東方の世界で自由に生きる。   作:はるなが

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今回で50話ですか……かなりやりましたね。これからも楽しく書いていきます。


第五十話

奏side

 

部屋にいて少したった頃、段々と少女の顔が歪んできた。

うっすらと額に汗もかいている

 

恐らく悪夢の類だろう。もしかしたら過去のトラウマかもしれないし…。

俺にはどうすることも出来ずにただ見守るしか無かった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

段々と呼吸が荒くなり汗もどんどん出てくる。水に浸したタオルで汗を拭きつつ起きるのを待つ。

 

「はっ!……。」

 

「大丈夫?」

 

飛び起きた少女の頭を撫でながら問う。

 

「は……はい…。」

 

 

少し落ち着いてから少女は夢で見ていたことを話してくれた。

過去のことや、少女自身が何者であるか。

 

「そうだったのか…。辛かったな」

 

「はい……」

 

「そうだ。お粥作ったから食べれるなら食べようか」

 

俺は作ってきたお粥を取り出してあーんの状態にする。

少女は少し恥ずかしがっていたが根負けして食べてくれた。

 

 

「けど不思議だよな。どういうことがあったかはわかったけど、あそこにずっと立っていた理由が分からないんだからな。」

 

「私も頑張って思い出そうとしたのですが…分からなくて…」

 

「まぁその話は置いておこうか。まずはこれからどうするかだな。」

 

 

「これから……ですか」

 

「君が故郷に戻りたいなら手伝うけど。それ以外の方法でも全然いいよ?」

 

「………………。」

 

少女は長考した後に言葉を紡ぐ。

 

「わ、私を故郷に送ってくれませんか?」

 

「……あぁ、わかった。君がそれを望むなら全力で手助けしようか。その間は衣食住はこっちが負担するよ。」

 

「はい!ありがとうございます。」

 

少女は勢いよく頭を下げお礼を行ってくる。

 

「よし、これからやることは決まったから今日は夜も遅いし寝よっか。さっきまで寝ていたからすぐには寝れないと思うけど我慢してね」

 

「はい。……あの」

 

少女は俺の袖を掴み瞳で訴えかけてくる。

俺もそこまで鈍感では無いので何をして欲しいかは分かる。

 

「大丈夫、君が寝るまでここでいるよ。安心しておやすみ」

 

「ふふっ…ありがとうございます」

 

 

 

それから数十分後に少女は寝息をたて眠る。

そのことを確認したら音を立てないようにその部屋からゆっくりと出た。

 

「……うーん。」

 

 

 

時間的には深夜を少し回ったくらいか…

廊下を1人で歩きさっきのことを考える。

俺はさっき自分で言ったことに少しだけ後悔をしている。

 

「君が望むなら故郷に戻す」といったがあれで良かったのか?

生贄として捧げられた少女が再び故郷に戻るとなると両親や、里の人に何を言われるか分からない。

 

けれど一つだけ殆ど確定してるのが……少女を悲しませると言うこと。

 

 

 

リビングの前に着くと中の明かりが着いている。

扉を開け中を覗くと、さっきまで寝ていたハウラがいた。

 

「あ、主。ごめんね途中で寝ちゃって…」

 

「大丈夫だよ。そんなに疲れてた?」

 

「主が買い物に行った後に急にしたくなったから、部屋を掃除したんだ。その疲れが出ちゃったかも」

 

「通りで部屋が綺麗だったのか。」

 

我が家は常に部屋やリビング、台所など隅々まで綺麗に保っている。…………大図書館は大きすぎるからなかなか出来ないんだよ。

 

 

「それで、あの子は大丈夫そうだった?」

 

「まぁ…そうだな。あの子は過去に…………」

 

そう言い、俺は少女から聞いた過去のことをハウラに話した。

はなしいている途中、表情をゆがめたりしていた。

 

「……なるほどね。いつの時代も生贄制度は無くならないものなんだね……」

 

「残念なことにな…まぁそう言うわけだから明日からまず情報収集をしようと思うんだが…」

 

「いいけど幻想郷じゃないことは明白だよね?」

 

「確かにそうだな。大人数が住めそうなところは近くの人里しかないしな。念の為にも一応調べては見るけど……」

 

俺たちがそんな話をしていると後ろから声がした。

 

「あら、まだ寝てなかったの?」

 

後ろにはラプラスが立っていた。ちょうど大図書館から出てきたのだろう。

 

「そうだがラプラスもか。」

 

「えぇ、今研究してる魔法がいい所だったからね。…それであの子供はどうするつもり?」

 

「……見透かされてたか。明日からあの子を故郷に返すために情報収集をすることになったんだ。」

 

 

「お人好しね。…まぁそこが大好きなんだけど。私も手伝うわ」

 

「本当か!?やっぱ優しいなラプラスは。まぁけどとりあえずは寝ようか。もう深夜1時をまわってるし」

 

 

「えー私まだ眠くないー!」

 

「子供か。ほらラプラスも行こ」

 

「〜♪」

 

ラプラスはノリノリだ。魔族というのは欲に忠実らしいからな。

ハウラは少し駄々をこねつつも一緒に寝室へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか最後の方は無理矢理感があるけど許して下さい╰(‘ω’ )╯三
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