山本五十六が守矢神社を去ってから一日がたった。その時山本五十六は人里の民宿で泊まっていた。翌日人里の民宿を後にし無縁塚のある方向に向かった。
「ここは一体何処なのだ?」と山本五十六は疑問に思った。
「おや?人間がここに居るとは珍しいね…。」とツインテで大鎌を持っている女の人が居た。「誰だお前は?」と山本五十六は警戒する。
「あぁ、私は死神だよ。名前は小野塚小町さ!」
「死神だと!?」と山本五十六は驚く。
「まぁ、死神って言ってもあんまり怖くないよ!それよりこんな所に何か用かい?」
「いや…ブラブラしていたらここに着いてな。」と山本五十六は言う。「ふーん……。あっ、そう言えば君の名前を聞いてなかったね。何て名前なんだい?」
「私は山本五十六と言うんだが……。」
「へぇ~。良い名前じゃないか!」
「ありがとう。所で君はここで何をしているのだ?」
「私かい?私はね~迷える魂をあの世に送る仕事をしてるんだよ!」
「そうなのか……。それは大変そうだな。」
「まぁ、これが私の仕事だからね!」
「しかし、この私も戦争で死ぬ運命だったとはな……。」
「人間には死が訪れる物だよ!それが早いか遅いだけの違いだよ!」
「確かにその通りかもしれないな……。」
「それよりも山本五十六さんはこれからどうするつもりだい?」
「そうだな……。ん!?」
なんとそこには軍艦が打ち捨てられているではないか!
「あれは…駆逐艦吹雪か?」とフブキと書かれていた船体を見て山本五十六は言う。「そうだったのかい?私にはただの鉄屑にしか見えなかったぞ?」と小野塚小町は言う。
「そう思うのも…無理は無いな…それにしても吹雪が幻想郷にあるとはな……。」と山本五十六は言う。
「おいおい!あんまりその中には行くな危険だぞ!」と小野塚小町は強く言う。
「元々、我々大日本帝国海軍の船だ。私が見て回っても良いだろう?」と山本五十六は言う。
「でもこれ、船なんでしょ?水の上じゃないと動かせないんじゃ?」と小野塚小町は言う。
「うむ…だが…修理は出来るはずだ。」と山本五十六は言う。
「修理の事なら河童の所に行くと良いよ!」
「河童か…早苗から聞いたな。」と山本五十六は言う。
「それなら丁度いいよ」と小野塚小町は言った。
「それじゃあ、行くぞ!」と山本五十六は言いながら河童の所に向かって歩き出した。
妖怪の山麓「ここが河童の住処か……。」と山本五十六は呟いた。
「おおっ!盟友よ会えて嬉しいよ!」と緑色の帽子を被った女の子が言う。
「君が河童なのかい?」と山本五十六は言う。「いかにも!私が河城にとりだよ!」
「にとりか……。宜しく頼むよ。」
「ところで盟友は何しに来たんだい?」
「無縁塚に私が外の世界にいた時の所縁の船があるのだが…直してもらいたいと思っていてね。」と山本五十六は言う。
「外の世界の船かい?良いよ!私の興味が湧きそうなのが出てきたぞ!」と興奮しながらにとりは言う。
「直せるのか?」
「勿論さ!私の手にかかればどんなものでも直すことが出来るんだ!」
「それは頼もしいな!」と山本五十六は言う。
「さっき外の世界って言ってたけど外来人かい?」とにとりは言う。「あぁ……。私は大日本帝国海軍の軍人だ。」と山本五十六は言う。
「ほう……。」とにとりは興味津々と言った表情で言う。
「まぁ、軍人と言っても色々とあったがな……。」と山本五十六は少し悲しげな表情を浮かべて言う。
「まぁ、そんな事は良いじゃないか!」とにとりは明るく言う。
「そうだな……。では早速取り掛かってくれるか?」と山本五十六は言う。
「了解したよ!」とにとりは元気よく返事をする。
「しかし、君の船は何処にあるんだい?」とにとりは質問する
「無縁塚にある。」と山本五十六は答える。「分かったよ!」
「それじゃあ、行ってくるよ!」とにとりは山本五十六の船を取りに行った。
数時間後「出来たよ!」とにとりが駆逐艦吹雪を持って来た。
「随分と早かったな。」と山本五十六は感心しながら言う。
「まぁね!」とにとりは自慢げに言う。
「そう言えば、その船の名前は何て名前なんだ?」とにとりは聞く。
「これは吹雪型一番艦吹雪と言ってな私が大日本帝国海軍に所属してたときにあった軍艦なんだ。」と山本五十六は言う。
「へぇ……。そうなのかい?所でこの艦は動くのかい?」とにとりは疑問に思ったことを口に出す。
「あぁ、それは問題ない。」と山本五十六は言う。
「それなら良かったよ!でも、燃料が無いみたいだけど?」とにとりは疑問に思ったことを口に出す。
「そういえば、そうだったな。」と山本五十六は項垂れる…。
「あ、貴方は…や、や、山本五十六長官!?」と赤い髪の女の子は言う。
「君は誰だね?」と山本五十六は言う。
「わ、私は岡崎夢美です。」と夢美はあわあわしながら言った。
「なるほど……。君も科学者なのだな?」
「はい!私は外の世界の未来で科学を勉強してました!」と夢美は答えた。
「未来からだと?日本の未来はどうなってるのだ?」と五十六は夢美に問う。
「私の住んでいた日本は科学技術が発展して車は水素で動き、機械が勝手に動いてくれる時代になります。」と夢美は答える。
「ほぉ……。」と山本五十六は興味深そうに言った。
「ところで、この艦を動かしたいのだがどうすれば良いかね?」と山本五十六は言う。
「えっと……石油が無いって話ですよね。それならばワルター機関で動かすのはどうでしょうか?」と夢美は言う。
「ワルター機関…ドイツが開発した過酸化水素を使った熱機関か…。」と山本五十六は言う。
「はい。それなら石炭も使わず、二酸化炭素も出さないエコロジーな船になりますよ。」と夢美は言う。「ふむ……。それなら試してみる価値はあるかもしれんな……。」と山本五十六は納得した様子で言う。
「ありがとうございます。」と夢美は頭を下げてお礼を言う。
「それじゃあ、過酸化水素が作る場所を確保しなくては…。」と山本五十六は言う。
「それなら地底なんてどうでしょうか?あそこなら過酸化水素の原料の硫酸のガスも出てますし。」と夢美は言う。「うむ……。そうだな。君の言うとおりにしよう。」と山本五十六は決断した様子で言う。
「それじゃあ一緒に行きましょうか。」と夢美は言う。
「うむ、分かった。」と山本五十六は言い、夢美と共に地底へと行くのであった。
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