東方の世界で自由に生きる。   作:はるなが

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今思ったんですけど椿の見た目書いてないですね…すみません。
皆さんの好きな見た目でいいんですけど一応書いておきます。


名前:佐伯 椿

種族:不明

能力:不明

見た目:髪はミルクティーベージュでかなり長め。背中まではある。 目の色は薄い緑。完全に幼女。主はロリコンじゃない。ちなみに貧乳

普段の服装は白いワンピース






第五十五話

奏side

 

目の前に立つ大きな神殿は、長年手が付けられていないせいか、草や蔓があちこちに生え、巻き付いていた。

 

本来の色であろう白は、黒くくすんだ色になっている部分が多々ある。

 

俺は体の何倍もある扉を片手で開けた。

その瞬間、ドロドロとした空気が中から溢れ出る。

 

「これは…かなりの濃度の魔力だな…」

 

不快と思わせるほどその空気は奥に進むにつれその不快さを増していった。

 

「ねぇ…主ここってさこんなに広かった?」

 

ふとハウラはそんなことを口にする。

 

「…。いいやここまで広いことは絶対にないな。」

 

神殿の中は定位置に置かれた燈籠のみが光を発していた。

そしてそれもかなり奥まで…

 

「これは.....空間を操ってるわね。それもかなり手の込んだやり方だわ…」

 

ラプラスは関心しつつ腕を組見ながら辺りを見渡す。

俺はその姿を見ながらあることに気がつく。

 

「…ッ」

 

 

俺がふと目をやった先には黒い穴のようなものが幾つもあった。

壁や床に空いた穴じゃない。

空間そのものに穴が空けてある。

 

「……あぁなるほど…そういう事ね」

 

「……。」

 

 

椿はまだわかって無さそうだが、黒い穴を見た俺とハウラ、ラプラスはある程度予測ができた。

 

「なるほどって…どういうことですか?私にはさっぱり…」

 

 

 

「そうね、簡単に言うならばあの黒い穴は異世界へ繋がる道よ。証拠として穴それぞれから感じ取れる魔力の構造が違うの」

 

「異世界…ですか?」

 

「それでここは異世界へ繋がる入り口への建物って感じ?」

 

「あぁ、それで大方あってるだろうな。封印とか言ってたけどこれは封印したって言っていいのか…?」

 

 

「さぁね。それよりも…ほらあそこよ。」

 

ラプラスが1つの黒い穴に指を指す。

その黒い穴はある石像の中心に出来ており、そこから感じ取れる魔力は俺の知っているものと同じだった。

 

「ここでいても埒が明かないしな。すぐに行くか。」

 

「「わかった(よ)(わ)」」

 

「わかりました。」

 

俺は皆に気を引き締めるように言うと、その黒い穴へ入っていった。

 

 

 

 

黒い穴をくぐり抜けると目の前に広がっていたのは、石で出来た簡素な作りをした大きな部屋だった。

明かりは少なく、その明かりを放つのは祭壇の横にある2つの松明のみ。

 

 

そして、最も特徴的なのはその奥に異彩を放つ五つの彫刻。

右から赤、青、緑、白、黒の順番で作られている。

 

「ビンゴだな…ここで間違いない。」

 

「…やっぱり暗いわね。明かりが欲しいわ」

 

俺はふと椿の方へ目を向ける。

すると椿はボーッと前を見ていた。

 

「椿?大丈夫か?」

 

目の前で手を降ってみるが反応はない。

それより瞬きすらもしていない。どういうことだ?

そんなことを考えていると奥からある気配がする。

 

「……誰だ」

 

俺は目を前に向けるがそこには暗闇のせいか何見えない。声が木霊するのみ。

 

…だが、確実にいる。呼吸、空気の流れ、それらを全て見るとある人の形が映し出される。

 

人…?

 

「……。」

 

 

 

 

ハウラとラプラスは椿を守るように体制を整え前を見据える。

 

ゆっくりとゆっくりと前にいる気配の姿が明かりに照らされハッキリと見えるようになった。

 

「ぁ……」

 

その姿を見た椿は今までボーッとしていた様子から打って変わって悲鳴を上げ出す。

 

「ぁ…ああ、あああぁぁぁ…」

 

なにかに怯えるようにその場にしゃがみこみ頭を抱える。

 

「どうした!椿!」

 

しゃがみ込んだ椿の身体を掴むと小刻みに震えていることがわかった。それに許しを乞うように「ごめんなさい」と何度も呟いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶり兵器さん?」

 

そして目の前に立つ若い黒髪の女性は椿にそう語り掛ける。

 

「何を言ってるんだ…兵器?」

 

「何って…あぁそうか、貴方達は知らないのね。」

 

 

 

「この子は私たちが生み出した対人兵器なのよ。まぁ人に限らず私達に敵対するもの全てを破壊し尽くすけどね。」

 

