皆さん「これおすすめ!!」みたいな料理ありますか?
ラプラスside
………………。
…………。
(ここは…?)
気がつくと私は暗闇の中で1人立っていた。
そこは上下左右共に皆無の空間。
感覚に身を任せて辺りを探索する。
(これは……)
暗闇を彷徨い、たどり着いた一つの灰色の空間。
そして私はその場所で結晶を手にしていた。
(昔の記憶…。私が子供の頃のものだ。)
その結晶から移されている映像は、私の過去の出来事だった。
まるで記憶の結晶みたい。
そこに映し出されていたのは、私の祖母が教えてくれた魔法。
既存の魔法ではなく、祖母自身の研究によって生み出されたものだ。
(領域…。)
魔力の核心を掴めた者にしか扱えない固有結界。
自身の戦闘スタイル、魔力の量•質などによって構成は異なる。
(だから領域を発動して見るまで、どういう領域かわからない。)
記憶の限り私は今拘束されて身動きが取れない状態。
だけど、その分相手との距離はゼロ距離。
確実に私の領域へ引き摺り込むことが可能だ…っ!!
やるしか無い!
パリッ
決意と同時に灰色の空間に亀裂が入り、そこから降り注ぐ光。
私はそれを目指して移動する。
女side
「まずは腕から行くか」
女の死体を目の前に、私はそう呟く。
クトゥルーが捕まえている女はさっきから何も声を発しない。
気絶したのか…それとも力の入れ具合を間違えてクトゥルーが握りつぶしたから…。
どっちにせよこいつは用済みだ。
次の標的はあの男、佐伯奏
幻想郷最強の存在を殺したらあのお方にも喜ばれることだろう。
私は、そう思いながら下準備にこの少女を解体する。
愛する奴を殺されて、解体までされたら流石に立ち直れないだろうな。
そして私が異空間から取り出した大鉈を振りかぶり、少女の腕を切り落とす瞬間…………
世界が紅く染まった。
遅れてその場で止まっていたクトゥルーが爆散。
「ッ!!!!」
周囲に血と肉が飛び散る。
私は危険を感じて、その場から距離を取った。
(なんだ………??)
降り注ぐ血肉の合間から「何か」が姿を表す。
「はははっ!またおまえか!」
そこにいたのはさっきまでクトゥルーに捕まって微動だにしなかった少女。
確かラプラスといったか。
先ほどと纏っている魔力の質が更に向上している。
そしてその総量も…。
「さっきまでとは随分様子が違うようだが…、それだけの変化じゃこいつらは倒せないぞ。」
私は脳内でナイアルラとクトゥグアに指示を送り、2体同時に動き出す。
だが……
「…………」(パチン)
ラプラスが指を鳴らすと同時にクトゥルー同様2体共が爆散。
「……てめぇ……」
何となくだが読めたな。
潰された跡をよく見たら何かに握りつぶされた様な形がついていた。
何かそこにいる。目には見えないが巨大な何かが…。
「……………」
ラプラスは黙ったまま空に浮かび上がり悠々とした格好で私を見る。
完全に舐めてるな。
「バカが」
私はアザトースに指示を下す。
アザトースはかなりの距離があったのにも関わらず、一瞬でわたしの目の前には現れる。
そしてアザトースによってその場に「擬似ブラックホール」を生成する。
生成されたブラックホールの重力は地球の重力の100億倍。
光すらも直進できず、その場には黒い丸が出現する。
「ははは!どうだ?!こいつはアザトースのとっておきだ!!目には見えないがこいつで吸い込んだら元も子もないだろ!!!」
地面をどんどんと吸い上げ、肥大化していくブラックホール。
そして目には見えない何かが吸い込まれていくのを空気の揺らぎで確信する。
「予想通りだな。どんな召喚魔法を使ったか知らないがこれで手は無くなったな。」
だけど私はすぐに気づくべきだった。
目には見えない何かが完全に吸い込まれた。
だが……
ラプラスは一切その場から動いていない事に。
今でさえ悠々と浮いてこちらを見ている。
「何でだ…。なぜ吸い込まない!!!」
私は対象外と設定しているからまだしも、
こいつが平然といるのはおかしいだろっ!!!
「チッ!!なら……」
私はヨグソトースにラプラスを殺す様に指示を出す。
それと同時にヨグソトースについているリミッターを外した。
。
その瞬間ヨグソトース本来の力が解放される。
あらゆる大地、あらゆる宇宙、あらゆる物質を超越する「最極の空虚」
時間、空間でさえもがヨグソトースの一部であるとされている
手始めにラプラスの周囲の空間を奪っ─────
「…超越神?…最極の空虚?そんな物は関係ない。」
「ここは私の領域よ。勝手な真似をするなよ外道。」
ヨグソトースの行動は、ラプラスの魔法によって遮られる。
そこに現れた巨大な嵐がヨグソトースを包み込む。
そしてすかさず追撃で黒い稲妻が降り注ぎ、次々に触腕を焼き焦がす。
「ハッ!これくらいどうって事ないだろ!!すぐに再生するどころから次々に触腕を生やして………」
再生……しないっ!!
再生するどころか一つ一つの触腕が消されていく。
「テメェ……ッ!!何しやがった!!!」
「まだわからないそこのクズムシに教えてあげるわ。ここは私の領域。」
「この空間では私の魔力は底なしになるの。それだけじゃなく質も精度も向上するのよ。おわかり?」
「アホなあなただから、クトゥルーを潰したのは召喚魔法で召喚した目に見えない精霊とでも思ってたわね。あれは全部私が風を操ってそうしたのよ?」
「…んなバカな…っ!…」
クトゥルーの大きさは私たちとは比にならない。そのデカさの奴を風で潰した?
しかもアイツらは私によって更に強度、スピード、攻撃力、体力が前の十倍はあるんだぞ!?
それを易々と潰すとかバケモンだろうが…っ!!!
「あらら、バケモノとは失礼ね」
「チッ……考えてる事も読めるか。」
「さて、そろそろ再開しましょうか。今晩の夕食はイカ焼きね。」
いかがだったでしょうか。
奏はまだ出てきませんね。向こうも頑張ってるんでそっとしておいてください。