イナズマイレブンGO3 DASH 〜宇宙人などいない、本当の世界大会〜   作:ふぉれスノ

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最近、イナイレ3の極限育成を始めようと準備を整えているところです。
某ゲーム実況者の方のおかげもあってか、イナイレ再ブームっぽい流れきてますね。
公式さん!この流れに乗って新作出しましょう!


第3話「合宿」

 日本代表イナズマジャパンの発表の次の日。天馬は合宿所であるお台場に向かうため、早朝に出発しようとしていた。

 

「まだ早いし秋ネエも起きていないか…」

 

 天馬は振り返ると、小屋で気持ちよさそうに眠っているサスケの方に歩み寄り、優しく頭を撫でる。

 

「サスケ、行ってくるよ。」

 

 天馬は立ち上がると、木枯らし荘の方を向き大きく深呼吸をする。

 

「行ってきます…!!」

 

 覚悟を決めた天馬は、振り返らずに河川敷駅へ駆けていく。

 

   お台場スポーツセンター   

 

 日本代表を乗せたバスが合宿所のあるお台場スポーツセンターに到着した。

 

「一番乗り〜!!ここが合宿の場所!」

 

「おい天馬、降りるのの邪魔だぞ。」

 

「すみません神童センパイ…」

 

 天馬、神童と続き、選手が次々とバスから降りてくる。

 

「お台場スポーツセンターか…」

 

「なかなかに綺麗な所だな〜!」

 

「こんなに海が近いなんて…」

 

 黒裂は、一面に広がる大海原を見て心奪われている。

 

「黒裂は海行ったことないのか?」

 

「ああ、聖堂山中は山奥にある学校だからね。」

 

「あそこの道通るの大変なんだぜ?」

 

 黒裂と龍崎の会話を聞いていた千宮路がバスから出てくると、黒裂の言葉を補う。

 

「あれ?黒裂さんと千宮路さんって同じ学校でしたっけ?」

 

「ああ、ちなみに俺も同じ聖堂山中だ。」

 

「護巻さんも!?」

 

 HR決勝戦「雷門vs聖堂山」の試合、前半は黒裂率いる聖堂山中サッカー部が出場していたが、後半からは千宮路率いるフィフスセクターのチーム「ドラゴンリンク」が出場した。別のチームではあるが、ドラゴンリンクの選手たちも聖堂山中の生徒である。HR終了後はドラゴンリンクのメンバーたちも聖堂山中学サッカー部として黒裂たちと共にサッカーをしていた。

 

「じゃあ決勝戦の時も3人は面識があったってことか?」

 

「いや、聖堂山中はなかなかに大きい学校だから同じ学年でも全員と面識があるわけじゃないんだ。」

 

「俺も驚いたよ。同じ学校にあんなにすごい選手がたくさんいたなんて。」

 

「そうだったのか…」

 

****

 

「あ!あなたが瞬木さんですよね?」

 

「そ、そうだけど…」

 

「俺、松風天馬です!よろしくお願いします!」

 

 天馬はバスから出てくる瞬木を見つけると、早速自己紹介をする。

 

「あ…敬語じゃなくていいよ。年下に敬語で話されるのはあまり好きじゃないんだ。」

 

「そ、そっか。じゃあ…よろしく!瞬木!」

 

「あ、ああ…よろしく。」

 

 2人は握手して挨拶を交わす。

 

「HRで海王学園と対戦した時はいなかったはずだが、新入部員か?」

 

「ま、まあそんなとこ…」

 

 データのない瞬木に目を光らせていた神童は瞬木に尋ねると、瞬木は少し焦ったように答える。

 

「…。」

 

****

 

   ミーティングルーム   

 

 自室に荷物を置いたメンバーたちはミーティングルームに集められ、合宿の初めのミーティングが行われていた。

 

「ではこれから、合宿中のルールを説明する。違反が続くものは代表を除名される。よく聞いておけ。」

 

「ひぃ〜、厳し〜」

 

「狩屋、お前はよく聞いておいた方がいいぞ。」

 

「は〜い。」

 

****

 

