東方の世界で自由に生きる。   作:はるなが

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今回からは主人公とヒロインたちの戦闘シーンです。


第三十一話

ハウラside

 

「やっぱり主はかっこいいよ、私が惚れた時と変わらない…」

 

私は目の前の黒く大きな卵に目を向ける。

中から出てくるのはどんな奴なのだろうか。そんなことを頭に思い浮かべる。

 

段々と膨張し始め、そして卵が割れる寸前…

結界が割れず、私と周囲を囲うように広がっていく。

 

「ッ!」

 

光が目の前を覆い、何も見えなくなる。

だが数秒してその光は止み、目を開けるとそこにはさっきまでいた森ではなく……墓地が広がっていた。

 

「ここは…っ」

 

私はこの場所に見覚えがある…

 

大罪人ヴォイド。

 

かつてセントレア大陸にて40万もの命を奪い、人間が裁ける法の全てを侵し、国家をも転覆させた者。

監獄アルカトラズを崩壊させた者の1人。

 

そしてこの場所は私達がヴォイドを倒した場所だ。

 

「懐かしい…デアトート、ヴァネイト、クズ虫は元気にしているだろうか…」

 

昔を思い返していると…目の前にある卵が爆発する

 

私はそれを鎖で防ぐ。

そしてその中から現れたのは…

 

「……やっぱりか」

 

中から出てきたのは強欲の化身 バロゲイドだ。

 

体長は7mちょっと。白の体に紫と黒の棘が幾つもはえている。

そして背中には翼ではなく…獰猛な爪。

掠っただけでも致命傷になりそうだ…

 

バロゲイドはこちらに目を向け、深紅の瞳で私を見据える、

 

「久しぶりだな…盗賊」

 

口調もここにいるせいか昔のものへ変わって行っている。

バロゲイドは声をあげ容赦なく剛爪で引き裂こうとしてくる。

 

「お前はあいも変わらず…バカなままだな」

 

私は鎖で爪を拘束すし、そして上から鎖を落とす。

 

「レヒト・シュトラーフェ!」

 

青の鎖は次々にバロゲイドの体を穿く。

そして体を固定し地面に伏せさせ近づき…

 

「貴様の動きは単調すぎるんだ…」

 

私もやつの瞳に対抗するように青の瞳でバロゲイドを見据える。

バロゲイドは再び咆哮をあげ、鎖を解くとこちらに黒く赤い弾を口から放つ。

 

私はそれを的確に避け、バロゲイドへ神速の如く急接近する。

バロゲイドハそれに反応し、獰猛な剛爪を振り下ろしてくる。

 

「遅いぞ…!」

 

私は呆れつつ剛爪の7連撃を鎖でいなし、体を回し避け、体の下を滑るように移動し、鎖で後ろ足を縛る。

 

そして足をを鎖で持ち上げぶん回す。墓を壊しているが関係ない、これは幻想なのだから…

 

「ふっ!」

 

私はそのまま上へ放り投げ…

 

「シュメルツェン!」

 

落ちてくるバロゲイドの横に魔法陣を展開。そしてバロゲイドの体を横にぶっ飛ばす勢いで赤の鎖を放つ。

 

「グガアアアアア!!!!」

 

咆哮をあげながら空中で鎖を避けるように受身をとるが、5本のうちの1本に当たり、地面へ激突する。

 

辺りには轟音が響き渡り、地面にクレーターができる。

 

「私もあれから成長しているんだ…貴様如き赤子の手を捻るより簡単だ。」

 

バロゲイドは体を起き上がらせようとするが鎖と地面へ激突した威力に体が持っていなかった。

 

「ガアアア…アア…」

 

バロゲイドは声が切れかけながら意地でも起き上がる

 

そして火事場の馬鹿力というやつだろうか。

スピード、威力共に劇的に向上し、こちらへ剛爪を振り下ろしてくる。

 

「さっきまでとは大違いだな。」

 

その剛爪を横に避けるが、後ろの方で地面が削れる音がする。

衝撃が飛び、後ろの地面をも抉ったのだろう…

 

だが、まだそれじゃあ私には届かない。

 

さぁ、判決だ。

 

「ウアタイル」

 

魔法陣がバロゲイドの上に展開されその魔法陣からは広範囲かつ高威力の赤の鎖が飛び出す。

 

バロゲイドは必死に避けるが広すぎて避けきれず、剛爪で鎖を斬ろうとしても、鎖はその剛爪を豆腐のように穿く。

 

そして次々にバロゲイドの体には穴が空いて行き、その場に倒れた。

 

「まぁ、こんなものか…」

 

正直、あまり強い気はしなかった。幻想郷の皆が戦えばバロゲイドの優勢だろうが、私からすればどうてことない。

 

そしてバロゲイドが地面に吸い込まれていく。後処理はしなくていいので助かる。

 

その次に私とその周りを囲っていた結界はパリンと壊れ、墓地から森へと変わっていた。

 

そしてそのまわりには…

 

「ハウラ大丈夫!?」

 

「心配したわ…」

 

「なんだったんだこれは…」

 

「ガラス見たいね!」

 

霊夢と魔理沙、レミリアにフランがいた。

私は自然と笑みが零れ、「ふふっ」と笑ってしまった。

 

「やはり友人と言うのは素晴らしいな…ローグ」

 

別の世界で生きる仲間にそう告げる。私を救ってくれた仲間に…

 

 

「何笑ってるの!?心配したのよ!?」

 

 

「ごめんごめん!心配してくれてありがとね!」

 

私は口調を戻し霊夢に言う。

 

「それじゃあ他の人の所へ行こうか!」

 

「「「「わかった(わ)(ぜ)」」」」

 

 

いつかまた、お前たちにもあってみたいな……




はい、バロゲイドが気になる方はぜひ調べてください。
赤い方じゃなくて白と紫の方です。

簡単に言ったら狂竜化ゴア・マガラみたいな感じです。
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