東方の世界で自由に生きる。   作:はるなが

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前回の続きです。次回からはまた何かしようと思ってます。


第四十七話

奏side

 

 

俺はある部屋の前に着き、ノックをする。

だが返事は帰ってこない。

 

「咲夜ー?入るよー」

 

扉を開けるとそこにはベットで寝ている咲夜の姿があった。

いつも見ているメイド服ではなく、薄い水色のモコモコした寝巻きを着ていて少し新鮮味がある。

咲夜は少し顔を赤くしながら寝息を立てていて深い眠りに着いていた。

 

「ひとまずタオルから変えるか」

 

 

俺は持ってきた冷水に浸したタオルを絞り咲夜の額に当てる。

 

「……ん。」

 

「起きちゃたか。…おはよう咲夜」

 

冷たさで目が覚めてしまったようだ。

上半身を起こし、目の焦点があってないのか少しぼーっとしている。

 

「ん…おはよう…ございます」

 

「お粥持ってきたけど食べれそうか?」

 

「……はい」

 

その言葉を聞いて俺はベットの横に椅子を置きそこに座る。

そしてお粥から少しだけ掬い、咲夜の口元へ持っていく。

 

「ふーっ、ふーっ。ほら、あーん」

 

「あー……んっ。」

 

もぐもぐと口を動かしどんどんお粥を平らげていく。

数分後にはもうお皿は空だった。

 

「よかった。食欲はあったんだね。」

 

「すいません……。手間をかけます……」

 

少しだけ悲しそうなん顔をしながらそんなことを言う咲夜。

 

「そんな落ち込まなくていいよ。したくてしてるだけだからね。」

 

そっと頭を撫でながら俺は言う。

 

「ですが……」

 

「誰にでも体調が悪くなる時だってあるから。今は安静にして休んでな。ちゃんと咲夜が寝るまでここにいるから。」

 

「…わかりました」

 

顔に少しだけ笑みを浮かべながら安心したような顔をする。

 

俺は咲夜の体をそっとベットに倒す。

枕に頭をつけたら再びタオルを額に着ける。

 

「…冷たい…」

 

「でも気持ちいいでしょ?」

 

「うん」

 

俺は咲夜の頭を撫でながら寝るのを待つ。

 

「奏……手……」

 

「おっとすまない。邪魔だったね」

 

「違う…。貸して」

 

俺は頭にハテナを浮かべながら言われた通りに左手を差し出す。

すると咲夜はその手を掴み頬擦りする。少しだけ暖かい。

 

「んん〜〜。」

 

少しドキッとしつつも咲夜のしたいようにさせて置くと、満足したのか可愛らしい寝息をたてながらすぐに寝てしまった。

 

 

「おやすみ。咲夜」

 

布団を首元まで掛け直し俺はその部屋を後にした。

 

 

 

 

食堂に着くとみんなはそれぞれで話していた。

 

「どうしたんだ。まだ食べてなかったのか?」

 

「うん!お兄ちゃんを待ってようと思って!」

 

フランは小走りで近づいてきてそう言う。

後ろでみんなも頷いているからそうなのだろう。

 

「ありがとなみんな。咲夜は大丈夫そうだったから食べようか。」

 

「良かったわ。私も何かしてあげたかったけど……」

 

「気持ちだけで十分ですよ。咲夜にも伝わってると思うから」

 

俺たちは軽い談笑を交わしつつ食事をする事にした。

作ったものは案外好評でまた作って欲しいとの事だった。

 

 

食事を終え、午後の仕事に取り掛かることに。

する事と言えば、紅魔館内の残っている部分の掃除。

洗濯物の回収。それに庭の手入れかな。

 

「よしっ!やるか!」

 

「そうね!早く終わらせましょう!」

 

 

 

 

 

〜4時間後〜

 

 

「ふいーっ!これで終わりだァ……」

 

「……。もう…無理……」

 

全ての最終チェックを済まし、レミリアから許可を貰ってやっと終わった今。

 

全てやってみて思ったが、咲夜の凄さを改めて実感した日になったわ……

もっと体調を崩しても違和感無いレベル。

 

霊夢ちゃんも疲れ果てて汚れることを気にせず、草むらに寝転んでいる。

 

「ふふ、2人ともお疲れ様。これが今日の分の報酬よ」

 

レミリアはかなり分厚い封筒を二つ手渡してくる。

霊夢ちゃんもこれにはすぐさま反応し、体をスっと起こす。

 

「え゛っ!?」

 

「うそぉ…」

 

封筒の中に入っていた金額は俺の店の月収並にあった。

まじでどっからこんなけお金が出てるんだ……

 

「とういか霊夢ちゃんはこれくらい貰ってたんじゃないの?」

 

「こんなけ多く貰ったことなんてなかったわ……」

 

「そら、いつも真面目にしてないじゃない。今日はちゃんとしてくれたから特別よ。」

 

霊夢ちゃんが面倒くさがってるのは何となく想像は着いてしまうが……

 

「兎も角、今日は助かったわ。ありがとね」

 

「いいや、これくらいは大した事ないさ。また何かあったら頼ってくれ!」

 

「頼もしいわね。霊夢もまた来なさいな」

 

「えぇ、そうするわ。今日はありがとねー!」

 

会話をし終えると俺達は紅魔館を後にした。

帰っている途中霊夢ちゃんが封筒を見てニヤニヤしてたのは微笑ましかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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