「次に、改めて大会のルールを確認する。ではマネージャー、よろしく。」

 

 モニターに映像が映し出され、葵、茜、水鳥が説明する。

 

「今回のFFI、フットボールフロンティアインターナショナルは全世界5つのエリアに別れて予選を行い、それから本戦にてグループリーグ、決勝トーナメントを行うという流れになっています。」

 

 モニターには世界地図が映し出され、説明に応じたアニメーションが動く。

 

「日本が参加するのはアジア・オセアニア予選。全8ヶ国でトーナメントをして、優勝した1ヶ国が本戦に進める。」

 

「たった1ヶ国!?」

 

 山菜の説明を静かに聞いていた貴志部は、アジアの本戦出場枠を聞いて思わず声を上げてしまう。

 

「おそらく、強豪国の多いヨーロッパや南米の枠が優先されているんだろう。」

 

「ちっ、アジアは弱いってか。舐められたものだな。」

 

 黒裂の推測を聞いた白竜は腕を組みながら舌打ちをする。

 

「試合のルールについてだが、化身は使用可能。もちろん化身アームドもだ。だが許可されているのはそれだけ。つまりミキシマックスは禁止ってことだ。」

 

「クロノストームの力は使えないってことか…」

 

「ミキシマックスは他人から力を借りているわけだし、自身の能力ではないからね。」

 

「ま、言っても該当するのは天馬、剣城、神童、霧野、太陽だけだし、あまり気にすることないだろ。」

 

「化身…」

 

 大会の説明が続く中、狩屋は一人考え込んでいた。つぶやく狩屋の様子を見た霧野は狩屋に尋ねる。

 

「ん?狩屋、何か言ったか?」

 

「…!いえ、何も…」

 

 久遠とマネージャーからの説明が終わり、それぞれの部屋へ戻っている中、千宮路は自室とは別方向へ向かおうとしていた。

 

「千宮路。どこへ行く?」

 

「神童…。少し井吹宗正と話そうと思ってな。」

 

「俺もあいつの事は気になっていた。俺もいいか。」

 

「ああ、構わん。」

 

****

 

「井吹、少しいいか。」

 

 井吹の部屋に到着した神童と千宮路は扉の前で井吹を呼ぶと、自動扉が開き中から井吹が顔をのぞかす。

 

「なんだ?」

 

「お前が井吹か。」

 

「どれほどの者かは知らないが、正GKの座は渡さないぞ。」

 

「おいおい、いきなり自己紹介も無しに2人で詰め寄るなよ…」

 

 突然押しかけられた上、いきなり詰め寄る二人に井吹は困惑している様子。

 

「それはすまない。神童拓人だ。」

 

「千宮路大和だ。よろしく頼む。」

 

「俺は井吹宗正だ。」

 

 名乗る神童と千宮路に井吹も自己紹介で返す。

 

「井吹、俺はお前に負けるつもりはない。」

 

「あ?それ言うためだけにわざわざ訪ねてきたのか?他に用事がないなら戻るぞ。じゃあな。」

 

 井吹は千宮路を相手にせず、たちまち自室へ戻ってしまった。

 

「な…!?…掴みどころのないやつだな。」

 

「まあいずれわかってくるだろ。」

 

「午後から早速練習だ。俺達も戻ろう。」

 

「そうだな。」

 

****

 

   お台場・シーサイドスタジアム   

 

 ユニフォームに着替えた選手たちは宿舎から少し離れたところにあるスタジアムに集められた。全員集まったことを確認した黒岩は、早速最初の練習メニューについて説明する。

 

「今日の練習は8対8に別れて紅白戦を行ってもらう。連携技は禁止だ。」

 

「紅白戦・・・?まだお互いのことを知れていないのにか・・・」

 

「だからこそじゃない?俺たち同士はもちろん、監督もそれぞれの個性を見たいんじゃないかな。」

 

「チーム分けを発表しまーす!」

 

 空野はそれぞれのチームのフォーメーションが移されたタブレットを提示し、瀬戸と山菜はそれぞれの色のゼッケンを配る。

 

