ事だけだ。そうだろう?」

 

「・・・・・・、そうですね。ごめんなさい、私、つい弱気になっちゃって」

 

「気にすんな。俺は気にしてねぇ」

 

そう言ってクルルは再びコンソールに向かい、シャマルは痛みを和らげる為にケロロの体に治癒魔法を掛けに向かった。

皆が無事に帰ってくる事を信じながら・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・、まっ、いざとなればあれもある事だしな。クークックック」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、舞台は再びケロロの口の中に戻る。

あの後、それぞれの戦いが終わったフォワードチームと隊長チームは合流を果たし、一行は遂に、敵の本拠地と思われる、第三大臼歯に辿り着いた。

その歯はマズィダリー達に削られた所為で変わり果て、酷く歪な形状になっていた。

 

「うわぁっ・・・、虫歯ってこうなっちゃうんだ・・・」

 

「うん。削られた歯を間近で見るのは初めてだけど、こうやって見ると酷い事になってるんだって事がよく分かるね」

 

「やっぱりちゃんと歯磨きせなあかんな・・・」

 

目の前の惨状を目の当たりにして、改めて歯磨きの重要性を知る機動六課メンバー。

そんな中、ギロロが第三大臼歯の様子を訝しげな眼で睨む。

 

「おかしい。敵の姿が見えない」

 

「逃げちゃったんですかね?」

 

「或いは既に殲滅に成功したでござるか?」

 

ギロロ、タママ、ドロロが各々の思った事を口にしたその時・・・、

 

「ん? あれ、何だろ?」

 

スバルが何かを発見したのか、第三大臼歯に降り立つ。

 

「ちょっ!? スバル! 勝手に動くんじゃないわよ!!」

 

スバルの後を追い、ティアナが第三大臼歯に降り立ち、それを皮切りに次々に降りて行き、結局全員が第三大臼歯に降り立つ。

 

「何だろこれ?」

 

スバルは足下にある何か白い物に触ろうと手を伸ばす。

 

「ッ!! おい待て! それに触るな!!」

 

「え?」

 

スバルが触ろうとしている物に見覚えがあったギロロはスバルを止めようとするが、時既に遅く、スバルの右手の人差し指が白い物に触れる。

そして、それと同時に・・・、

 

「うっ!!」

 

ケロロに激しい痛みが走り・・・、

 

「うあああああああああああっ!!!!! うああああああああああああああああ!!!!!!」

 

ケロロが痛みに悶え苦しみ、歯の上を転げ回る。

 

「えええっ!? ちょっ!? どうしたの軍曹!?」

 

突然ケロロが苦しみ出した事に驚くスバル。

 

「バカ!! お前が触ったのは歯の神経だ!!」

 

「うぅわぁっ!! そりゃ痛いわな・・・」

 

「何やってんのよこのバカスバル!!」

 

「ごめん軍曹!!!!」

 

スバルが触った物の正体を知り、はやては顔を歪ませ、ティアナはスバルを叱咤し、叱咤されたスバルは慌ててケロロに謝る。

と、その時・・・、

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

 

「何!?」

 

地響きと共にギロロ達がいる第三大臼歯の背後の歯が隆起し始めた。

そして、隆起した歯の内部には敵の基地が建設されていた。

 

「うわぁぁ! 敵の基地だ〜!!」

 

「しまった! 退路を断たれた!!」

 

突然の敵基地の出現と退路の遮断により、ギロロ達は絶体絶命のピンチに陥る。

と、その時・・・、

 

 

 

 

 

「フフフフフフフ!!! フハハハハハハハハ!!! もう既に手遅れよ!!」

 

敵の基地から赤い体に黄色い髪を持つ、悪魔の様な翼と角を生やした超巨大な女性型の巨人が現れた。

 

「あれは!?」

 

「グランマザーだ! 奴らの親玉だ!!」

 

「この宿主の歯の中は、既に我らの支配地となった! 全てを排除するのは、不可能!!」

 

ギロロ達はグランマザーに向けて一斉に攻撃を開始するが、グランマザーの展開するバリアに阻まれ、ギロロ達の攻撃は全く通らない。

 

「フフフフフ! 無駄よ!!」

 

今度はグランマザーがギロロ達に向けて攻撃を開始。

 

「「「「「「「うわあああああああああああ!!!!!!」」」」」」」

 

『「「「「「「きゃあああああああああああ!!!!!!」」」」」」』

 

「きゅああああああああああああ!!!!!」

 

グランマザーの攻撃の前にケロロ達は一方的に蹂躙される。

絶体絶命のピンチに陥るケロロ達。

その時・・・、

 

『はやてちゃん! 皆! 大丈夫ですか!?』

 

「シャマル先生!」

 

通信が入り、シャマルの声が聞こえてくる。

続けてその後でクルルの声が聞こえてくる。

 

『おい、救助艇を向かわせた。一先ず退却した方が良い』

 

クルルから通信が入ると同時に第三大臼歯にクルルが送った救助艇が着陸する。

 

「くっ・・・、分かった。退却!!!」

 

