イナズマイレブンGO3 DASH 〜宇宙人などいない、本当の世界大会〜 作:ふぉれスノ
それでは、どうぞ。
『…これより日本代表となる、新生イナズマジャパンを発表する!』
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スタジアムにいる観客、選手、テレビで中継を見ている人、みなが固唾を飲んでモニターを見つめた。一人ずつ選手のデータが表示されると同時に黒岩が名前を読み上げる。
『雷門中学、
同じく雷門中学、
同じく雷門中学、
同じく雷門中学、
新雲学園、
チームゼロ、
ドラゴンリンク、および聖堂山中学、
同じくドラゴンリンク、および聖堂山中学、
聖堂山中学、
白恋中学、
同じく白恋中学、
木戸川清修中学、
帝国学園、
海王学園、
月山国光中学、
「…。」
『最後にキャプテン…
『…以上、16名だ。』
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「…天馬、日本代表のキャプテンなんてすごいよ!おめでとう…」
信助はイナズマジャパンのキャプテンに選ばれた天馬を祝福するが、自身の名前が呼ばれなかったことへの悔しさが隠しきれていない様子。
「信助…。うん!俺、頑張るよ…!」
「瞬木隼人…井吹宗正…。聞いたことがない名前だな。」
「ええ。俺も初めて耳にしました。」
一方、剣城と神童は聞き覚えのない選手について話している。
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選ばれた16名の選手が舞台の下に整列した。
『みなさん、ご覧ください!これが日本の誇る、新生イナズマジャパンです!!』
「俺たちが…イナズマジャパン…」
今この瞬間、新生イナズマジャパンが世界に向けて始動した 。
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ホーリーロードスタジアム・控え室
「天馬、また君とサッカーできるなんて嬉しいよ!」
「太陽…ああ!俺もだ!」
控室にやってきた雨宮は天馬を見つけると、真っ先に駆け寄り声をかける。
「やったな、神童…!」
「ああ…!」
神童と霧野は言葉を交わし、互いに腕をぶつけ喜びを共有し合う。
「仲間になったからといってお前に負けるつもりはないぞ…剣城。」
「ふっ、望むところだ。」
白竜はベンチに座り込む剣城に向かって宣戦布告すると、剣城は口角を上げて応える。再会を喜ぶ者、喜びを噛み締める者、興奮するほど喜ぶ者、他人の顔を伺っている者…それぞれの想いを持つ中、控室の扉が開く。
「全員揃ったようだな。では改めて、私が監督の黒岩流星だ。」
黒岩が改めて自己紹介をすると、背後からもう一人の男性が姿を現す。
「そして、コーチの久遠道也だ。よろしく頼む。」
『よろしくお願いします!』
「ここからはコーチの私から伝えることがある。よく聞け。」
久遠は手元のバインダーを開き、集まった選手に向けて話し始める。
「まずはイナズマジャパンのマネージャーを紹介する。入ってくれ。」
控室のドアが開き、ジャージ姿の3人が入ってきた。
「空野葵です!みなさん、よろしくお願いします!」
「葵!?選ばれてたんなら言ってよ!」
「私だってさっき聞いたばっかりなのよ!ね、茜さん?」
「…うん。あ、私、山菜茜。よろしくお願いします…」
「おい茜!緊張してんのかぁ?あ、私は瀬戸水鳥だ!よろしく頼むぜ!」
「今回はこの3人にマネージャーを任せることになった。このあとマネージャーからユニフォームを受け取ってくれ。」
「では、1人ずつ呼んでいきまーす!」
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「これがイナズマジャパンのユニフォーム…!」
「なんか、やっと実感が湧いてきた気がするね!」
ユニフォームを受け取った天馬と雨宮は互いにユニフォームを見せ合いながら談笑している。
「19番…」
一方、ユニフォームを受け取った白竜はその背番号を見つめながら落胆していた。
「白竜、そんなに落ち込んでどうした。」
「剣城…お前、背番号は何番だったん…!何っ!!お前か!俺から10番を奪ったのは!!」
剣城の背番号を見た白竜は立ち上がり、声を上げる。
「別に、お前から奪ったわけじゃないぞ…」
「…ふっ、まあ今回は仕方ない。認めてやろう。」
「なにをだ…」