Aチーム

FW  雪村  瞬木

MF 雨宮 松風 貴志部

DF  霧野  真狩

GK    千宮路

 

Bチーム

FW  剣城  白竜

MF 龍崎 神童 黒裂

DF  狩屋  護巻

GK    井吹

 

「行くぞ、剣城。」

 

「ああ。」

 

 Bチームの剣城と白竜のキックオフで紅白戦が始まった。早速剣城がドリブルでAチームのFW・MF陣を華麗に抜き去る。

 

「行かせるか!」

 

 霧野がその行く手を阻むが、アイコンタクトで白竜に合図を送りワンツーであっという間にゴール前へ。

 

「すごい、彼ら、まるで考えていることがわかってるみたいだ…」

 

「剣城と白竜はゴッドエデンのシード養成施設で共に特訓していたからな。互いのプレーを知り尽くしているのだろう」

 

「行くぞ!『デビルバースト(G2)』!!でぇぃぃぃりゃぁぁ!!」

 

 闇のオーラを纏った剣城のシュートが千宮路を襲う。

 

「『グラビティポイント』!!」

 

 千宮路は必殺技を使ってがっちりシュートを受け止めてみせた。

 

「ナイスセーブ!千宮路!」

 

「行け!霧野!」

 

 千宮路は霧野にボールを預けリスタート。

 

「霧野さん!こっちです!!」

 

「太陽!!」

 

 霧野からボールを受け取った雨宮が敵陣に切り込んで行く。

 

「行かせるかよ!!」

 

「『スパークエッジドリブル』!!」

 

「何!?」

 

 止めに入った護巻を諸共せず抜き去る雨宮。だが、続けて狩屋が止めにかかる。

 

「『ハンターズネットV2』!はあ!!」

 

「なかなかやるね。」

 

「神童センパイ!」

 

「白竜!」

 

 狩屋がカットしたボールは神童へ、神童から白竜へボールが渡る。

 

「本気で行くぞ!来い!『聖獣シャイニングドラゴン』!!」

 

「そっちがその気なら!『賢王キングバーン』!!」

 

「化身対決か!」

 

 白竜と千宮路が共に化身を発動させた。

 

「『ホワイトブレス』!はぁぁぁぁ!!」

 

「『キングファイア』!!ぐ、ぐぁぁぁぁ!」

 

 0-1

 

「す、すごい…」

 

「これが、世界と戦う日本代表…」

 

 白竜のシュートが決まり、Bチームが先制。試合の様子をベンチから見ていた空野と瀬戸は凄まじいプレイスピードに圧倒されている。

 

「早速飛ばしたな、白竜。」

 

「紅白戦だからといって手を抜くわけには行かないだろう。」

 

****

 

 白竜に先制点を許したAチームからのリスタート。

 

「行くぞ!」

 

 バックパスを受けた天馬が敵陣に深く切り込む。

 

「行かせるかよ!『ハンターズネットV2』!」

 

「負けるもんか!『風穴ドライブ』!!」

 

「しまった!」

 

 必殺技同士の対決は天馬に軍配が上がった。

 

「天馬、いつの間にあんな技を!」

 

「やるじゃねぇか!行けー!天馬ー!」

 

「瞬木!」

 

「おう!あ、あれ?」

 

 天馬は瞬木にスルーパス。が、瞬木はボールを追いかけたまま、追い抜いてしまった。

 

「ドンマイドンマイ!誰にだってミスはあるさ。」

 

「あ、ああ。」

 

****

 

「もらった!!」

 

 龍崎のスローインを雪村がカット。そのままシュート体制に入る。

 

「吹き荒れろ!『エターナルブリザード V3』!!」

 

 凄まじいパワーのシュートがGKの井吹に向かう。

 

「見せてもらおうか、お前の実力を。」

 

「止めてやる!うぉぉぉぉ!!!!」

 

 井吹は必殺技も使わず雪村のシュートを両手で受け止めた。

 

「何!?」

 

「ほう、なかなかやるな。」

 

 シュートを見事に止めた井吹を見て千宮路は腕を組みながらそうつぶやく。だが、井吹は突然ボールを地面にバウンドさせ始めた。

 