ギロロの号令と共に、なのは達は救命艇を目指し、撤退を始める。

しかし・・・、

 

「フッ」

 

グランマザーはケロロ達を見下す様に笑みを浮かべると同時に、足の指でケロロの歯神経に触れる。

 

「うぎゃあ!!」

 

歯神経に触れられた事でケロロに痛みがフィードバックし、激痛のあまり、ケロロは転んでしまう。

 

「ケロロさん!」

 

「わ、我輩に・・・、構わず・・・、に、逃げるであります・・・」

 

「何言うとるんや!ケロロ君!!」

 

「我輩一人の為に・・・、全員を危険に晒す訳には・・・、いかんであります!! 早く!! 全員我輩を置いて脱出するであります!!!!」

 

歯神経を痛めつけながらも、ケロロはなのは達を逃がそうと叫ぶ。

しかしその時・・・、

 

 

 

 

 

キィィィィン!! チュドーン!!

 

「なっ!?」

 

突如桃色の光線が救助艇を貫き、救助艇は撃墜されてしまう。

そして、救助艇を撃墜したのは・・・、

 

 

 

 

 

「なのは殿!! 一体何を!?」

 

なのはの砲撃魔法だった。

 

「にゃはは、これでまた退路が無くなっちゃいましたね。でも、これで良いんですよ、ケロロさん」

 

戯けた笑みを浮かべていたかと思えば、次になのはは真剣な顔でケロロに話し続ける。

ふと周りを見ると、なのはだけでなく、全員が同じ顔をしていた。

 

「ケロロが私達を危険に晒したくないと思う様に、私達もケロロを見捨てたくないんだよ」

 

「せやで。私らは仲間やろ?」

 

『はやてちゃんの言う通りですぅ』

 

「お前をぜってー助けるって約束したからな」

 

「私も同じだ」

 

「軍曹だけ見捨てて逃げるなんて、そんな事、したくないよ」

 

「見くびらないでよね。あたし達はアンタを見捨ててまで助かろうなんて思わないわよ」

 

「僕達は絶対に諦めません!」

 

「そうです! 絶対にケロロさんを助けます」

 

「きゅくる〜!」

 

「フッ! こいつらがこう言っていると言うのに、お前の部下である俺達が脱出する等、出来んからな」

 

「そうですぅ! 軍曹さん!」

 

「拙者達は誰一人欠ける事無く、全員で帰還するでござるよ」

 

「なのは殿・・・。皆」

 

なのは達の言葉に再び眼に涙を溜めるケロロ。

 

「ゲロ! そうでありますな! 安○先生も言ってたであります! 諦めたらそこで試合終了であります! 我輩達は絶対に皆で帰るんであります!!」

 

ケロロ達の眼に再び闘志が宿る。

 

「フフフフフ! 良いですわね、感動的ですわ、でも無意味ですわ!!」

 

グランマザーが右手を挙げるのを合図に基地から大量のマズィダリーが現れる。

 

「これだけの戦力差、果たしてどうやって縮めるのかしら?」

 

(確かにこれはいくら何でもちょっと厳しいな?)

 

圧倒的な戦力差に、はやては内心冷や汗を流す。

 

(こうなったら、シグナムとヴィータのリミッターを解除するしか・・・)

 

状況を打破する為に、切り札を切ろうとするはやて。

そんな彼女を止めたのは・・・、

 

 

 

 

 

「ああ〜っ!!! そうだ!!」

 

スバルだった。

スバルは何かを思い出した様な声を上げると、ポケットの中を漁り始めた。

 

「ちょっと、どうしたのよスバル」

 

「え〜っと・・・、確かこの辺に・・・、あった!!!」

 

暫くして、スバルはポケットから、カバーのついたスイッチの様な物を取り出した。(仮面ライダーフォーゼのコズミックスイッチを思い浮かべてくださいby作者)

 

「スバルさん、何ですかそれ?」

 

スバルが取り出した物が気になったエリオがスバルに問いかける。

 

「これは小さくなる前にクルルがくれたんだ。いざと言う時にこいつを押せ、って言ってたから、きっと凄い物だよこれ!」

 

そう言いながらスバルはスイッチのカバーを下ろし、ボタンに手をかける。

 

「ちょ、ちょっと待ったスバル! それってどう見ても・・・」

 

「ポチッと!」

 

なのはの制止の声も虚しく、スバルはボタンを押してしまう。

すると、

 

 

 

 

 

パカッ

 

「ゲロ?」

 

突然、ケロロの体、即ちP(プロト)ケロロB改のお腹の星の部分が開く。

そして・・・、

 

 

 

 

 

『5』カチン

 

「え?」

 

星の部分が回転すると、そこに5の数字が現れる。

更に・・・、

 

 

 

 

 

『4』カチン

 

再び回転し、お腹の数字が4になる。

 

「ねぇ・・・、これって・・・」

 

『3』カチン

 

「まさか・・・」

 

『2』カチン

 

「退避ィィィィ!!」

 

ギロロの叫び声と共に、なのは達六課メンバーとケロロ小隊メンバー、そしてグランマザーを含めたマズィダリー達も一斉にケロロから離れる。

 