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「そして最後に。早速だが、明日からアジア予選へ向けて合宿を行う。場所はお台場スポーツセンター。詳細は後で連絡する。」
「早速合宿か…。」
「では、本日はここで解散とする。明日の集合、遅れないように。」
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皆が解散する中、雷門中のメンバーは久遠の元に集まっていた。
「久遠監督…いや、久遠コーチ!お久しぶりです!」
「神童、久しぶりだな。お前たちの活躍は聞いている。サッカーの未来を守ったんだってな。よくやった。」
「霧野先輩、久遠“監督“って…?」
久遠と面識のない狩屋は、久遠と神童が話している様子を見て霧野に尋ねる。
「久遠コーチはお前が転校してくる前、雷門の監督だったんだ。」
「へぇ〜。」
「一度雷門へ戻ろう。みんなが待ってる。」
「ああ、そうだな。」
神童は皆に声をかけ、5人で雷門中へ向かう。
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雷門中サッカー棟・エントランス
「天馬、神童、剣城、霧野、狩屋。改めておめでとう!!」
『おめでとう(ございます)(ダド)!!』
「三国さん、みんな…」
「すごいよ狩屋くん!!」
「なんでお前が一番興奮してるんだよ…」
「みなさん、俺たちの分まで頑張ってくださいね!」
「ちゅーか雷門から5人も選ばれるなんて、さすがHR優勝校だね。」
影山、速水、浜野が5人に向けて声援を送っていると、青山は疑問を口にする。
「他のメンバーもHRで活躍した選手ばかりだったけど、何人か無名の選手もいなかったか?」
「海王学園の瞬木隼人と月山国光の井吹宗正だね。HR時点ではまだ選手登録されていなかったらしい。」
一乃は自身のノートパソコンで最新の記事を見ながら答える。
「一乃、調べるの早すぎるド。」
「あれ?そういえば錦先輩は?」
「錦ならもう空港に向かったぞ。」
サッカー棟に錦の姿がないことに気づいた天馬が尋ねると、倉間が答える。
「え!イタリアに発つのって今日でしたっけ!?」
「最後に会って話したかったが、仕方ないか…」
そんな中、信助は部屋の隅のベンチに座って不服そうにしていた。
「…。」
「代表には追加メンバー選考もあるそうだ。俺たち3年生にとっては終わりだが、お前らはまだまだチャンスはある!諦めるな!」
「車田さん…」
今大会のルールとして15歳以下であることがメンバーの条件となっているが、日本サッカー協会は『次世代の育成』として14歳以下をメンバーの選考基準とした。雷門では三国、天城、車田がメンバー選考基準から外れた。
「そうだよ信助!まだチャンスはあるって!!」
「天馬は選ばれたからそんなこと言えるんでしょ!僕の気持ちもわからないくせに!!」
信助は天馬に向けて声を上げると、走ってサッカー棟を出て行ってしまった。
「信助!!…俺、追ってきます!」
「待て天馬!」
「でも!」
「今は1人にしてやれ。信助にも少し頭を冷やす時間があった方がいいだろう。」
「三国先輩…」
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一方、稲妻空港では2人の男が新聞を見て話している。
「お!でっかく載っとるのぉ!」
『世界へ羽ばたけ!新生イナズマジャパン、始動!!』
新聞に大きく書かれた文字には、日本中の人々の期待が込められていた。
「こんなに大きく載るなんて、やはり注目されてるんだな。」
「当たり前ぜよ!なにせわしと一緒に未来を守ったメンバーがいるじゃきに!」
『稲妻航空110便ミラノ行き、まもなく出発いたします。まだご搭乗されていないお客様は、お急ぎください。』
「師匠!急ぐぜよ!」
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「ただいまー!!」
雷門中で解散した後、天馬は木枯らし荘に帰ってきた。
「あら天馬、おかえりなさい。」
「天馬!テレビ見てたよ!イナズマジャパンのキャプテンなんてすごいじゃん!おめでとう!」
「あ、木暮さん!ありがとう!」
木枯らし荘1階のソファーで寛いでいた木暮は天馬に祝福の言葉を贈る。
「まさか、あの天馬が俺の後を継ぐなんてね〜。」
「あ、そういえば木暮さんもイナズマジャパンだったっけ?」
「そういえばってなんだよ!俺だって立派なイナズマジャパンだったんだぞ!」