「来いよ!取ってみな!」

 

「「「「!?!?!?!?」」」」

 

 そのままペナルティエリア外までドリブル。当然ハンドだ。

 

「おい、ふざけてるのか!!!」

 

「あ?いつも通りにやっただけだが、そういやこれはサッカーだったなぁ。」

 

「なんだと…!?」

 

「監督!これはどういうことですか!!他にも優秀なGKは沢山います!なぜあいつが日本代表なんですか!」

 

「私が井吹宗正を日本代表に選んだ。ただそれだけだ。」

 

「くっ!」

 

「一旦落ち着け、神童。」

 

「あ、ああ。」

 

 井吹のプレイを見て困惑と怒りの混じった感情をあらわにする神童を、霧野は慌てて落ち着かせる。

 

「今日の練習はここまでだ。ここからは自主練習とする。」

 

 黒岩は練習終了の指示を出し、すぐさまスタジアムを後にする。

 

****

 

 紅白戦だけでは物足りないメンバーはスタジアムに残り自主練習をしていた。他のメンバーがそれぞれランニングやストレッチをする中、天馬は瞬木に声をかける。

 

「瞬木、一緒にパス練習しないか?」

 

「キャプテン…うん、いいよ。」

 

「行くよ、それっ!」

 

「あ…」

 

 瞬木はボールを蹴ろうとしたが空振りしてしまった。

 

「瞬木、さっきから調子でも悪いの?」

 

「いや、そういう訳じゃないんだけど。なにせサッカーちゃんとやったの初めてだからさ。」

 

「え、初めてって…?」

 

 瞬木隼人。彼は陸上部に所属しており、超速と呼ばれるほどの瞬足の持ち主。だが、サッカーの経験は無い。

 

****

 

 練習終了後、キーパーグローブを外してスタジアムを出ようとする井吹に、神童は怒鳴り声とも聞こえる声をかける。

 

「おい、井吹。さっきのはどういうことだ!」

 

「あ?いつもの癖が出ちまっただけだ。今度からは気をつけるからよ、そう怒んなって。」

 

「何…?いつもの癖だと…?」

 

「サッカーっつってもGKなら手を使える。俺にもってこいのポジションじゃねーか。」

 

 井吹宗正。彼は、全国クラスの実力を持ったバスケットボール選手。もちろん、サッカーの経験はない。

 

「これは…どういうことだ…」

 

「異変に気づき始めたようだな…」

 

****

 

   ヨーロッパのとある雪国   

 

「はあ!!」

 

 ボールを持つ少年は2人のディフェンスをもろともせず凄まじいスピードのドリブルで抜き去る。

 

「さすが、速いなカール。」

 

「へへっ!やっぱりここの風はいい匂いだ!」

 

「風の匂い?何言ってんだお前。」

 

「そろそろ休憩の時間にしよう。」

 

 ベンチに座っていた中年の男性が、グラウンドの選手たちに合図を出す。1人の少年は中年の男性に駆け寄り、前のめりになりながら尋ねる。

 

「ねぇ父さん、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天馬とはいつサッカーできるの?」

 

「そう焦るな。もうすぐ世界への扉は開く。それまでは特訓だ!」

 

 天馬の名を呼ぶ少年と、父さんと呼ばれた男性はそよ風の吹く空を見上げる。




ミキシマックスの件で明言されていましたが、今作はアニメ世界線の続編です。なので諸葛孔明とミキシマックスをしてクロノストームのメンバーになったのは太陽です。白竜はミキシマックスできません。そして、今のところ関与させる予定はありませんが、円堂の奥さんは夏未です。笑

それと、一つ読者の方の意見をいただきたいことがあります。それは、
セリフの「」の前に発言者の名前を書くか否か、です。
(例:天馬「まだ早いし秋ネエも起きてないか…」)
基本的に小説では書かないことがほとんどだと思うのですが、なにせイナズマイレブンは一度に関与する人物が多いので誰が話しているか分かり易い方がいいかなと。
ぜひご意見お聞かせください。よろしくお願いします。
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