イナズマイレブンGO3 DASH 〜宇宙人などいない、本当の世界大会〜   作:ふぉれスノ

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約7ヶ月の期間が空いた投稿となってしまいました。大変申し訳ございません。
活動報告でお伝えした通り、ある程度のストックを溜めてからの再開を決めておりました。
現在、7話程度のストックが完成しています。これからは執筆ペースと相談しながら少しずつ投稿する予定ですので、ぜひ楽しんでいただければなと思います。

また、投稿が空いた期間に1〜5話の修正や一部の物語の変更を行いました。もしよろしければ1〜5話を読み返してから今回の6話をお読みいただけると、より楽しめると思います。


第6話「日本の初陣」

『両チームスターティングメンバーの準備が整いました!いよいよ、キックオフです!!』

 

 FFIV2アジア予選開幕戦、1回戦第1試合、日本代表イナズマジャパンvs韓国代表ファイアードラゴンの試合が始まろうとしていた。

 

『ピーッ!!』

 

 ファイアードラゴンボールで試合開始。MFのピョン・ミンソがドリブルで運ぶ。

 

「ディフェンス!!」

 

 神童の号令でイナズマジャパンのMF・DF陣がディフェンスの体制に入る。

 

「行かせるか!!」

 

 止めに入ったのは黒裂。だが、ピョンミンは必殺技の体制。格闘技のように構えボールに強烈なバックスピンをかけると、ボールに着火。そのまま黒裂の元へ近づくと激しく爆発。

 

「『導火線』!!」

 

『韓国のピョン!黒裂を抜き去ったー!!』

 

 黒裂を抜いたピョンはFWのリ・チュンユンにパス。

 

「霧野!」

 

「ああ!」

 

 護巻は霧野に合図を送り、チュンユンにスライディング。チュンユンは軽々とジャンプで護巻をかわした。

 

「その程度か!」

 

「これならどうだ!」

 

「何!?」

 

 護巻のスライディングはかわされたものの、あらかじめ合図を受けた霧野のスライディングにチュンユンは反応できず日本がボールを奪った。

 

『日本の護巻と霧野!見事な連携で韓国の攻撃を完封!!日本の反撃だ!』

 

「早速行くぞ!『神のタクトFI(ファイアイリュージョン)』!!」

 

 まるで指揮者のような神童の手振りと共に、炎をまとった光が選手間をつなぐ。

 

「天馬に回せ!」

 

「ああ!天馬!」

 

 霧野はトップ下の天馬へロングパス。そのままドリブルで持ち込む。

 

「行くぞ!『風穴ドライブ』!!」

 

『松風、韓国DFを抜き去りあっという間にGKと1対1!』

 

「来い!」

 

 シュートに備え必殺技の体制に入る韓国GKナム・ドヒョンだが、天馬はバックパス。パスの先に先回りしていた剣城はそのままヒールでボールを蹴り上げ、紫色のオーラを纏ったボールをオーバーヘッドキック。

 

「『デスドロップ(G4)』!!」

 

 シュートの先にはバックパスをした天馬が。

デスドロップのパワーを持ったボールを全速力で追いかけ、ブーストと共に力強くシュート。

 

「『爆 マッハウィンド』!!」

 

『おっと!!日本はここで剣城と松風のシュートチェイン!』

 

 不意を着かれたが、何とか必殺技を発動するドヒョン。着火した両手でシュートに連続で張り手を繰り返す。

 

「『大爆発張り手』!!は!は!は!は!は!はいぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 張り手で勢いを消されたボールは爆発を起こし、剣城と天馬の渾身のシュートは弾かれタッチラインを割った。

 

「ナイスシュートだ。天馬、剣城。」

 

「手強い相手だがこちらの攻撃が通用しないわけではない。続けていこう。」

 

「「「はい(ああ)。」」」

 

****

 

「さすがジャパンの選手たち、素晴らしい組織力です。しかし私たちの力を舐めてもらっては困ります。」

 

 韓国の監督チャンスウはその温厚な細い目を見開くと、MFとDFの選手達にアイコンタクトを送る。韓国の選手たちはニヤリと口角を上げる。

 

「…了解。」

 

****

 

『さあ、日本のスローインから再開です。』

 

「真狩!」

 

 神童はスローインでオーバーラップしてきた真狩の足元にパス。

 

「今だ!」

 

 しかしボールを受けた真狩は韓国のMF3人の素早いプレスで囲まれてしまう。

 

「FWにパスを出させない作戦か!」

 