『1』カチン

 

「ゲロ〜!! ちょっ!? 皆どこ行くの〜!?」

 

突然の出来事に慌てるケロロ。

しかし、そんな彼の事などお構い無しと言わんばかりに・・・、

 

『0』カチン

 

お腹の数字は0になり、そして・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キュイィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケロロの口の中に光が満ち溢れ、次の瞬間・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大爆発が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発と共にケロロの口の中にいたなのは達は纏めて排出され・・・、

 

「フェッヒョフ・・・、フォウファフフォフェ・・・」

 

ケロロの歯が全てポロポロと落ちて・・・、

 

「あ〜〜〜〜〜〜」

 

ケロロは眼と口から煙を吹き出しながら、涙を流した。

 

「えええええ!? ちょっ!?  ケロロ君! はやてちゃん! 皆! 大丈夫ですか?」

 

突然の出来事に頭が付いていかず、慌てるシャマルを余所に・・・、

 

「クックック、ナイスタイミングだぜぇ〜」

 

クルルはまるでこの状況を予測していたとばかりに笑う。

 

「ちょっ・・・、どういう事なんですかクルル君!? 確か今回は自爆は出来ないんじゃ・・・」

 

「おいおい何言ってんだ」

 

「え?」

 

「俺は遠隔操作で自爆させる事は出来なければ、自分で自爆を決断する為のポチッと、も付いてない、とは言ったが、自爆自体が出来ないなんて一言も言ってないぜぇ〜」

 

「ええ?」

 

「あのP(プロト)ケロロB改の自爆システムを作動させる為のポチッと、は本体とは別になってて、その上、半径一メートル以内でしか機能しないって言うモンでな〜、だから発信前にスバル(似非ナッチー)に持たせといたんだよ。そしたら見事にドンピシャのタイミングで押してくれたぜぇ〜。クークックック」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

余りに陰湿なクルルの謀略にシャマルは呆然としてしまう。

 

 

斯くして、ミッドチルダで行われたケロロ軍曹の三度目のC・W(カリエス・ウォー)は、前回、前々回同様、自爆と言う結果で幕を閉じた。

 

 

 

 

 

C・W(カリエス・ウォー)から数時間後。

六課隊舎の洗面所でケロロ小隊の面々と、機動六課の面々が歯を磨いていた。

 

「ガラガラガラガラガラガラガラガラ、ペッ。いや〜、漸く元に戻ったであります」

 

元に戻った歯を鏡に写しながら、ケロロは心底安心した様に呟く。

 

「へぇ〜ケロロさん達の歯って、直ぐに生え変わるんですね」

 

「だったら最初っから爆弾で吹っ飛ばした方が早かったんじゃねぇか?」

 

「愚か者! あれは最後の手段だ。敵を一体一体撃破するのがC・W(カリエス・ウォー)の基本だ」

 

「ふ〜ん。そう言う物なんだ」

 

「あんな痛い思いはコリゴリであります。これからはちゃんと歯磨きを欠かさないであります」

 

「そうそう、それが一番だよ。ね? はやてちゃ・・・って、あれ? はやてちゃん、どうしたの?」

 

今後は歯磨きを欠かさない事を改めて誓ったケロロに同意する様に言うなのはが、ふとはやての方を見ると、はやてが何やら右の頬を抑えていた。

 

「え? ああ、うん。何やちょっと歯が痛・・・、はっ!」

 

直感的に危険を察知したはやてが後ろを向くと、そこにはケロロ達が何やら異様な気配を発していた。

 

「・・・・・・、C・W(カリエス・ウォー)でありますな?」

 

出動準備(オペレーションスタンバイ)!」

 

「今度こそやってやるですぅ!」

 

「なのはちゃんフェイトちゃん! 私これから歯医者行って来るから後の事よろしく!!」

 

「「ちょっ!? はやて(ちゃん)!?」」

 

 

 

 

 

この一件以降、機動六課に所属する局員は歯磨きを欠かす事は無くなり、後に行われた健康診断で、虫歯になった局員は0だったと言う。

また、この一件を知る者は口を揃えてこう言った。

 

 

 

 

 

『自分達には歯医者があって本当に良かった』と。

 

 

 

 

 

6月4日は虫歯予防DAY。皆も歯磨きは欠かさない様に! by作者

 

 




ケロロ小隊ミッドチルダ戦記外伝、第一話。カリエスウォー編。これにて完結です。
読んで頂きありがとうございます。

さて、突然ですが、私、マシュ・マックは今回の投稿を最後に、暫く、全ての作品の更新を停止します。
理由はもうすぐ大学の期末テストが始まるに伴い、レポート課題が複数出たため、そちらに専念させて頂きます。
尚、更新の再開はテスト終了後の夏休みに入ってからを予定しているので、早くても、8月になってからだと思います。
誠に勝手かもしれませんが、それでも構わないと言う方は、どうか首を長くしてお待ちください。
尚、サイトの方は毎日目を通すつもりなので、感想の返信はさせて頂きます。
感想誤字脱字指摘など、お待ちしています。
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