「……」

 

 

 

「この子を作るのには苦労したのよ。人間を元にして作ってるから流し込んだ魔力に耐えられない奴らばっかりだったのよ。

まぁ、本来無理やり魔力を流し込むのは耐え難い激痛が全身に入るんだから当たり前よね」

 

 

俺たちの反応はお構い無しに女性は淡々と兵器のことについて語る。

 

 

 

「けどある1家から生贄として出された子が優秀でね。流し込んだ魔力に耐えてくれたのよ。そして出来上がったのがこの子よ。

 

 

 

そして、神と等しき力を手に入れ私の思うままに動いてくれたわ。2つの大陸は既に滅ぼしたわね。」

 

 

 

女性は平然とした様子で、まるで自慢をするかのように語る。

俺にはこいつの言っていることが分からない。

 

 

「ねぇ、あなたはなんで兵器をつくったの?」

 

 

「そりゃあ、私の叶えたい夢のためよ。………その準備として人間は皆殺しよ。そのための兵器。」

 

 

 

 

「……話は無駄ね。私はこいつを殺すわ。」

 

ラプラスは魔法陣を描きそこから黒炎を恐ろしい速さで放つ。全てを灰燼へと変える威力をもつ黒炎は地面を抉りながら女性の体に一直線で向かう。

 

 

だが…女性は懐から取り出したカプセルにその黒炎は全て飲み込まれてしまった。

少しだけラプラスの目付きが鋭くなる。

 

 

 

「まぁ、怖いわね。私が直接相手をする訳ないじゃない。

あなた達の相手は……兵器よ。さぁ、目の前の敵を殺しなさい。あなたの価値はそれだけよ」

 

 

女性が椿に語りかけると椿は光を放ちながら宙へと浮かぶ。

次第に光は大きくなっていき、目を手で覆う。

 

光がやみ、手をどけるとそこには。

 

五本の白い槍を浮かせ、背には白い翼、手には2つの尖った結晶を持つ兵器としての椿の姿があった。

 

 

 

「あなた達のことは知ってるわ。幻想郷では最強なんでしょ!!ほらオマケよ。こいつらも追加してやる!!!」

 

女性が彫刻に手を当てると、壁がひび割れ部屋だったものが崩れ落ちる。

 

 

 

 

その先に広がっていたのは、どこまでも緻密に作り上げられた巨大遺跡だった。

 

螺旋のようにねじれた建造物が奇怪に絡まり合い、茨のように入り組んだ都市を形づくっている。

その間を表裏がつかない階段が繋ぎ、そこかしこに築かれた祭壇のようなものは天を穿つ、もしくは海底に根付くようにあった。

 

 

そしてくぐもった弦楽器のような音が海を揺らし、鮫や鯨とも違う巨大な何者かが姿を現す。

 

そう、クトゥルーだ。

 

クトゥルーは再び空に叫びを上げ何者かを呼ぶような行動を取る。

 

「グガァアアアア!!!」

 

思わず俺達は耳を塞ぐがその音は塞ぐ手すらも貫通し耳に届く。

そしてそれに呼応するように大きな影が4つ上から降ってくる。

 

 

 

不意に脆い石を掻き鳴らすような不快な啼き声で君臨する

幾つもの歪な触腕をもつ無貌の神ナイアルラ。

 

それは尾にも腕にも、或いは自我をもつ蛇のようにも見える半透明の長い蔓を持ち全て融解させ全てを超越する全にして一、一にして全なる者ヨグ=ソトース。

 

全てを溶かす異焔で辺りの建造物を溶かし、海を蒸発させながら地へ降り立つ生ける炎クトゥグア。

 

地平に落ちた黒い太陽。否、それは太陽ではなく巨大な、黒く、靄のかかった球体。そこから身を出すように女性の姿をした何か。世界を齧り砕いていく最悪の化身。混沌そのもの。アザトース。

 

「あははははは!!!どう!!?生き残れるか!佐伯 奏!!」

 

それら全てがこの巨大遺跡に集結し、地獄絵図とかす。

俺は女性の挑発に乗るように紅煉を取りだし前を向く。

 

 

 

「やってやるさ。行けるだろ?これくらい!」

 

「ふふ、そうね。やってやるわ!!」

 

「うん、私もやるよ!!」

 

後ろのハウラとラプラスもやる気は十分だ。

 

 

「皆殺しよ。塵も遺さずやりなさい!!」

 

 

「「「「グガァアアアア!!!!!!」」」」

 

 

「はい……敵の殲滅を開始します。」

 

 

 

 

 




書いててなにか物足りない感じがするんですよね。


最近東方要素が少ないことに気が付きました。
弾幕ごっこの戦闘シーン書くの難しいからなあ……
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