奏side
「ねぇ主」
とある日の日曜日。家で本を読んでいるとハウラから突然声をかけられた。俺はどうしたのか聞き返す。するとハウラは……
「どっかお出かけしない?最近ずっと家にいるからさ」
「お出かけかぁ」
はっきり言ってしまえばこの幻想郷に行ってないところはない。
だからどこを見てもあまり特別な気にはならないな…
……そうだ!紫ちゃんに別の世界に飛ばしてもらうか!
そうすれば見た事ない景色もあり新鮮な感じがするだろう
「わかった。紫ちゃーん!」
「はいはーい!何か用かしら?」
呼んだらすぐに来てくれた。ウー〇ーイーツかな
「俺達今から別の世界に出かけたいんだ。幻想郷は何千年も見てきたし行くところがなくて…」
「なるほどね…ギルサニア帝国でもいく?」
「あぁー、また行きたいけどまだいいかな。他にはない?」
ちなみにギルサニア帝国とは、俺とハウラとラプラスが元いた世界にあるセントレア大陸にある大きな国だ。
「そうねぇ…」
紫ちゃんは少し顎に手を添えながら考え、
少しして指をピンと立てて…
「決まったわ!準備してきてちょうだい!」
妙に活き活きしながら準備を促す。
俺とハウラはそれに従って服を着替えに行く。
戻ってきて紫ちゃんにどこに行くか聞いてみたが「行ってみてからのお楽しみ♪」と言って一向に答えてくれない。
数分後にはハウラが戻ってきて、紫ちゃんはそれを確認したら横にスキマを開く。
「さぁさぁここに入ってね!」
「おっけー」
「じゃ行ってくるね〜バイバイ紫!」
「えぇ、行ってらっしゃい!」
そして俺達はスキマに入って行った……
気がつくとある町にいた。
あたりは独特の風景で、「瓦」や、「竹」が主に使われている。
幻想郷にある人里に似ているが、地面は土ではなく加工した石が使われている。
「すごいところだね…幻想郷と若干似てるけど全体的に整えられてる」
「確かに、道の脇にあるこの木も綺麗だな。」
「とりあえず移動しようか。」
俺があたりを探索しようと歩き始めると、ハウラに衣服の袖を引っ張られる。
「ねぇ……」
「ん?どうした顔赤くして」
「手…繋ご…」
周囲にはたくさんの人がいるからだろうかすごい恥ずかしがってる。
けどこの状況だけで行き交う人から「あら〜」とか、「ひゅ〜あついねぇ」とか言われてる。
それを聞いてもっと顔を赤くするハウラ。かわいい。
「わかった。繋ごうか」
俺はハウラと手を繋ぎ歩き始める。今でもハウラは少し顔を赤らめている。
いつもは手を繋ぐことなんて、なんてことないはずなんだがな…
舞台は京都です。実際にあるものが出てきます。