 パスコースを完全に塞がれた真狩だが、僅かに空いたスペースに向けてシュートの体制。右足でボールを擦るように蹴ると、ボールは三つに分裂。真狩が雄叫びを上げると、分裂したボールは一箇所に集まる。

 

「ここだ!『ウルフレジェンド』!!」

 

「『ウルフレジェンド』だって!?真狩のやつ、いつの間に吹雪先輩の技を…」

 

 真狩の強烈なシュートは弧を描きながらゴールに向かっていく。

 

『真狩、ハーフラインからの超ロングシュート!!韓国、これに対応できるか!?』

 

 しかし、シュートコースには韓国DFペ・ジョンホが先回りして必殺技の構え。

 

「『じばしりかえん』!!」

 

 真狩のシュートに対し必殺技でシュートブロックを発動すると、みるみるボールの勢いが消えゴールに届く頃にはGKが軽々キャッチできるほどの威力になってしまった。

 

「今のプレス、シュートブロックするDFがいるサイドにシュートさせるように誘導したのか…」

 

「それだけじゃない、真狩の右回転のシュートに対し、同じく右回転でボールを擦るようにシュートブロックすることでボールの勢いを殺していた。」

 

「計算され尽くしたディフェンス、流石は韓国だな…」

 

『日本の攻撃を完封した韓国。ここからどう攻めるのか!?』

 

「ドヒョン!速攻だ!」

 

 韓国のキャプテン、チュンユンの合図でGKドヒョンからロングスローが繋がる。ボールを受けたソン・ジフンはダイレクトでチュンユンにスルーパス。

 

「しまった!!」

 

 真狩のオーバーラップで薄くなった日本のディフェンスラインを見抜き、ジフンが的確な位置にパスを送る。

 

『韓国FWのリ!GK千宮路と1対1だー!!』

 

 右足の裏、左足の裏と交互にボールを蹴りパワーを貯める。

 

「『ラピッドファイア』!!セイヤッ!!」

 

 最後に右足で貯めたパワーを放出。爆炎を纏った超スピードのシュートが千宮路に襲いかかる。

 

「くっ…!グラビティ…ぐあぁ!!」

 

 千宮路は必殺技を発動する暇もなく体ごとゴールに突き刺さる。

 

0-1

 

『ゴォォール!!前半18分、キャプテンリのシュートで韓国が先制!!』

 

「すまない…油断した…」

 

「いや、今のは速攻に対応できなかったDFの責任もある…」

 

「それにしてもさっきのディフェンスといい、今の速攻といい、無駄のない完璧な戦術だ…」

 

 韓国の戦術に圧倒されるイナズマジャパンだが、天馬は声を上げ全員を鼓舞する。

 

「みんな、まだまだ1点だ!取り返していくぞ!!」

 

『おお!!』

 

****

 

   ドイツ・ヘッセン州。   

 

 ドイツのヘッセン州フランクフルト・アム・マインにある小さなホテル。2人の男がパソコンに映る生中継映像を見ながら話している。

 

「中盤のプレスからシュートブロックへの誘導、個人のテクニックやスピードまで徹底されている。さすがチャンスウ、隙のない采配だ。」

 

「20歳にして韓国リーグのトップクラブの7番を背負い、その見事なゲームメイクで若手ながらレギュラーも確立。25歳の現在ではリーグ内得点アシスト数単独首位を誇る龍を操る天才MF、チェ・チャンスウ。少年サッカーの監督でもその力は健在のようだな。」

 

「でも今は韓国リーグのシーズン真っ最中だろ?監督なんかしていて大丈夫なのか?」

 

「韓国サッカー協会直々の依頼だそうだ。それに、この大会への本人の想いも相当なものらしい。」

 

「ふっ、サッカーにおける情熱はどこかのサッカーバカと似たものを持っているということか。」

 

 一人が振り向くと視線の先には寝ぼけた男が。

 

「ん…?なんか言ったか?」

 

 寝ぼけた男は目を擦りながらパソコンの画面へと目をやる。

 

「ん、日本はどっちだ?負けてるか…いや、勝ってる?」

 

「お前はまず顔を洗ってこい。それよりこの試合をどう見る?」

 

「ここで手こずってもらっては困る。それに韓国はあのタクティクスを出していない。それを突破できるかがこの試合の鍵になるだろう。」

 

「大丈夫だ!あいつらならきっとやってくれる!」

 

「「だから顔を洗ってこい!!」」




久々の投稿、お読みいただきありがとうございました。
次回も是非お楽しみに!
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