ファンタジー世界に転生したからって良い事は無い 作:シラオキ様を崇めよ
真夜中の事、コンコンとドアをノックする音が聞こえる。
「こんな時間に誰でしょう?」
この建物───ラント孤児院を経営するシスターは真夜中の来訪者に少し警戒を浮かべながらドアに近付く。最近は食いっぱぐれた元軍人や稼ぎの少ない冒険者が力の弱い者達を遅い金品や食料を奪い女性を攫う等といった話も聞いている為、真夜中という如何にもな時間帯に警戒しないハズが無かった。
シスターはいざという時の武器が近くにあるのを確認してから意を決してドアを開けた。するとそこには何時もの村が月明かりに照らされている景色が広がっているだけであり、孤児院の近くに誰かいた形跡は無かった。
「───気の所為でしょうか、おや?」
シスターはドアがノックされた時に風が吹いていたのでそれで鳴ったのかと思ったが不意に視線の下の方に何かが見えたのでそれを見た。するとそこには暗くて良く見えないが子供と思われる体格の人が倒れているではないか。シスターは大慌てでその人物を背負い孤児院の治療室へと連れて行き、魔法の光でその人物を照らした。
「なんと………可哀想に」
その人物───”少女”は辛うじて顔が分かるくらいで後は全身に酷い火傷を負っていた。シスターはすぐさま回復魔法を施し、棚にある火傷に効く薬を全身に塗っていった。が、そこでシスターはある事に気付いてしまう。
「男の子………でしたか」
今この瞬間では心底どうでもいい気がするが、火傷で爛れていた少女改めて少年の肌が回復し元に戻ってくるにつれてその顔、その肌を見ても【男性の象徴である一部分】を見ない限りは少女にしか見えなかった。
「まあ、成長期が訪れる前でしょうからね」
本当に酷い怪我治してるんですよね?と少年が起きてたらツッコミそうな思考をしつつもシスターは手を休めることなく薬を塗り、魔法をかけ看病をしていったのであった。
それから1週間、少年は起きる様子が無くシスターは孤児院の経営の空いた時間や子供達が寝静まった後に少年の様子を見つつ、1週間経っても目が覚めない事に不安が募っていった。
「息は………ある。水は飲ませてはいますがこのままでは………」
死んでしまうのでは───そう思った時少年の瞼がピクリと動き、ゆっくり瞼が開いた。そしてそこから覗く綺麗な若葉色の瞳は焦点が合ってないのか少し虚ろだ。やがて虚ろな瞳にはしっかりと光が宿り辺りを見渡す。そしてその瞳はシスターを捉え
「(ニコッ)」
「あ!」
少年はシスターに微笑んでから再度意識を失ったかのように瞳を閉じた。シスターは一瞬呆気に取られたがすぐに少年の息を確認し生きているのを確認してからもう一度明日様子を見ようと治療室から出た。
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(朝だあーさーだーよー!修〇がのぼーる!おはようございまーす!!って勢いで起きようとしたのにくっそ身体が痛てぇ。目もあかねぇ…はァ!身体痛えェ!目もあかねェ!そもそも身体が動かねェ!オラこんな身体ヤダァ、オラこんな身体ヤダァ、生まれ変わるだァ!転生したなら………どうしよう。へへ、まずはチートスキルだよねうんうん。チートスキル貰って、それ使って無双して…それからハーレム作るよねうんうん。
………にしても身体が痛いっすね、お!目が開けられるよ!やったねタ〇ちゃん!!)
その時のボクは知らなかった。これが
(うっわ、知らない天井…やだ、昨日のスト〇ングゼロ1パックが悪くて入院でもした??)
異世界への転生だとは
(めっちゃ美人なシスターおるぅ!!ふぉぉぉおおおおお!!あっ興奮して頭が………)
まあ、なんだかんだ言って楽しいから良いけどね。