「木暮くん、天馬への自慢話は散々やってたでしょ。天馬、洗濯物あったらすぐ出しちゃって。」
「ありがとう、秋ネエ。」
天馬はバッグの中から洗濯物を取り出すと、その中にある雷門のユニフォームを見てつぶやく。
「このユニフォームを着てサッカーするのも一旦終わりか…」
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『それと、これがあなたたちのユニフォームね。』
『これって、ファーストチームのユニフォーム?』
音無からユニフォームを受け取った天馬は、そのユニフォームの色を見て尋ねる。
『本来は、セカンドから始めてもらうんだけど、みんなこの前のことで辞めちゃったからな。』
『いいんですか?』
『だからって、ファーストと認めたわけじゃないからな。』
『はい!頑張ります!!…ファーストチームのユニフォームかぁ…!』
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天馬は初めて雷門のユニフォームをもらった時のことを思い出す。
「懐かしいな…あの時は信助と一緒に受け取って……あ!信助!!」
「信助くんがどうかしたの?」
「さっき少し喧嘩しちゃって…あ、秋ネエ、洗濯物よろしく!」
「わかったわ。夕飯までには帰ってくるのよ!」
「わかってる!いってきます!」
天馬は秋に洗濯物を渡し、靴を履いて外に飛び出す。
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『ごめんなさいね〜、信助ったらまだ帰ってきてないのよ〜。』
「そうですか、わざわざありがとうございます!」
『そういえば天馬くん、世界大会、頑張ってね!信助と一緒に応援するわ!!』
「あ、ありがとうございます!失礼します。」
天馬は信助の家を訪ねたが、信助はまだ帰ってきていない様子。
「信助、どこ行ったんだろ…」
「はぁぁぁぁ!!『護星神タイタニアス』!!アームド!!」
天馬が諦めて木枯らしそうに帰ろうとした時、鉄塔広場の方から声が聞こえる。
「…この声!!」
信助の声を聞いて鉄塔広場にやってきた天馬は、木にぶら下げたタイヤを使って特訓をしている信助の姿を見つける。
「あ!しんす…」
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『待て天馬!』
『でも!』
『今は1人にしてやれ。信助にも少し頭を冷やす時間があった方がいいだろう。』
『三国先輩…』
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先ほどの三国の言葉を思い出した天馬は思いとどまり、声をかけずにその場を後にする。
「『ぶっとびパンチ』!!」
「頑張れ…信助…!」
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数日前。サッカー協会・会長室。
「どうだ、何かわかったか?」
「いや、すべてのデータにロックがかかっている。」
「そう簡単に証拠は掴ませないってことか…。」
「それじゃ、見に行ってみるしかなさそうだな!」
「お前、本気で言ってるのか?」
「何事もやってみなくちゃわからない、だろ?」
「でも円堂、代表のコーチはどうするんだ?」
「それならもう久遠監督に頼んである。」
「まさか最初から見に行くつもりだったのか?」
「ま、そんなとこだな!お前たちも来てくれるだろ?豪炎寺、鬼道。」
「まったく…」
「ついていかないとでも?」
「そうと決まれば出発だ!」
イナズマジャパン
No.1 千宮路大和 GK 聖堂山 2年
No.2 護巻徹郎 DF 聖堂山 2年
No.3 霧野蘭丸 DF 雷門 2年
No.4 龍崎皇児 DF 帝国 2年
No.6 貴志部大河 MF 木戸川 2年
No.7 雪村豹牙 FW 白恋 2年
No.8 松風天馬 MF 雷門 1年
No.9 神童拓人 MF 雷門 2年
No.10 剣城京介 FW 雷門 1年
No.11 瞬木隼人 FW 海王 2年
No.12 井吹宗正 GK 月山 2年
No.13 真狩銀次郎 DF 白恋 1年
No.14 黒裂真命 MF 聖堂山 2年
No.15 狩屋マサキ DF 雷門 1年
No.18 雨宮太陽 FW 新雲 1年
No.19 白竜 FW ゼロ 1年
監督:黒岩流星 コーチ:久遠道也
マネージャー:空野葵、山菜茜、瀬戸水鳥
私の独断と偏見で選んだ16人です。このメンバーで物語を進めていきます。